ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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お疲れ様です、バグパイプです。

連投です、交渉テーブルに乗ったはずがどうしてこうなるのか、それは司令のやる事だから。

それでは、どうぞ。


第105話 何とも言えない微妙な交渉

 私は出来るだけ優位に立つべく交渉材料の引き出しを計ってみる。しかし司令はそんな私に思う事は無いのか、魔王様と話を続ける。

 

『封印球だけで交渉の切り札にするには弱いと? ふむ、ならばその画面のフォルダアイコン「リアス嬢」を確認してほしい 我々は平和的な交渉を望んでいると理解出来るはずだ。』

 

「なるほど、平和的に交渉したいそちらの意向は理解しよう。こちらとしても武力衝突は避けたい所だしね」

 

 魔王様はそう言って手元のパソコンの画面にある指定のフォルダアイコンを探し出した。そのフォルダを開いた瞬間、私は硬直し、魔王様はそれを見て喜色満面の笑顔を見せていたわ。

 

 こんなの横暴だわ! 絶対脅迫よ! プライバシーの侵害だわ! まさか私の寝姿、それも胸のギリギリまで被写体として撮影してるだなんて!

 

「これは素晴らしいものだね、諸兄の懐の深さに感謝するよ」

 

『うむ、次元を隔てていても世界平和は尊い物なのでね、その平和という物を互いに共有出来ればと思っている』

 

 魔王様が了解すると、司令は笑みを浮かべながら謝意を示し、その口で物騒なことを口走った。ちょっと、世界平和とお兄様の趣味を同等にしないで!

 

 でも私の気持ちとは裏腹に魔王様も同意する所だった。

 

「そうだね。平和は保たれてこそ安寧が続くと信じているよ」

 

「私の安寧を無視しないでちょうだい!」

 

 私はそう言って『リアス嬢』フォルダの中身を閉じると、そのままパソコンの中のごみ箱に入れて完全に消去した。いったいいつの間に私の寝姿を写真に収めたのよ! しかも隣にイッセーが居るだなんて、何時の間に盗撮したのよ!

 

 司令を睨みつけたら彼はニヤニヤ笑っているし、魔王様を見たら私そっちのけで愕然としている。魔王様なんだから、キチンとしてちょうだい!

 

『ウチの組織の者達は優秀なんだよ。調査も粗々な所は済んでいる』

 

「だからって盗撮は犯罪でしょう!」

 

『なに、当人に返せば問題では無い。ただご家族の方を経由するだけの手段を執っただけだが?』

 

「だからってお兄様を介さなくても良いでしょう!」

 

『重度のシスコンが何だよ、ちゃんと当人の手の戻れば関係ない話だ』

 

 か、確信犯だわ、この外道! 時渡さんが文句を言うのも良く分かるわ。あの隊長さんとの戦いも決着が付かなかったぐらいなのだし。

 

 私達が睨み合っている時、横から魔王様が情けない声を出して割り込んできた。

 

「……すまないが、コレのバックアップかオリジナルは」

 

『ああ、そいつは……』

 

お兄様の問いかけに対して司令はスッと右手にCDの様な丸い板を出してみせる。すると彼の背後に女性の姿って手にしてる黄金のバットみたいな物を持っているのは補佐官だったわよね。そして彼女はその手でCDを取り上げ、そのまま砕いてしまったわ。有難う御座います。これで私の尊厳は守られました!

 

 画面の向こうの私に気づいてくれたのか、補佐官は優しく微笑んでくださって、そのまま勢いよくバットを彼の頭に叩き付けて打ち飛ばしてくれたわ。

 

『乙女の寝姿を撮影して、あまつさえ他の殿方と共有するなど許されない所業です。相応の報いを受けてくださいね』

 

『打ち込んでから抜かしてんじゃねえ……』

 

 画面の向こうで制裁が行われ、沈みゆく司令の姿を目の当たりにしたわ。成仏してくれると良いのだけれど。

 

『リアス・グレモリーさん、身内に恥ずかしい殿方がいらっしゃると大変ですわね』

 

「そうね、感謝いたします」

 

 私達は互いに笑みを浮かべて納得していた。やはり理解者の存在は偉大だわ。届かない世界線を越えて助けてくれるのだから。

 

 そして私達はいくつかの話題を共有してから、この機材を双方を繋ぐホットラインとして常設する事になった。

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