落第騎士と幻影騎士の英雄譚   作:灰ノ愚者

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皆さん遅くなってすみません……そして遅い
あけましてです。それぞれに一話ずつ作りました。


楽しんだり読んで【お気に入り】や【評価】更に
【しおり】や【感想】などをもらえたら本当に
ありがたいです‼︎


『ロクでなし魔術講師と死神魔術師』は今頑張って
書いてます。

期待してもらっていたら有り難いです‼︎


交わらぬ水と油

次の日、雪は理事長室で黒乃理事長と話していた。

 

 

「黒乃理事、忙しい中時間を作ってくださり

誠に有難うございます」

 

 

「そんな御託はいい。それで昨日の返事を

聞かせてもらおうか?」

 

 

黒乃理事は煙草を口にくわえながら訝しげな

顔をしながら雪に質問していた。

 

 

「はいはい。では、僕も七星剣武祭に是非とも

参加させていただきます」

 

 

「そうか……って、貴様…今何て言ったのだ……?」

 

 

「聞こえませんでしたか?『今回の七星剣武祭』に

参加すると言っているのですが何か問題でも?」

 

 

「当たり前だ。馬鹿者が……それにしても貴様、

一体、どういう風の吹き回しだ?」

 

 

黒乃が驚いて口にくわえていた煙草を落として

思考が止まりながらもそう思うのも無理もない。

雪は基本的にめんどくさい事は嫌いな人間だ。

黒乃はそれを知っている。更には決して試合を

絶対にしたがらないし、他人任せの他力本願だ。

ましてや、七星剣武祭などの大舞台に自分から

参加したいなど今ままでの雪からしては決して

言わない言葉だと分かっているだからこそ

想像できなかった。

 

 

「相変わらず黒乃理事長は疑い深いですね〜…僕は

ただ久しぶりの知り合いに会えるかもと思って参加

したいと思っただけですよ?」

 

 

雪はダルそうにそう言いながら黒乃がくわえていた

煙草を拾って「はい、どうぞ」と机の上に置いた。

 

 

「ああ、すまんな……だが、貴様も参加する気に

なってもらえて本当によかったよ」

 

 

 

黒乃理事長は少し安心した表情で話していると

雪はやれやれとした表情していた。

 

 

「やれやれ……今を思えば黒乃理事長も本当に

大人気ないですよね? 元kok3位の実力者が

まさかこんな一般的な生徒一人を追い回すなんて

思いませんでしたよ?」

 

 

「バカ者。あれは貴様が授業をサボるからだ。

それと私をストーカーのように言うな」

 

 

黒乃はそう言いながら煙草手に取ってライターに

火をつけて煙草を口にくわえて煙を吐いていた。

 

 

「分かりましたよ。では、僕はこれで失礼します」

 

 

雪は扉のドアノブを回して扉を開けてそして

何かを思い出したかの様に黒乃の方に視線を

向ける。

 

 

「あ、そうだ! 理事長、この部屋はかなりですが

煙草臭いですので僕的には少しは煙草は控えた方が

いいと思いますがそれにその量はかなりの極度の

ヘビースモーカーでは?」

 

 

「ふん、大きなお世話だ。用が済んだのなら

さっさと行け……」

 

 

「はいはい……では黒乃理事長の為にもう一つ

おっせかいしときますね?」

 

 

「何だと……?」

 

 

「僕、煙草は嫌いなんですよね…次からは控えて

もらえると有り難いですがね」

 

 

雪は黒乃にそう言いながら理事長室を後にした。

 

 

「あいつは一体なんなんだ……」

 

 

黒乃はそう言いながら煙草を吸おうとすると

黒乃はある違和感に気づいた。

 

 

「……ん?」

 

 

(おかしいな……さっき煙草に火をつけた

ばかりなんだが……)

 

 

黒乃はくわえていた煙草を見ると『ある異変』

に気がついた。

 

 

「ば、馬鹿な⁉︎」

 

 

黒乃が驚くのは無理もない。何故なら黒乃が咥えて

いた煙草の火は一瞬にして消えていた。正しくは

切り取られていた。そして煙草についていた火は

いつの間にか灰皿の中に入っていた。

そんなあっさりと切り取られた煙草を眺めながら

考えていた。

 

 

「これをやったのは間違いなく奴だろう……だが、

奴は間違いなく、Fランクの騎士……いや、

そもそも奴は本当に”Fランクの騎士”なのか……?

それに、ヴァーミリオンの技を一瞬にして……」

 

 

 

黒乃は考えれば考える程、思い当たる節があった。

それは一輝とヴァーミリオンを理事長室に呼ばれた

時がまさにそうだ。

 

 

 

 

「『切腹を名誉』だとか、この国の歴史を軽々しく

言うな……」

 

 

あの言葉と暗くて冷たい瞳は忘れられなかった。

 

 

「あいつは一体、何者なんだ……?」

 

 

黒乃はそう呟きながら頭を抱えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと、黒乃理事長にちゃんと報告したし、

その間、どうするかな……」

 

 

 

 

雪が黒乃理事長と別れた後考えていると奥から

「早く‼︎早く‼︎」とか「邪魔だ‼︎ 退け‼︎」など

騒がしい声が聞こえた。

 

 

「逃げろ──‼︎」

 

 

「巻き添えくらうぞ──‼︎」

 

 

 

「ん? なんだ……?」

 

 

雪は声がする方を見ると学園の生徒達が必死に

なって廊下を走り出してそんな中、眼鏡の女の子

がいた。

 

 

「すまないが、少しいいだろうか?」

 

 

 

「ひ、ひゃい‼︎ わ、私ですか……?」

 

 

 

情け無い声を出している眼鏡をかけた彼女の名前

は『日下部加々美(くさかべかがみ)』と言う女性だった。破軍学園

の生徒であり、新聞部の人物である。

 

 

「この馬鹿騒ぎは一体、なんだ?」

 

 

「え、えーとですね……実は……」

 

 

加々美は説明してくれた。一輝とヴァーミリオンは

あの試合の前にあるくだらない契約をしていた。

それは、『負けた方が生涯一生服従』、その事で

黒鉄の妹とヴァーミリオンが揉めて最終的に霊装

を顕現させて今、一輝を賭けて教室はピリピリと

した空気になり一触即発の修羅場となってしまい、

そのせいでそこにいた他の生徒達がその場所から

必死になって逃げているらしい。

 

 

「なるほど……くだらんな……では、僕がなんとか

するから、君はすぐに黒乃理事長にこの事を言って

来てくれないか?」

 

 

 

「わ、分かりました……ステラさん達は奥の部屋に

いますのでよろしくお願いします‼︎」

 

 

「分かった……」

 

 

雪は加々美にそう言うとその場を後にした。

 

 

「ふぅ〜……さてと……」

 

 

雪はそう呟きながら加々美に教えてもらった

教室の前について扉の前に立っていた。

 

 

「めんどくさいけど行くか……」

 

 

雪はそう言って教室の扉を開ける。すると

ステラ・ヴァーミリオンと白い髪の女の子が

一輝の間で睨み合い、そして一輝本人は二人の

気迫に押されていた。

 

 

「だ、誰⁉︎」

 

 

「あなたは……」

 

 

一輝達は驚いた顔して雪を見ていた。だが雪は

そんな驚いた二人の反応など全く御構い無しに

めんどくさそうな表情をしてやる事をしようと

思いながら淡々と喋り出す。

 

 

まあ、一応、建前を言っておいとかないと後々

あの口喧しい厄介な理事長が口を酸っぱくして

自分に「何故、勝手なことをしたんだ‼︎」とか

「周りが見えんのか‼︎ この大馬鹿者がぁ‼︎」と

耳元で口煩くガミガミと大きな声で説教という名

の小言を言われる展開になるのは嫌でも予想が

ついてしまう……。

 

 

「はあぁ……おい、そこの二人に警告する。今すぐ

この馬鹿馬鹿しい茶番はやめて貴様等がその手に

握ってるその武器、霊装(デバイス)を収めろ。でなければ

ただでは済まんぞ?」

 

 

雪は『ステラ』と『珠雫(しずく)』にそう警告するが

ステラと珠雫は雪の警告を聞く事は無かった。

 

 

「どこの馬の骨か知らない騎士である貴方に

とやかく言われる筋合いはありません‼︎

とにかく私達の邪魔しないでください‼︎」

 

 

「そうよ‼︎ あまり面白半分で入るとアンタも

痛い目に合うわよ‼︎」

 

 

「はぁ〜……一応、警告はしたからな?」

 

 

珠雫とステラは雪にそう言うと雪は溜息つきながら

ステラと珠雫の間合いを詰め一瞬にして無理矢理に

入り込んでいた。

 

 

(いつの間に……ッ‼︎)

 

 

(この人‼︎ 一体、どうやって……⁉︎)

 

 

ステラ達は冷静を欠いた思考で一生懸命に

そう考えているともうすでに手遅れだった。

 

 

「遅い……」

 

 

「がはぁ‼︎」

 

 

雪はそう呟くとステラの不意を突いて一瞬にして

お腹に回し蹴りして苦しそうな声を出して教室の

壁に当たる。

 

 

 

(この人……霊装もなしにAランクの騎士である

ステラさんを一瞬にして瞬殺するなんて……⁉︎)

 

 

「よそ見とはいい度胸だな……?」

 

 

「ッ‼︎ しまっ──⁉︎」

 

 

それに驚いている珠雫に対して雪はそう言うと

珠雫には持っていた霊装(デバイス)の小太刀の『宵時雨(よいしぐれ)』を

空に蹴り上げてくるくると綺麗に円を描くように

勢いよく宙に浮いて回る宵時雨をタイミングよく

手に取って珠雫の首筋に当てて傷一つ無く更に

霊装すら出さず二人を無効化していた。

 

 

「さてと、まだやるか……二人共?」

 

 

 

雪が二人に問うと二人は観念したのか

 

 

「す、すみませんでした……」

 

 

「すみません。反省します……」

 

 

二人が申し訳なさそうな表情でそう言うと雪は

ステラ達を見てそして『宵時雨(よいしぐれ)』を【くるっと】

手慣れた手つきで回しながら珠雫に返す。

 

 

「時と場合を考えろ。実際にこの場で実害が

出てからでは遅いぞ……」

 

 

「は、はい……」

 

 

「分かりました……」

 

 

二人がそう返事をすると「はあ…全く……」と雪は

ため息つきながら頭をかいていた。

 

 

「……まぁいい、この事は黒乃理事長の耳に届いて

おって沙汰が下されるだろう。それでも不服である

なら訓練場でやれ、いいな?」

 

 

「は、はい……すみません……」

 

 

「もう二度としません……」

 

 

二人がそう言うのを聞くと雪はやれやれという顔を

しながら教室から出て行こうとすると

 

 

「あ、あの……」

 

 

「ん? なんだ?」

 

 

雪が振り返ってみると一輝が雪に声を掛けていた。

 

 

「収めていただき、ありがとうございます‼︎」

 

 

一輝が雪にそう言うと雪は一輝に視線を向けて

鋭い眼光で睨みつけた。

 

 

「な、何ですか……?」

 

 

「黒鉄一輝だな? 一つ、聞かせてほしい……

お前は今まで何の為に『その刃を握る?』そして

何の為に『その刃を振るい、剣客にこだわってあり

続けようとする?』」

 

 

雪は一輝にそう聞くと一輝はなんの迷いも無く

 

 

「それはもちろん、自分のような境遇の人たちに

『君は諦めなくていいんだ』と才能がなくても

諦めるなと僕に言ってくれたあの人の言葉を僕から

まだ見ぬ人に贈るためにだから僕は『この刃』、

『陰鉄』を振るうんです」

 

 

 

と一輝は雪に言うと雪の瞳は更に泥にように酷く

淀んでいった。

 

 

 

「…それだけか? それだけの為にお前はその刀を

握り戦い続けるのか?」

 

 

「そ、そうですけど……」

 

 

一輝が雪にそう言うと、

 

 

「それだけの為に刀を握っているのか……?

だとしたら、貴様が振るうは刃ではなく錆びれた

ただの鈍の棒切れに過ぎないのではないのか?」

 

 

 

無意識に言った雪は一輝の言葉を聞いた瞬間、

雪はある確信が持てた。

 

 

それは──

 

 

『黒鉄一輝と自分は『水』と『油』だと、この男

とだけは絶対に分かり合う事出来ないと』それだけ

は分かった。すると一輝は雪の一言が許せなかった

のかピクリと反応して雪の言葉が感に触ったのか

噛み付く。

 

 

「それは一体どう言う意味ですか?」

 

 

一輝にとって騎士、伐刀者になることは人生の全て

であり、そして自分と同じように人生に絶望する

人たち(Fランク伐刀者(ブレイザー))にあの時、『あの人』が

自分に言ってくれた『あの言葉』を贈るに相応しい

伐刀者なろうと思い日々努力しているというのに

なのにこの人は想いを『それだけの為?』と言って

そして更には僕の剣を『錆びれた鈍の棒切れ』と

僕の『剣』と『騎士としての誇り』を目の前で侮辱

しているのを絶対に看過など出来ないし許せるはず

がない‼︎

 

 

 

 

「そのままの意味だよ、黒鉄一輝。その意味も理解

出来ず気づけないとはだからお前はどこまでも剣客

でもなければ剣士でもない。ただの紛い物の道化の

ペテン師だよ。お前は……」

 

 

雪は一輝にそう言うとステラと珠雫は先程の攻撃で

全く動けずにただ雪を睨みつけているが雪はそんな

二人を無視して更に一輝との話しを続ける。

 

 

「そして時をかけて考えた末にたどり着いた答えが

あのつまらない模造か? 笑わせるなよ?」

 

 

すると、一輝は雪の言葉に痺れを切らしたか

雪を睨みつけて、

 

 

「言いたい事があるならちゃんとここではっきり

と言ってくれませんか?」

 

 

一輝がそう言うと雪は一輝のそんな言葉を聞いて、

 

 

「なるほど……出来れば穏便にそして平和的交渉

で済ませたかったのだが…それもそうだな。

この際だ、遠回しに言わずにはっきり言おう……

黒鉄一輝、僕は君を一人の『剣客』として『剣士』

としてそして『伐刀者(ブレイザー)』として君みたいな紛い物

で半端者の『贋作』を認められないし、認める事

は出来ない」

 

 

「随分と辛辣に言ってきますね……?」

 

 

「だが、事実だろう?」

 

 

「そうですね……ですが、どんなに言われても

それが『僕のスタイル』なんで貴方が僕の剣術に

どんなに言われても変える事は出来ません」

 

 

一輝は堂々と雪に言うと雪はそんな一輝をとても

面倒くさそうに見て呆れながら溜息ついて更に瞳は

死んだ魚のような目になって一輝達を見る。そして

教室の扉の前に立って扉を開けながら、一輝に視線

を向ける。

 

 

「お前がどう鍛錬して努力しようが僕には別に

どうでもいい……だが、君がもしもそのまま

そのふざけた贋作の模造を続けるなら僕は君を絶対

に容赦はしないし『君の存在』と『その刃』ごと

斬り落とすから……」

 

 

 

雪は一輝にそう言うと教室から出て扉を閉めて

出て行った。

 

 

「アイツなんなのよ‼︎」

 

 

「そうですよ! 私とステラさんが注意を受けるのは

分かりますが、何故、お兄様の剣術や努力や鍛錬を

あんな人にお兄様の事をあんなにも言われなくては

いけないのですか‼︎ あの人はお兄様が騎士になる

為に今までどれだけ必死になって努力したのか全く

知らないくせに‼︎」

 

 

 

ステラ達が憤りを感じてる中、一輝は雪が出て

行った扉をただ眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんな贋作の模造を許せる筈がない……」

 

 

 

 

雪は一輝に生まれて初めてのやり場の無い憤り

を感じていた。

 

 

 

 

黒鉄一輝の『戦闘スタイル』や『刃を握る理由』、

その『全て』が許せなかった。

 

 

 

 

黒鉄一輝の『模造剣技(ブレイドスティール)』『相手の思考を掌握して

相手の理を一瞬で暴き出し互角の剣技を生み出す』

確かに凄い剣技だと思う。一輝がどれだけ血が滲む

努力や鍛錬を彼がしてきた事も分かる。しかし雪は

思う、彼は努力の仕方を間違えた。しかも変える

気は全くないと言うので更に厄介だと改めて思う。

 

 

 

「技を使う者として、そして剣客として奴は絶対に

許せない……あれが『鈍の棒切れ』だったならまだ

マシだろう……だが、黒鉄一輝。彼が振るう刀の刃

はそんな物よりも危険だ」

 

 

雪の自分自身の本能がそう告げてる気がした。

 

 

「そういえば……あいつの苗字は『黒鉄』だったな

……黒鉄と言えば、日本を救った誰もが憧れて尊敬

する『第三次世界対戦(だいさんじせかいたいせん)英雄(えいゆう)』だったな……」

 

 

(確か、黒鉄龍馬の筈だ……)

 

 

雪は溜息をつきながら廊下を歩いて考えていると

 

 

「因幡君」

 

 

「ん?」

 

 

雪は声がする方に視線を前に向けると目の前には

『ある人物』が立っていた。

 

 

「お久しぶりです……」

 

 

「ああ、そうだな……随分と久しぶりだな《雷切》。

んで、生徒や先生達みんなから頼りにされて信頼を

されている破軍学園、『序列1位の優等生』の最強の

『生徒会長様』がどうして此処にいるんだ? それに

『落ちこぼれ』で『劣等生』の『僕』(Fランク)に

一体、どの様な用事なんだ?」

 

 

雪がさめざめした表情で欠伸しながら棘がある言葉

が気に障ったのか刀華はむっした表情をしている。

 

 

「なんだ? 破軍学園序列1位の優等生は落ちこぼれ

のFランクの騎士である取るに足らない砂利のような

弱者である僕に言われたさっきの言葉が気に障って

しまって不愉快にでもなってしまったのか?」

 

 

「違います。それよりも……」

 

 

雪は溜息をつきながらも口元を少しニヤリとせて

刀華にそう言うと、刀華は拳をぎゅっと握りしめ

ながら更に話しを続けた。

 

 

「前に試合した時はあんな結果になりましたが、

次はちゃんとした試合が出来る事を願っています」

 

 

「あー……そういえば、そうだな。東堂の言う通り

もしも予選か決勝戦で当たって決着をつけられれば

の場合だがな……まあ、《雷切》の手にかかれば

『無価値で無能なFランク』の僕なんて、あっという

間に瞬殺だろうけどね?」

 

 

雪はやれやれといった表情をした後、口元が戯ける

様に口元をニヤリと口角を上げてケタケタと笑う。

そんな雪の表情を見た刀華はイラッとしたが怒りを

抑えながら、視線を雪に向けてとある予想外の事を

言い始める。

 

 

「そうですね……だったらもし、私が勝ったら貴方

のその情け無く腑抜けてだらしない怠惰な姿を絶対

にこの手で全て矯正してみせます‼︎」

 

 

「………は?」

 

 

雪が理解出来ないという表情してるが刀華は

気にせずに更に話しを続ける。

 

 

「大体、前々から思っていましたが、貴方の姿や

態度などは特にだらしないと思ってたんですよ‼︎」

 

 

「は、はぁ……」

 

 

(なんで破軍学園、序列1位の優等生様はこんなにも

僕に対して暑苦しく熱弁をして語るのだろう……?

優等生だから故にだろうか?)

 

 

雪は刀華に質問しようとするがやめた。

それはまさに火に油を注ぐような自殺行為で刀華の

怒りの炎の苛烈さを増してしまいただではすまない

のが目に見えていた。

 

 

「なので、もし今回の試合で私が勝ったら、真面目

になって学園生活してください」

 

 

刀華が真剣な表情で雪に言うと雪はつまらなそうに

欠伸をしながら、刀華を見ながら淡々と答える。

 

 

「いいだろう……もし、勝てたらお前の言う通りに

真面目で規律を守る良い子ちゃんになってやるよ?

これで満足か? 破軍学園の誇り高き生徒長さん?」

 

 

「……約束ですからね?」

 

 

「はいはい、分かりましたよ。破軍学園の優秀な

生徒会長殿?」

 

 

二人はそう言い合った後、一触即発の空気が何事も

なかったかの様に二人はすれ違って別れて行った。

その瞬間、彼の七星剣武祭への戦いが始まった。

 




読んでいただきありがとうございます。
それでは皆さん。今年もよろしくお願いします‼︎



【意見】そして【感想】などのあれば是非、
たくさんいただけると嬉しいです‼︎
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