「いや、文化祭と言ったらメイド喫茶だろぉぉぉぉ!!」
...ごめんねいきなりこんなうるさくて。今の一言は玲君の友達、藤井勇吾君のです。
こうなった原因は玲君のあの一言だった。
「えーと、この時間のホームルームは、文化祭の出し物を決めようと思います」
「来たぁぁぁぁぁぁ!!」
「わっほぉぉぉぉぉい!!」
「WRYYYYYYYYYYY!!!」
...やっぱうるさいよね。うん。あと3人目はどこの吸血鬼ですか。
ただ、今のところメイド喫茶以外の案は無く...。
「メイド喫茶以外の案が無ければ、クラスの出し物はメイド喫茶になりますが、それでもいい人は?」
『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!』
クラスの男子全員が思い切り手を挙げた。因みに女子は挙げてません。
「あのー...」
1人の女子が手を挙げる。何か別の案が出たのかな?
「はい、なんですか?」
「メイド喫茶って...男子はどうするんですか?」
「じゃあ...メイドの女装と料理をしてもらいますか?」
『ダニィ!?』
「あ、それいいかも!」
「どうせなら男子も一緒にね!」
...男子が女装? ということは玲君も!?
「やろ!それにしよう!!」
「く...楠さんがやるなら俺も!」
「俺も!」
「俺も!」
結局、メイド喫茶になりました。
「それで、文化祭終盤の歌合戦に出る人を決めたいんですけど...やりたい人はいますか?」
「人前で歌うのは、なぁ...」
「だよなぁ...」
「やっぱ恥ずかしいよね...」
「決まらないなら、指名とかで...」
「じゃあ、玲でいいんじゃない?」
決まらないところに奈夜君からの一言。その一言が皆を納得させた。
「あー...いいかも」
「都神君、声もいいもんね」
「まじでか...」
そのまま、クラスの歌合戦の代表は玲君に決まった。そう言えば、玲君の歌声って、聞いたことないよなぁ...。
___________。
1週間後。
「よいしょっ...と。飾り付けはこれで充分かな?」
文化祭前日。文化祭の準備は順調に進んでいた。教室の飾り付けも終わり、あとはメイド服を用意するくらいだった。
「ふぅ...飲み物買ってこよっか?」
「じゃあ、いろはす買ってきてもらっていい? みかんの」
「わかった。買ってくるね」
そう言って私は立ち上がり、1階にある自販機へと歩いていった。因みに私たちの教室は3階です。
「ふーん♪ふふーん♪」
自販機で買うべき物を買って、鼻歌を歌いながら、歩いていると、ポケットのスマホが鳴った。
「ん?」
ポケットからスマホを取り出し、
「えーと、なになに?」
メッセージを確認すると、
『サプライズ!早く教室来て!』
千秋からのLINEだった。
「サプライズ...?」
サプライズと言ったら.........何も思いつかない。
千秋に言われるまま、教室に戻り、ドアを開けると、
「あっ...」
メイド服を来ていた玲君がそこにいた。
「...」
「あの、その、これは...」
玲がこの場を弁解しようと、色々と単語を並べるが、全く人に伝えるには貧相なものだった。
「ねぇ、玲君にサイズ合わせたの誰?」
「えーと、私だけど...」
栗色の髪色のした女子生徒が手を挙げる。私はその子の前に立ち、
「...GJ」
親指を天井に向けて立てた。喜びによる鼻血も出てました。てへ。
その後、私はぶっ倒れてまた玲君に保健室に運ばれたのはいい思い出。