……4話で終わらなかった。どうしてこうなったのかも分からない。
それではどうぞ。
「ちょっと待ちなさい、朱乃」
なぜか嬉しそうに名乗りを上げる朱乃に対してリアスが待ったをかける。そう、朱乃はノリノリでリアスはお怒りの様子で。
あれ? 2人掛かりで俺と喧嘩しないの? シナリオが違わない?
俺が事態の変化に戸惑っているのを他所に事態は進んでいく。こういう事って女は普通、嫌がるものだと思うんだけど。
「イッセーは私の下僕なのよ、朱乃は関係ないでしょ?」
「あらあら、下僕同士のちょっとしたコミュニケーションですわ」
そっちのコミュニケーションはいいから俺とコミュニケーションしてくれよ。台本が泣いてるだろ、おい!
「わざわざ部長がイッセー君にする程でもないでしょう?
ですからここは私がいたしますわ」
声音からして何かの予感を感じ取っている朱乃が頑として譲らない姿勢を見せる。
……楽しそうだよね、初心な男の子をイジメるの。
俺は二人の口論に見切りをつけて放置する。そしてイッセーの方を見ると何かの企みでも始めたのか、鼻歌でも歌いそうな勢いと上機嫌ぶりを見せながらトリーが着々と準備を進めていく。その手際の見事さは勿論シーカー仕込みだ。
「けれど、おっぱいの大きい方がパフパフがしやすいってレポートには書いてあったわよ!」
「あらあら、私の方が部長よりは大きいですわよ」
何! 朱乃の方がデカいだと!
主が咎めたてるのをのらりくらりと下僕が躱していく。そんな光景に俺は言葉を失っている。そんな俺の鼻先をあの菓子特有の油と塩気の香りが掠めて消える。
何だと匂いの元を見れば、そこでポテチを手にして観客席に座る小猫と、その隣でアタフタしているアーシアの姿があった。
「……イベント、なのか?」
「はい、良く有る事なので」
狼狽えている俺の声に対して何気ない声音で小猫は返答する。
「今回はイッセー先輩が絡んでいるからなのか、割と激しいみたいです」
「ホラッ! 私の方が大きいじゃない!」
リアスがそう言い放ってはグイッとブラウスを開いて真紅のブラジャーに包まれた胸元を相手に見せつける。しかし朱乃も黙ってはいない。彼女同様に胸元を開き、相手に誇示し始めた。
「いえいえ部長よりも私の方が大きいですわよ」
イッセーっ! 目を逸らしてんじゃねえぞ! あれがお前の頭を包み込むだろう芳醇なオッパイ達だぞ! 眼福だろうがこの野郎!
そんな事を思いながらイッセーの方を見ると彼は鼻血の海に沈み、木場に介抱されていた。
「私の方が大きいって言ってるでしょ!」
リアスの声が弾け、俺が慌てて振り向くと彼女がブラジャーを外す暴挙に躍り出ていた。しかも朱乃も呷られたのかその手で自分のブラを外してしまった。
俺の視線の先でバルンッと荒ぶるおっぱい達。
「あらあら、100に届かないバストサイズで何を仰ってるんですか部長」
たわわぁ~
視線の先に広がる豊かな実りに目を奪われてた。張りも艶も良し、色も良い色してるし、春の果実も良いモンだぁ~。
非常に残念なのは皆様にはあの謎のコウモリが勤労意欲を発揮している姿で見えない事だろう。俺自身も注意力の化け物扱いされる程の動体視力が無ければ皆さんと同じ末路を辿っていた。
今の時点でコウモリしか見えてないし。