私事の多忙な日々ですが、残暑に負けないように頑張りたいと思います。
それでは、どうぞ。
俺の普段からの素行が影響したのか、それとも幹部連中の余計なお世話が出たのかまるで判断できないが、要は俺自身が警護もつけずにうろつく外交官と断定されてしまったらしい。だから直属の部下である南極が俺に張り付いてきたのか。って、お前の事だ南極、横向いてんじゃない!
俺は思わず推測を働かせて理解出来る道筋を打ち立ててみた。
……多分、これで間違いないと思うぐらいには幹部達の性格は把握しているつもりだけど。
「それで時渡だったか、貴様としてはそこの女をどうするつもりなんだ?」
「まあ、密入国状態だけど……お目こぼし、利く?」
俺は彼の確認に対して思わず軽口を叩く様に問いかけてしまった。だけどその返答は俺にとって意外なものだった。
「おそらくは魔王様か貴様等のトップが外交力で圧を掛けてくるだろうな」
「落ちたお茶菓子、拾う者無しとか言ってウチの司令官は切りそうだけどな」
「だとしても有能なヤツは替えが利かんから切り捨てはしないだろ?」
彼は俺の皮肉に対してまともな意見で答える。確かに有能な部下は替えが利かないから惜しくはあるんだよな。
ふとそんな事を考えていたら、横から女の悲鳴が上がった。ちょっと年上っぽい様な色気のある悲鳴だったな、今の。
「なっ! 今の声はユーベルーナっ!」
俺とライザーが振り向いた瞬間、俺が膝から崩れ落ちた。
何してやがんだよテメェはよぉぉぉ。
「時渡様ーっ! このおっぱいは張りも艶も柔らかさも極上の一品ですよーっ! 味は今から確かめます!」
「馬鹿野郎ぉぉぉぉ」
俺はいつの間にか俺達の所を離れて、ウエーブのかかった紫色の長髪を持った妖艶な女性を背後から抱きしめて、あまつさえ胸を揉みしだいて喜色満面の笑みを浮かべている南極に、怒鳴り散らしてるはずの俺の怒声に力が入らなくて困ってる。
そして次の瞬間、俺は崩れ落ちる事しか出来なくなっていた。
「何をしているんだ貴様! それは俺様のだぞ!」
ライザァーッ! お前まで何を言ってるんだよ!
場を止める俺が折れてる所に追い打ちをかける様に放たれた彼の咆哮に、俺が思わず内心でツッコミを入れる事しか出来なくなっていた。お前まで参戦してどうするんだよ! 止めてくれよ!
心で叫ぶ俺の傍に、今だレイヴェルが居るという事を失念していた。彼女のその顔は呆れ果てたもので軽蔑とも侮蔑とも思えない不可思議な表情だった。なのにその背に浮かぶのは間違いなく灼熱の炎だった。
「……はぁ、お兄様ときたら……。イザベラ、そちらが終わりましたらお兄様達の方をお願いいたしますわ」
「はっ、ハイッ、お嬢様」
慌てて着直している所に指示が飛んできたイザベラは、慌てながらも冷静に返事をして手早く身支度を整える。まあ、面倒なのはあのジーパンだけみたいだからな、身支度は早くなるか。
「貴様は後で覚えておけよ?」
「……ОH……」
俺を見下ろす瞳から放たれる、脱がされた恨みはどれほどの業火なのか俺には彼女の顔からは読み取れなかった。
……フェニックス家と関係がヤバくなったらリアスに助けてもらえるかな? 魔王に助けて貰えるか司令と相談する方が良いのか?