ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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お久しぶりです、バグパイプです。

気が付けば150話を数えるほどの長期連載になってしまいました。

そしてカケカケの知らない所で別の所が動き始めてしまった。
思いがけない急展開に彼は着いて行けるのか。

 それでは、どうぞ。


第150話 ようやく始まるお茶会?

 フェニックス家の豪邸の前であの騒ぎを起こしては醜聞に堪えないという事で、俺達はレイヴェルの案内でフェニックス家の中庭へときている。

 

 庭の隅に転がってる南極と、たんこぶだらけのライザーには誰も死線を向けていない所は、この世界でも女は強いという事なんだろうか。

 

「まずはこちらの失礼を謝罪させてもらいたいと思う、俺を含めて二人が迷惑をかけた」

 

 俺は席に着く前にレイヴェルに向かって頭を下げて騒ぎの剣の詫びを入れる。ウチがやらかさなければ何とかなっていたはずの物だからな、頭の一つだって下げるさ。

 

「……まぁ、そちらの謝罪は確かに受け取りましたわ。それにこちらのお兄様の手前もありますので穏便にしたいのが本音ですわね」

 

 静かな炎を立ち昇らせながらも彼女は家族のしたことを天秤に乗せて、いかに穏便に済ませようと頭を巡らせてくれているようだった。確かに事の発端は俺とはいえ、ライザーも南極につられた形でドジを踏んだ訳だからな。

 

 その二人は今、庭の片隅で放置されている。彼はその頭にたんこぶを大量に作られ、南極はたんこぶも作れやしないビニール風船だからとロープで簀巻きにされて転がされている。

 

「お仕置きはあのくらいで十分だったのかしら?」

 

「ああ、そちらが納めてくれるならこちらは構わないとしている」

 

 レイヴェルの優しい言葉に俺は感謝の意を伝える。もっともこのぐらいのお仕置きなんて、組織じゃ優しい方だ。逆さに吊るすのさえも優しい部類なんだよ。

 

「そちらの問題はこれで済ませる事に致しましょう。大事な事は、これからなのですから」

 

 肩を竦めてた俺に向かって、思わせぶりな台詞を聞かせてくる彼女。ライザーの妹とはいえ、どうやら頭の方は達者な様だ。

 

「本来の目的か……」

 

「ええ、先日の手土産、あのお菓子を味わってしまいましたわ」

 

 ……へ? 俺の耳はおかしくなったのか?

 

 味わって食する事がどれだけの物か、イマイチ理解が利かなかった俺は相当な顔を見せてしまったらしく、彼女の顔色が一気に不機嫌なものに変わった。

 

「おっと、すまねえ。貴族ってのが分かって無い身の上だからな、とまどっちまった」

 

「……まぁ、仕方ありませんわね。平民の出というのでしたら」

 

 レイヴェルのそんな態度に俺は慌てて言い訳と謝罪をすると、情けないと言わないまでも諦めた様子で受け入れてくれる。うん、この辺りの貴族への言い訳はリバーサル先輩の直伝だ。対バゼルザーク先輩用に使えんぞ、と叩き込まれたもんだ。

 

 こうして何だかんだと彼女を呆れ果てさせてはいるが、何となくお茶会が始まる様相は見えてきた。コポコポとポットからティーポットへと注がれるお湯。電気ポットのお湯じゃ無い所にほのぼのとした何かが込み上げて来るものが有るのは気のせいなのか。

 

 レイヴェルに親しいらしいライザーの眷属が何人か彼女の後ろに立っているが、敵意というほどの警戒心は見当たらない。まあ、何かあったら椅子ごと後ろに転がって回避してから反撃すれば問題は無いだろう。敵と言っても俺まで敵対している訳じゃ無いからそこまでの事態はあり得ないだろうけど。魔法も物理も一瞬の気迫の膨れ上がりに気付けるかが命の分かれ道だ、とは戦場を渡り歩いたジャベリン先輩の名言。

 

 そうして眺めていると庭の外、フェンスの有る敷地外の方の片隅で妙な動きをする集団が目についた。相手の人相はパーカらしいフードで隠れていて見えないが、纏っている雰囲気は良からぬ事を企んでいる連中の物とそっくりな程酷似している。

 

 それを見て俺は他の面々に知られないように椅子の座り具合を調整し、南極の方はいつでも動けると真剣な眼差しを俺に向けてきた。

 

 俺達が態勢を整えた時、相手の不審者集団に動きが出た。まさかのフェンス越えという強硬手段で庭の端へと舞い降りた。怪しい奴なら防具は要るよな、と俺は封印球から胸に当てる厚手の物を取り出して装着する。

 

「そこのテーブルの女を攫え!」

 

「どっちだよ、おいっ!」

 

 テーブルについている女はレイヴェルと、とっさの判断で封印球から偽乳を出して胸元に巻き付けた俺、後はライザー眷属の誰かが下手な動きをして連中を刺激しない様に心配する事と、南極と連携して連中の捕縛に動く事だ。

 

「何バカ言ってんだ! ガキの方を攫えってんだよ!」

 

「ハイ、おバカさんは寝ましょうねっと!」

 

 指示役らしい仲間からの罵声を受けた奴は、いつの間にか縄を切って動き出した南極によってレッグラリアットからのフランケンシュタイナーで地面に頭から突き刺さった。本人に力は無くても他所からの力を使えば戦えるんだよ。

 

 だが集団の数は六人、しかもフェンスを自力で越えて来る力自慢か。

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