ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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お久しぶりです、バグパイプです。

 これからお茶会なのかという所にふと現れた不審者一行、カケカケ達はどう迎え撃つのか。そしてカケカケ達組織側の思惑はどこへ向かっていくのか。

 それではどうぞ


第150話 お茶会の時間は侵入者に潰されました

「とりあえず、侵入者は1人倒したけど……」

 

 南極はそう言いながら視線を周囲に向ける。庭の隅からの侵入者だけど意外や意外、庭の植え込みの近くまで既に来ていた。その数は5人。

 

 だが腑に落ちない点もある。魔界の貴族の豪邸は確か防衛用の結界が常に張られているのをバゼルザーク先輩とジャベリン先輩に聞いた覚えがある。なんのこっちゃと聞き流してたのが、まさかここで必要になるとは。

 

「じゃあ、俺も出るとしますかね」

 

 俺はそう言って席を立って胸元に巻き付けた偽乳を外すと、その偽乳の端に魔力で火をつけて不審者達の右中央に投げつけた。勿論回避は予想済みで、問題は回避の際の展開人数。

 

 南極側に1人、テーブルを挟んでレイヴェル側に4人が向かっていく。しかしその行く手を俺が遮る形で動くところだ。力任せに押し切れればいけなくは無い相手の人数だ。

 

 手負いに出来れば全部ライザーとその眷属任せにしても大丈夫だからな。

 

「むっ!?」

 

「はぁっ!」

 

 俺はとりあえず一番近い敵を相手にするつもりで左拳で殴り掛かる。しっかりと手首を固めて振りぬけば、相手が見事に吹き飛んで、後ろを走っていたやつを1人だけでも巻き添えにして気絶してくれた。

 

 そして気が付けば、侵入やは全員気絶させられ、制圧されていた。他の面々の活躍を伝えられなかったのが心残りだ。

 

「まったく何なんだ、こいつらは」

 

 ライザーは忌々しげに口元を歪めるが、それで不審者達が目を覚ますわけでもない。

 

「まあ、生け捕り出来たのを良しとして、そっちで尋問しても良いんじゃないの?」

 

 南極は完全に興味が無いとばかりに不審者達の事を彼らに丸投げしてしまう。

 

「まあ、面倒なのは察してやるけどな……、ライザー、こいつらの裏には何かあるのは間違いないだろ? 何しろお前は結婚前の身の上なんだし」

 

「破談にするならともかく、結婚させるとなると意味は無いだろ。脅迫で日時を縮めるなんて事は出来ないからな」

 

 俺の皮肉にライザーが正面から否定してきた。確かに彼の言う通り、結婚を早めるのは陰謀が有っても悪手だ。そこから陰謀が見え隠れして早々に発覚するからな、むしろ放置して裏でコソコソするのがやりやすい。

 

 となると、俺達組織が絡んでる末端の貴族への罠が絡んでる可能性が出るのか。変なところで真実味が帯びてきたな。クリスティが意外と仕事してるって事か。

 

 いやいや、レイヴェル程の可愛いお嬢様なら縁談の10や20は袖にしててもおかしく無いだろ。そういう線で誘拐されかけたなら話としては成立する。俺達とは関係ないかも知れない所は残ったままだな。

 

「……情報が足りてない、か」

 

 俺はそう愚痴ると頭を切り替えて目の前の問題に向き合う。せっかく捕まえた不審者だ、情報の1つや2つは持ってるだろう。そいつを聞いてから動いても遅くは無いだろう。

 

「そうですわね。少なくてもお兄様の問題では無いかも知れませんわ。むしろフェニックス家に関わる問題のように思えてなりませんわ」

 

 レイヴェルもライザーと考えは同じなのか、お家騒動の方で疑っている様だ。

 

「胴元に繋がる情報は無くてもそいつら個人に絡む情報ぐらいは持ってるからそこから調べていくしかないかもね」

 

 侵入者をライザー眷属に預けてきたのか、南極も会話に入ってきた。

 

「こういう実行犯ってさ、たいていこうしろアレしろって単純な事しか教えないからロクな情報が得られないんだけどね」

 

「振込元が分かればそこから首謀者に繋がる手掛かりくらいは掴めると思うんだけどな?」

 

「そのくらいは単純に他の手を幾つも介して繋がらないようにしてますね。頭が悪くなければ」

 

 皮肉めいた俺の台詞に彼女は肩を竦めて鼻で嗤う。ダークネスに来る前は政治犯だったもんな、お前。どこだかの国の大統領邸を打ち上げ花火にしたって話はなかなかの濃い罪状だって、シーカー内じゃ有名だったぞ?

 

「そっちのお嬢ちゃんは落ち着かせないとね」

 

 南極はそう言ってレイヴェルの傍に駆け寄り、自分の着ていた黒コートを肩にかけてやってた。

 

 うん、シレッと露出を決めるなよ南極。コートの下は裸サスペンダーなのは知ってるんだからな?

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