転生の間で会った幼女に惚れた   作:トマボ

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お久しぶりです。
目の前の原稿から目を逸らして書いております。

サブタイが浮かばない案件は置いておいて、今回はオチだけやりたかった話です。年明けに思いついてたやつなのですが、色々ありましてシレッと今頃に…

気を取り直して、ピックアップってなんなんでしょうね?と文句にもならない心の狭い私の愚痴を置きながら、投下です。





そんなこともあった

やあ、久しぶり。

 

口調や流れを忘れたポンコツのせいで違和感を感じるかもしれないが、気にしないで貰いたい。

 

え?ノリで書いてるだけなんだから、今更だろって?ははは。気にしたら負けだ。主に俺が。

 

 

 

 

さて、気を取り直していこう。

 

 

 

あれから、時の流れの感じさせないこの場所での神様との日々も続き、幾多もの世界を見てきた。

 

魂でしかない俺は、磨耗していくばかりであったが、多くの世界を廻り、思い出話を作り、その度に神様とくだらない話で盛り上がった。

 

もう終わってしまう世界を前に、年甲斐もなく泣いてしまったり、お忍びで世界を渡り、姿を変えてイタズラをしたこともある。

 

相変わらず代わり映えのない俺に対して、神様は時折姿を変えてそのまま何世紀(そんな時間ぐらいだったと思う)も過ごすこともあったが、やっぱりいつもの幼女姿がお気に入りらしく、気づいた頃にはふと戻っていたりした。

 

 

…もしかしたら、俺に気を遣ってくれていたのかもしれない。そんなことを思うと、優しい神様に出逢えて、本当に幸せだったと思う。

 

 

和服の幼女だったあの子はと言えば、俺の仕事のうちのひとつ、彷徨ってその世界から外れてしまった魂を連れ戻すこと、を共に続けるうちに、俺の認識で言えば徳を積んでいったこととなる。

そのせいなのか、元々の世界を超えての影響なのかは分からないが、神格もあがり、多くの神様達にも承認され、新たな神の仲間入りを果たした。

 

立派な神様に見えるようにと頑張って背を伸ばしていたのは微笑ましい思い出だ。

ロリ神様の如く、自由に姿を変えるほどの力は無いが、神が世界に降りた時に信仰を受けて姿を変えるように、成長した力のリソースを消費して、少しずつ自己暗示により姿を変えていった甲斐もあり、本人の希望通りの美人さんになった。

 

爺神、まぁ正体を知った今となっては面と向かってそんなことは言えないが、あの神様は孫のような和服ちゃん(神様方で新しい神名を検討中らしい)の新たな門出と、昔のような悲しい顔をしなくなったことを嬉しそうに見届け、いずれまた会う約束をして去って行った。

 

きっと、仕事溜まっていたんだな。ずっと、うちの近くにいたわけだしね。

 

そして、彷徨える魂を導き、神様の元へと連れてくるうちに、様々な出会いもあり、自分との折り合いを付けるためにここに残る魂達と、大勢で過ごした時もある。

 

昔持っていたイメージのように、毎日どんちゃん騒ぎをして、心ゆくまで笑い、大声で泣き、共に叫び、夕陽を映し出すと、肩を組んで走り出した奴らもいた。

 

皆、心に抱え蟠りと向き合い、自分の仇を討ちに行ったり、満足は出来なかったが、ここで過ごすうちに折り合いを付け、これでいい、と笑みを浮かべて、消えて行った。

 

記憶は続かなくとも、記録を残した奴もいた。俺に託したアホもいたが、説明を聞く前に満足そうに行きやがったので、そいつにとってはそれで良かったのかもしれない。

 

 

いささか多すぎる気もしたが、そこはそれ。転生なんてなかなか起こるものじゃ無いが、世界はそれこそ無数にあるのだ。人の魂の数なんて目じゃ無いくらいに。

 

 

管轄外の所からひょっこり現れた暴れん坊の中には、もしかしたら俺の敵役さんもいたのかもしれないが、初めからそんなものは変わってないので知らない子ですね。

 

 

 

まぁ、まだまだ、色々と話し足りないのだが、もうそろそろ限界かなぁ。

 

 

頭に霞がかかってきた。元々わかっていたことではあるけれど、ただの魂でしかない俺だが、元は一生物でしかなかったのだ。流石に長く過ごし過ぎて、限界らしい。

 

最近では、色々な神様にも、お別れを言われてきた所だ。磨耗しきったら、他の魂とは違い、次は無い。それでも望んでここにいた。

 

結局、口説き落とさなかった神様方との賭けには負けてしまったが、仕方ないかね。年季が違う。

 

はぁ…こんなことを言っても、もう精神…魂的にクソジジイ過ぎる俺も年齢ネタ通じないんだよなぁ…。なんて、思いながら、ゆっくりと目を開ける。

 

気付けば、倒れていて、神様の膝の上に乗っていた。もう頭ぐらいしか無いらしいね。

 

 

神様は何も言わずに居てくれる。

 

この間、もウ頑張らなkていいですよ、なんて、イわレてしマッたとこrダしね。

 

ああ、hなスのも、辛くなっテkた。

 

 

 

身勝手に残って、この神様の為になんて言っておきながら、いい加減かもしれないけれど、消える直前まで、可愛い子のそばにいることができて、俺も幸せだったらしい。

 

 

''お疲れ様でした。''

 

 

そんな聞き慣れた声を最後に聞いて、意識も途切れた。

 

 

お疲れ様でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っていう夢を見たんですよねー。」

 

 

「夢オチ⁈」

 

 

いやいや、なんちゅう夢を見てるんですが。てか、神様が夢見たの?というのは置いておいても、あなたが見ると正夢になりかねんからやめてほしいんですけど。

 

 

ちなみに今は、元旦とか無いけど、空模様的に寒いので現在はコタツにロリ神様と和服幼女と爺い神とで入っている。

 

爺い神も空気を読んでか、晴れ着を着て美少女モードなので姦しい光景なのだが、その分俺だけパシリ中である。

 

 

「私の匙加減一つでできると言えば出来ますけどね〜〜。」

 

 

「というか、お主なんで消えないんじゃ?磨耗……しとんのかこやつ。」

 

「無駄にしぶとい人ですからねぇ…。私もなんか不安になってきましたよ。本当に消えない気がして。」

 

 

「そうじゃ!消えろ消えろー。」

 

 

「「「消・え・ろ!消・え・ろ!」」」

 

 

消えませんけども!?てかイジメ!?

ちくしょう。コタツで伸びながらなんて奴らだ。…っくしょう。可愛いなぁ!!中身違うのもいるけど。

 

いや、姿自由だから違くないのか?

 

とりあえずカメラ持ってきます!

 

 

「ついでにみかんもお願いしますねぇ〜。写真代です。」

 

ハァイ!!

 

 

 

「儂、煎餅で頼むぞ!」

 

「妾、ちょこれーと!」

 

 

 

了解ぃ!!!!

 

 

 






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