ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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お久しぶりです、バグパイプです。

執筆とは関係ない所で聞き手人差し指を負傷し、ようやく完治したので投稿再開します。

誤字脱字報告、誠にありがとうございます。お礼が遅れて申し訳ありません。

それではどうぞ。


第151話 単なる破談計画の筈が大事に化けてしまいそうです

「侵入者の件は貴様等とは関係ない、それで間違いは無いんだな?」

 

 俺は今、落ち着きを取り戻したライザーとその眷属達によって先程の侵入者の騒動の首謀者の嫌疑が掛けられている。この騒ぎを起こして得をするのは誰なのかと言われるとかろうじてリアスの名前が出るからだ。その関係者の俺がこうしてここにお邪魔させてもらっている時点でクロの疑いが掛けられてもおかしくは無い。

 

 反撃した時点でシロと言われても良いと思うのはあつかましいですか?

 

「しかしここを初めて知ったとしてもあの手際はどうも……な」

 

「あの程度の反撃は訓練の賜物だ。それにウチの所の仕事自体が荒事ばかりのようなもんだ、あのくらいの反応が出来ないと生きていけない」

 

 あきれ顔ながらも疑いの目を向けてくるライザーに俺は肩を竦めて釈明をする。すると彼はそれもそうかと一応の納得はしてくれた。

 

 そんな所に、南極の方からやけに色っぽい声が飛んできた。

 

「時渡様ぁ~っ! 興奮しますぅ~っ!」

 

「……馬鹿野郎」

 

 彼女の声に俺は情けないくらいに力の無い罵声が口から零れ落ちた。

 

「まあ、とにかく、この場は助かった。礼を言うぞ」

 

「ソイツは後回しにしてくれ、目の前に余計な問題が首を出してきやがったんだ、そいつもまとめて始末しないと安心できねえだろ」

 

 レイヴェルの誘拐ともなるとさすがに他人事と言って逃げるのは俺の趣味じゃないからな。義を見てせざるは勇無きなりともいうし。

 

 ライザーは事情を察したのかすぐに襟を正し、話題を戻してきた。

 

「そうか。それであの連中の方は俺様の方で始末をつける。余計な手出しはするなよ?」

 

「約束はできないな。こっちの事情に絡んできたら手出ししないといけないモンでね」

 

 俺が彼の台詞に返事を返さずにあり得る事を漏らすと、彼の顔に怒りの色が浮かんだ。

 

「……なんだと?」

 

「あいにくとこっちにはリアス・グレモリーとの契約が有るからな。依頼人の不利益は回避しないといけないんだよ」

 

「……厄介な、どうにか出来ないのか?」

 

 目の前の問題に対処したい彼と、融通を利かせる気が無い俺との間で妙な駆け引きが始まってしまった。俺としては南極の部隊が空いてるから仕事を入れて金稼ぎをしても良いとは思う。しかしそうするとリアスへの不義理になりかねない程の危うい綱渡りを彼女にさせてしまう事になるから出来れば避けたい所だ。少なくてもリアスはこの事で不機嫌になるのは目に見えてるし。依頼の重複については問題ない。レイヴェルの護衛だけに仕事を限定する形となるから。

 

 それにさぁ……。

 

「ライザー様! それでしたら我々眷属の方で!」

 

 俺達の会話を盗み聞きしていたのか、彼の眷属の1人が眉根を寄せて反発してきた。確かにライザー眷属が護衛に着けば話はそれで終わるんだよな。言うのもなんだけど。

 

「ああ、分かっている。だからコイツに邪魔させない様にと……」

 

 2人は口論を始め、俺を放置してしまう。レイヴェルの誘拐未遂の件の解決策はライザーの結婚式までウチのヤツで護衛するしか手立てが無いと言っても良い。事情を知る者は出来る限り絞るのが必須条件だから、この場に居る面々だけで対処したいのが本音だ。まして部外者を入れてフェニックス家当主の耳にでも入れば大事になるのは必然だ。そうなれば相手は護衛と称して人員を送り込めるだけの手出しが出来る。うまく潜り込めたら万々歳、もし仮に送り込めなくても護衛を依頼した事実だけでも本家揺さぶりの材料に出来る。出来ない様に見えても貴族社会では誘拐未遂や暗殺未遂には神経を尖らせるからな、それだけで汚点にされかねない。

 

「そんで結論だ出たのか?」

 

「黙れ、こっちはそれどころじゃ……」

 

 答えの見えてこない口論を交わす2人に俺が声を掛けると、彼は何かに気付いたのか抗議の口がふと止まる。この場の最適解に気付いたか?

 

「そういえば、お誂え向きなヤツが居たな? 時渡……か?」

 

 ライザーはそう言いながら俺を品定めでもするような目を向けてきた。

 

「話は簡単だ、お前の手下で手の空いてるヤツが居るだろ? そいつを出す気は無いか?」

 

「その手空きのヤツがアレだぞ? 良いのか?」

 

 ライザーの提案の意図が読めた俺は、その手で南極を指差しながらアレで良いのかと確認してやった。困るだろ?

 

 案の定、ライザーは彼女を見るなり顔を顰めてたじろいだ。しかし俺達の声を聴いたのか彼女が近づいてきては何やらアームバンドのようなアクセサリーを出してきた。

 

「護衛という事でしたら、コイツ等に任せてやってください」

 

「コイツ等?」

 

 南極の言葉に俺は目を細める。付喪神の彼女自身が言うのだからコイツというのも付喪神の依り代となっているのだろうが、果たして大丈夫なのだろうか? 見たところ、天然石2個をぶらさげたアクセサリーにしか見えないんだが。

 

「……コイツ等はあの狛犬の欠片で出来てます」

 

「まじぃっ!?」

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