2095年10月30日
全国高校生魔法学論文コンペティション開催日当日。
俺は達也の護衛として八王子から開催地の横浜までともに移動した。深雪も付いてきている時点で俺の護衛は意味があるのか問いたくなるが、仕事なのだから仕方ない。
会場となる横浜国際会議場に着いてみれば、第一高校の発表用舞台装置だけでなく、五十里や部活連執行部としての機材見張り番である桐原、その付き添いだろう壬生が居た。さらに言えば、少し離れたところで千代田・エリカ・レオの三人が何やら言い争っている。内容については察する。俺がわざわざ仲介してダメだと言った手伝いについて、今度は千代田に直訴しているのだろう。達也はそれを深雪に言われて仲裁をすべく、そちらに向かう。深雪も3歩後ろに寄り添えば、俺は少しだけ孤立した。それを見計らってか、壬生がこちらに近寄ってきた。
「四葉君」
「少しおかしいでしょうが。お久しぶりです、壬生さん。どうかしましたか?」
彼女としっかり顔を合わせたことは、あのブランシュ事件後の一回からなかった。同じ学校に通っているというのに、学年及び科が違えば本来ここまで会わないものだ。
「えっと、今度二人っきりで会う機会がないかしら?少し相談したいことがあって……」
「俺に、ですか?」
俺は
「ちょっと、頼れそうな人が四葉君しかいないの……」
「……分かりました。後で伺います」
「ごめんなさい、ありがとう」
壬生は少し晴れたが、申し訳なさそうな顔をしてすぐに桐原の方へ戻っていった。その壬生の様子がなんとなく、何かに怯えているようだった。
「十六夜、何かあったのか?」
「ああ、いや。何もないよ。彼氏のいる人と話していたら、その彼氏に睨まれただけさ。そっちは済んだのかい?」
さっきロビーの隅の方にエリカとレオを達也が引っ張っていったと思ったが、もう説得は終わったようだ。
「どうにも二人はやる気らしい」
「……説得は?」
「見張り番は諦めさせたが?」
「……」
俺の期待した説得はしてくれなかったらしい。
「……他に誰が来るんだ?」
「全員来るそうだ」
「……」
忠告を誰一人として聞いてくれなかったということとまた俺の努力も虚しく原作通りになったということの悲しみで、俺は目を押さえて天井を仰ぎ見る。
「十六夜、西城君とエリカはともかく、吉田君と雫は特に貴方の力になろうとしているわ。少しは信じてみても良いんじゃない?」
「深雪、信じることと危険に曝すことは違うだろう。彼らの力を過小評価するつもりはないが、それでも彼らは十師族でも何でもない。ただの学生なんだ。彼らには平穏に生きる権利がある」
「平穏に生きる権利なら十師族であろうと持っているはずだ。当然、お前もその権利を持っている。そう気負うな、十六夜」
「だとしても十師族は日本の魔法師を守る義務がある。のうのうとは生きられないさ」
「十六夜」
少し語気の強い達也の声。それが俯いていた俺の視線を達也へと引き上げる。
「一人で背負い込むな。そのままじゃ、潰れるぞ」
達也も深雪も心配そうに俺を見ていた。その視線に耐えられず、俺はまた俯く。
「分かった。もう来てしまってるんだから、今回は頼ることにするよ」
何にせよ、俺にはもう彼らをここから遠ざける手段はないのだ。ならば原作通りに彼らには動いてもらおうと考えた。
◇◇◇
論文コンペ開幕間近となる一高の控室。控室に置かれている機材の見張りとして達也や深雪とともに俺はそこに詰めていた。見張りは代表一人とその護衛を一組として、達也の組と五十里の組で交互に行う。その最初の組が達也の組というわけだ。ちなみに、市原の組が除外されているのは彼女の現地到着予定が12時頃で、まだここに居ないからだ。
控室で待機していると扉がノックされる。一高論文メンバーであればわざわざノックなどしない。つまり、今訪ねてきているのはそれ以外ということだ。俺は少し身構えて扉の方を見つめれば、女性によって扉が開けられる。
「達也くん、お久しぶりね。深雪さんも」
「
「ええ、私は二月以来でしょうか」
入ってきた女性は藤林
「初めまして、四葉十六夜さん。私は藤林響子と言います。達也くんから名前は聞いているでしょうけどね、お互いに」
「こちらこそ、初めまして。藤林さんのお噂はかねがね。俺について色々とご存知でしょうが改めて。俺が四葉十六夜です」
正面を向き合って自己紹介をする。俺も彼女も笑顔であるが、彼女の笑顔はどこか含みがあって怖い。
「九校戦は観に行っていたのよ。ホテルの部屋で達也くんとお茶会をしたんだから。達也くんは二人を呼んでも良かったのに」
「二人と一緒だと目立ってしまうでしょうから。十六夜は尚更です」
会話と同時にアイコンタクトで達也と藤林はなにやらやり取りしているように見える。
「え~と、失礼。軍関連の話でしたらお邪魔でしょうし、席を外しましょうか?」
カモフラの役職を持つとしても軍関連者がそんな世間話をするためだけに、達也との関連を疑われる危険を冒すとは思えない。俺が邪魔で話が進んでいないのかと、俺はそう提案する。
「いえ、大丈夫よ。退室されたところで聞き耳を立てられている可能性があるのだから、軍機密なんて話せないわ。それに貴方に訊きたいこともあるからね」
「訊きたいことですか?」
「ええ。今回の警備にどれほどの十師族が動いているのかしら?」
彼女の質問に素直に答えて良いモノか、俺は顎に手を置いて少し悩む。
「十六夜、独立魔装大隊も今回の騒動に備えている。十師族の対応だけでも聞ければ衝突せずに済むはずだ」
「……分かった。でも俺も詳しく知っているわけではないので、その点はご了承を」
達也の説得に折れて口を開けば、達也も藤林も俺の言葉に頷く。
「今回の件で警備に動くことを約束してくれたのは十文字家、七草家、そして四葉家です。その三つの家が手勢を出すと言っていました。四葉家の手勢だけは辺りを巡回しているのをこの目で確認できています」
夏季休暇で四葉本宅に居た頃の鍛錬で手合わせした者が一般市民や論文コンペの観客を装っていた。というか八王子から横浜に来るのにも見た顔が陰ながら付いてきていた。鍛錬時に顔やら佇まい、気配を知覚していなかったら多分俺にもバレない変装と追跡だ。つまり、俺ですら気づけない者も居るということ。そう考えれば、少なくない手勢が四葉から動員されていることになる。その本気の姿勢にも驚きだが、あの時に荒事も担当する使用人が居たのも驚きである。魔法無しの組み手で良かったと心底ほっとした。
「情報ありがとう。その3つは居るものとして動かせてもらうわ」
独立魔装大隊は特に十師族を忌避している。故に、十師族各家のやり方は知っているだろう。これで十師族も大隊も動きやすくなったのであれば良いが。
「このような情報で対価を求めるのはいささか無礼が過ぎると思うのですが。一つだけ訊かせてもらえませんか?」
「あら、四葉次期当主が訊きたいことって何かしら」
好奇心を表したような笑みの藤林。答えてもらえるかは分からないが、訊くだけ訊いてみよう。
「『サード・アイ』は用意されているのでしょうか」
藤林だけでなく深雪と達也も瞠目する。いきなり戦略級魔法の準備はできているかと問われればこうもなるだろうが、俺としては訊かねばならぬ重要なことだ。もし準備されてないなら促さねばならない。
「十六夜、それは今回
驚きから復帰した達也だが、まだ声音からは少なくない緊張が窺える。
達也の言う「あれ」とは、俺の予想が正しければ達也の戦略級魔法『
「あくまで最悪の想定なんだが、大亜連合は揚陸艦を使ってくるかもしれない。侵攻か逃避かは分からないが、超距離の揚陸艦を沈めるなら最適だと思ったんだ」
俺を見ていた達也の視線が藤林の方に注がれる。達也は独立魔装大隊もそこまで考えているのか訊きたいのだろう。藤林はそれを受けて肩をすくめる。
「こちらもそこまでの想定をしているわ。達也くんには悪いけど、使ってもらう可能性があるから一応頭に入れておいて。有事の際の作戦についてはこれを見てね」
「了解しました」
どうやらしっかり準備されているようで、藤林はこちらの質問を曖昧に肯定しながら達也にデータカードを渡す。軍機密はそうやって防諜するから俺の前でも問題ないようだ。
「あまり長居も疑われるから私はこれで。四葉君とはまた今度ね。九島閣下もまたお話ししたいと言っていたから、その時にでも都合が合えば同席させてもらうわ」
とても良い純粋な笑顔で彼女は去っていく。俺はそんな老師とその孫娘に包囲されるとんでもないお茶会が開催されないことを祈りながら、苦笑いで見送った。
◇◇◇
そろそろ開幕セレモニーで客席が埋まるだろうという時間。五十里と花音の組に見張りを交代し、司波兄妹と客席に向かおうとするが、真っすぐ目的地に至れないのが
「司波さん!」
緊張と歓喜を混ぜたような笑顔で深雪に声をかけるのは一条将輝。二・三歩離れているとはいえ、達也と俺を度外視して深雪と会話するあたり、彼の恋慕は重度な気がする。
将輝と深雪の会話はそれほど時間をかけず、深雪の警備の応援に将輝が奮起して終わる。だがそれで用事は終わらなかったようで、今度は俺の方に近寄ってくる。
「四葉十六夜、ちょっといいか」
将輝は深雪に対してとは打って変わって真面目な顔をする。
「ああ、構わないけど。二人っきりの方が良いかい?」
「そうだな。
自警団メンバーでチームを組んでいる相方だろう一高生、十三束
「それで、十師族の警備のことかい?」
「そうだ、お前が提案したそうだな。四葉はそういう情報を掴んだのか」
「確証できるほどじゃないが、危険性は十分ある。なら警戒するのは当然だろう?」
「大亜連合が、戦争を始めるのか」
不安そうな顔ではあるが、何か決心しているような面持ち。そういえば彼は佐渡侵攻という戦争を一度経験しているのを思い出した。その時のことを思い出しているのかもしれない。
「あちらがその気だとしても、戦争を続けられないように今日仕留める。だからこそ呼びかけたんだ。さっきも言ったけど確証はないが、覚悟だけはしておいてくれ」
「……分かった。四葉十六夜」
「ん?」
何を示しているのか、将輝は拳をこちらに突き出してきた。
「拳を合わせるんだよっ」
「……ああ」
将輝は何というか、少年漫画的なあの拳同士を突き合わせるあれをやりたかったらしい。その行動には青臭さを感じたが、同時に将輝はそれをしたいと思うほどに俺への親しみを抱いているのだと理解した。少し気恥しくはあるが、それでも彼の距離感に悪い気はしない。だからこそ、俺はそれに付き合って拳を合わせる。
「健闘を祈る、四葉十六夜」
「そっちもな、一条将輝」
数秒拳を合わせ、どちらともなく離れて踵を返す。そうして俺は司波兄妹の元へ、彼は十三束の元へ歩いていく。
「十六夜もあんなことするのね」
「できれば言及は避けてほしかったな……」
司波兄妹に追いついて言われた第一声が先程の恥ずかしいやり取りについてである。深雪は少年臭さを微笑んでいるようだが、そういう優しい対応は逆に心に来るものがある。
「一条とは仲が良いんだな」
「俺としてはそれほど親密なつもりはなかったんだが。お互いの立場が似てるせいであっちはライバル視してるのかもしれないな。まぁ悪い気はしないよ」
実際、ああいう一定の距離を保ってくれるのはとても有難い。俺が近づく必要もないし、相手も不必要に近寄ってこない。とても関係性が安定しているから、進展がないため安心できる。摩利や森崎との関係性もこんなものだから彼女らとの会話は気安いのかもしれない。
「達也くーん!」
周りに大迷惑ではない程度の大声。観客席に辿り着いたと同時に聞こえてきた声の発生源に顔を向ければ、エリカがこちらに手を振り、その他達也一団がこちらを見ている。一か所に留まっているのに真ん中に空けられている三人分の席に察してそちらに向かう。
「席を取っておいてくれたのか」
達也が確認すれば、エリカは笑顔で以って肯定する。
「本当に全員来てたんだな……」
達也から伝えられていたとはいえ、目の前で逃れようのない現実となれば呆れを通り越して悟ってしまいそうになる。
「もちろんだ!何か起こるってんならむしろ望むところだぜ」
意気揚々とサムズアップするレオ。特訓の成果を実戦で試したいと、顔に書いてあるようだ。
「十六夜、もう一度訊きに来たんだ。本当に、手伝えることはない?」
「……一つだけ、もし事が起こったら頼みたいことがあるな」
俺は美月まで来てしまっている現状に諦めがつき、観念したように声を絞り出す。それに幹比古と雫が凝視する。
「大陸系の古式魔法が使われる可能性がある。もし日本のそれと体系が違う鬼門遁甲を使われれば、日本の魔法師じゃ捕捉が困難だ。でも、美月さんの
突然指名されて美月は驚くが、幹比古と達也は確信を得たような表情だ。おそらく幹比古は大陸系の古式魔法の対処について、達也は大陸系の古式魔法が使用される可能性についてだろう。
呂剛虎が鬼門遁甲を使っていたことから、大亜連合に鬼門遁甲の魔法式があるのは明白であり、彼以外が使えるとしても不思議ではない。それに、曖昧な原作知識ではあるが今回の争いで鬼門遁甲を誰かが使っていた記憶がある。鬼門遁甲を美月が見破れることもまた同じく。
「美月さんには悪いが敵の探知を、そしてできれば幹比古さんの近くに居てくれ。体系が違っても古式魔法に一番明るいのは幹比古さんだ」
「それで、僕が彼女を守ればいいんだね」
「ああ、他のみんなもだ。頼めるかな?」
皆が、美月すら躊躇いがちに頷く。
「十六夜さんは?」
雫だけ、頷いた後に心配そうな顔でこちらを見る。
「四葉の手勢と合流することになるだろう。大丈夫さ、今度は一人じゃない」
できる限り安心させようと俺は笑顔を取り繕いながら嘘を吐く。俺は今回も一人で動くつもりだった。確か出てくるはずの呂剛虎を誰よりも早く殺さずに無力化しなければならないのだから超人技能を控える余裕はない。故に、他人に歩調を合わせる余裕もない。情報収集や呂剛虎の捕縛に四葉の手を借りるだろうが、それでも最終的に一人で動くだろう。
「そう……」
どこか晴れない表情だったが、雫はそれ以上詮索しなかった。
その後、何処か浮つきながらも発表を見るために席に着く。ちなみに、俺の席として空けられていたところは、雫の隣だった。
◇◇◇
11時過ぎ頃。俺は司波兄妹とともに控室で機材の見張りをしていれば、予定より早く市原が到着して出迎えた。彼女の護衛である真由美と摩利も一緒だ。達也が予定の繰り上げに至った理由を訊けば、そもそも関本を訊問に行っていたらしく、思ったより早く終えられたらしい。
「しかし何故今日に?明日でも良かったのでは?」
「何せ、十六夜くん曰く敵は今日攻めてくるらしいからな」
得意げな顔で摩利は俺を見る。俺はその情報を流したであろう真由美を見れば、真由美は露骨に顔を逸らす。真由美は弘一からその情報を得ていたのは明白である。しかし、そうやすやすと情報を漏らすのには感心できない。俺もしたことだから何も言えずに苦笑するだけだが。後、摩利も随分と口が軽いというか、司波兄妹は既に訳を知ってる側として扱っているようだ。その二人も摩利の言葉を聞いて驚く素振りをしない辺り、俺から情報を貰ったことにして通すつもりだろう。苦笑しかできない。
「それで、何か分かりましたか?」
三者によって止まった話の流れを達也が促す。摩利から語られたことは関本がマインドコントロールを受けた可能性、それを受けての真由美の意見は精神干渉系魔法が使用された可能性である。
「結局分かったのは関本のオープンソース主義を突いて行動を誘導した者が居るというだけだ」
「いえ、精神干渉系を使う者の存在が分かっただけでも十分でしょう」
達也は申し訳なさそうにする摩利に多少の労いをする。
「真由美さん、誰に今日のことを伝えたか教えてもらえませんか?一応、俺はここに居る達也と深雪、それに観客席にいる北山雫、光井ほのか、吉田幹比古、西城レオンハルト、千葉エリカ、柴田美月には伝えました」
「……私より漏らしてるじゃない」
真由美の呆れたような視線には苦笑しか返せない。
「私の方は摩利とリンちゃんの二人にしか伝えてないわ。はんぞーくんには警戒するよう促しはしたけど。不信を煽るのは良くないと思って伝える人数は最低限に留めたの」
彼女の笑顔からは暗に俺の浅慮を咎めている気がしたが気のせいである。
「分かりました。ではみなさん、お気をつけて。四葉の手勢が既に警戒していることは確認できていますが、未然に防げるとも思えませんので」
ここに居る全員が緊張で多少顔をこわばらせる。誰も今日は攻めてこないなんて楽観的な言葉は言わなかった。
◇◇◇
事情を知る者がソワソワする中、特に問題が起こらず時刻は午後3時を過ぎた。現在既に第一高校の論文発表が開始され、一時的に護衛の任を深雪に任せた俺は観客席で司波兄妹を除く達也一団とともに発表を見ていた。
発表テーマは「重力制御型熱核融合炉」。魔法師を戦争の道具からエネルギーを生産する重要なピースに、そしてそれにより起こりうる奴隷的労働の回避を謳った発表である。このテーマの論文の主執筆者である市原はエクストラの家系であり、かつて戦争の道具としてすら国から見放された故に、その発想に至ったのかもしれない。国に戦争の道具の最たる戦略級魔法師として使われる達也がほぼ同じ発想をしているのはかなり皮肉が効いていると思う。両極端な二人は戦争兵器としての価値を魔法師に求める世間を非難している。俺には彼らが、「世界に不服があって世界を変えようとする力ある者」に見えた。
一高の発表が終わり、一高と三高の代表及びサポーターが壇上で忙しなく動いている時、俺の携帯端末が俄かに震えだす。俺は画面で発信者の名前を確認してから、周りの達也一団へ電話に出てくるとジェスチャーしながら席を立つ。比較的静かな場所、会場とロビーの間のゲートで俺は通話を始める。
「もしもし、母さん?何かあったかい?」
〈十六夜、呂剛虎を横須賀へ移送していた護送車が襲撃され、逃走したそうよ。それに、そっちに居る手勢からの不審な動きをする者が多数確認されたと報告を受けたわ〉
「ああ、じゃあそろそろかな」
その言葉を言い切るか否かの辺りで、会場まで届くだろう轟音と振動が伝わってきた。俺は「横浜事変」が始まることを確信した。
藤林響子:唐突に現れた四葉の次期当主に敵視しないまでも多少警戒している。きっと彼女から見た十六夜の笑顔も含みがあるモノに見えただろう。話し方や態度の節々から気弱な印象を受けるが、サード・アイを独立魔装大隊が準備していることに気付く辺りはやはり気の抜けない相手だと感じた。今後歩み寄ろうと考えることはないし、その機会もほとんどないだろうにしても、色々十六夜の人となりを探ってみたい好奇心はある。
十三束鋼:十六夜にあまり接触を図ろうと思うほど仲が良いわけでも互いを良く知ってるわけでも無いが、九校戦で見せられた実力には少なからず尊敬の念を抱いている。「自分が魔法師として問題を抱えてなければ、師事しても良かったかもしれない」と内心思っていたり。
拳合わせをしたがる将輝:彼にとってモノリス・コードはノーカウントであり、魔法の暴発を起こしていなかったら直接倒されていたかもしれない十六夜を自分と対等のライバルと思っている。少年漫画的な互いを高め合う存在とも捉えているので少年漫画的な拳合わせがしたくなったわけだ。ちなみに、達也の方は一目ぼれの恋とライバルとの戦いに立ち塞がる壁という印象。決して、悪い印象ではない。
閲覧、感謝します。