私の初恋の相手は男の娘でした。   作:ゆんさん

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私と二人で

 

 「...これでよしっと」

 二人で迷子になったと思われないように、あらかじめ玲は奈夜のスマホに

 『二人でデートしてくるよ』

 とメッセージを送っておいた。

 「...にしても寒いね」

 「そう?私は全然平気だけど」

 10月で、日が出ているといえ、冬は近いため外は寒く、玲君は体を震わしていた。

 寒がりなのかな? 2人きりだし、どうせなら玲君といろいろ乗りたかったけど、ここは...

 「ねぇ、あそこにいろんなお店あるから、いろいろ買ってこうよ」

 「あそこ? うん、行こうか」

 いろいろ遊びたいけど、玲君には風邪引いてほしくないしね。

 建物に入ると、そこは商店街のようにいろんな店がいくつもあった。私はすぐさまクレープ屋さんが目に入った。

 「玲君、あれ食べよ?」

 「クレープ? 美味しそうだね。どれ頼む?買ってくるよ」

 「えっと...じゃあイチゴのクレープで!」

 「わかった。買ってくるね」

 そう言って玲君はクレープを買いに並びに行った。私は近くの食堂の席でで待っていると、

 「ねぇ、君、1人?」

 最早聞きなれたフレーズ、振り返ると、3人の派手な格好の男性が心奏を囲むように立っていた。

 「友達と一緒に」

 「へぇ、男?」

 「お、女の友達と、です」

 ...咄嗟に嘘をついてしまった。ま、まぁ、初めて見る人は、女の子だと、勘違いするし...後で玲君に謝ったとこ...。

 「あれ、心奏?その人たちは?」

 クレープを買いに行ってきた玲君が帰ってきた。早いところこの場から退散しちゃおう。

 「あれ?君、可愛いじゃん」

 「?」

 1人の男性が、玲君の顎に手を添えようとすると、

 「はれ?」

 突然、男の足は浮き、そのまま背中を床に叩きつけられた。左手にクレープを2つ持っているから、右腕1本で投げたのだろう。だとするとかなりの怪力だ。

 「いっでぇ!」

 「な、何しやがる!」

 2人の男が殴りかかると、玲は左手のクレープ2つを口に咥え、両手を使い、男の拳の起動を反らし、右足をかけ、男の背中を床に打ち付けた。

 もう1人は拳が顔に当たる寸前に、鳩尾に鋭い一撃をきめた。

 「がは...」

 「僕、これでも体鍛えてますので。適うと思ったら大間違いですよ?」

 「く、くそ!覚えてやがれ!!」

 「あんたらが覚えていたらね」

 三人の男は起き上がり、その場から逃げていった。

 「全く...こういう所にもあんなのがいるんだな...周りに迷惑かけちゃったかな...はい、クレープ」

 「あ、ありがとう」

 「さっきので体も暖まったし、これ食べたら外行こうか」

 「うん」

 

 ____________。

 

 「えーと...最後はここだね」

 観覧車。辺りはもう暗くなり、観覧車はイルミネーションで光輝いていた。

 「この観覧車、日本で1番でかいんだってさ」

 「じゃあ、景色も見えやすいかな?」

 「うん。これに乗ったら、奈夜たちと合流しよっか」

 「うん」

 そう言って私たちは観覧車に乗る。1番上に来た時の景色は街の灯りで、とても綺麗だった。

 「綺麗...」

 「そうだね...」

 ふと隣をみると玲君が涙を流していた。

 「玲君? どうしたの?」

 「え...? あぁ...あまりにも綺麗だったから、涙が出ちゃったのかな...はは」

 「そう...?」

 私は玲君と会話している時に、初めて玲君とあった日のことを思い出していた。確か、小学校3年生の時だっけ。男子達にいじめられていた私を、転校してきた玲君が助けてくれたいたんだっけ。

 それ以来、玲君と過ごしていくうちに、好きになって...玲君が卒業式の日にまた転校しちゃった時は三日三晩大泣きしてたっけ。

 ...そうだ...始業式の時に玲君に言われたあの一言...。

 「ねぇ...玲君?」

 「ん?」

 「玲君に言い返さないことがあるんだ...その、えっと...」

 「どうしたのさ?いきなりそんな」

 「その、八年前から...玲君のことが、ずっと...」

 言ってやる...この想いを...玲君に...

 「すk...」

 「あー!いたいた!れーい!」

 「あ、皆」

 言おうとしたその時に、観覧車のドアが開き、そこをちょうど良く通りかかった奈夜達がこちらを呼んでいた。

 「全く、玲!二人で楽しかったかー!!」

 「隅におけないね...ホント」

 「心奏ちゃんも、大胆だねー!」

 「玲!その女に何もされてないでしょうね!!」

 「あの、その...」

 「...」

 「...心奏? どうしたの?」

 「なんでもない...」

 「え、でも」

 「なんでもないってば!」

 心奏はむすーっと、頬を膨らませて、玲君の姉を睨んで、そのまま...

 「ちょっ...待ってよ!」

 そのまま、私は走り出した。後ろから玲君達が追いかけてきていたけど、私が速すぎたため、駅に着くまで私に追いつくことは無かった。

 

 ずっと、玲君のことが好きでした!付き合ってください!!

 ...この想いは、今度はいつ告げられるんだろ...とほほ...。

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