ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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連投です。

話の本題に入ります。

それではどうぞ。


第2話 試験前のディアボロス

俺との正座合戦を終わらせ立ち上がるイッセーが、リアスに謂われて部室のテーブルで教科書とノートを開き始めた。

 

「あれ? 勉強?」

 

 部室のテーブルに突っ伏すようにして勉強をしているのは誰の目にも判るが。何か問題でもあったのだろうか。彼の目の前に教科書という問題はあるが。

 

「イッセーったら、明々後日の数学の小テストで赤点を取ったら補修1週間なのよ」

 

 ナルホドね。学生時代ってのは何故か数学との戦いとも云われている節があるからな。そうなる非常勤教師としての俺はイッセーという可愛い生徒の為に一肌脱ぐとしようか。

 

「良し判った。俺が明日、お前にピッタリな勉強法を持ってきてやる」

 

 

 

 

 

 

 思わず啖呵を切ったものの、俺は拠点に戻って頭を抱えていた。転げ回っていた。

 

「スケベでも意欲が沸く勉強法があるとは思えねえ」

 

「そんなにグダついてるんだったらさ、司令とかに聞いてみたら?」

 

 俺が悩んでいる横からトリーが案を出してきた。確かに俺たちより人生経験が豊富な連中だからもしかしたらあるかもしれない。

 

 ……あるとは欠片も思えねえし信じたくないんだけど。

 

 俺は不安にざわめく胸を押さえ込みながらトリーの提案のままに、本部へと通信を開いた。

 

「どわはははは、分かっているぞ時渡。お前が出来の悪いスケベ生徒にうってつけな勉強法を欲しがっていることを」

 

 回線を開いた開口一番に司令が俺の図星を突いてきやがった。思いっきり他人事だと思いやがって!

 

「じゃあ何か? スケベ小僧でも勉強できる勉強法があるってのかよ!」

 

「有るよ」

 

「有んのかよ!」

 

 俺はシレッと零された司令の返事に思わず喚く。

 

「ああ、おっぱいが持つ魅力に取り付かれて思わず人生を棒にふっ……いやいや、人生を掛けておっぱいを研究して学会を追われたという設定の教授ってのが居てな」

 

 へっ? 設定?

 

「名前は『ハサン・D・オパーイ』教授だ」

 

「待てやゴラっ!」

 

 設定って何だよ! 設定って!

 

 あまりにもあんまりな話に俺は思わず思考が止まりかけたが何とか振り回し、説明を求めた。

 

「名前はとにかく研究はしっかりとしているぞ。何しろ人体工学と生理学に基づく仮定と推論、そして多岐に渡る分析と検証によって確立した法則や機能性。それらの集合体となる論文を幾つも打ち立てた教授だからな」

 

 司令はそう言って俺を説得しに掛かってくる。そんな所に何故か副司令が姿を現した。

 

「どうしたんだ? 教授の名前を出して」

 

「あ、ハサン教授」

 

 副司令の問いかけに司令が名前を口にすると、彼の姿が一変した。声も何故かそのキーを高くしての返答である。

 

「ん? どうしたというのかね?」

 

 ポチッとイボが立っているだけの禿げカツラを被り、三文芝居を始めだす副司令に俺は呆れて物が言えない。しかしそんな俺をよそに、副司令は付け髭をいじりながらご高説を垂れ流し始めた。いつの間に付け髭を着けやがったんだよ。

 

「おっぱいに関する講釈かね? おっぱいは実に素晴らしいのだよ! おっぱいの持つ重要性というものはスケベ男が語る卑猥さや子育てなどに関わる現実的なものだけでは断じて無いのだよ!」

 

「何、ほざいてやがんだよアンタは!」

 

 人が変わったとしか思えない副司令の豹変振りに俺は思わず叫ぶ。見た目を変えたからってその高音域の口調で教授はやめてくれ。腰が砕ける。

 

「古代の文献では天使が摂取できる数少ない食料の一つを生み出し、死にゆく英傑達がそのふくよかな乳房に包まれて安寧の内にヴァルハラへと旅立ったと云われ、さらにはある神が女神達の豊満な乳房に我を忘れて姦淫を重ね、『不倫は文化である』との名言が世に出るきっかけになったとも言われておる!」

 

「デタラメ吹いてんじゃねえよ!」

 

「ともかく、私の研究成果の一つであるこの学習法の論文を送っておくから有意義に使うのだよ。無論、実際に検証した上で確立させた研究成果なのでね、効果の程は確かなのだよ」

 

 副司令の言葉に、胡散臭さたっぷりのこの話が信用どころか説得力さえも失うのを目の当たりにしてしまった。

 

 そして、データとして送られてきた論文の題名を見て俺達は卒倒してしまった。この題名はどう見ても出落ちそのまんまだろ。

 

 だがこの時、俺は争乱の導火線に火が点けられていた事に気づかなかった。

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