作者は恋人が居ない漢達五人とクリスマスイブにパーティーしましたよ。……あれ?何でか泣けてきたぞ……
皆さんが呼んでくださったおかげでもう第十五話です。
早いモノですね、時間が過ぎるのは……これも年のせいか……
今回はちょっとした伏線の回収です。気付いた人居るかなぁ。
個人的近況報告。
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こんな妄想たっぷりの作品に登録して頂いた方々に、感謝!圧倒的感謝を!!
それでは、どうぞ( ・∀・)つ
『……さん。……か…さ…。甲斐さん!』
「ん…?ああ、磯風か……どうした?」
少し強めに身体を揺すられて目を覚ますと、磯風が俺の顔を覗き込んでいた。
珍しく今回はあの甲斐の場所に呼ばれずぐっすり眠れた……もしかして気を遣ってくれたか?
「いや甲斐さん、入渠場が空いたら起こすと言っただろう?」
「……そうだったっけ?」
「寝惚けていたみたいだな?ともかく、入渠場が空いたから入って来たらどうだ?」
「そうだな……そうするよ」
欠伸を噛み殺しながら身体を伸ばし、着替えを持って部屋を出て入渠場に向かった。
部屋を出て五分もしない内に俺は迷っていた。
「……何で館内歩いてたのに、俺は中庭に居るんだ……?」
中庭のベンチに座りどうしようか考えていると、出入り口の方から艦娘が二人歩いてきた。
「なんや自分、そんなことで悩んどるんか?」
「わ、私にとっては重要な事だから!」
「ハイハイ、わかっとるって……ん?」
二人のうち、関西弁の子……龍譲が俺に気付いたようで、もう一人の子になにやら話し掛けていた。
「久しぶりやな甲斐、えらい男前になったなぁ」
「そうだな龍譲。そう言うお前はえらいちんちくりんになったな?」
「貴様ァ!!言ってはいけない事を言いよったなァ!!!」
からかうように言いながら頭をポンポンと叩いてやると、頭に怒りマークを浮かべて掴み掛かって来たが、頭をそのまま押さえながら、困惑な表情を浮かべているもう一人の子に顔を向けた。
「君は初めましてだな、ラバウルから来た大和型戦艦五番艦甲斐だ。今日明日とショートランドに世話になる」
「あ、軽母艦の瑞鳳です。私の方もよろしくお願いします。……あの、龍譲離さなくて良いんですか?」
瑞鳳の言葉に、チラっと龍譲を見ると女とは思えない表情をしながら、俺の顔面に向け拳を繰り出してきていた。
「手ぇ離せや~!んで、ツラ貸せや甲斐ぃ~!!一発殴らせや~!」
「……今離したら殴られるから却下で」
「安心せぇ!一発で終わらせたるわ!」
「……息の根を止める気満々じゃねぇか」
「あ、あははは……」
瑞鳳は俺と龍譲の掛け合いを見て苦笑いをしていた。
「んで、何で自分大破のまま此処に居るん?」
龍譲を宥めるのに五分位かかり、三人並んでベンチに座った。
「演習の時ちょっと戦闘になってな。味方の撤退の時間稼ぎしたらこうなった」
「……自分、確かこの間建造されたんやろ?阿呆ちゃう?」
「ほっとけ。燃料弾薬空になったが生きて帰って来たんだよ」
「えっと、それなら速く入渠してきらどうですか?今は誰も入ってませんから」
「そうしたいのは山々なんだが、道がわからねぇんだ。館内歩いてたのに何時の間にか此処に居たし」
そう言ったら、何故か可哀想なのを見る目で龍譲に見られた。
「……んだよ、龍譲」
「何でもあらヘん。はぁ、なんか疲れたからウチ帰るわ。瑞鳳、甲斐を入渠場に案内したり」
「えっ!?わ、私一人で!?」
「当たり前やん。それに……………………やろ?」
「うっ、うう……」
龍譲が瑞鳳に何か耳打ちすると、何を言ったか判らないが、瑞鳳の顔が一瞬で赤くなっていた。
「別に場所を教えてくれるだけでも良いんだが…」
「そないな事したら、自分また迷うやろ?」
「…………」
ラバウルでも偶に迷ってしまうのを思い出して、龍譲の言葉に反論できなかった。
「いう訳で、瑞鳳後は頼むな」
「えっ!?ちょっ、龍譲~!」
「ほな、またな~」
龍譲は瑞鳳の肩を軽く叩いて再び館内に帰って行った。
「あー…んじゃ、頼むわ瑞鳳」
「あ、はい!」
瑞鳳が歩き出したからその後を追うように歩いた。
「あ、あの!今更ですが、翔鶴さんを助けて頂き有難う御座いました!」
館内に入り、しばらく歩いていたら、瑞鳳が突然振り返って頭を下げてきた。
「なるほど、瑞鳳も演習艦隊に居たんだな。……気にしないで良いよ、こうして無事生きてるからな」
「はい、有難う御座います、春夜さん」
「ああ、どういたしまし──ん?今なんて?」
「えっ?……あっ!ご、ごめんなさい!名前を間違えるなんて!」
「……いや、気にしないで良いよ。沙耶香」
記憶にしっかり残っている、仲の良かった二人の女子の一人を思い出し、軽く頭を撫でてあげながら名を呼んでやると、瑞鳳……いや、沙耶香は驚いた表情を向けてきた。
「本当に……本当に、春夜さんですか……?」
「今は甲斐だがな。沙耶香の知ってる橘春夜だよ」
「……よかった…っ…本当に、また会えました!」
感極まったのか、沙耶香は目に涙を浮かべ俺に抱き付いてきた。
「……まぁ、こんなに速く会えるとは思わなかったがな」
抱き付いて泣いている沙耶香の頭を優しく撫でて泣き止むまで待った。
「もう、落ち着いたか?」
十分近く経った頃、沙耶香は落ち着いたのかまだ目に涙を浮かべながらも離れた。
「……うん、ごめんなさい。それと、ありがとう、私を覚えてくれて」
「どういたしまして、こっちこそありがとな」
「うん、それじゃ入渠場に案内するね。あと、今から私は瑞鳳だから」
「ああ、わかったよ。瑞鳳」
瑞鳳と他愛ない話をしながら入渠場に連れていってもらった。
瑞鳳が中に誰も居ないか再確認して貰ってから中に入った。
高速修復材の使用を貰っていたが、それを直ぐ使わず、三十分位ゆっくり浸かってから修復材を使って直ぐ出た。
「はぁ……さっぱりした……」
入渠場に居た妖精さんが服を綺麗にしてくれていたので、それに袖を通して入渠場を出て、今度は迷わず中庭に着いた。
「ふぅ……今は……大体○五三〇(マルゴーサンマル)か、少し位なら、寝てもいいか……」
ベンチに座り、夕方になって過ごしやすい気候だったから、目を閉じると直ぐ眠気が襲ってきて、それに抗わずに眠りについた。
~~~~~瑞鳳Side~~~~~
春夜さん……いえ、甲斐さんが入渠している間に私は龍譲の所に行きました。
「お?どないしたんや?」
「あのね、甲斐さんにちゃんとお礼言えたよ!」
「お~そら良かったな!んで、甲斐はどうしたん?」
「入渠してて、少しなら大丈夫だから龍譲に報告しに来たんだ!」
「ふ~ん、せやけど甲斐って修復材の使用許可貰ってへんかった?さっき不知火からそう聞いたんやけど」
修復材の事が全く頭に置いてなかった。
「ど、どどどうしよう!龍譲!多分甲斐さんまた、迷うよ!」
「落ち着きぃや、とりあえず入渠場に戻ったらどうや?」
「う、うん!それじゃ行ってくるね!」
龍譲にお礼を言って甲斐さんがまだ入ってるのを願いながら入渠場に急いだ。
入渠場に着くと、使用札が裏返しになっていて、中には妖精さんしか居なかった。
「妖精さん!!」
「」Σ(゚Д゚;)
いきなり大きな声を出したからか、妖精さん達はビックリしたようにこっちを向きました。
「あ、ごめんなさい。あの、甲斐さん……ここに居た男の人って何処に行ったか分かりますか?」
「」( ・ω・)☞
妖精さんは入渠場から出て中庭の方を指差していた。
「ありがとう妖精さん!今度卵焼き作ってあげるね!」
「」(*´▽`*)
妖精さんにお礼を言って、卵焼きの約束をした。
私の卵焼きは何故か妖精さんや駆逐艦の子達に人気だからね……甘いのかな?
中庭に入ると甲斐さんがベンチに座ってました。
「甲斐さん、お部屋まで案内しますよ」
「………………」
「……あれ?」
後ろから近付いて話し掛けたけど、甲斐さんの反応がありません。
「……甲斐さん?」
正面に回ってみると、甲斐さんは目を閉じて寝息を立てて眠ってました。
「ラバウルの人達の為に歓迎会があるんですけどな……」
激しい戦闘をして疲れてるのか、近くで喋っているのにぐっすり眠っています。
「ふぁ……私も眠くなっちゃった」
甲斐さんの隣に座り、空を眺めていたら、何時の間にか私は眠りに付いていました。
~~~~~瑞鳳SideEnd~~~~~
はい。第十五話をご覧頂き有難う御座います。
今回再登場したのは瑞原沙耶香さんで、艦娘名瑞鳳でした。
気付いた人居るかなぁ?
今回は少し書き方を変えましたが如何でしょうか?
作者は少し書きにくかったですが、見やすくなっていれば幸いです。
次回はちょっとした閑話を挟みたいと思います。
ご覧頂き有難う御座いました。
御意見、御感想、御質問、等お待ちしております。
評価もして頂くと、作者は泣いて喜びます。
それではまた、次回お会いしましょう。(*・∀・)ノシ