大和型レシピで建造→五時間→持って無いから長門が良いなぁ→高速建造剤投入→(^p^)<ナガトガタセンカンニバンカンノムツヨ、ヨロシクネ→(`0言0́′)<ヴェアアアアアアアア!?
兵学校に入ってから早くも六カ月が経った。
その間身体を鍛えたり深海棲艦の種別を覚えたり航行に必要なことを勉強した。個人的に女子だらけでギスギスしていた戦艦用クラス(予定)の皆と仲良くなれたことが一番の収穫だと思う。
そして、基礎過程が終了した次の日俺達のクラスは他のクラスの人達と共に広い講堂に集められた。
講堂には所狭しとカプセルのような機械が並んでいた。
その様子をジッと見ていたら、いきなり背中を誰かに叩かれた。
「いってっ!?」
「何ボーッとしてんのさ?」
「優希……このやろ」
背中を叩いてきたのは優希だったみたいで仕返しに優希の頭を掴んで少しずつ力を込めてやった。
「いや~春夜が何やら落ち込んでるみたいだったから……って痛い痛い痛い痛い!?」
「励ましてくれて嬉しいが、空気と雰囲気は読みやがれ」
「わ、分かった!分かったから、頭が割れる~!?」
「まったく……」
「えっと……お久しぶりですね、春夜さん」
手を離し、悶絶している優希を見てると、隣から声を掛けられ、そっちを向くと、沙耶香が優希を見て苦笑いを浮かべていた。
「おう、久しぶりだな、沙耶香」
「はい、大丈夫ですか?優希さん」
「うん……それより、今日は何で集められたんだろ?」
「さぁな……あのカプセル?みたいなのが関係してるみたいだが」
「とりあえず教官達の話しを聞かないとですね」
沙耶香が壇上を見ていたから追うように見てみると、三笠教官や那智教官等の教官達が立っていた。
『候補生の皆さんおはようございます。今日皆さんに集まって貰ったのは艦娘になって頂くためです。』
三笠教官の言葉に講堂の候補生達はざわついていたが、直ぐに収まった。
『そして、艦娘になられた方はすぐさま各鎮守府に移送され、そこで習熟訓練を受けて貰います。そして、最後に貴女方に伝えなければいけないことがあります。』
三笠教官が言うと、バックスクリーンに映像が映し出され、そこには百二十六人という何かの人数が書いてあった。
「…………まさかな」
「わかるの?春夜」
「……多分だがな」
『こちらに書いてあるのは、今まで亡くなった艦娘達の数です。』
やっぱりと小さく呟いてから横の二人を見るとそれぞれ驚いたような信じられなといった表情を浮かべモニターを見ていた。
『残酷な言い方になりますが、甘さは此処に置いて征きなさい、貴女方が向かうのは戦場です。甘さがあれば殺されてしまいます。ですが、優しさは忘れないで下さい、優しさを忘れたらそれはただの兵器となってしまいます。彼方達はここにいる教官たちに鍛えられたのだから大丈夫と信じています………私からは以上です』
教壇から三笠教官が離れると、代わりに那智教官が教壇に立った。
『では、次に私、那智から説明させて貰う───』
那智教官の説明を纏めると……
一、カプセルの中に入ると作業が終わるまで出れない。
二、艦娘に成れば以前までの名を失う。
三、ほぼ全員が以前までの記憶を失い、艦娘の記憶を受け継ぐ。
四、これらが嫌な人は艦娘ではなく、提督としての道も選べる。
という事だ。
『今から十五分考える時間を与える。良く考えてくれ、考えが決まった者から向こうの更衣室で着替えて再びここに集まってくれ。以上だ、解散』
「…………記憶が無くなるのは、辛いですね」
優希、沙耶香と講堂をでると、沙耶香がポツリと言葉を溢した。
「そうだね~、でも何人かは記憶が残るみたいなんだよ ね?」
「ああ、だが本当に僅かだろうがな……」
気が付くと三人で護岸に来ていた。
「沙耶香と春夜は如何する?」
「……私は、艦娘になります。記憶が無くなるのは辛いですが、メリットだけでは無いと分かっていましたから」
「俺もだ。女になるかも知れねぇが、やっぱり前でやり合う方が性に合ってるだろうからな」
「そっか、んじゃ私も覚悟決めますかね!」
俺達は笑い合って再び講堂に戻ってカプセルに入るための服に着替えた。
講堂で待っていると、続々と候補生達がやって来たが、最初集まった人数からは少し少なくなっていた。
『時間だな……では、カプセルの中に入ってくれ、そして中にマスクがあるからソレを鼻と口を覆うようにしっかり付けて待機していてくれ』
那智教官の言葉が終わるも皆まだ緊張しているのか、動かなかったため、男としての意地を見せるため俺が最初にカプセルに向かった。
「んじゃ、また会えたら会おうな」
二人に声を掛けてカプセルに入りマスクを付けると、蓋がゆっくり閉まっていった。
チラッと外を見ると候補生達が一人また一人と次々とカプセルに入って行くのが見えた。
『カプセルに入ってもらう時間は人それぞれだ。直ぐに眠くなるだろう……それでは、起きた時にまた会おう』
那智教官の言葉が聞こえて直ぐ呼吸をする度眠気がやって来た……足元に液体が当たる感触を感じながら、瞼を閉じた。
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「……んぁ?……あれ?ここは……?海?」
ふと目を開けると俺は大海原に立っていた。
『漸く来たか、我が依り代よ』
「っ!?」
頭の中に直接声が響き辺りを見たが人は居なく、背後を振り返ってみると、かなり巨大な艦が佇んでいた。
「……戦艦?」
『左様、我が名は大和型戦艦五番艦甲斐、改大和型戦艦とも言うがな』
「アンタが俺がなる船か」
『うむ、そこに居ては話し辛らかろう、此方に来い』
戦艦甲斐がそう話すと甲板から階段が俺の足元まで伸びてきた。
階段を登りきり甲板に立つと、そこには黒っぽい藍色の袴を着て、白に藍色をあしらった着物を着た壮年の男性が居た。
『初めましてじゃな、橘春夜よ。先程も名乗ったが、我は戦艦甲斐じゃ』
「海軍上層育成兵学校第五期生、橘春夜だ。それで?俺は何でここに居るんだ?」
甲斐は物憂いな表情を浮かべそっと口を開いた。
『我は戦艦としての使命を果たす事無く解体されのだ……一度も戦場に立つ事無くだ……』
「…………」
『護ろうと決めていた護国を護れず、戦争に負けた……これが堪らず悔しいのだ……』
「……それを伝えたい為に呼んだのか?」
『それだけでは無い。我が最後の願いも伝えたいのだ』
「……果たせるか判らないが、聞かせて貰おう」
『感謝する。我が願いは一つ……我が力を使い、この国の……いや、この世に生きる全ての人を護ってやって欲しいのだ』
甲斐は俺の目をジッと見つめて来たので俺もしっかりと甲斐の目を見つめ返した。
「……出来る限りの力を使って、戦艦甲斐、貴方の願いを叶えて見せると約束する」
甲斐に向けて微笑んで答えると、甲斐も嬉しそうに微笑んでいた。
『橘春夜……主こそ我が力を使うに相応しい。いや、既にお主も戦艦甲斐か』
甲斐の言葉を不思議に思いふと目を下に向けると、目の前にいる甲斐とまったく同じ服装になっていた。
『戦艦甲斐、我が依り代よ。この国を……人類の未来をよろしく頼む』
「ああ、貴方の名に相応しい働きをして見せよう」
『うむ、我が力はお主と共に、お主の未来は我と共にある。期待しているぞ』
甲斐の言葉が終わると辺りの景色がだんだんと白く染まっていき、あまりの眩しさに目を閉じると再び意識が遠くなった。
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~~~~~三笠Side~~~~~
『────それでは、起きた時にまた会おう』
那智の言葉が終わると候補生達が入った全てのカプセルに培養液が満ち光を放っていきました。
「始まりましたね……三笠教官」
「……えぇ、私はこの子たちに恨まれるでしょうね」
自虐的な笑みを浮かべていると那智は「そんなことありません」と言ってくれました。
「少し皆を見てきます。貴女達は先に戻って下さい。」
教官をしてくれている子達に言って私はカプセルを見て回りました。
「……まだ若いこの子たちを戦場に送るしか出来ないだけなんて、我ながら情けないですね……。あら、この子は……橘春夜君ですね……時間は……八時間予想通り大和型ですね」
他のカプセルにも大和型だと思える子が三人居ました。
「貴方は誰になるんでしょうか?不躾ですが、楽しみにしておきますね……」
春夜君のカプセルから離れ私も講堂から出た。次にここに来るのは大体三十分位ですね、と心の中で呟きながら……
~~~~~三笠Side Out~~~~~
ふと目が覚めると身体を覆っていたと思う液体は無くなり、身体が前より軽くなった感じがした。
「よっと……」
カプセルの蓋を手で押すと、簡単に開いた。
横を見ると二人の女性……いや、姉も出て来た所だった。
背中には俺の最大の武器である試製五十口径五十一センチ三連装砲が四つありXのような形で背中にあり、俺の手には愛用していた槍とは別の朱色染めの十文字槍があった。
自分の武装を確認していると三笠教官が俺達三人の前にやって来た。
「貴女方の艦名を教えて頂戴」
「では、私から言わせて頂きます……大和型戦艦三番艦信濃と申します。よろしくお願い致しますね」
「次は私ね。大和型戦艦四番艦の紀伊よ、よろしくね」
「最後は俺だな。大和型戦艦五番艦甲斐だ、今度こそ護り抜いてみせる」
第二話お読み下さりありがとうございます。
改大和型は諸説ありますが、『ぼくのかんがえたさいきょーのせんかん』を目指したいので、
五十一センチ三連装砲四基十二門、二十・三センチ三連装砲四基十二門、十センチ連装高角砲六基十二門、二五ミリ三連装機銃二十以上、零式水上観測機八機
という夢満載の装備にしました。
実際こんな船あれば恐ろしいですよね……。
では、また次回よろしくお願い致します。