ストライク・ザ・ブラッド ~彩海学園理事長の非日常~ 作:土岐宙
今作品は一章につき基本的に六話で編成する予定です。
内訳は、第一話をプロローグとし、第六話をエピローグとする。また、それ以外を原作と基本的に同じ様に編成した物を凡そ四話といった配分です。
なので、今作品は1話につき文字数がとても多いため、更新は早くありません。
それらを踏まえた上で御閲覧ください。
以上
プロローグ
真夏の島──
その
その都市にある中高一貫の学園、彩海学園。その理事長室は、学園の敷地内にある。名目上は理事長〝室〟となっているが、事実上を言えば違う。
どのように違うのかと言えば、理事長室とは、理事長が住まう屋敷の一室のことを示す。屋敷を作る程、学園の敷地は余ってはいない。では、どうやって作ったかと言えば、敷地がないのならば、作れば良い。そうやって作られたのが彩海学園談話室という、理事長補佐を勤める秘書がカウンセリング等を行う場。内装は冷暖房完備に冷蔵庫付設、システムデスクやコーヒーサーバー等、様々な設備が施されている。そして、入室時の視点で右側には、資料等を入れる為に右の壁が床から天井まで全てが檜製の本棚のとなっている。この本棚には仕組みがあり、特定周波数の魔力を込めて触れると本棚が動き、異空間に繋がる門に変わる。そこが理事長室である。
その理事長室では、現在、〝
「神無月 竜胆、貴女に頼みがある」
「那月が頼み事なんて、あの時以来じゃないか?まあいい。それで、中身は聞いても良いのか」
神無月 竜胆は本の数瞬の間、記憶の中に在る彼女の泣き顔を思い出す。親しい友を死刑にされそうになった時、彼女に泣きながら頼んだのだ。友を自らの檻に入れさせてくれるように計らってくれと。
竜胆は懐かしそうに顔を綻ばせたが、那月の一言で現実に引き戻された。
「構わない。私が持つことになっている、暁 古城の件だ。〝彼女〟が少し不味いことになっているから、助けて欲しい」
「何があった。いや、何が起こる?」
彼女の現状は、第四神祖の十二番目の眷獣の化身である、アヴローラ・フロレスティーナの眷族になっている。しかし、そのアヴローラ当人は封印されており、暁
古城への手出しは特定の人物にしか許可させていない。そして、その特定の人物というのは増えることも減ることもない上に、竜胆の身内なので心配は要らない。
何故なら、竜胆本人が三人の神祖を含めて約束させたのだから、国という下っ端の組織が変更させることは不可能だからだ。故に、本来ならば手出し不可能な立場な彼女に何か起こるとしたら、未来に於て何かが起こる場合のみである。
「〝F-1〟からの伝令が有った。『
「〝H-3〟を張り付けるか、それとも、〝S-2〟を観察を付けるかだが。〝S-2〟観察を付けるた上で、何時でも〝D-1〟が交戦時にカバーには入れるようにする」
竜胆が保有する特殊部隊〝
その理由を述べると、村単位で保護していた為、子供や母親、高齢者等も一緒に保護しているからである。しかし、実務部隊やオペレーター、諜報部隊等に分けることによって、子供以外は任意で何かしらの役職についている。
「感謝する」
「構わん。彼女はうちの生徒だからな。そうじゃなくても、子供は大人に守られるものだ。それはお前もだぞ、那月」
那月は暫し瞑目し、浅く呼吸した後に目蓋を開く。
「貴女くらいだろうな。私を子供扱いするなんて」
「何時まで経ってもお前は私の娘だからな。血が繋がってないとはいえ、親子なんだぞ。私からすれば何時までも子供だ」
「……そうか」
今宵の理事長室は遅くまで灯りが点り、静かな和室の中では、杯が交わされたという。
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