護、衞、艦ノ話   作:あゝ無情……

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駄文です……


3話

妖精さんが案内してくれた鎮守府(らしきもの)は今の2人は十分な建物だった。

 

「とりま、艤装をこの中に置くか」

「そやな〜」

 

小休止したと言っても数分間しか休憩していない2人は早く艤装を下ろそうと少し乱暴にドアを開ける。

 

ギィ…ギギギギッガコン。バッターン。

 

「「……」」

 

しらねの手に残っているのはドアノブのみ。ドア本体は中へと倒れたのだった。

 

「ま、まぁ雨風しのげればそれでいいし?なぁはたかぜ? 」

「俺に聞くな…」

 

細かなホコリが舞うが、気にせず中へと入っていく。

入って正面が当直と書かれた板がぶら下がった部屋があり、廊下が左右に伸びてそこに各部屋が配置されている。

とりあえず当直室に艤装を置き、鎮守府内を探索する。

 

「あぁ^〜腰が軽いんじゃあ^〜」

「ハイハイ黙っとれはたかぜ。妖精さん、個人携行火器とかある? 」

 

妖精さん:(;-ω-)( ´△`)(´・ω・)⊃

 

 

妖精さんから渡されたのはSIGP220改め9mm拳銃。装弾数9発と少ないものの、自衛隊では愛されてる?拳銃である。

 

「はたかぜ、お前も拳銃持て。この鎮守府を探索するから」

「ホイホイ。銃の使用条件は? 」

「身の危険を感じたら使ってよし」

「りょーかい。じゃ、こっちから行くわ」

「なんかあったら連絡しろよ? 」

 

しらねの言葉にはたかぜは手を振って返答する。ハァ、と、溜息をつきながらも足元に立ち検隊の妖精さんを連れて各部屋一つ一つをくまなく探索する。

 

「あー煙たい〜」

妖精さん:(||´Д`)ゲホゲホ

 

ドアを開ければ埃が散り、部屋全体に広がっていく。机や床に落ちている書類はどれも古いものばかりで、当てにならな物しか無かった。

 

「書類もほとんど古いのばっかで当てにならねぇなぁ…」

妖精さん:( ´-ω-)…

 

ガサゴソガサゴソとまだ散らかっている書類や資料を漁るが、めぼしい物は見当たらない。

カタッ

 

「ん? 」

妖精さん:(。´・ω・)?

???:|ω・`)

「………」

 

なんかおる。本棚の後ろになんかおる。恐る恐る妖精さん達が近づいて行く。(拳銃を構えながら)

 

妖精さん:|・ω・)ヒョコッ

鎮守府妖精さん:٩(๑´• ω• )۶コウサン

妖精さん:(・Д・?)

鎮守府内妖精さん:(つД`)ノ(´・ω・`)*.\( '-' )/.*\(^o^)/

妖精さん:(・А・` )

 

なんか色々話してるけど、何言ってるかわかんねぇ…。しばらく本棚の後ろでワイワイガヤガヤやった後、妖精さん達が全く知らない妖精さんを連れてやってきた。

 

鎮守府妖精さん:(*`・ω・)ゞ

「あ、どうも…? 」

 

戸惑いながらも答礼を返す。どうやらまだ鎮守府が機能していた時にいた妖精達の生き残りらしく、他にも何人かこの鎮守府内にいるとの事。

それを聞いたしらねは、はたかぜに一報を入れ、鎮守府妖精さんに他の妖精さん達を集めるよう頼む。

しばらくすると反対側からはたかぜが妖精さん達を引き連れながら走ってきた。

 

タッタッタッ

「お〜いしらねぇ〜新しい妖精ってー? 」

「おー、この子らだよ」

「ふーん…あ、はたかぜだ。よろしく」

鎮守府妖精さん:(`・ω・´)ゞ

 

はたかぜの挨拶に敬礼で答える鎮守府妖精さん。

鎮守府妖精さんの案内で鎮守府内を歩いていくと、『食堂』と書かれた広い部屋に着いた。そこには、ボロボロになった大きなテーブルと、鎮守府妖精さんと同じような服を着た妖精さん達が集まっていた。

 

鎮守府妖精さん:\(・ω・`)(・∀・)人(・∀・)

妖精さん:( ´꒳`*)人(*´꒳` )

「結構残ってたんだな…」

「鎮守府妖精さんや、君たちはどのくらいここにいたの? 」

鎮守府妖精さん:(。-`ω´-)( ´△`)(´・ω・`)v…?

「『2年』…!?そんな前からこの鎮守府にいたのか…」

「うーん、てことはさ?この鎮守府が放棄された理由も知ってんじゃ? 」

「確かに…」

 

スっと目を向けてみると、悲しそうな顔になった鎮守府妖精達が。中にはプルプルと涙目になっている奴もいる。

どうやら放棄された頃を思い出し、悲しくなったらしい。

この鎮守府は規模が小さく、戦力も重巡以下の艦娘達しかおらず、主な任務は輸送船舶団の護衛ばっかだったが、士気は高く艦娘達の仲もよく楽しい日々を過ごしていた。が、ある日ヲ級フラッグシップ(赤いオーラを出したヤツ)を旗艦とする深海棲艦隊が強襲攻撃をかけてきて、提督は死亡、艦娘達の殆どが轟沈した。その時何も出来なかった自分たちを今でも恨んでいるとのこと。

 

「……」ナデナデ

鎮守府妖精:(´•̥ ω •̥` )!?

「悔しかっただろーよ。何も出来なかった。それは僕達も凄くわかるよ」

「助けたい。でも出来ない。目の前で散っていく命。憲法という鎖に縛られ出動できず攻撃もできない。一方的に沈められていく…」

「泣くことも出来ずただただ見つめるだけ。でもさ、今は違う。この体を持った。人間だった頃の記憶はもうないけど、艦としての記憶はハッキリと覚えてる。だから、泣けるんだよ、泣いていいんだよ。だからさ、君らも泣いていいんだ」

 

何も出来なかったあの頃を思い出しながら妖精達に声をかける。涙目で声も震えてるけど、こいつらもそれは同じ。某国に攻め込まれ、対処するために母港を出港、出撃したが、上の輩が全くの無能で攻撃されても防御するだけ。ジリジリと押され始め1隻、また1隻と沈められていったあの時。

パタリ、とテーブルに目から落ちた水が弾ける。妖精さん達も涙を流し、声を上げて泣いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー申し訳ない。惨めな姿を見せてしまったね…」

鎮守府妖精:((-ω-。)(。-ω-))((* •̀ㅂ•́)و✧

「あ〜なんか久しぶりに泣いたわ〜」ケラケラ

「はぁ、お前さんはマイペースやなぁ」

 

 

 

 

本日も我が道をゆく!by.はたかぜ

 

 

 

 

「さて、本題に入ろうかな。妖精さん、ここで補給できる物資とかなないかな?特に燃料がね…」

「出来れば消費したミサイル、砲弾も補給したいんだかが……」

 

鎮守府妖精:(;-ω-)(ノ´Д(*´∀`)(=゚ω゚)ノ

 

「おっ?これ?」

 

鎮守府妖精から渡されたのは、この鎮守府内に残っている弾薬と燃料等のリスト。燃料50、弾薬120、鋼材30、ボーキサイト160と、しらねとはたかぜが2回ほど補給できる程度はあるようだ。

 

「ミサイルは補給出来るのか? 」

鎮守府妖精:(;´・ω・)?╮('ω')╭

 

ミサイル?ナニソレオイシイノ?との事。20mm機関砲弾、127mm砲弾は補給出来ても、現代兵器であるミサイルは補給できないとのこと。なお、97式魚雷も同様である。

 

「とりあえず、最後の頼み綱のCIWSだけでも補給しておこう」

「そうだな。CIWSがなけりゃ防御も出来ねぇし」

「つーことで、20mm機関砲弾頼める? 」

鎮守府妖精:(๑•̀ㅁ•́๑)ゞ( ・ω・)∩

「『その他』…?うーん、これ、いける? 」

 

しらねが取り出したのは127mm対空砲弾。VT信管を搭載した対空砲弾だ。

 

鎮守府妖精:(;-ω-)…(ง ´•ω•` )ง

「たんのます! 」

 

しらねからいくつかの弾を貰うと、ソレを脇に抱えて工房へと走り去っていく。

それを見届けると、他の妖精さんにも指示を出し、とりあえず補給を実施する。

 

豆鉄砲かもしれないが、余った鋼材と弾薬で12.7mm弾と7.62mm弾を補充する。ミサイルがあまり使えない今、使えるものは使わなければ生き残れないのだ。

 

「しらね、そーいやこんなのあったんだが」

「ん?なになに……」

 

はたかぜが持ってきたもの、それは海図と数枚の書類だった。

 

「おい、はたかぜ」

「なんだねしらねよ」

「よくやった」

「もっと褒めてもいいんだよ? 」

「じゃあ後で沈めるな? 」

「すいません調子に乗りました」

 

土下座するはたかぜをジト目で見つつ、書類の内容を確認するしらね。

それはこの鎮守府海域で現れた深海棲艦についての書類だった。

 

「ふむ……なるほど」

「…どんな内容なんだそれ? 」

「この海域でよく出現する深海棲艦について書いてある」

「ふーん…ちなみにどんな敵艦が来るの? 」

 

ほれ、とはたかぜに書類を渡すしらね。書類を渡されたはたかぜは目を通す。

 

「……なぁしらね」

「なんだはたかぜ? 」

「何この『姫級』って? 」

「その書類じゃ『1隻で1個艦隊相手にできる』奴らしーぞ」

「なにそれおいしいの? 」

「はたかぜ、現実を見ろ」

 

マジかよォどうやって倒すんだよォと嘆くはたかぜ。対艦ミサイルと言えどもはたかぜのハープーンしかなく、たった8発しかない。

どれだけ連射性が高かろうがたかが127mm、豆鉄砲だ。

一番いいのは遭遇しないこと、もし遭遇したら全力で逃げることだろう。

 

「とりあえず飯でも食おーやはたかぜ」

「…そうだなしらね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これしかないのか……」

「あるだけマシじゃね? 」

「だな…」

 

ボリボリと乾パンを貪り食う音が食堂に響くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、食った食った」

「全然腹膨れてねぇし喉が渇くだけだったけどな」

 

不服そうに腹をさするはたかぜ。そんなはたかぜにげんこつを落としつつ、執務室へと向かう。

 

「失礼しまーす…」

「おいコラしらねなぜ殴ったし」

「黙ってろはたかぜ」

 

錆び付いた蝶番が軋み、まるでホラゲーのようなBGMを奏でる。

しらね達が入ったのはここの鎮守府の要でもある執務室。ここならいろんな情報があるだろうと思い来たのだ。

 

執務室は埃まみれで、床には書類が散乱し、本棚などは無残にも破壊されていた。

 

 

「おぉ、ここから海見えるぞ」

「ほんとだ〜窓よりも見やすい〜ってここ砲弾受けたのかよ……」

 

隣に隣接している提督室は砲弾を食らったのか、ドアから先が無くなっており、向こう側に見える海がはっきりと見える仕様になっていた。

 

「これぞ劇的ビフォーアフターってか? 」

「笑えねぇぞはたかぜ……」

 

本日二回目となる拳骨をはたかぜの脳天に落としつつ、落ちている書類を一つ一つ確認していくしらね。ほとんどの内容はこの鎮守府での活動報告書であり、ここの鎮守府が主に行っていた船団護衛のものが多かった。

 

「ふむふむ…この時期から深海棲艦の活動が活発になってるのか……装備の強化が必要。しかし上は全くの無視…か。この鎮守府の壊滅につかながる原因のひとつだな」

「いつつ…あれか?輸送船団護衛が多いからって理由か? 」

「それもあるし、時折鼠輸送作戦なるものを行っていたみたいだな」

「んーでもさ?なんで装備を強化できなかったんだ? 」

 

その質問にしらねは少し考え、

 

「僕らのさ、艤装装着できるスロットって最初から6スロットあるのさ」

「なん…だとっ!? 」

「今は全部埋まってるけど、後付けで色々付けれるみたいなんだ」

「ということは…もしかして」

「そう、ここに書いてあるとおり、『輸送ドラム缶』なるものを積まなければ輸送作戦は不可能だったんだ」

 

『スロット』とは、艤装を付けることの出来る限界値で、しらねとはたかぜはイレギュラーであり、なおかつ『護衛艦』という分類に属するため、最初から6個ものスロットがあるが、通常の艦娘には2〜3個程しかないのだ。

 

「しかも練度が高くなった艦娘は上に取られるっていうね……」

「マジか……」

 

いくら輸送船団護衛任務が主だとしても、練度が十分な艦娘がいなければ失敗するし、最悪轟沈もありえる。

ここの提督はそれをわかっているからこそ、上に打診していたのだろう。

 

 

「どこまで行っても上は腐ってんのか? 」

「仕方ない。それが軍隊だ…」

 

バサッと書類を乱暴に机に置き、退出するしらね。それに便乗するようにはたかぜも出ていく。

 

鎮妖:(`・ω・´)ゞ

 

「お疲れ〜どうした? 」

 

鎮妖:(*´・ω・)(・ω・`*)٩(๑•̀ω•́๑)۶

 

「おおっ!?これはっ!! 」

「なんだどうしたんだしらね〜ってぇ!? 」

「127mm対空砲弾!?マジかよ!? 」

「し、試射してもいいか? 」

 

鎮妖:d('∀'*)

 

 

 

〜場所は変わって鎮守府埠頭〜

 

「と、いうことで『第1回妖精さん特製対空砲弾試射会』をやりたいと思いまーす!! 」

「いぇー!!どんどんパフパフ!! 」

 

妖精さんズ:‹‹\(´ω` )/››(っ'ヮ'c)<

 

今回の目標は距離2000に浮いている対空目標用気球。電波が反射しやすいように真ん中にアルミホイルが貼られている。

 

「第1砲塔、射撃準備!弾種対空砲弾!弾数いっぱーつ!! 」

 

しらね妖:∑d(゚∀゚d)

 

「ってぇ!!!! 」

 

ドォン!!

 

ライフリングを通り抜け、砲身から飛び出した対空砲弾は真っ直ぐ目標に飛んでいき、

 

ボンッ!!

 

貫き飛んでいった。

 

「……」

「……」

「「「「「……」」」」」

 

 

第1回妖精さん特製対空砲弾試射会結果発表〜!!

 

結果:VT信管作動せず。目標は撃破。

 

「ま、最初だし仕方ないね…」

「気ぃ落とさんな妖精さん……」

 

鎮妖:( •̣̣̣̣̣̥́௰•̣̣̣̣̣̥̀ )。・゚・(ノД`)・゚・。

 

「多分、衝撃に耐えきれず壊れたんだろうね」

「つーことは制作する時にちょい多めにボーキ多めにすりゃ…」

 

鎮妖:(((¢(._. )(・∀・*)

 

なるほどなるほどと、メモをどんどん書いていく妖精さんズ。ただ、その容姿に似合わぬ大きなペンを使って書いているためか、なんて書いてあるか全く理解できない。

メモを書き終えた妖精さんズはまた工廠に走って去ってしまう。また作るつもりらしい。

 

「……そーいや資材大丈夫なのか? 」

「さぁ? 」

 

資材…少なかったような?そうだっけ?

首を傾げる艦息2人がいたとかなんとか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バシャ……バシャ……

 

カシャッカシャカシャカシャ……

 

水上偵察機としてはありえない、水上に着水した状態での偵察活動。

しかし、この偵察の方法は高性能なレーダを持つしらね達にとっては脅威でしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水上偵察機の報告を見る。そして討つべき敵がいることを確信する。

 

「ミィツケタァ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水平線、そこを監視していた妖精さんが何かを発見する。

それは、敵である深海棲艦だった。

 

鎮妖:(*´-ω・)ヾ(・ω・`;))ノ三ヾ((;´・ω・)ノ

 

パパッ!!

 

 

ヒュゥゥゥ――

 

 

ズゥゥゥゥゥンンン!!!!

 

ビリビリビリビリ……

 

報告する前に水平線で光が8つフラッシュのごとく光る。飛んできた砲弾は流石に鎮守府には命中しなかったが、その威力は鎮守府を揺らすほどのものだった。

 

「「!?」」

「なんだっ!? 」

 

鎮妖:(>'A`)>ヾ(>y<;)ノ三(((ヾ(・ω・`;)ノ

 

「ちぃっ!!しらね!敵襲!! 」

「艦種はっ!? 」

「重巡4!!駆逐2!! 」

「よしっ!!まだなんとかなる!!埠頭に行くぞ!! 」

「了!! 」

 

出撃埠頭に着いた2人は急いで艤装を取り付ける。

腰に装着された固定具に艤装接続部を合わせ、装着する。

 

「機関暖気始め!!メインシステム…システムオールグリーン!! 」

「対空、対水上、対潜戦闘システム異常なし!各兵装異常なし!! 」

「しらね型護衛艦1番艦しらね!出撃する!! 」

「はたかぜ型護衛艦1番艦はたかぜ!出撃ぃい!!! 」

 

ヴォォォォォォオオ!!!

 

ガスタービンエンジンと蒸気タービンエンジンの二部合唱の咆哮が辺りに響く。砲塔は既に敵艦を補足しており、即座に射撃ができる体制をとっている。

 

「先制攻撃だっ!!行くぞはたかぜ!! 」

「了解!!!」

「魚雷深度プラマイ2m!! 」

「諸元入力完了!! 」

「アスロック、5番から8番発射ァ!! 」

「ってー!! 」

 

ドッ シュバァァァァァア!!!!

 

「続けて主砲斉射!!撃てェ!!! 」

「∑d(゚∀゚d)ファイヤアアアアア!! 」

 

ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!

 

「ッ!?ヨケロォォォ!! 」

「クソォ!!!??? 」

 

パラシュートを開いて着水した8本の対潜魚雷は、深海棲艦艦隊に真っ直ぐ突っ込んでいく。

魚雷が到達する前に着弾した127mm砲弾が回避行動を阻害する。

次々に上がる水柱。ハ級駆逐艦2隻が船体下で爆発したMk46対潜魚雷2本により竜骨を叩き割られ轟沈した。

 

「敵艦2隻撃沈を確認!!その他敵艦2隻に命中!浸水している模様!! 」

「よォっし!!初弾夾叉!諸元そのまま続けて撃て!! 」

「っ射ぁ!! 」

 

速射砲を撃ち続けている間にアスロックの再装填を行う。

アスロックランチャー後部に設置された再装填装置からアームが伸び、その下を走るようにアスロックミサイルが再装填される。

再装填された8本の対潜ミサイルにはシャークペイントが施され、その腸を食い破らんと獰猛な笑みを浮かべていた。

 

「しらね!アスロック再装填完了!! 」

「よし!再度発射!! 」

「てぇ!! 」

 

ドッ シュバァァァァァア!!!!

 

再度撃ち出されたアスロックは生き残ったリ級重巡洋艦に牙をむく。今度は全弾発射という鬼畜さ。計16本の魚雷が襲いかかる。

 

「グァァァァア!!?? 」

「コンナッ!?コンナハズハァァァ!!! 」

 

次々に命中し、断末魔を上げながら沈んでいく深海棲艦。

 

全ての音が消え去った時、その海原には撃沈された深海棲艦の残骸と、燃え上がる重油しか残っていなかった。

 

「敵艦の全滅を確認」

「状況終了。対潜、対水上用具収め」

 

この世界に来て3度目の戦闘。もう彼らには元の世界の人間(・・)としての記憶など残っていないだろう。

 

 

 

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