では、どうぞ。
登校日。
それは夏休みの途中にある、学校に行くことが面倒くさいイメージがあり、大体の人は憂鬱に思う日。
登校日のある理由は、昔はその日は教師達の給料日だという全く以て生徒達にとっては理不尽な理由があったんだとか。
正直そんなことはどうでもいいとして。
そんな憂鬱な時間を乗り越えて、炎天下の中自分の住む家に向かって歩いている一人の学生がいた。
「ふぁぁ...」
あまりの眠さに1回の大きな欠伸。彼女の名前は楠 心奏。高校生になってから町内のアパートで一人暮らしをしている女子高生。学校でも1、2位を争そえるほどの容姿を持つ。
「課題が終わってても夜ふかしは拙かったかなー...」
昨日の自分の行いに後悔しつつ、今朝学校に来た道を戻っていると。
「あのー...」
「? どうかしたんですか?」
大きなキャリーバッグの取手を右手に握る一人の女性に話しかけられた。
その人は身長は心奏よりもあり、165cm程だった。
「この住所何ですけど、この町のことはあまり憶えてなくて...」
憶えていない。という辺り、昔はこの辺りに住んでいたのだろうか。まぁそんなことは気にせずその人の見せてきた住所を確認すると。
「えーと...あれ、ここって」
「?」
「ここ、私の住むアパートです」
私はそのまま自分の住むアパートへその人を誘導する。
「ここです」
「えーと、確か1号室に荷物が置いてあるっていってたっけ。ここまでありがとうございます」
「1号室...ってことはお隣さんですね」
「そうなんですか?これからよろしくお願いしますね」
「はい」
「そう言えばその制服...暁島高校のですか?」
「そうですけど...」
暁島高校。心奏の通っている学校だ。今は着ていないが、紺色のブレザーに、チェック柄のスカートにズボン。
「それが、何か?」
「今から、その高校に転校するんです。因みに一年生です」
「そうなんですか、私も一年生なんですよ」
同い年だったとは。隣に住むわけだし、仲良くしたいな。
そのまま彼女と別れて、部屋で寝る。オールしたせいでもう限界である。自分の所為なんだけれども。
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「ん...」
ふと目が覚める。暗い部屋に灯りをつけて、時計を確認すると。
19時41分。
「...寝すぎた」
寝たのは午後の1頃から寝たから...約7時間も寝てたのか...。夕食どうしよ。無難にカップ麺じゃあ...だめかな。
そんなことを考えてると、家のインターホンが鳴る。
「こんな時間に誰だろ」
ドアを開けるとそこに、昼に出会った一人の女性が鍋を持って立っていた。
「どうしたんですか?こんな時間に」
「いやー...肉じゃがを作りすぎてしまったので...良かったらご一緒に食べますか?」
「いいんですか? あ、でもご飯も炊いてない...」
「じゃあ、『僕』の部屋で食べますか?ご飯や味噌汁も出来てますよ。まだ片付いてないものがありますけど」
やばい、天使だこの人。その人の言葉に甘えようかな。
...ん?『僕』?
今僕っていった?いやでもボクっ娘って可能性も...
「えーと、そう言えば...」
「? 何ですか?」
「こんなこと聞くのもおかしいと思いますけど...女性...ですか?」
キョトーンってしてる。やっぱそうだよね。
文字通り我ながらおかしな質問だと思う。何、女の人に女性ですか?って。
内心「あっやべ...」的なことになったが、
「あぁ...すみません。やっぱり女の人だと思いますよね」
マジか。男の娘だったか。まさか実際にいるとは思わなかった。
「子供の頃からこんな容姿ですから...小学校中学高と最初は皆僕のことを女だと思うもので...」
「は、はぁ...」
「ごめんなさい...なんか騙した感じで...」
「い、いえ、お気になさらず...」
どうしよこの空気。確かにかの...彼のことは魅力的だったけど、男の人だとわかった途端に、なんだかとても男らしくも見えてきた。...何考えてんだ私。
「と、とりあえず一緒に食べましょ?僕のお話はその時に...」
「そうですね」
話は後にして、彼の部屋へと移動する。
___________。
「...それじゃあ、私はこれで」
「はい」
案外、話は盛り上がった。男性と知ってから、不安になったが、普通にいい人だった。聞き上手だし、何とも話を聞いてて落ち着く。...昔遊んでた子もこんな感じだったなぁ。あの子の名前は確か...
「あの、名前は?」
「都神 玲です。」
そうそう、都神玲。...え?今なんて?都神 玲って昔私と遊んでたあの?
「都神 玲です。」
聞き間違いじゃなかった。
まさか、この人が...
「あの...楠 心奏って人は、知ってますか?」
私の名前はまだこの人には言っていない。この人が私の知っている都神玲なら...
「知ってるよ...君のことだよね?心奏」
うわっほい。なんだろう、すっごいテンション上がる。後ものすごい鳥肌たった。
「...って、今までわかってて私と接してたの?」
「うん。まーね。なかなか面白かったよ?君のそのリアクション」
「う...」
「じゃあ、また明日。夏休みが明けてからは、学校行こうね」
「う、うん」
ご飯も食べ終わって、部屋に帰ってお風呂に入って、今日はもう寝よう。色々ありすぎて疲れた。うん。
「夏が明けてから、一緒に学校...?」
一緒に...学校...ラブコメの定番かな?
...楽しみすぎる...
楽しみすぎて、夏休みが明けるまでほとんど眠れなかったのはいい思い出。
ありがとうございました!
ほぼ勢いで書いた話ですが、これからも勢いで頑張ろうと思います!
ではでは。