幻の戦艦~大和型戦艦五番艦[甲斐]推参!~   作:疾風改

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 はい、最近前書きのネタが思い浮かばなくなってきている疾風です。

 そういえば、年明け一発目に大型建造したら…武蔵姉さんが来てくれましたァァァ!!!
 今年の運勢全部使っちまったな……。

 こんな俺ですが、どうぞ第十六話ご覧下さい!!


 



第十六話 平和な一時

 「ん、ふぁ~……はぁ、大分スッキリしたな……」

 

 腕を伸ばして伸びをすると、膝に何かがポスンと乗ってきた。

 

 「なんだ?」

 

 膝を見ると、瑞鳳が俺の膝を枕にしてベンチの上で猫のように丸まりながら眠っていた。

 

 「器用に寝てるな」

 

 瑞鳳の淡い茶色の髪を優しく撫でてあげた。

 

 「そういや、コイツもあの戦場に居たんだよな……怖かっただろうな……」

 

 労る思いを乗せて撫でていると、後ろから誰かが近付いてきた。

 

 「見つけた思ったら、なんやええ雰囲気やんけ」

 

 「龍譲か、どうしたんだ?」

 

 近付いてきた龍譲は、俺の隣に座ってきて瑞鳳の寝顔を見ていた。

 

 「いやな、自分らラバウルの人の為に歓迎会やるんやけど、甲斐の部屋に行ったら、磯風がまだ帰ってきとらん言うて探しとったんよ。」

 

 「そうだったのか……なら、瑞鳳起こさないとな」

 

 「せやな、気持ちよぉ寝とるから気が引けるんやけどなぁ」

 

 「確かにな」

 

 プニプニと柔らかいほっぺたを突いてやると、くすぐったそうにしていた。

 

 「瑞鳳、起きろ」

 

 優しく肩を揺すってみると、瑞鳳の目がうっすらと開いた。

 

 「ん……あ、甲斐さん」

 

 まだ寝惚けてるのかトロンとした目で俺を見上げて可愛い笑顔を向けてきた。

 

 「これは起きたのか……?」

 

 「いんや、まだ半分寝とるな」

 

 苦笑いしながら龍譲が答えて瑞鳳の額を軽く叩いた。

 

 「あうっ!うぅ……もう、何するのよ龍譲!」

 

 瑞鳳は龍譲に顔だけ向けて頬を膨らませていた。

 

 「怒るのはかまへんのやけどな、先ず真っ直ぐ前向いてみ?」

 

 「ふぇ?前?」

 

 きょとんとした顔でこっちを向くと、俺と瑞鳳の視線が交差した。

 

 「あ…れ?甲斐、さん?」

 

 「おはよう瑞鳳」

 

 「おはようございます。……あれ?」

 

 瑞鳳は何故かポムポムと俺の膝を撫でていて、膝枕していると分かった様でその瞬間顔を真っ赤にさせて、俺の膝からどいた。

 

 「ご、ごめんなさい!膝を借りてたみたいで!」

 

 「気にしなくて良いよ、可愛い寝顔見れたからな。な、龍譲」

 

 「せやな~あどけない可愛い寝顔やったで」

 

 「か、かわっ!?////」

 

 俺と龍譲の言葉に瑞鳳は更に顔を赤くしていた。

 

 「ほな食堂行こか、甲斐」

 

 「そうだな」

 

 「……え?ちょ、ちょっと待ってよ!?」

 

 フリーズしている瑞鳳を置いてベンチから立ち、龍譲と並んで食堂に向かおうとしたら、気を取り戻したのか瑞鳳が追ってきて、俺と龍譲の間に入り、腕を組んできた。

 

 「非道いよ~二人して置いていこうとするんなんて」

 

 瑞鳳は頬をまた膨らませ俺と龍譲を交互に見ていた。

 

 「悪い悪い」

 

 「やっぱ瑞鳳はからかいがいがあるなぁ」

 

 「もぅ!龍譲ぉ!」

 

 龍譲の瑞鳳弄りを聞きながら、食堂に向かうと、既にラバウルの皆が来ていて思い思いの場所でショートランドの人達とお喋りしていた。

 

 「甲斐さん、遅かったではないか」

 

 俺に気付いた磯風が話し掛けて来たから磯風の方に近付いた。

 

 「いや、入渠してから中庭のベンチで寝てたからな」

 

 「なるほどな。大分疲れていたみたいだな?」

 

 「まぁな……まだ眠たいけど」

 

 磯風と話してたら、巫女服の様な服を着た女の人が二人近付いてきた。

 一人は見たことある子だった。

 

 「甲斐さんですね、お久しぶりです。金剛型三番艦の榛名です」

 

 「やっぱり榛名か。久しぶりだな、そっちの人は?服装からして榛名の姉妹だと思うが」

 

 「私は金剛型戦艦二番艦の比叡です。翔鶴さんの危ない所を救って頂きありがとうございました」

 

 比叡のお礼の言葉と共に二人は頭を下げてきた。

 

 「気にしなくて良いよ、俺達がやるべく事をした。ただそれだけだからな」

 

 「ありがとうございます。では、甲斐さんの席に案内しますね」

 

 榛名と比叡に着いていくと、そこには天城さんや翔鶴さん、瑞鶴も居た。

 

 「あ、甲斐さん。遅かったじゃない」

 

 「ちょっと寝てただけだ。間に合ったから良いだろ?それにさっき磯風にも言われたんだよ」

 

 「そうだったの?」

 

 「ああ。……で?ここに座ったら良いのか?」

 

 天城さんと比叡の間の席が空いていて、確認すると天城さんが頷いてくれた。

 

 「んじゃ、失礼して」

 

 席に座ると、薄い緑色の髪を赤いリボンで一纏めにしている女の子が水を出してくれた。

 

 「ありがとう、えーと……」

 

 「給量艦の伊良湖です、よろしくお願いしますね」

 

 「こちらこそ、大和型戦艦の甲斐だ。よろしく」

 

 「はい!」

 

 伊良湖さんは挨拶を交わすと直ぐに調理場に戻って行った。

 

 「甲斐さん」

 

 水を飲んで軽く喉を潤していると、声を掛けられたので前を見ると翔鶴さんが座っていた。

 

 「どうしました?翔鶴さん」

 

 「改めてお礼を言おうと思いまして、今回はありがとうございました。甲斐さんのおかげで再びこうして戻って来れました」

 

 「あの時も言いましたが出来ることをしただけです。結局俺も助けて貰いましたからね」

 

 「それでもですよ。それに、甲斐さんは目覚めて直ぐなのに、撃破数は十を超えていています。コレだけでも凄いことなんですよ?」

 

 余り褒められるに慣れておらず、思わず照れてしまい頬を掻いた。

 

 「ふふふ、甲斐さんは照れ屋さんなんですね?」

 

 照れていたら天城さんにからかわれた。

 

 「天城さん……勘弁して下さい…」

 

 「ふふふ♪」

 

 天城さんは口元に手を当てて微笑むだけだった。

 

 からかわれながらも話をしていたら手を叩く音が聞こえて食堂の中は静かになり、音のした方を見ると杉咲提督が立っていた。

 

 「待たせてごめんなさいね、漸く執務が終わったから来れたわ。さて、長い話は無しにして先ずはラバウル演習艦隊の皆さん。改めてお礼を言わせて貰うわね、私達の仲間を助けてくれて有難う。お礼代わりとは言いませんが今日の歓迎会では思う存分食べて飲んで下さいね」

 

 杉咲提督の言葉と共に重巡以上の艦娘達にどこからともなく現れた妖精さんからお酒が配られ、他の人はジュースやお茶を持っていた。

 

 「飲み物は届いたわね?それじゃあ、私達の演習艦隊とラバウル演習艦隊の無事の帰還を祝して……乾杯!!」

 

「「「「「「「「「「乾杯!!!」」」」」」」」」」




 はい、第十六話ご覧頂きありがと御座いますm(_ _)m

 瑞鳳可愛いよ瑞鳳の頭に顔を埋めて匂いを堪能したい瑞鳳の膝に頭を乗せて感触を愉しみたい瑞鳳の身体を撫で回したい瑞鳳の手作り卵焼きをお腹一杯食べたい……こんな妄想ばかりしている私はもう手遅れかも知れません。

 ご意見、ご感想、ご指摘、評価等お待ちしております。

 ではまた次回お会いしましょう(・∀・)ノシ

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