中間テスト。
それは学校に通うものは誰しもが苦しむ恒例行事。
「今日は中間テストの1週間前だぞー」
「うわぁぁぁぁぁ!!」
「死ぬぅぅぅぅぅ!!」
そんな先生のセリフに絶望する生徒は沢山いた。私の隣に座る玲君は「へー」って言っているような感じだったけど。前の学校では余裕で校内1位だったらしい。
因みに私はと言うと。
「うわぁぁぁぁぁ...」
絶望する生徒の1人でした。
いやもう国語とか英語とか訳わかんない。文法だのこの人はこう思っていることだの。私には全く理解できなかった。
英語なんて This is a pen くらいしか知らないもん。英語なんて中学の頃から赤点しかとれてなかった。国語も同じ。漢字の書き取り問題でギリギリ赤点を回避出来るくらいだった。
そんな訳で。
「国語と英語教えてください...」
「いいよー」
玲君と商談したところ普通にOKしてくれました。嬉しい。
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「じゃあ...ここの文章の『それ』ってこれの事?」
「そうだね。『それ』の答えは大体『それ』よりも前の行にあるから」
「うん」
授業と授業の間の休み時間。絶賛お勉強中です。
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「見て。楠さんと都神くん...」
「勉強してる、私も教えてもらおうかな」
「頭もいいのかな」
「委員長も必死に勉強してる」
楠心奏...今更真面目に勉強だと? 最近転校してきた都神に成績が抜かれている事も気に食わないのに!
今に見てろ...都神!
楠に時間を食われている間に君を追い抜いてやる...!
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テスト当日。
遂にやって来ました魔の時間。皆必死に問題解いてます。隣の玲君は余裕そうです。
「周りを見るんじゃないぞー。解き終わったらちゃんと見直ししろよー」
中間テストは1日で5教科、国語、数学、社会、理科、英語を全部終わらせる。せめて2日にわけて欲しかったです。
因みに問題だった国語なんですが...
「嘘...解ける!!」
玲君のお陰で快調でした。
その後の数学、社会、理科も余裕でした。
が。
「...えーと、どんなんだっけ...」
英語ド忘れしました。ごめんなさい玲君。文法をどうにか思い出そうとするも、頭に浮かぶのは、私が玲君に出された問題を解いてる時に玲君がココロと戯れている事ぐらいだった。
...あの時の玲君可愛かったなぁ...(現実逃避)
...あれ、この文章。どこかで...
あー...うん?だとしたらこれらの問題大体これで出来ちゃうんじゃ...
「解ける...解けるぞ...!!」
某ラピュタ王の様な声が小声で出てきたけど、気にしない。
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「テスト、どうだった?」
「いやぁ...まさかあんなに綺麗に解けるとは思わなかった...」
「へぇ。期待してるよ」
テストが終わって2日後。通学路を学校へと向かって心奏と玲は歩いていた。
「ねぇ、どうせなら賭けてみない?」
「どっちが合計点数高いか?」
「そう。高い方が命令できるやつ」
「別に良いけど。じゃあ罰ゲーム考えとくよ」
「自信満々だなぁ...」
何はともあれ成績発表。
結果は...?
「中間テストのトップは...」
「...」
「...」
「楠心奏だ」
「うぉぉぉぉ!」
「すげぇぇぇ!」
(な、何だと!?)
「楠さん、すごいなぁ」
「いつも5位くらいだったのにね」
「...まじでか」
「勝った!第3部、完!」
テスト返しが終わって帰宅。
めっちゃハイテンションです。
いつも赤点ギリギリな国語も英語もトップを取れたし。
「...で。罰ゲームは?」
「じゃあ...えと...どうしよ」
何も考えてませんでした。ごめんなさい。
「...じゃあ、待ってるから、忘れてなければ」
「じ、じゃあ考えておくから、待っててよね!」
「はいはい」
締まらないなぁ...
まぁ、中間テストが終わって、期末テストまでに文化祭と修学旅行があるし、
時間はまだまだあるかな?