中間テストも終わり、皆一息ついたある日、僕の友達から唐突の一言が繰り出された。
「なぁ、突然だけど明日の土曜日、遊園地行かない?」
「本当に突然だね...」
転校してから、すぐに僕の友達になってくれた、結城 奈夜(ゆうき だいや)。明るい性格でとても真面目だ。2人目は 藤井 勇吾(ふじい ゆうご)。こちらも明るい性格で、ふざけた印象があるが、やる時はやる人だ。あと変態。
「実はさ...ほら」
「...ペア券? 3枚?」
「そ。あともう2人は勇吾と千秋がいるからさ。あと2人...まぁ楠さんは来るとして、あと1人誘っておいてくれない?」
「あぁ...いいよ」
「じゃ、よろしくね」
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「...と、言うわけなんだけど」
「行く!!」
「はいはい...それで、あと一人なんだけど、姉さんを誘おうかなって」
「お姉さんか...大丈夫だと思うよ?」
「念のため、奈夜に聞いとくか」
奈夜へとメールを送ろうと思い、スマホを持つと、
ピンポーン
インターホンがなった。...誰だろうか、こんな時間に。
時刻は20時。とても人が来るような時間ではなかった。
ドアノブに手をかけて、少しドアを押した瞬間、
「れーーーい!」
「うわぁ!!」
ドアを一気に開け、1人の女性が一気に僕に抱きつこうと飛びかかって来た。あまりにもビックリしてその人の腕を持ちそのままその人を背負い投げしてしまった。
「あ...」
床に叩きつけられた女性は、僕よりも3cm程身長が高く、髪も背中まで伸びていて、手入れをしていないのか、所々が跳ねていた。
「...ごめん、姉さん」
そして、その人は僕の姉だ。
「もう!何するのよ!」
「今のは姉さんのせいでしょうが!」
「それはそうと...私に用?」
「それはこっちのセリフなんだけど...明日遊園地いk...」
「行く!!」
こっちも即答て。
「僕と姉さん含めて、6人で行くけど、それでいい?」
「えぇ、いいわよ?」
「そ。じゃあそう連絡しとくよ」
「あぁ...そうそう。私こっちの町に転勤することになったから」
「What?」
「だから、この部屋で私も暮らすってこと」
「まじか...」
明日からいろいろ大変なことになりそうです。
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「玲の姉、都神 秦《とがみ しん》です」
「うぉぉ...心奏とどっちが綺麗かな」
「あら、嬉しいなぁ...」
日が明け翌日。僕、心奏、奈夜、勇吾、千秋、姉さんの6人で遊園地に行くことになった。
「電車、来たね。行きましょ」
そう言って僕達は電車に乗り込み、3人向かい合うようにして席に座る
「なぁなぁ、お前いつもあんな綺麗な人と一つ屋根の下で過ごしてたのか?」
「まぁ、うん」
「いいなー!!」
「何も良くないって...風呂には無理やり一緒に入らされるし、朝はいつもベッドに潜り込んでくるし...」
「サイコーじゃねーかよ!!」
「えぇ...」
そんな会話をしつつ、電車の中ではトランプやUNOで盛り上がっていた。
そして...
「ついに来ました遊園地ー!」
「いぇぇぇぇぇぇぇぇい!!」
とまぁ、皆テンションが高いけど、
「...わーい」
超寒いです。まだ10月だよね?パーカーとかコートとか着ておいてよかった。
「寒い...」
「どうする? 私で暖まる?」
そう言うと心奏は両腕を広げ、ハグの体制に入る。飛び込もうかなーって思ったところに
「待ちなさい玲!そんなはしたない!」
「...姉さんだって昨日僕に思い切り飛び込んで来たじゃん。僕の許可なしに」
「実の弟に飛び込んで何が悪い!」
話が通じないよねこれ...。
ちなみに、僕の姉は超のつくブラコンです。
僕と姉さんと心奏で口論していると、奈夜が指を指し、
「あれに乗ろうよ」
彼の指さした先は、ジェットコースターだった。
_________。
『絶叫コースター、10分待ちでーす!』
「10分かぁ...短いような長いような」
「そう?結構早いほうだと思うよ?」
「都神の10分は俺からしたら30分ぐらいなんだよな」
「なんだそれ...」
得に10分間、何かがある訳でもなく、僕達に順番が回ってきた。
「「ジャン、ケンポォォォォォォォイ!!!」」
「...何してんの?2人とも」
「何って...どっちが玲君の隣に座るかだよ?」
「それってそんなに大事...?」
「大事に決まってるじゃない!!今日玲の隣に座れるかで明日からの人生が大きく変わるんだから!!」
「じゃあ、心奏の隣に座るよ」
「え? あ...ジャンケン負けてる...」
ドンマイ。
それぞれ、乗り物の席に座って安全バーを下げると、すぐに乗り物は動き出し、ゆっくりと坂を登り、坂の1番上で止まったところで、
「あのさ...心奏?」
「うん?」
「僕が気絶してたらおk...」
言葉が言い終わらないうちに乗り物は動き出し、
「ヴァァォァァォ!」
「きゃぁぁぁぁ!」
とてつもない角度、とてつもない速度で、動き出したコースターに、意識を失いかけながら、風を感じてました。
「あああ...なんかもう疲れた」
「大丈夫? あそこで何か飲み物買ってきてあげようか?」
「いや、大丈夫...って、姉さんもう行ってるし」
何が楽しかったのか、皆僕を置いて、もう何回かジェットコースターに乗りに行った。ほんとに何が楽しいんだあれ...。因みに心奏と姉さんはグロッキーな状態の僕を見ていてくれていた。
「...ふぅ。もう大丈夫...かな?」
「ねぇ、玲君?」
「ん?」
休憩を終えた僕に、隣にいた心奏は、
「このまま、こっそり二人で抜け出しちゃお?」
僕へとデートのお誘いをしてきた。