「遺跡探検?」
「うん。これ見て」
彩里が隣のクラスでおそらくクラスメイトをほとんど支配したであろう次の日。
誠一郎はとあるポスターを彩里から渡されていた。
そこには『遺跡探検ツアー』という内容でいろいろかかれていた。
「……何で遺跡?」
「何か面白そうじゃない?」
誠一郎はポスターを見てツアーの場所を確認する。
「『黄金色の遺跡』ねぇ……見たところ普通っぽい感じだけどな」
ポスターの中央にはその遺跡の入り口らしいものがあるが、得に変わった様子はない。
「でも面白そうじゃない。何か出るかもしれないわよ?」
「いや……でも、第七十二回って書かれてるぞ。流石に何もでないと思うが……」
「まあまあいいじゃん。デートだと思ってね」
「なんで彼女とのデートスポットが遺跡になるんだか……」
とはいえ、彩里が何かを言いだしてそれを止めようと思った時はあまり止まらないのだ。
「お兄ちゃん。どこかに行くの?」
刹那が二階から降りてきた。
「ああ。これ」
刹那にポスターを見せる。
「……これ、この『アトラミッション』って言う会社がかなりの予算を投入してるって聞いた」
刹那が会社名のところを指さしていった。
彩里が笑顔になる。
「ほら。かなり予算を投入してるってことは、何かあるってことだよ」
「……」
何でこの年になって遺跡探検なんてすることに……バラエティ番組でチラ見するくらいでいいと思うんだけどなぁ……まあ、届かない願いだ。
誠一郎は溜息を吐いた。
「わかったわかった。行くとしよう」
と言うわけで、遺跡探検に行くことになった。
★
「何で私まで……」
集合場所にて、聖が沈んでいるが、ごめんな。突っ込み役が少ないから君を呼んだんだよ。
「彩里様は突発的にいろいろ言いだしますからね。敵にまわすと面倒ですが、上司にすると苦労が増えるタイプですから」
フォルテは溜息を吐きながら聖に言う。
「じゃあ私たちが上司になるしかないってこと?」
「あんな迷惑娘を部下にしても胃潰瘍になるだけです。制御できるのは誠一郎様くらいのものですから」
「あんたたち、私のことを一体何だと思っているの?」
かなり批判をくらっている彩里が反論するが、まあ、君もあまりごちゃごちゃといえる立場ではないよ。
「そこそこ人が集まってる」
刹那があたりを見渡しながらつぶやく。
確かにまあ、そこそこと言ったところだな。
誠一郎たち五人を含めて三十人と言ったところだ。
このメンバーに対してどれくらいの予算がつぎ込まれているのかは知らないが、さて、何がいるのやら。
「……宗達」
才馬宗達と早川、あと、一人の女性がいた。
宗達は二日前と同じ格好。早川もスーツ姿だ。女性は……だれだ?背が高く、黒髪を後ろにまとめていて、スーツ姿だが……。
誠一郎の視線に気が付いたのだろうか、宗達がこちらを見た。
「あ。宗達!」
彩里が叫ぶとともに、宗達の方に歩いていった。
それを見た宗達は若干面倒そうな顔になった。
「君か……」
「あなた。ここで私とデュエルしなさい。まだツアーまで時間はあるからね」
そう言ってデュエルディスクを構える彩里。
だが、宗達はデュエルディスクを構えようとすらしない。
「別に今君とする理由はないと思うが……」
「弱いって言われてそのままじゃ、私の気がすまないからね」
面倒そうなことになる前に止めるとしようか。
「彩里。ここでは我慢しろ。ていうか、安心しろ。彩里が宗達に勝てないって言う意見だが、それは俺も同じだからな」
誠一郎はそういいながら彩里の隣に立つ。
宗達は誠一郎を見る。
若干誠一郎の方が背が高いので、誠一郎の方が見下ろす形になるが、宗達は気にしていないようだ。
「で、二日ぶりだな。そっちは早川だったよな。女性の方は誰だ?」
「
そう言うと、花沢と呼ばれた女性は軽く頭を下げる。
「僕に優秀な部下が二人いるということは、『君も聞いているだろう』」
試そうと思ってはいないようだが、さて、これはこれで面倒な性格だな。
「水谷家のネットワークを把握してるってことか」
「当然だ」
即答か。
これは……敵対する必要はないようだが、仲間にしても苦労が増えそうな感じだな。
「誠一郎。私が勝てないってどういうこと?」
「言葉通りだ」
「じゃあ誠一郎は勝てるの?」
「俺が負けると思うか?」
「……思ってはいないけど」
彩里は不満げに言う。
「そうだな。僕も、君と敵対はしたくはない。こちらが何かを計画したとしても、勝利条件として君が重要なポジションに立った場合。おそらく僕は手も足も出ないからね」
「よくわかっているじゃないか」
「アノニマス・トーナメントの完全優勝者を相手にするには、それ相応の代償が必要になるのさ」
「別にイカサマをしてきてもかまわないけどな」
そうであっても、上から叩き潰してやるけど。
「で、そっちは何か狙いがあるのか?」
「一応あるが……期待はしていない」
「そんな遺跡探検に合わない服装で来てるのに何も収穫がなかったらちょっと悲しいことになると思うけどな」
「僕もそう思ったんだが、この格好は譲れないんだそうだ」
誠一郎は二人のスーツ姿の部下を見るが、二人は頷くだけだった。
「……まあ、モチベーションの問題もあるし、俺が追及しても仕方がない話だけどな。で、リアリティ・テーゼは来ると思うか?」
「おそらくな。ただ、君たちも、早川が二日前に使ったカードは覚えておくことだ。ホワイトブランクは、彼らの研究所から奪ったものだからな」
「覚えておこう」
聡子からの情報提供に、ホワイトブランクの情報はなかった。
情報の収集方法が異なるからだろう。まあ、それを今言っても仕方がないが。
「彩里。行くぞ。そろそろ時間だ」
「……わかった」
不満そうにしているが、誠一郎には結果的に勝てないのは分かっているからだろう。
時間が迫っているのも事実だし、戻ることにしたようだ。
ツアーガイドのお姉さんがやってきて、説明を始めている。
さて、俺はどうするべきなのかねぇ。
★
黄金色の遺跡。
歴史的に言うと四千年くらい前に作られたものらしく、発見されたのは十年ほど前である。
目的としてどういったものが存在するのかがよく分かっていないのだが、まあ、基本的に行き当たりばったりで行動する誠一郎としては何があっても別に問題がないと思っているのだが。
「かなり整備されているわね」
「ああ。思った以上にな」
ある程度回った後に自由時間が設けられて、三時間ほど回ることが出来る。
もちろん、その間にいろいろなところを見ることが出来るのだ。
「思った以上に通りやすい」
刹那も、はじめは歩きにくい場所を通ると思っていたようで、問題はなさそうだ。
「それにしても、遺跡と言っても写真とか取り放題って言うのがすごいわね」
「おそらく、計画されている回数が多いので、隠すことに意味が無いのでしょう」
「……まあ、写真を撮ることじゃなくて、実際に来ることが必要だからって言うのもあるだろうな」
聖とフォルテの言い分に対して、誠一郎は呟く。
彩里は疑問に思ったようだ。
「どういうこと?」
「まあ、そのうちわかる」
あえて言わない。
というか、言葉で説明できるレベルの話ではない。
「立ち入り禁止の場所がそこそこ多い」
刹那が通路になっていない部分を見て呟いた。
フォルテと聖もそう考えていたようである。
「そうですね。なんといいますか、肝心のものを見せないようにして案内されているような。そんな気がします」
「迂回するようなルートも多かったしね」
誠一郎も考えてはいたが、あえて言わなかった。
というか、言う必要はなかった。
「ん?」
ちょっと広い場所に来たとき、宗達たちがいた。
「宗達。何をしているんだ?」
「いや、あの壁画を見ていた」
宗達が指差す先には、何も描かれていない石板が三つ存在していた。
「?……何も描かれてないみたいだけど」
聖は首をかしげる。
「誠一郎、あなたは何か分かる?」
彩里が見てくる。
誠一郎は、本来は首を縦に振るべきなのだが、あえて首を横に振った。
「いや、わからん」
その返答に対して、宗達はわずかに頬を動かしたが、すぐに表情を戻した。
その時だった。
「おい、ここであってるよな」
「ああ。そのはずだぜ」
緑色の髪の少年と茶髪の少年が部屋に入ってきた。
確か、ツアーの参加者だったはずだ。
「……ここに何かがあるのかを知っているのか?」
宗達が入ってきた二人に対して問いかける。
二人は驚いた要だった。
「おい、ここは何もなかったんじゃないのか」
「知るかよ」
……なるほど。そう言う感じか。
「どうやら、ここに何があるのかを知っているようだな。情報提供を願いたいのだが」
宗達は表情を変えずに問いかける。
二人は何も言わない。
「まあ、何もないにしても、僕たちは自由時間中ずっと、ここにい座るだけだがな」
宗達は挑発するように言う。
二人はあからさまに嫌そうな顔をした。
「どうする?」
「向こうもわかっているんだ。つぶせばいい」
二人はデュエルディスクを構えた。
「ふむ……タッグデュエルと言うことか」
「ああ。そっちも二人は出てもらうぜ」
要するに、一人に対して挑むのではなく、二人に対して挑むのが彼らにとっては一番戦いやすいということだろう。
「どうする?」
「別に誰が言ってもかまわんが……俺が出るとしよう」
この二人が強いとは思っていない。
ただ……二人が持っているカード。ホワイトブランクに関していうと、よくわからないカードパワーだ。
「なら。僕と君だな」
誠一郎と宗達はデュエルディスクを構えようとした時だった。
「フフフ。いけませんよ。あなた達二人では絶対に勝てません」
奥から、彼らの上司であろう人間が入ってきた。
サングラスを付けているので素顔は分からないが、あのデッキ。少々まずいことになりそうだ。
「は、ハーベリア様」
「どうしてこちらに……」
二人が驚いているようだが、さて……。
「さて、デュエルですが……あなたとすることにしましょうか。どうやら、あなた達の中で一番強いようですからね」
ハーベリアは誠一郎を指さした。
「そして、あなた達はあの少年を相手にしなさい。私とあなた達であの二人を倒せば、私たちに勝てるものがいないことを証明できますからね」
「「はい」」
宗達の方を指さして、ハーベリアは少年二人に指示を出す。
「なるほど、実力を見抜くくらいはできるということか」
「それくらいは事前調査で十分わかりますよ」
そうかい。
「なら、さっさと始めよう」
宗達が誠一郎から離れる。
すると、少年二人も宗達を追ってきた。
「さて、僕らも始めよう」
見たところ、風間家と土門家の人間だ。
水野家にも入りこんでいると思うが、なるほど、どうやらそう言うことらしい。
★
「さて、デュエル開始だ」
宗達は少年二人を前にしてデュエルディスクを構える。
「俺達の本気のデッキで相手をしてやるぜ」
「ああ。ぶっ潰してやる」
二人もデュエルディスクを構える。
「「「デュエル!」」」
宗達 LP4000
幸也&明人 LP4000
「俺の先攻だ」
タッグフォースルールで、緑色の髪の少年。幸也からだ。
「俺は手札から、『サスペンション・サイクロン』を召喚!」
動き続ける台風が出現する。
サスペンション・サイクロン ATK1800 ☆4
「そして、カードを一枚セットして、ターンエンドだ」
ふむ……攻撃力1800のモンスター一体に、伏せカードが一枚か……。
「僕のターン。ドロー」
宗達は六枚の手札を見て、何をするかを決めた。
「僕は手札から、魔法カード『リグレット・スカウト』を発動。相手モンスター一体にリグレットカウンターを一つ置く。サスペンション・サイクロンにおかせてもらおう」
一つのカウンターがサスペンション・サイクロンに向かって飛んでいく。
「お前がリグレットカウンターを使うデッキだということは知っているぜ。俺はサスペンション・サイクロンの効果を発動。ターン終了時まで、このモンスターを除外できる!」
サスペンション・サイクロン
レベル4 ATK1800 DFE1000 風属性 雷族
①:自分フィールドに表側表示で存在するこのカードをエンドフェイズまで除外することができる。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:相手ターン中、このカードの効果でこのカードがフィールドに戻った時、デッキからカードを一枚ドローすることが出来る。
「これで、お前のカードの効果は不発になる」
「それはそうだが、詳しく調べている訳ではないようだ。墓地のリグレット・スカウトの効果を発動。相手フィールドにモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外して、『リグレット・トークン』一体を守備表示で特殊召喚できる。そして、そのトークンにカウンターを一つ置く」
「な……」
リグレット・スカウト
通常魔法
①:相手モンスター一体を対象にして発動できる。そのモンスターにリグレットカウンターを一つ置く。
②:相手フィールドにモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。相手フィールドに「リグレットトークン」(悪魔族・闇・星1・攻0/守0)一体を守備表示で特殊召喚する。その後、この効果で特殊召喚したトークンにリグレットカウンターを一つ置く。
リグレットトークン DFE0 ☆1
「そして、手札のこのモンスターは、相手モンスターがリグレットカウンターを持っている時、手札から特殊召喚できる。僕は『リグレット・ナイト』と『リグレット・バロネット』を特殊召喚」
リグレット・ナイト ATK1600 ☆4
リグレット・バロネット ATK1700 ☆4
リグレット・ナイト
レベル4 ATK1600 DFE1200 闇属性 戦士族
このカード名の①の効果は一ターンに一度しか発動出来ない。
①:相手フィールドにリグレットカウンターがおかれているモンスターが存在する場合、手札のこのモンスターを特殊召喚することが出来る。
②:このモンスターがリグレットカウンターを持つモンスターと戦闘を行う場合、このモンスターの攻撃力は、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力を同じになる。
リグレット・バロネット
レベル4 ATK1700 DFE1100 闇属性 戦士族
このカード名の①の効果は一ターンに一度しか発動出来ない。
①:相手フィールドに「リグレットカウンター」がおかれているモンスターが存在する場合、手札のこのモンスターを特殊召喚することが出来る。
②:このモンスターが「リグレットカウンター」を持つモンスターと戦闘を行う場合、そのモンスターが持つリグレットカウンター一つにつき、攻撃力が300ポイントアップする。
「く……こうもモンスターを並べてくるとは……」
警戒しているようだが、このターンはこれ以上動くつもりはない。
「バトルフェイズ、リグレット・バロネットで、リグレットトークンを攻撃」
トークンを切り裂いた。
「く……」
「そして、リグレット・ナイトでダイレクトアタック」
幸也&明人 LP4000→2400
伏せカードは攻撃反応系ではないのか。
「僕はカードを一枚セットして、ターンエンドだ」
「ち……サスペンション・サイクロンは、自身の効果でフィールドに戻って来る。そして、一枚ドロー!」
サスペンション・サイクロン DFE1000 ☆4
次は茶髪の少年、明人のターンだ。
「俺のターン。ドロー!どうやら、モンスターを並べた割には、オーディナルモンスターを持っていなかったようだな。俺は『防御精霊ファイター』を召喚!このモンスターは召喚した後守備表示になる」
防御精霊ファイター ATK1000→DFE2000 ☆4
「ファイターが表側表示で存在する限り、俺のモンスターは戦闘では破壊されない!」
防御精霊ファイター
レベル4 ATK1000 DFE2000 地属性 天使族
①:このカードが召喚・反転召喚に成功した場合に発動する。このカードを守備表示にする。
②:このカードが表側表示で存在する限り、自分フィールドのモンスターは戦闘で破壊されない。
地属性・天使族のデッキ。
別の種類を並べていくことで強固なものにするというものだったか。
防御精霊同士ではなく、他のモンスターにも耐性が付与されるのがすぐれているところだろう。
「そして、俺は魔法カード『二重召喚』を発動。このターン。俺は二回の召喚ができる。俺は地属性のファイターをシンボルリリース。護り続ける大地の精霊、今現世に降臨せよ」
新たな天使が出現する。
「オーディナル召喚!レベル6『防御精霊カリキュレーター』!」
防御精霊カリキュレーター ATK1500→DFE2500 ☆6
幸也&明人 SP0→1
オーディナル召喚と同時に守備表示に変わっている。
そう言う効果を持っているのか。
「そして、カリキュレーターの効果発動。SPを一つ消費することで、墓地の『防御精霊』モンスター一体を装備、そのモンスターの効果を得る。俺が選択するのはファイターだ」
幸也&明人 SP1→0
防御精霊カリキュレーター
レベル6 ATK1500 DFE2500 地属性 天使族
オーディナル・効果
地属性×1
①:このカードが召喚・反転召喚に成功した場合に発動する。このカードを守備表示にする。
②:シンボルポイントを一つ消費して、自分の墓地の「防御精霊」モンスター一体を対象に発動できる。そのモンスターを装備して、その効果を得る。
『SP1』
「俺はカードを一枚セットして、ターンエンドだ」
「罠カード発動。『重力解除』だ。全てのモンスターの表示形式を変更する」
「「何!?」」
宗達の罠カードに寄って、全てのモンスターの表示形式が変更される。
リグレット・ナイト ATK1600→DFE1200
リグレット・バロネット ATK1700→DFE1100
サスペンション・サイクロン DFE1000→ATK1800
防御精霊カリキュレーター DFE2500→ATK1500
「僕のターンだな。ドロー」
さて、どうするかな。
まず動いたのは幸也だった。
「俺は、罠カード『サスペンション・サモン』を発動。このカードの効果に寄って、相手ターンでもサスペンションモンスターを召喚できる」
サスペンション・サモン
通常罠
①:手札から「サスペンション」モンスター一体を召喚する。
「俺は、風属性モンスターであるサスペンション・サイクロンをシンボルリリース!自由奔放な風よ。破壊し続ける暴風雨となりて荒れ狂え」
サイクロンが、暴風雨に。
「オーディナル召喚!レベル6『サスペンション・ストーム』!」
サスペンション・ストーム ATK2400 ☆6
幸也&明人 SP0→1
「よし、これで問題はないぜ」
「……」
何を持って『問題ない』と判断しているのかはわからないが、とりあえず、気にするのはあの暴風雨だけで言いだろう。
「そっちがそこまでオーディナルモンスターを見せてくるんだ。僕も見せるとしよう」
「来るか……」
一枚のカードを掲げる。
「僕は、闇属性のリグレット・ナイトとリグレット・バロネットをシンボルリリース。後悔に呑まれる黒竜よ。今その姿を現し、罪の渦巻く世界で猛威を振るえ!」
黒竜が降臨する。
「オーディナル召喚!レベル8『
有罪眼の後悔竜 ATK3000 ☆8
宗達 SP0→2
「な……なんだ。このモンスターは……」
「リグレットモンスターで、レベル8のオーディナルモンスターなど、見たことが無い!」
出現したオーディナルモンスターに二人が驚いているが、もちろん、そんなことは気にしていない。
「ギルティアイズの効果発動。一ターンに一度、相手モンスター全てにリグレットカウンターを一つ置く。『リグレット・フォース』!」
ギルティアイズがエネルギーをため込んで行く。
「させるか!サスペンション・ストームの効果発動。エンドフェイズまでこのモンスターを除外する!」
「無駄だ。速攻魔法『ディメンション・クラック』を発動。発動ターン中、相手フィールドのカードは除外されない」
「何……」
サスペンション・ストーム
レベル4 ATK2400 DFE1300 風属性 雷族
①:自分フィールドに表側表示で存在するこのカードをエンドフェイズまで除外することができる。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:相手ターン中、このカードの効果でこのカードがフィールドに戻った時、デッキから「サスペンション」カード一枚を手札に加えることが出来る。
『SP1』
ディメンション・クラック
速攻魔法
①:発動ターン中、相手のカードは除外されない。
「これで、ギルティアイズから逃げられない」
サスペンション・ストーム RC0→1
防御精霊カリキュレーター RC0→1
「そして魔法カード『リグレット・タックス』を発動。相手フィールドのリグレットカウンターを持つモンスターは全て、持っているカウンター一つにつき、攻撃力が300ポイントダウンする!」
サスペンション・ストーム ATK2400→2100
防御精霊カリキュレーター ATK1500→1200
「そして、ギルティアイズは、相手フィールドのリグレットカウンターを持つすべてに、一度ずつ攻撃できる」
レベル8 ATK3000 DFE2500 闇属性 ドラゴン族
オーディナル・効果
闇属性×2
①:一ターンに一度、相手の表側表示のモンスター全てにリグレットカウンターを一つ置く。
②:このカードは、相手フィールドのリグレットカウンターを持つモンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
『SP2』
「バカな!」
「嘘だろ!」
ギルティアイズが雄叫びを上げる。
「バトルだ!有罪眼の後悔竜で、貴様たちのモンスターに攻撃。『壊滅のリグレット・ストリーム』!」
ギルティアイズがブレスを放出し、敵モンスターを焼き尽くした。
「「うわああああああああ!!!!!」」
幸也&明人 LP2400→0
「ふう、勝ったか」
宗達はそう言うと、誠一郎の方を見た。
「ふああ……ん?宗達。遅かったじゃないか」
そこには、余裕の表情で相手のLPを消し飛ばした誠一郎がいた。
その隣には、紅の魔術師が静かに腕を組んでいた。