落第騎士と幻影騎士の英雄譚   作:灰ノ愚者

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皆さん‼︎ どうも‼︎ 灰ノ愚者です‼︎


投稿作品【第三弾】『落第騎士の英雄譚 』
投稿しました。


頑張って【リメイク版】として書き直しました。


理由は昔の一話は見ていてどうしてもも納得が
いかなかったので原作を見直してみて更に書き
直してみました‼︎


皆様の【感想】や【評価】など【お気に入り】や
【投票】などの『応援』をよろしくお願いします‼︎



【注意】

『評価次第』となりますが、もしも『評価』があまり
良くなかった場合、打ち切り(削除) をすることになる
かもしれないですし、良かったらこのまま『連載』
という形で『この作品』を続けるかもしれませんので
どうかこれからも暖かい目でよろしくお願いします‼︎


解放軍デパート襲撃編
怠惰な騎士


誰が言ったのかは忘れたが世界は何よりも

『素晴らしくて平和な世界』だと誰もが勘違い

している様だが、世間が言う程に素晴らしくて

平和な世界だろうか?

 

 

 

 

もし、『そうだ』。と言う人間がもしもいる

のならそれは『詭弁』…いや、『偽善者』や

相当な『大馬鹿者』の類いの人種だろう。

 

 

 

 

おっと、長々と話し過ぎた。ちなみに自分なりの

回答は……

 

 

 

 

 

 

 

この世に平和なんてない。『矛盾』で『虚構』

だらけの『残酷で最も愚か過ぎた世界』だと

断言する。

 

 

 

 

 

 

「ふぁ〜〜…朝の七時か…怠いな…相変わらず

この世界の人間達は奴隷の様にセコセコと会社の

為に体力や時間を費やして犬の様に企業に尻尾を

振り続けて愛想を振りまいて『世界の歯車』として

適合していく……つまらないな…」

 

 

 

少年は時計を見ながらつまらないなそうに学園の

寮の部屋でいつもと変わらず授業をサボりながら

ごろ寝をしていた。

 

 

 

「あ〜‼︎しかし、ごろ寝は最高‼︎

もう何もしたくないし、何も考えたくないよ‼︎」

 

 

 

少年はそんな怠惰な事を考えていると一人だけの

部屋に女性の声が部屋に聞こえてきた。

 

 

「ほ〜う……そんなにも良いのか?」

 

 

「……もちろんですよ? というか折角、僕が

エアコンキンキンにきかせてぐったりと満喫を

していたのに勝手に入って来ないでくださいよ…

黒乃(くろの)理事長』?」

 

 

「残念だが、それは聞けそうにないな」

 

 

『黒乃』と言う女性の理事長は部屋の椅子に座り

「クックックッ…」と笑いながら不機嫌な少年を

見て面白そうに話す。

 

 

「そうですか…じゃあ、黒乃理事長、さっさと

今すぐ要件を言ってください。僕も貴方みたいに

暇ではないですから」

 

 

「まぁまぁ…そう邪険にするな…と、言いたい

ところだが……私も忙しい身だからな…では、

早速だが要件を伝えよう…近いうちに貴様には

『七星剣武祭の選抜戦』に嫌でも出てもらう事

になった。もちろん、これは理事長命令だ」

 

 

「えっ? ちょ、ちょっと‼︎ どうしてですか⁉︎

『破軍学園』には《雷切(らいきり)》や《紅の淑女(シャルラッハフラウ)》など

他の奴等が沢山いるじゃないですか⁉︎」

 

 

「確かにいるな…だが、貴様も聞いて知ってると

思うが私が理事長に就任した理由はもちろんお前も

知っているな?」

 

 

「はぁー……はい…だいたいは知っていますよ?」

 

 

破軍学園の前理事の能力とランクの基準で

『七星剣武祭』の選抜戦をしていたが今、目の前に

いる今の理事長である『黒乃理事長』の方針で色々

変わりそして今の『七星剣武祭』の選抜戦では

実力主義の1対1の真剣勝負で10回勝負で3日に1回

あるのだ。

 

 

「だったら話しが早い。それに今まで貴様の

サボりを見逃してきたがこれ以上のサボりは私は

許さん。良いな? ちなみに適当な返答も決して

許さんからな?」

 

 

すると少年は深い溜息をして冷めた死んだような

瞳で黒乃に質問していた。

 

 

「黒乃理事長。お言葉ですが『前理事長』から

事前に『基準法』を聞いてると思いますが…

僕は魔力が少ない蟻以下の『最弱のランクF』の

伐刀者ですよ?」

 

 

「問題無い。過去の基準法はすでに廃止させた。

だから貴様も早いうちに参加するかは

どうか決めとけよ?」

 

 

「ちょ⁉︎ それって職権乱用じゃ…ってどんなに

言っても無駄ですよね……分かりましたよ……

出来るだけ前向きに考えてみますよ〜……」

 

 

「お前は全く…私の苦労も考えろ? たくっ…

あ、そうだ『黒鉄』も近いうちに『七星剣武祭(しちせいけんぶさい)

に参加するらしいぞ?」

 

 

黒鉄? 何故、黒鉄の名前が出てくるんだ?

黒乃理事長の表情は見ていて嫌でも分かる。

黒乃理事長は黒鉄にかなりの評価と期待している

のかは全く分からないし理解出来ない。

 

 

「……そうですか僕には何も関係ないですし、

要件はもう無いですよね?貴方が僕に一体、

何を求めているのか分からないですがこれ以上、

何をしても無駄ですから……では、僕はこれで

失礼します」

 

 

「ああ…貴様が『七星剣武祭(しちせいけんぶさい)の選抜戦』に参加

する事を心の奥底から願っているぞ。『因幡?』」

 

 

その後、因幡と言われた少年は黒乃理事長を

背にして寮の部屋の扉を開けて出て行くと

隣の部屋からある叫び声が聞こえてきた。

 

 

 

「いやぁああ‼︎‼︎ ケダモノぉおお‼︎‼︎」

 

 

「な、何だ‼︎ 一体何だ⁉︎」

 

 

「あぁ、そう言えば言い忘れていたが……

今日からヴァーミリオン皇国から第二皇女の

『ステラ、ヴァーミリオン』がこの破軍学園に

留学生として来る予定だったな?」

 

 

「なんでそんな大事な事を簡単に忘れてそんなに

落ち着い表情しているんですか‼︎ せめてその事を

『黒鉄』に伝えといてやれよ‼︎」

 

 

「いや〜どうせだったらそっちの方がとっても

面白そうだと思ったからさ?」

 

 

「そんな面白さはいりませんから‼︎ 早く黒鉄を

助けてやってください‼︎ あぁ‼︎ もう、これだから

あんたと言う人は‼︎」

 

 

因幡は煙草を吸う黒乃理事長にそう言った後、

ステラと一輝が理事長室に呼ばれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(何で関係のない僕も此処にいるんだ…?)

 

 

因幡が理事長室でそう考えている間にも

気づけばいつの間にか話しが進んでいた。

 

 

「なりほど、下着を見てしまった事故を自分が

脱ぐくことによって自分も脱いで相殺しようと

したと…アホだろお前」

 

 

「ヒフティヒフティで紳士的なアイデアだと

思ったんですけどね」

 

 

「確かに紳士的ではあるな」

 

 

「いや変態紳士という意味ではなく……まぁ、

今思えば突然のことで僕も混乱してたんだなぁ」

 

 

「ふむ。つまり、彼女の魅力的な裸体を見て

我を失い、思わず服を脱いでしまったと」

 

 

「こいつ最低ですね理事長? もうお前さぁ…

黒鉄一輝(くろがねいっき)』じゃなくて『変態一輝(へんたいいっき)』って改名

した方が良いのでは? 後、黒乃理事長。今すぐ

110番に電話してさっさとこの変態野郎を警察に

突き出しましょう。日本とヴァーミリオン皇国の

関係が悪くなる前にこいつの身柄渡して彼女の

故郷であるヴァーミリオンの貴族の方々に説明

すれば今よりは状態よりは少しぐらいはマシに

なるじゃないですか? と言うか明らかにそれしか

ないんじゃないですか?」

 

 

 

「……確かにそうなんだけど…それに二人で

辛辣過ぎるその言い回しやめてくれません?

僕がすんごい危ない人みたいじゃないですか…

それにさっきから『変態一輝』って何ですか‼︎

やめてください⁉︎ 警察に捕まったら全くもって

洒落にならないですよ‼︎」

 

 

「落ち着け因幡。とは言ってもな黒鉄。彼女の

立場を考えてみろ。春休みで人が少ない学生寮で

着替えしていたら、偶然見知らぬ男が入ってきて、

おもむろに衣服をキャストオフ。どうだ?」

 

 

 

「それに『みたい』とかじゃなくて実際、本当に

やった事だろ一輝? そうやって犯罪者は自分の

やった事を言い逃れる為に『違うんだ‼︎』とか

『そんなつもりでは…』などのお決まりの台詞を

吐き捨てて絶対に己の犯行を認めないんだよ?

しかし、まさか一輝が自分の体を露出して興奮する

性的犯罪な行動をするとはな……」

 

 

 

一輝は二人の確信をついた言葉に追い詰められる。

因幡に至っては一輝をまるでゴミを見る様な目を

して少しドン引きして更には右手にはスマホを

しっかりと持っていた。それを見た一輝はすぐに

直感した。この人は冗談抜きで本気で警察に通報

する気だと、そんなやばい状態の中、額に大量の

冷や汗をまるで滝の様に汗をかきながら自分の行い

を思い出していく

 

 

 

「すんごい危ない人でしたね……それに僕は

犯罪者でもなければ露出狂じゃありませんから⁉︎」

 

 

 

「でも、それを決めるのは君や僕達じゃなくて

彼女、ヴァーミリオンの皇女様だよ?」

 

 

 

「う"……」

 

 

一輝は自分でやった事を認めながら自分がした

行いを悔やんでいた。

 

 

「……はぁ。ステラさんには留学初日に

申し訳ないことしてしまったなぁ。この日本を

嫌いにならないでくれればいいんだけど」

 

 

 

「なんだ。黒鉄はヴァーミリオンを

知っているのか」

 

 

 

「ついさっき思い出しました。鉢合わせしたときは

気が動転して忘れていましたけど」

 

 

そう、ステラヴァーミリオンはヨーロッパの小国

ヴァーミリオン皇国第二皇女。彼女が日本の

破軍学園に入学したことはそこそこニュースに

なっていた。

 

 

 

『十年に一人の天才騎士! ヴァーミリオン皇国

第二皇女ステラ・ヴァーミリオン(15)

破軍学園に歴代最高成績で首席入学!』という

見出しの新聞記事はまだ記憶に新しい。

 

 

 

(第二皇女で天才騎士か……また随分とご立派な

世間からの肩書きをお持ちな事で……)

 

 

「本当のお姫様で首席入学なんて、

すごいですよねぇ」

 

 

「それもぶっちぎりのナンバーワンだぞ。すべての

能力が平均値を大幅に上回り、伐刀者にとって一番

大切な能力である《総魔力量》に至っては新入生

平均値の三十倍という正真正銘のAランクだ。

……能力値低すぎて留年してもう一回一年生をやる

Fランクとはえらい違いだな。なあそう思うだろ

落第騎士(ワーストワン)》」

 

「ほっといてください」

 

 

何しろ黒鉄一輝の《総魔力量》は平均の十分の一

しかないのだから。

 

 

「それにこの学園にはもう一人、留年してた

『Fランク』がいたな?」

 

 

黒乃は因幡の顔を見ながらニヤニヤと笑いながら

話していると因幡の機嫌が悪くなり嫌な顔に

なっていた。

 

 

「黒乃理事長、嫌味は程々に…それに大事な事から

かなり脱線していますよ? それだけなら僕は失礼

させてもらいますよ?」

 

 

「ああ、そうだったな。じゃあ紳士らしく責任を

取ってもらおうか」

 

 

「………失礼します」

 

 

理事長室の扉が開き件の少女、

ステラ・ヴァーミリオンが入室してきた。

 

 

「ステラ・ヴァーミリオンさんごめんさっきのは

決してわざとじゃないでも、君を驚かせたのは

事実だ男としてのけじめは着ける煮るなり焼くなり

好きにしてくれ」

 

 

「……貴方…名前は」

 

 

「…黒鉄一輝」

 

 

「いさぎいいのね、イッキ。正直国際問題に

してやろうかと思ったけど、その心意気に免じて

私も寛大に応じるわ」

 

 

ステラがそう笑顔で言い一輝も安堵の溜息を

して雪は欠伸をしていると次の瞬間、ステラは

 

 

「腹切りで許してあげる」

 

 

「え?」

 

 

「は?」

 

 

「えーと、冗談だよね?」

 

 

「冗談でここまで譲歩しないわ!」

 

 

「おおまけて、『腹切り』ってこと⁉︎」

 

 

一輝は顔を青ざめながらも彼女、

ステラ・ヴァーミリオンに聞いていた。

 

 

「あ、あのさぁステラさん。もう少し他の

解決方法はないのかな?」

 

 

「む、何が不服なのよ。『日本男子とってハラキリ

は名誉なことでしょう?』」

 

 

《パリーーン‼︎》

 

 

「「「えっ……?」」」

 

 

ステラ達は音がする方を見ると理事長室の花瓶が

粉々に割れていた。

 

 

「ステラ・ヴァーミリオン……貴様は今、

『切腹を名誉な事』だと…そんなふざけた事を

言ったのか?」

 

ステラにとって因幡は怠惰な男に見えていたが

今の因幡は怠惰な男ではなく、とても冷たく

虚ろな瞳と今迄にない殺気をステラに向けていた。

 

 

「アンタ誰よ⁉︎ アンタには関係ないでしょ⁉︎」

 

 

「あぁ、確かに僕は関係ないがなぁ…それに

貴様と一輝がどうしようが僕は何も言わない…

二人の問題だからな…だがな……貴様の『切腹』

が『名誉』 だってふざけた御託については

言わせてもらう」

 

 

因幡はステラが先程言った『切腹は名誉』の

言葉にとても苛立っていた。

 

 

 

 

切腹が名誉な事だと…? この箱入り娘の皇女様は

何も知らないくせに一体、何をもって切腹を名誉

なことだと言うのだ?

 

 

 

「そもそも切腹はな…貴様が思っている程、

全部が全部名誉だけじゃない。影では無実で罪人

の様な扱いをされてその無念の中で死んだ奴等

だって数えきれないくらい多くの歴史の中で人間達

が死んでいる。それに貴様みたいな貴族の小娘には

全く知らんだろうがな…『介錯人も大事な人間が

苦しまない様にこの手で一瞬で殺さないといけない

時だってある』。だからヴァーミリオン……

『切腹と名誉』を取り違えて何も知らない奴が

これ以上、『切腹を名誉』だとかこの国の歴史を

二度と軽々しく言うな……」

 

 

 

 

その時の因幡は何故かとても悲しみが虚ろな瞳に

写ってグルグルと混ざりあっていた。

 

 

(これだから、世間知らずの皇女様は…勝手に

色々と自分中心に傲慢に決めつけやがって……)

 

 

因幡はステラに苛立っていると黒乃達の

驚いた顔を見てますます気分が悪くなり

 

 

「ちぃ……気分が悪くなった。

すまないが僕はこれで失礼する……」

 

 

「因幡‼︎ 貴様何処に行くつもりだ⁉︎」

 

 

黒乃は因幡の予想外の行動に唖然としていたが

因幡がこの部屋から出て行こうとするのに

気づいて必死に止めていた。

 

 

「何処に行こうが僕の勝手ですよね? それとも

黒乃理事長…貴方に毎度毎度行き先も報告させて

更には僕を管理しようとするんですか? もし、

そうなら貴方は一体、何様のつもりなんですか?」

 

 

 

因幡はそう黒乃に言い放ち冷たく虚ろで氷のような

冷めた瞳を向けながら因幡は理事長室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因幡は理事長室を出た後、ステラ・ヴァーミリオン

の話してた腹切りや名誉の話しを思い出しながら

イライラしながら廊下を歩いていた。

 

 

「あの箱入り娘の皇女様が余計な事を言うから

嫌な事を思い出しちゃたじゃないか…しかも

いつもの癖が出ちゃうし……あぁ、もう考えるのは

もうめんどくさいから寮に今から戻ってさっさと

寝ようかな…まあ、それに退学になった時は……

その時になって考えよう‼︎」

 

 

因幡はそう怠惰な願望を先に優先して言いながら

自分の寮の部屋に戻り二度寝をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして黒乃達は因幡が出て行った後、ステラと

一輝にこれからの部屋の事やルームメイトについて

説明していた。

 

 

「ど、どういうことですか理事長先生!」

 

 

「そのままの意味だぞ、ステラ・ヴァーミリオン。

何か疑問が?」

 

 

「大ありですッ‼︎‼︎」

 

 

「僕もです。確かに破軍学園の寮は二人一部屋

だけど、男女が一緒なんて聞いたことない」

 

 

「それは私が理事長に就任する前だった去年の話だ。

黒鉄。お前にはすでに話しただろう。私の方針を」

 

 

「……完全な実利主義。徹底した実力主義

…………でしたっけ」

 

 

「そう。それが私の方針だ。

破軍学園は近年、日本にある他の騎士学校六校と

比べていいとこがない。年に一度。七校合同で

主催し、一番強い学生騎士を決める武の祭典

『七剣武祭』でも負け続きだ。私はそんな

破軍学園を立て直すために理事長に呼ばれた。

この部屋割りはその第一歩。出席番号も性別も

関係ない。力の近い者同士を同じ部屋にしている。

互いに切磋琢磨させ合うためにな。同等の存在が

近くにいれば、そこには競争が生じるのが道理。

この部屋割りはその競争を意図的に誘発するため

の工夫というわけだ」

 

 

 

 

どうだすごいだろうと言わんばかりの不貞不貞しく

己の思惑を明かす黒乃。しかしその理屈に一輝は

疑問を持つ。

 

 

「だったらなおのこと変じゃないですか?

ステラさんはぶっちぎりのナンバーワンでしょ?

それがなんで学年最下位で留年した僕と

同じ部屋なんですか?」

 

 

「りゅ、留年⁉︎ あ、アンタ留年生なの」

 

 

「お恥ずかしいながら。……総合ランクもFだよ」

 

 

「F……。Fランクとアタシが、 実力が

近い者って……、ど、どういうことですか!」

 

 

「くく、まあ……なんだ。君たちは特例でな。

ぶっちゃけた話、ヴァーミリオンほど優れた者も、

黒鉄ほど劣った者も他にいないんだ。つまりーー

君達は二人とも、それぞれ全く正反対の理由で

ペアになれる生徒がいなかった余り者なんだよ。

だから余り者同士でペアになるしかなかったと

いうわけだ。納得してくれたか?」

 

 

「納得ができるわけないでしょう⁉︎」

 

 

とステラは執務机をバンッ!と叩きつけて抗議して

いた。そして話し合いで行き着いた結果は

『模擬試合をする』と言う結果になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(…じゃ……兄…兄者…‼︎)

 

 

少年の全身には血に染まった刀を持ちながら虚ろな

瞳から涙を流して地に倒れている一つの骸を幼子の

ように抱きしめて泣き続けた。子供のように涙が

枯れるまでただひたすらに寒空の中、化物はただ

ひたすら泣き続けていた。

 

 

 

「⁉︎ 夢、か……」

 

 

少年は大量の汗をかきながら部屋の周りを見渡して

落ち着いていると因幡はベッドの横に何かいるのに

気が付いた。

 

 

「だいぶ、うなされていたみたいだね?」

 

 

「……今日に限ってお客が多いな……大体、

職権乱用だと言いたいところですが…貴方が

いるなんて…んで、一体、なんの要件なんですか…

西京寧々(さいきょうねね)先生?』」

 

 

 

 

因幡はわざとらしく言うと寧々は笑顔で

 

 

 

「相変わらず冷たいね〜? そんなんだから

友達の一人もできねーんだよ? それになぁ、

いつも言ってるけど私にはそんな他人行儀

みたいな敬語をしなくてもいいんだぜ?」

 

 

そう言って天狗下駄をカツカツと音立てながら

因幡に近くに行く。すると因幡は身を起こして

溜息をつきながら寧々を見る。

 

 

「そうですか……では、お言葉に甘えて……

『ロリ先生』、僕はお昼寝をしたいのでさっさ

と出て行ってくれ……それに僕は『ロリ』に

起こされる趣味は全く無いのでじゃあ、

おやすみなさい……」

 

 

因幡は寧々にそう言うと寧々は因幡の言葉が

どうしても許せなかったのか拳を握りしめて

我慢しながらプルプル震わせていたが因幡の

怠惰な態度と侮辱する返答によりついに我慢が

出来なくなって爆発した。

 

 

「テメェ‼︎ 誰がロリだ‼︎ 確かに良いとは

言ったけどよ‼︎ 調子に乗ってると本気で…ッ‼︎」

 

 

「お前は何をしているんだ…寧々?」

 

 

寧々が怒っていると黒乃が背後から寧々の着物の

襟を掴み持ち上げると寧々の顔は真っ青になって

いていた。

 

 

「く、くーちゃん……こ、これには……

じ、事情があって…」

 

 

「ほーう…そうか、では後でその事情を

じっくりと詳しく聞かせて貰おうか……」

 

 

「は、はい……」

 

 

寧々は黒乃の威圧に負けてがっくしとしながら

力無き声を出して返事をしていた。

 

 

「黒乃理事長…やはり……貴方がこの『ロリっ子』

を差し向けていましたか…んで、ここまでして

一体、何が目的ですか?」

 

 

「テメェ‼︎ またロリって言いやがったな‼︎

更にはロリっ子って言いやがって‼︎」

 

 

「寧々、いい加減にしろ……これ以上、

事を大きくするなら貴様の給料値下げするぞ?」

 

 

「すみません‼︎ それだけは勘弁してください‼︎

お願いします‼︎」

 

 

寧々は黒乃に綺麗フォームで頭を下げていた。

 

 

(この人達は人の部屋で一体、何してるんだか…

もしかして…漫才か何かかな……?)

 

 

それを見ていた因幡はそう思いながら

そんな二人の会話をつまらなそうに見ていた。

 

 

「んで……なんですか? 早速、無能で怠惰な

Fランク騎士は今すぐ破軍学園をやめろとか

言いに来たんですか?」

 

 

「違う。全く貴様は…まぁ、いい…お前には

連れて行きたい場所がある…だから寧々に

頼んだが……」

 

 

「なるほど……そして、この目の前にいる

ロリっ子先生に頼んだと……」

 

 

「そうだ。後、寧々の事はちゃんと呼んでやれ、

また騒ぎ始めるだろうが……」

 

 

黒乃は因幡にそう言うと因幡は寧々を見ると

寧々は因幡に物凄い顔で睨んでいた。

 

 

「すみません。寧々先生……寂しさのあまり

……本当にすみませんでした…そして僕の為に

ありがとうございます」

 

 

因幡は寧々に悲しそうな表情で言う、

もちろん因幡の演技で心にも無い迫真の

演技をするとと機嫌が悪かった寧々は

 

 

「わ、分かればいいんだ…お前にもやっと

私の偉大さが分かったか‼︎」

 

 

寧々は機嫌が良くなりさっきの不機嫌な態度

が嘘の様な笑顔だった。

 

 

(ちょろいな…このロリっ子は……)

 

 

 

因幡は寧々を見てそう思ってると黒乃が因幡に

話しかけてきた。

 

 

「話しは済んだか? 問題も解決したみたいだな。

話しは移動しながらするとしよう……ちなみに、

今の貴様に拒否権はないからな?」

 

 

「わかりましたよ……行きますよ…全く……」

 

 

 

因幡は逃げられないと悟ったのか黒乃達と一緒に

目的地に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んで…一応、聞きますけど、僕は一体、どこに

連れて行かれるのかぐらいは知る権利はあると

思うのですが? 黒乃理事長?」

 

 

「来れば分かる。黙ってついて来い。後、

逃げる真似したら…分かっているな?」

 

 

 

「全く……はいはい、分かりましたよ。

逃げませんよ。これでいいですか? 黒乃理事長?」

 

 

「ふん。流石の良い潔さだな」

 

 

 

「褒められても全く嬉しくありませんけどね?」

 

 

 

因幡は溜息をつきながら両手を上げて黒乃の

指示通りに黒乃についていくと黒乃が止まった。

 

 

「……ここですか? 黒乃理事長が必死になって

僕を連れてきたい場所ってのは?」

 

 

「ああ…そうだ、今から貴様には『あるもの』を

見てもらう」

 

 

黒乃がそう言って着いた場所は『第三訓練場』と

書いてあった。黒乃は第三訓練場の扉を開けると

黒鉄一輝とステラヴァーミリオンがお互いの刃を

ぶつけ合い火花散らせながら試合を行なっていた。

 

 

「どうやら間に合ったみたいだな…」

 

 

(この人は僕をこんな所にいきなり連れて来て

一体、どういうつもりだ…?)

 

 

因幡は疑問に思っていた事を黒乃に投げかけた。

 

 

「黒乃理事長…この模擬試合、貴方が審判を

しなくていいのですか?」

 

 

当然である。黒乃は規則には誰よりも一番、

とても厳しい人間だと因幡は誰よりも知っている

からだ。だが、しかし黒乃が何故しなかったのか

全く分からなかった。

 

 

「大丈夫だ手は打ってあるそれに貴様は私でないと

無理だと思ってな…」

 

 

「そこまでしなくていいですよ……」

 

 

因幡は困った顔してると因幡は一輝とステラの

試合を見て黒乃が自分に何を見せたかったのか

一瞬にして理解した。

 

 

「これが黒乃理事長がわざわざ必死になって

僕に見せたかった物ですか?『Aランクの騎士と

Fランクの騎士』の前代未聞のこの試合をわざわざ

見せる為に?」

 

 

因幡は黒乃に聞くと黒乃はニヤリと嬉しそうに

笑っていた。

 

 

「そうだ。このよう試合は他の国ではなかなか

お目にかかれないぞ?」

 

 

「まあ、そうでしょうね……」

 

 

因幡も本当にそう思う。普通ではあり得ない

『Aランクの騎士とFランクの騎士』が試合を

しているのだから驚かない人間はなかなかいない

だろう。そして因幡はある異変に気が付いた。

それは…先程まで受け身だった一輝がステラに

攻撃している時だった。

 

 

(これは……まさか‼︎)

 

 

因幡はすぐに分かった。何故なら一輝のその

『剣の構え』や『剣の振り具合』などが先程の

ヴァーミリオンの構えや振り具合が似ている。

それどころかかなり酷似してる。それどころか

使い手であるヴァーミリオンよりもかなり洗礼

されていて良くなっているのが分かった。

 

 

『どうだ、黒鉄の模造剣技(ブレイドスティール)は?』

 

 

『……模造剣技(ブレイドスティール)…?』

 

 

「そうだ。黒鉄は相手の思考を掌握して『相手の

理を暴き出し互角の剣技を生み出す』剣技だ」

 

 

因幡は黒乃の言葉を聞いて理解した。目の前の

黒鉄と剣技とヴァーミリオンの剣技にかなり酷く

似ているのにも納得した。 いつもの因幡なら

「そうですか〜」とか、「へぇ〜凄い凄い〜」

と適当に話しを合わせて聞いているだけなのだ。

 

 

だが……

 

 

 

 

「……愚かだ」

 

 

 

「なんだと……?」

 

 

黒乃は驚いている中、因幡は今、リングにいる

一輝のそんな『模造剣技(ブレイドスティール)』を許せなかった。

 

 

『あいつの努力を否定するつもりはない……

ただ、言える事はあれは愚策すぎる…あれは

剣客ではない…子供騙しもいい所だ…あんな

ペテン師を評価するとは貴方の見る目も随分

曇りましたね……黒乃理事長?』

 

 

 

「貴様…それは一体、どういう事だ?」

 

 

「《一刀修羅》(いっとうしゅら)!」

 

 

「焼き尽くせ! (天壌焼き焦がす竜王の焔)《カルサッティオ・サラマンドラ》‼︎」

 

 

因幡と黒乃が話しているとステラが放った技の

紅蓮の竜が因幡に物凄いスピードで向かって

来たのが分かった。黒乃が因幡に質問する中、

観客席から生徒達の叫び声が第三訓練所に響いた。

もちろん因幡の背後から紅蓮の竜が来るので

因幡本人にはわからない状態だった。

 

 

「危ない‼︎ 避けろ‼︎」

 

 

黒乃は自分の霊装の二丁拳銃「エンノイア」を

顕現させて急いで紅蓮の竜に向けてトリガーに

指をかけて使おうとすると因幡は

 

 

 

「必要ないですよ…黒乃理事長?」

 

 

 

因幡がそう言って【カチン】と鳴った瞬間、

紅蓮の竜は一瞬にして真っ二つに斬られて

紅蓮の竜は消えていった。

 

 

「これがヴァーミリオン皇国最強のAランク騎士、

《紅蓮の皇女》ステラ・ヴァーミリオンの力か…」

 

 

(この程度か…思ったより大した事はないな……)

 

 

因幡は黒乃を無視して考え込んでいた。

それと同時に黒乃も驚きを隠せなかった。

 

 

(こいつ‼︎ 今、Aランクの騎士の技をあっさりと

一瞬にして斬り伏せただと‼︎ ありえない‼︎

それにそれだけじゃない‼︎)

 

 

 

 

黒乃が驚いたのはそれだけではない。更に因幡の

伐刀者としての武器がそして振るったであろう

『一瞬すら見えなかったのだ』その事実を

目の当たりにした黒乃は更に深く考え込んでいると

 

 

「理事長……理事長? 黒乃理事長‼︎」

 

 

「あ、ああ、すまん……んで、なんだ?」

 

 

黒乃は因幡の声で我に戻ると因幡は背伸びして

大きな欠伸をして黒乃につまらそうに

 

 

「もう試合終わりましたよね?

でしたら…僕はもう帰りますね?」

 

 

「……は?」

 

黒乃は因幡の言葉が全く理解出来ていなかった。

それ以前に、あの二人の試合を見て奴は心の底から

何も感じなかったのか? 熱くならなかったのか?

その疑問が大きくなっていた。

 

 

「もう試合は終わったみたいですね…

早く向かった方がいいですよ?『黒乃理事長?』」

 

 

「ああ…そうだな……」

 

黒乃が試合を終えた二人を見て視線を因幡が

いた方を見ると因幡は煙のように消えていた。

 

 

「き、消えてるだと……ッ⁉︎」

 

 

黒乃は周りを何度も見回したが結局、因幡は

見つからず、額に冷や汗をかいていた。

 

 

「『因幡 雪』…少し調べてみるか……」

 

 

黒乃はそう感じながらも試合を終えて倒れている

二人のいるリングの元に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ〜…つまんない試合だったな〜」

 

 

その後、因幡はレストランで食事して寝ていたら

知らないうちに外はすっかり真っ暗になっていた。

 

 

「ふわぁ〜……寝すぎたな〜」

 

 

そう言いながらも暗い道の中、先程の試合の

感想を愚痴を口してこぼしていた。

 

 

「一刀修羅……」

 

 

『一刀修羅』、それはFランク騎士、黒鉄一輝が

必死になって編み出した技である。しかしその

『一刀修羅』は一日一回きりのかなりの欠陥が

ある技である。

 

 

「あの程度なら『彼女』の方が……」

 

 

因幡はそう考えていると

 

 

(……誰かいる)

 

 

因幡は気配を素早く感じ取りめんどくさそうに

溜息をつきながら大きな声で

 

 

 

「おい、さっきから僕をつけてる奴等、

いい加減に隠れていないで出できなよ?

そこに隠れているのバレバレなんだけど…?」

 

 

因幡がそう言うと近くの電柱から『複数の男達』が

因幡の前に現れた。

 




『落第騎士の怠惰な騎士』【リメイク版】を
ここまで読んでいただき本当にありがとう
ございます‼︎


これからも【感想】や【評価】、【投票】更に
【お気に入り】などどうかよろしくお願い
します‼︎


これからもこのような豆腐の様な脆くて繊細な
メンタルなのですが、必死で新しい作品や続き
を書いていこうと思います。
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