ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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お疲れ様です、バグパイプです。

 今回はカケカケとリアスのすったもんだ中、あの盗撮写真は誰がやったのだろうか。

それではどうぞ。


第107話 こんな時に来客が

 俺の異世界支部の主だった面々とリアス達グレモリー陣営との単なる顔合わせのはずだったのが、南極の思わぬ隠しネタのおかげで簡単に躓いた。

 

 もちろんリアスはお冠、主なだけに。

 

「さて時渡さん?」

 

「何だ?」

 

「幾つか聞きたい事が有るのだけれど、答えてくれるわよね?」

 

 リアスは何か勿体ぶった言い方をしながら俺に冷たい視線を向けてくる。こういう目をする女ってのは獲物を逃がさないヤツだ。断言しても良い。

 

「どうしてこういう方々がこちらに来たのかしら?」

 

「そいつは本部に聞いてくれ。俺は希望を言っただけで人選の権利は持ってねえよ」

 

 リアスの詰問に俺は責任が無いと答える。もちろん組織の上層部が人選を担ってる以上は、決定権など無いに等しい。ダークネスならなおさらだ。

 

 リアスはそれを聞いても納得がいかない様だが、しぶしぶ受け入れるようなそぶりを見せる。

 

「そうね、それなら仕方ないのかしら。それで次に、あの司令さんの手紙を渡したら緊急の会談が開かれたわ。しかも交渉材料の一つに私の盗撮写真が有ったのだけれど」

 

 リアスは次の話題に移る際にため息を吐いてから切り替えたが、その為息はこの件のせいだと判断できる。俺は俺で普通に動いてたし、盗撮が絡んだ仕事は拠点時代から何一つしていない。あるのはファッションショーの盗撮だけだけどな。

 

「その仕事には俺もトリーも絡んでねえよ。多分本部の連中の仕業だろうな」

 

「どうしてそう言えるの?」

 

「四月の初旬なら俺達は調査に勤しんでそういう所に手が伸ばせない。四月半ばなら堕天使騒動のおかげでよそ見出来る暇さえ無かった。それだけだ」

 

 俺は拠点時代の実情を説明して理解を得ようと試みた。リアスには悪いが俺達はその盗撮の件には何の関わりも無かった。無いったら無い。だからその真顔で俺の顔を追いかけるな。

 

 じわじわと目線を合わせようとするリアスに対して俺はじわじわと目線を合わせない様に顔を背けていく。

 

「第一、外交面の切り札を当時のシーカーとはいえ末端の俺達に任せるかよ。訳アリなら訳を知ってる奴が動くべきだろ」

 

「そうでも無いわよ。依頼にかこつけてしまえばどんな理由でも正当なものになるものよ」

 

 俺の言い訳に対してリアスは平然と食い下がってくるが、当時幹部でもなかった俺達にはそんな重要機密の取り扱いを任せて貰える権限は無かった。支部長権限があっても臨時の支部長だと重要機密物は扱えないんだよ。だから俺の顔をいつまでも追いかけてくんじゃねえ。

 

 正規の支部長となった今の俺なら次元門も操作できるけどな。今までは副司令との幹部以外には次元門の操作はさせて貰えなかった。設置した後、常時解放されてたんだぜ、アレ。だから補佐官が勝手に通行して副司令に激怒されてたんだよ。

 

「あの司令が会談を申し込んだ、それだけでも十分越権行為のはずだけどな。司令は司令でそこをクリアできる切り札でも持っているのか」

 

「持っていそうな気がするのだけれど? 貴方のその資格みたいに」

 

「何ですと! 外交権は特殊な資格だぞ! 関係閣僚との繋がりがねえと立ち会う事さえままならねえ権利だろ!」

 

 リアスは俺をどんな目で見ているのか、外交権まで持っていると思っていたらしい。しかし俺は歯牙無い調査員、外交権はお偉いさんが握るものと相場が決まっている。

 

 俺ってばそこまで偉くないの。支部長権限まで貸与されてたのに、出来る事に外交権は無かったの。正直に言えばドーナシーク達のスカウトはグレーゾーン、リアスに問われた組織の構成図は機密保持の一環で完全アウト。だから情報を小出しにしてグレーゾーンまで落とし込んでいたわけだけど。

 

 そんな俺とリアスの視界の隅に突如部室内の空中に真紅の線が走り、何らかの図形を描き出す。その図形が魔方陣だと理解出来た瞬間、魔方陣が上下に分かれて人の姿を現し始めた。その人数は17人ほどか。

 

「な、なんだぁ?」

 

「……転移魔法陣……、フェニックス家の紋章?」

 

 一誠が狼狽えだした所にリアスが魔方陣の種類をその口から零した。フェニックス家って家ごとに魔方陣の形が違うのかよ。そうなると悪魔の世界の調査はどのくらいの規模に膨れ上がるか分からなくなった。俺の居た魔界でも魔方陣の数は山ほどあった、一つの魔法に対して。これは魔導書とかを手に入れて解読した方が早いか。

 

そうこうと俺が考えていると完全に元の姿を取り戻したのか、転移してきた連中は肩の力を抜いて楽な姿勢を取り出す。ぱっと見でも立つ人物は中央のホストらしい赤ジャケットの男とその隣に居る銀髪メイドだった。

 

 男の方の振る舞いはだいぶふてぶてしく、鼻に着く印象しか見当たらない。一方の女性は物静かというよりは職務に忠実であろうと肩ひじ張っている印象が強い。

 

 ……どちらさん?

 

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