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あれから、3日が経ちました。
目が覚めないおばあちゃんはあれから山のお医者様に運ばれて行った。
私も行きたかったけど、村長さんと隣のおじさんがおばあちゃんを絶対助けるから、だからどうかここに居て欲しいって、頭を下げてお願いされた。
村長さんとおじさんが真剣で怖かったけれど、怯えているみたいだったから、私はその通りにした。
私が頷くと、おじさんは安心したように、村長さんは悲しそうに、それぞれ山と街の方角へと出かけて行った。
次の朝、村長さんは帰ってきたけど、隣のおじさんが見当たらなかった。
村長さんは俯いて、もう帰ってこれないんだって言っていた。
おばあちゃんは、大丈夫だから安心して欲しいって。
だから、おじさんの為にも私には泣かないで笑っていて欲しいって言ってた。
どうしてなのか、全然わからなかったし、認めたくなかったけど、村長さんが箱に入れていたのは隣のおじさんがしてた指輪だった。
おじさんの奥さんとは会ったことなかったけど、いつも大事そうにしていたのを覚えていたから、私は何も言えなかった。
上手く笑えたか分からなかったけど、おじさんに笑顔でありがとうって言って、村長さんは泣きながら、私は笑顔で、山の入り口を閉じた。
でも、その夜は我慢できなくて、またスッと現れたおじいちゃんのところでコッソリと泣いた。
次の日、村長さんは私に謝りながら街へ出て行った。
夜までは誰が帰ってきても良いように準備をしたり野草を取ってきたりしていた。
夜になって帰ってきた村長さんは、首から上が無かった。
止めたかったけれど、驚いて私が固まっている間に、フラフラと歩いて、村長さんは焼却炉の中へ消えて行っちゃった。
また、一人になった。
一人でぼんやりと考えていたけど、答えも出ず、ふと顔を上げると、村長さんが帰ってきた方に違和感を覚えた。
遠くにぼんやり見える黒いおじいちゃんみたいなでっかい奴。
アレが、少しずつこっちに向かってきていた。
本当なら怖くてたまらなかったんだろうけど、私はこの先の不安と、一人の寂しさが強くって、どうでもよくなっていた。
街から飛び出した光が黒くて大きな奴を止めたり、突っついたりしていたのを、腕の一振りで薙ぎ払っていたのを見たからか、ひと思いにやってくれるかなぁ、なんて考えていた。
おばあちゃんにもおじさんにも村長さんにも怒られちゃうかな。
一歩一歩は遅くても、向かってくる影はとても大きくて、もう少ししたら村に辿り着いて潰されてしまう。
そう考えると、みんなの顔が浮かんで、頭を振った。
生きてって、言われた気がした。
凄く身勝手な考えかもしれないけれど、皆んなで私に生きて欲しいって願ってくれていたのかもしれない。
だから、しょげてなんていちゃダメだ。
私は待つ。
村から出ようとは思わなかった。
私には出来ることが分からないけれど、誰かがまた帰ってきても大丈夫なように、
笑顔でおかえりを言ってあげられる、おばあちゃんみたいに。
今だけ、ここに踏みとどまる勇気を貸して!
私に、村を守れる力はないし、
もうすぐ辿り着く影が恐ろしくて上手く動けなかったけれど、
それでも、私はここを守りたい。
いつの間にか、目の前にいたおじいちゃんが、私に手を差し出していた。
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気弱な主人公。
周りの喪失。
ラスボス接近。
そして、立ち直る…と。
覚醒フラグじゃね?
はい、てなわけで、おじいちゃんたる俺、頑張りました。
そりゃもう、キャラ的な制約の穴を見つけて駆けずり回りましたよ。
隣のおじさん役のNPCが山に身を捧げることでおばあちゃん役の和服幼女ちゃんがEDに出られるようにしてた時は、村長(中身は神)と街まで行って、戻るように住人を説得したり。
奪われたアイテム(霊体)を村長の使い切り技能で浄化させたりやら最終決戦に向けて引きこもってた他のプレイヤー(神)を引きずり出したりとか。
ロールプレイしてるところ悪かったが現実に引き戻すためにドッキリ仕掛けたり、そいつに妖怪封印のデスマーチさせたり。
その間、ロリ神様一人になってることに気付いて一回戻ったら夜中に一緒に寝ることになって尊死しかけた。
控えめに言っても俺に取っての最高の時間だった。
その分、泡食って山の神に土下座しに走り回る量が増えて、村長がついに消えたりした訳だが。
おばあちゃん(和服幼女ちゃん)と主人公ポジ(ロリ神様)だけになってしまったので、グッドエンドなんてハナから無いことは分かっている。
それに、ラスボス倒さんと返してもらえないからほぼバッドエンド確定だしな。
ラスボス、ダイダラボッチさんは着々と進んでおり、もうすぐ村を踏み潰して山へ辿り着く。
アイテムとデスマーチさせて消滅した残りプレイヤーの結界もあんまり持たんので、打つ手がほぼ無い。
だけど、震えながらも健気に立ち上がった幼女が頑張ってるのに他の奴らが黙って見てられるほどおとなしいわけがなかろ?
ロリ神様の正面に立って考える。
村長が消えた時点で村の復興はもはやあり得ないので御都合主義ハッピーエンドは無くなった。
そのため、ラスボス倒しても呪いは食らうことになる。だが、神様達は死ぬとかそーゆーのは無いだろう。
防ぎたかったのは、その余波で見る悪夢なんかで、それに耐性のないロリ神様が怯えてしまうこと。
…なんか、初めの頃に比べて随分と軽い気がするのは気のせいだろうか?
なんか、条件クリアしたっけ?
……あっ!なるほど。
だから、肩の荷が降りたようなこの感覚なのか。
ロリ神様と和服幼女ちゃんもとりあえずは、ラスボス倒せば生存ルートだから退場したキャラそれぞれに対応して配られるだろう呪いが軽減されたのか。
だから、恐らくヤバいのは俺だけですね分かります。
……駄神達の加護あるし…大丈夫…だよ…な?(震え声
貫通…しない…よな…?
いや、とりま、それは置いといて。
でも、やっぱり幼女の涙は嬉し涙でなければならんので、何が何でもラスボスは倒す。
方法が……あれ?積んでね?
いや、待て。一個だけあるぞ?
俺が、ラスボスに成ればいんじゃね?
どうやら、元々そーゆー裏切りのルートもあったらしいし。
いけるだろ。多分。
その後に、呪い倍増してくらったり俺だけ出られなかったりだとかは……まあ、考えないようにして。
はぁ……アホらしい。俺も好き勝手やってきたけど、最後が駄神の酔っ払いかぁ…。
最悪、記憶戻らなければそのままプレイヤー解放されて終わりなんじゃ無いかなぁ。
幼女が泣かないですんだと考えれば良いんだけどね〜…
俺、実はホラー…苦手なんだよなぁ…ロリ神様ほどじゃ無いにせよ、実は結構虚勢張ってました。
他の神がそういやあいついねーな?って思い出すまでしばらく…ボッチかなぁ…。
はぁ…幼女成分も無いから、俺の魂消滅しちゃわね?
…うはは。笑えねぇ。
でも、まぁ、頑張るかね。
目の前のとてもかっこいい幼女に手を伸ばす。
でも、その幼女は手を取らず、震えながらも一人で立ち上がった。
?あれれ?成長しすぎじゃね?
いや、おじいちゃん嬉しいけどさ。
ああ……なるほど。
手を下げて、肩をすくめる。
すると、目の前の幼女も呆れたように笑う。
背後には最早避けようもない黒い影。
…まあ、俺も黒い影なんだけどね?
「どうしましょうか?おじいちゃん?」
「どうしようね?孫ちゃん?」
お互いに挑発するように呼び合う。
「ふふふ。何ですか孫ちゃんって。それに、声震えてますよ〜?そんな状態で大丈夫なんですか?」
「問題無いですよ。その為にいろいろ準備したんで。主人公はドーンと構えといてください。…それしか役割無いでしょうし…」
「ほほう?そんなこと言って良いんですかね?震えてるくせに。取り残されてもサルベージしてあげませんよ?…まあ、人の寝顔を勝手に見てた不敬者には仕方のない罰ですよね?」
「最高でしたよ!……あ、はい、スミマセンでした!強がってました!この通りでございます!どうか、何卒ご容赦を!」
「…貴方の飛び上がり五体倒置も見慣れてきましたね。」
「更に空中で三回転捻りを加えて菓子折を背中で渡す大技もありますよ?」
「ふふ。それは、また今度見させて貰いましょうか。」
「…練習しときます。」
さて、
ずっと、無視していた地響きもすぐ後ろまで来たことだし。
そろそろ、終わりにしましょうかね。
ほんと、土壇場でかっこいいとか、この幼女、ズルイよなぁ。
割とガチで泣きそうだったわ。
甘えっぱなしで、情けない限りだが、不安も全部消し飛んだし。
行くゼィ!
変☆身!!
その後ラスボスと身体の取り合いになってメチャクチャ後悔した。
とある村では山から帰ってきた祖母と孫が幸せそうに暮らし、街から戻ってきた若者たちによって少しずつ復興されだしましたよエンド。
そして、退場プレイヤーには、キャラにちなんだ呪いが配布され、悪堕ちプレイヤー(一部神と俺)には一番降りかかり、暫く悪夢に魘されていたという。
後で知ったが、魂ごと傷ついて消えかけた俺は神様が引き上げてくれたらしい。
ありがたや…。
「ほーら、そろそろ目を覚ましたらどうですか〜?」
む?この声は神様の…そして後頭部のこの幸せな感覚は…膝枕!?
「そうですよ〜?貴方の大好きな膝枕です。」
おお…俺も頑張ったからなぁ。そっか…神様もついにデレt…
「ワシの膝じゃがな。」
ゑ?
「ふふふ?どうですか?どうですか?最高の感触でしたか?」
「どうじゃ?妾の提案でドッキリしかけたんじゃが!ジジイの膝で満足気に頷いて…NDK?ってやつじゃな!」
「ええから、早起きんか。ワシも足が痛くなってきたわ。」
幼女はとても良い笑顔で笑っていたけど、なんか違う感があった。
そして俺はその後暫く、泣きつづけ、酔っ払い駄神を吊るしあげた。
宅飲みは、暫くゴメンだ。
gdgd過ぎた…