ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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お疲れ様です、バグパイプです。

 色々とこちらの不手際が魚って申し訳ないです。何度も申し訳ないです。それでもこうして書き続けていられるのは見てくださっている読者がいてこその者だと思いますので、良ければ読み続けていただけると有難く思います。

 木場に続いてリアスに朱乃の特訓の状況を。

 それではどうぞ。


第129話 オカ研ツートップの特訓は悲惨の一言

 次に出てきたのはリアスへの修行の事だった。バゼルザーク先輩としても苦労したらしい。

 

 

 

 

リアスの修行

 

「君の修行を行うバゼルザーク・アイスマンだ。グレモリー眷属の将として戦うにあたっての課題として、最低限の物を用意してみた」

 

「……それがこれなの?」

 

 彼と彼女の間にあるテーブルの上に置かれているのは五枚のチェス盤。しかも全ての盤上の黒駒は彼女の側にある。

 

「試合をするにあたっては個々の眷属の戦術戦略を頭で整理し、即座に指揮できなければならない。また戦略を実働させるにあたっては先読みする目を養う事も必要になる。君はチェスを日常的に好むようだと報告が有ったので用意してみたのだが?」

 

「それがどうして五枚同時に駒を動かす特訓になるのよ!」

 

「並列思考を養うのに効果的だからだ。一人一人に戦略を直列思考していたのでは勝負もままならん。並列思考が出来ねばこの先の戦いにさえ勝利も陰るだろう。格上相手の戦いとはそれだけ厄介で危険なのだよ」

 

 バゼルザーク先輩はそう言うとそのまま1つの盤の前に着き、勝負を促す。リアスはそれに戸惑いながらも促されるままに自分の駒に指を添えた。彼女が手を付けた黒の歩兵、それが動いた次の瞬間、即座に彼も自分の駒を動かして待機状態に落ち着く。

 

「……えっ?」

 

「何をしているのかね? 次は隣の盤の駒を動かしなさい。この特訓はそう言うものだよ?」

 

 彼にそう言われてリアスはこの特訓の意外性と異常性を理解させられた。確かに並行思考の鍛錬に他ならないと。それと同時に辟易もした。これがいつまで続くのかと。

 

 そして1時間後、思考回路をショートさせてテーブルに突っ伏すリアスの姿がそこにあった。対するバゼルザークは涼しげな顔で紅茶を口にしてる。勝負の結果はもちろんリアスの全敗。

 

「この程度で思考回路を混線させた挙句に焼き付かせては話にもならん。一群の将としても無様が過ぎるぞ、リアス・グレモリー」

 

 

 

「……という具合だ」

 

 彼の説明を一通り聞いて俺は顔を引きつらせてしまう。いきなりそれは洒落がキツイだろう。頭から煙だって吹くわな。

 

「それじゃあ、次は私の番よね?」

 

 そういってマクレノリス先輩が報告を始めた。

 

 

 

朱乃の修行

 

「……魔力の修行……ですか?」

 

「ええ、雷を落とすだけが魔力の使い道と言う訳じゃ無いわ。その雷自体も様々な姿を持っているの」

 

 何を感じたのか僅かに引いている朱乃に対してマクレノリス先輩はその顔に微笑を浮かべながら挑発的な目を向けている。

 

「一発見せてもらえるかしら? 子猫ちゃん」

 

 熟女の徴発を受け、うら若き女子高生はムキになったのかスッと右手を上に伸ばし、雷を落とす。落とす位置は熟女のすぐ傍。

 

 しかし命中の手ごたえどころか翳めた気配さえ届かない。

 

「……この程度かしら。この程度なら私は『雷の女帝』でも名乗れそうねぇ」

 

 マクレノリスはそう言ってから右に腕を伸ばす。その瞬間、雷がうねりながらも垂直落下を果たし、地面に穴を穿つ。

 

 ここで2人の間に決定的な魔力の差が生じた。朱乃の落とす雷には時間が発生するが、マクレノリス先輩の雷には発動から着弾までの時間差が無い。下手するとレーザー光線にさえ見えてしまう。

 

「この雷の構造が理解できないと、お話にならないわよ? 貴女の魔力はその程度かしら?」

 

「あらあら、困ってしまいますわね」

 

 熟女の徴発に小娘は困った表情をその顔に浮かべる。雰囲気的にはポーズのように見えるが、朱乃は真剣に困惑していた。少なくても自分の熟知している雷の構造ではない、初見の雷の構造に。

 

 いくらまっすぐに落ちると言っても所詮は雷、着弾点には必ずズレが生じるのが道理。しかし彼女の穿った雷は垂直落下を果たしたのだ。

 

「この程度も出来ないようなら、貴女の中の光の力を使うしか無いわよぉ?」

 

「くぅ……」

 

 朱乃の中に何があるのか、マクレノリス先輩はそれを示唆するが、彼女はそれを拒絶するように歯噛みする。だが己を鍛える修業は始まったばかりである。

 

 

 

「と言った所かしら」

 

 マクレノリス先輩はそう言って一息つく。確かに魔法に関してはこの先輩達の中では彼女が一番優れている。ここは黙って彼女に任せるしかなさそうだ。朱乃のプライドが持てば良いのだが。

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