ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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お疲れ様です、バグパイプです。

 イッセーが空振りに終わった所をカケカケが引き継いで反撃に出るのだけど……どうなるのやら。

 それではどうぞ。


第109話 焼き鳥をどう料理するか

 

 

 貴族で眷属を抱えている様なライザーの相手にイッセーでは荷が勝ちすぎたな。俺はそう思いながら話の中に入る事にした。

 

「イッセーじゃ無理だろ。ここは俺が相手をするぞ」

 

「ほう、さっきの侯爵とかいうヤツか」

 

 俺がしゃしゃり出てきたのを見てライザーが軽く興味を示してきた。

 

「いったい何の真似だ?」

 

「そうカッカするモンじゃないだろ、焼き鳥になっちまうぞ?」

 

 ライザーの態度を見て俺は軽口を叩いて見せる。すると彼は目を細めて俺を睨みだした。

 

「ここは大人らしく名刺の交換と行かないか?」

 

 俺保そういって一つ名刺を取り出す。そこに記された名前は『配達業 運 小太郎(はこび こたろう)』である。もちろん俺の偽名の一つ。

 

「……運、小太郎?」

 

「おう、荷物があるなら言ってくれ。金次第で何でも運んでやるぜ」

 

「なら、これで貴方を焼却炉の中まで運んでちょうだい」

 

 自己紹介張りに商売文句を並べてボケる俺に対してリアスがポケットから一万円札を取り出し、見せつける様にしながら俺に注文してきた。

 

 『貴方』を運べと。

 

「良し来た」

 

 俺はリアスの言い分を額面通りに受け取り、彼女の手から金銭を受け取らずに懐から手帳を取り出し、その中の紙一枚に『貴方』と書いてはそれを持って校舎裏へ行こうとする。

 

 行こうとする。行こうとするんだけど。

 

 誰も止めてくれない。ツッコミも入らない。

 

「何で止めねえんだよぉ~っ、エグエグ」

 

「汚物は消毒するに決まってるでしょ!」

 

 エグエグ泣きじゃくる俺に対してリアスから手厳しいお叱りの声が飛んできた。事の次第から俺の悪ふざけを理解したのか、ライザーが仰け反る様にして笑い出した。

 

「あーっはっはっはっ! リアス、お前はお笑い芸人でも呼んできたのか?」

 

ライザーが爆笑しているのを見てなぜかトリーの表情が険しくなる。それにつられてなのか南極も険しい顔を見せる。

 

「おう、これでも人材派遣会社だからな、人材は豊富だぜ?

 ほら、アッチ見てみ?」

 

 俺は思わず彼の口車に合わせてコート掛けの方を指差す。するとそこには未だに……。

 

「ブッ!」

 

「お前、まだ着てなかったのかよ」

 

「アァン、興奮して膨らんじゃう」

 

「ドコが?」

 

 俺のツッコミに対して南極は興奮気味に肌を火照らせながら。その手で下を指差す。そう来るかこの野郎。この時になって俺は南極の種族の詳細にピンときた。名前からしてアレかと。

 

 するとライザーの眷属らしい女性の集団の中から小うるさい声が上がった。

 

「なっ、何なんですのアレ! ハレンチすぎますわよ!」

 

「下着は見えてないから恥ずかしくないよ?」

 

「そ、それ以前の問題ですわ!」

 

 ツインテールドリル金髪少女は反論してきた南極の声を押し止めては強い口調で切り返す。しかし怒ってるからというよりは恥ずかしさで赤面している様に見える。

 

 うん、エッチだ。

 

 未成年にはまだ早い卑猥な光景に男性陣は言葉を失っている。男性と言っても俺とライザーにイッセーと木場だけだけどな。一方の女性陣は見事な三分割だ。赤面して声も出せない純情チームと顔をこわばらせて声も出ない常識チーム、そしてこの場のカオスを心から楽しんでる炎ジョイチームに。

 

 雰囲気に固まって動けない純情チームはとにかく、事態を動かせるはずの常識チームでも固まっているリアスと言い負かされたあのツインテドリル金髪娘も轟沈。クリスティーは我関せずを貫いているしカラワーナはドン引き中だ。ライザー眷属の常識派らしい連中も呆気に取られて動け無さそうだし。ライザー眷属の他の何人かとミッテルトにトトリン、朱乃は炎ジョイ勢だ。この場を収拾できる奴なんて……。

 

 パンパンッ!

 

「はい、お戯れはここまでにして下さいます様お願い申し上げます。お嬢様はもう少しお話がありますので」

 

 チイッ、あのメイドが抑止力を持ってやがったか。パンパンと手を叩いてその場の雰囲気を弾き飛ばしやがった。お祭り騒ぎの終焉となった。

 

 あれ? 小猫のヤツはどうした?

 

 俺は思わず小猫の気配を探して視線を巡らせると、ソファーの方で1人オヤツの時間を寡黙に楽しんでいる。小猫の姿がそこにあった。俺の視線に気づいてクリスティーが小猫を見てその手があったかと舌打ちをしていた。

 

 戦場における判断ミスは時として致命的になる、勉強になったなクリスティー。

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