私事の関係で多忙で済みませんm(_ _)m
それでは、どうぞ
「自分の部屋に行けよ」
「時渡様の護衛は必要無いのですか!?」
「敵に襲われる心配はない!」
「味方に襲われる心配しかありません!」
俺は今、南極と言い合いをしているが、彼女の断言した『味方に襲われる』という文言で有る事が脳裏をよぎった。俺の身に襲い来る危険性……俺のケツを狙う凸撃天使のヤツの姿が。ヤツならきっと来る、必ず来る、間違いなく来る。
「アレは危険だ、間違いなく危険だ」
「そのための護衛です、受け入れてください」
「エロい空気人形をか?」
「肉盾になります!」
「お前、肉無いだろ?」
「爆破障壁に使えます!」
「建物ごと爆殺出来る量でか?」
目の前の彼女は自分を受け入れろと有用性を物語るが、その有用性がことごとく反対方向に振り切れている。護衛対象を爆殺する防護壁なんて危険すぎるだろ。手榴弾やプラスティック爆弾ばかりだと思ってたら大間違い、あの時の持ち物検査でちゃっかりダイナマイトの束や黒色火薬を入れたビニール袋も有ったんだ。ある程度の威力が有れば手榴弾を外部からの衝撃で爆発させられるんだよ。
「まったく、この後トリーのヤツと交渉する予定だってのによぉ」
俺は南極に呆れ果て、思わず先の行動を漏らしてしまった。その呟きを耳にした彼女は、我が意を得たりと目を輝かせ始めた。
「交渉ならば、立会人として是非!」
まっすぐな瞳を向けて俺に要求を突き付けてくる彼女に、俺は少し逡巡する。コイツの実力は幹部候補だ。しかもこれから交渉する相手は頭のキレるトリー……。俺はそこで彼女の有用性に気付いた。確かにコイツを立ち会わせれば最悪俺の身代わりに出来るかもしれない、それも双方ともに痛くない身代わりだ。使えるかもしれない。
そうと決まれば約束は早めに取り付けよう。
「南極、お前の立ち合いを認める。問題が起きても速やかに解決できるように動いてくれ」
「了解です!」
「もっとも、これから俺は報告書書きの仕事が有るから、交渉は明日だな」
俺はそう言って話を締めくくる。幹部候補が立会人として立ち会うなら、トリーのヤツもケツを求めにくくなるだろ。そう思いながら俺は自分の部屋と当てがられた一室に入ってノートパソコンを開いて報告書の作成に入る。
そして南極は俺のベッドに入った。
「……コラ」
「青少年の夜の彼女は要りませんか?」
「俺は童貞さんじゃねえから間に合ってるんだよ」
「では、抱き枕で安眠を」
「抱き枕を抱いて寝る趣味もねえんだ」
「ではでは、抱く枕で安眠を」
「抱く枕って何だよ!」
俺は食い下がる南極を何とか言い負かして追い払うと報告書作業に戻った。これを上げないと本部から給料が貰えないんだよ。俺の支部はリアス以外だとは本部からしか仕事を受けて無いから報告書は必須だ。良くこの支部が維持出来るな、と考えてはいけない。だって本部から潤沢な資金を得てるなんて公に出来ないし。