お気に入り五四名の方々本当に有難う御座います!
感想も書いてくれた方々、何時も励みにさせて頂いています!
では、第九話お読み下さい。。。
「コイツぁ……駆逐棲姫か」
「っ!?深海棲艦!!」
朝潮が艤装を展開し砲を向けようとしたが、手を出して制した。
「甲斐さん!?コイツは敵ですよ!!」
「まぁ待て……よく見てみろ」
「え…?」
朝潮は主砲を下げて駆逐棲姫を見つめた。
駆逐棲姫の身体の所々は何かの攻撃を受けたみたいで傷があり、脚部にある砲はボロボロになっていて、口?には自我があるのか、唸るようにコッチに顔?を向けていた。
「コッチに君達を傷付ける気はない。話が分かるなら艤装を解除してくれないか?」
口は少し躊躇しながらも砲と魚雷菅を解除してくれた。
「朝潮」
「あ、はい」
「これ、工廠の妖精さんに返しておいて」
「え?あ、わかりました。甲斐さんは?」
「ん?この子を提督に見せてくる。」
ひょいっと駆逐棲姫を抱え上げると口は警戒したような反応を見せたが、直ぐに警戒を解いてくれた。
「大丈夫なんでしょうか……」
不安そうな声で俺を見上げていたから優しく頭を撫でてあげてから執務室に向かった。
執務室の前に行き扉をノックしたら提督の声が聞こえて駆逐棲姫を支えて部屋に入ると、二航戦の飛龍さんと蒼龍さん
が提督の手伝いをしていた。
「提督、ほらスゲーの釣ってきたぞ」
おどけた感じで言うと、三人の目がコッチを向き、二航戦の二人は呆然としていて、提督は顔を強張らせていた。
「甲斐君?その子を元いた場所に返してきなさい」
提督をよく見ると僅かに震えていて、飛龍さん達は艤装を展開し、弓に矢を番えていた。
「大丈夫だって、俺が面倒見る。それに……」
一度言葉を区切り、真剣な表情に僅かに殺気を込めて三人に言った。
「俺なら、痛みを感じさせる前に殺れる…」
提督も真面目な顔になって俺の目を見てきたから、逸らさずにジッと見つめ返した。
「……っ///」
何故か顔を赤くして目を逸らされたが。
「ねぇ、えーっと甲斐君だっけ?ちょっとその子撫でて良い?」
「良いですよ。飛龍さん」
「あれ?自己紹介したっけ?」
「ああ、一応主力メンバーになる方の名簿を武蔵姉に渡されたから、覚えているんです」
「なるほどね、あ、改めて。正規空母飛龍です!で、こっちが……」
「引っ張らないでよー…っと正規空母蒼龍です、宜しくね甲斐君」
「こちらこそ」
取り敢えずずっと持っているのは流石に駄目だと思い、ソファーに横にさせると、飛龍さん達は駆逐棲姫の頭を撫でたり、ほっぺを突いたりしていた。
「甲斐君、あの子どうするつもり?」
「さっきも言ったとおり、俺が保護します。駄目なら最低でもあの子の傷が治るまで。」
「……はぁ、取り敢えずこの事は私が与ります。幸いこの鎮守府の憲兵さんは優しい方ばかりですからね」
「良いんですか」
「私は何も見ていませんからね?」
提督は黙認してくれるみたいで言葉を聞いて笑顔になれた。
「有難う御座います。もう一つお願いがあるんですが」
「何かしら?」
「高速修復材の使用許可を」
「良いわよ、貴方が何に使うかは知らないけど、飛龍に手伝って貰ってね」
「分かりました」
飛龍さんに駆逐棲姫を入渠させて上げて欲しいと頼むと快諾してくれた。
駆逐棲姫……長いから姫で良いか。
姫が入渠から上がって飛龍さんに俺の部屋に連れてきて貰った。
「それじゃ、私は行くね。」
「飛龍さん有難う御座いました。」
「どういたしまして。それじゃね」
ウインクを残して飛龍さんは部屋から出て行った。
姫を見ると怪我も全て無くなっていたから、寝かせるために布団を敷いてそこに寝かした。
「…ん…ふぁ…」
少ししたら姫が目を覚まし、あくびをしながら起き上がった。
「おはよう、駆逐棲姫」
「っ!?」
姫が艤装を展開しようとしたので、先を際するように槍を展開し、喉元に突き付けると、動きを止め艤装の展開を止めてくれた。
「君が手を出さなければ俺も君を傷付けない。…俺に君を殺させないでくれるか?」
「……うん」
姫が頷いてくれたから槍を消し代わりに頭を撫でてあげた。
撫でた最初は身体を硬くしていたが、撫でていると緊張が解けたのか、俺の膝を枕にし、袴を掴んで寝てしまった。
「懐かれたのかねぇ」
帽子の型が崩れないように外して髪を撫でていると、部屋の扉が開き明石さんが入ってきた。
「甲斐さん、艤装返すね…って深海棲艦?」
「明石さん、静かに…この子は提督にも黙認されています。知ってるのは提督、朝潮、二航戦のお二人。そして、明石さんです……意味、分かりますか?」
「なるほどね……多分武蔵さんも知ってるわよ」
「何でです?」
「私の後ろに居るから」
明石さんが扉の前からどくと後ろから呆れ顔の武蔵姉が居た。
「武蔵姉……」
「全く……お前は世話の焼ける弟だな…鎮守府の皆には私から伝えておく。……佐世保のカステラで手を打つぞ?」
「……有難うな、武蔵姉。今度本土に戻れたら買っとくよ。何時になるか分からねぇけどな」
武蔵姉は鼻を鳴らし、微笑みながら去って行った。
「じゃぁ私も帰るわね」
「ああ、明石さんも有難う」
「いえいえ~」
武蔵姉に続き明石さんも帰っていった。
「ん…?あ…」
武蔵姉達が帰って少しした時姫が目を覚ました。
「おはよう、えーっと君のことなんて呼べば良いかな?」
「わたし、なまえ……?」
「そう、君の名前。俺の名前は甲斐」
「わたしの…なまえ…ハル…」
「はる?そっか宜しくなハル」
「……ん」
ハルの頭を撫でると嬉しそうに目を細めていた。
「所で、なんであんな所に居たんだ?君はもっと深海棲艦の巣に近い所に居ると記憶しているんだが」
「わたし、にげてきた…」
「詳しく話してくれるか?」
「うん…――」
ハルの話によると、深海棲艦の方にも穏便派と主戦派が居るらしく、ハルはその穏便派の方らしい。
「わたしたち、たたかいすきじゃない。だから、みんなとにげてきた」
「皆?はる一人しか居なかったが……」
「……しゅせんはの、みんなのこうげきで…しずんだ。みんな、わたし、まもってくれた。だからひっしににげて、ここについたとおもう」
「そうか…頑張ったんだな」
「みんなのおかげ……みんなのぶんもいきないといけない…」
「……そっかここに居る間は俺が護ってやるよ。安心しな」
頭を撫でて安心させてやると微笑んでいた。
「うん、ありがと…おにいちゃん」
「……お兄ちゃん?」
「うん?おにいちゃん、だめ?」
ハルが潤んだような目で見上げて服を摘まんできた。
「……その呼び方で良いよ」
「うん!おにいちゃん」
女の子の潤んだ目と見上げるに勝てる男はいないと信じている。
そんなことをしていたら武蔵姉がやって来た。
「甲斐、その子の説明を全員にしといた。安心して夕飯を食べに行けるぞ」
「提督に感謝しねぇとな……」
俺が立ち上がるとはるは浮き上がり、俺の袴を掴んでいた。
「ふふふ、随分懐かれているな。その子の名前は何と言うんだ?」
「ハルって言うんだと……数少ない向こう側の穏便派だって」
「穏便派……攻撃を仕掛けてこない個体が居るとは聞いていたが、なるほどな」
武蔵姉は何時もとは違う優しい微笑みではるを撫でていた。
「……むさしおねえちゃん」
はるの言葉に何故か武蔵姉は感動していた。
「ハル、困ったときは私か甲斐に頼むんだぞ。」
「…?わかった」
俺達は三人で食堂に向かった
お読み下さり有難う御座います。
艦これイベント頑張りましょう。(皆!オラに修復材と資材を分けてくれー!!!)
今回のアンケートはこの子達です。
1,江風
2,初霜
3,浦風
4,矢矧
5,綾波
6,戦艦以外のお好きな艦娘をお書き下さい。
活動報告にも上げておきますのでそちらに回答をお書き下さい
ご指摘、ご意見、ご感想、ご要望等お待ちしています。
評価してもらえると、作者は泣いて喜びます。
では、また次回お会いしましょう