友人「やるやん、どうしたん?」
俺「謎のプレッシャーでポンポン痛い」
友人「頑張れ(笑)」
実話です。それでは第三話どーぞ
「信濃、紀伊、甲斐、三人共艤装を解除して下さい。ああ、頭の中で念じれば艤装は消えますよ」
「「「了解(しました)(です)」」」
三笠教官の指示で艤装を解除しようと念じると、艤装が光の粒子になり俺達の身体に入っていった。
「それでは、三人の所属先を指示しm──」
「か~い~♪」
三笠教官の言葉を遮り、紀伊が俺に抱き付いてきた。
「こ、こら。紀伊、三笠教官の前ですよ!」
「紀伊、離れろ……」
「あらあら♪」
信濃姉が注意しているが紀伊は俺に抱き付いたままだったから、引き離そうと抵抗したが、紀伊の力も強く中々引き離せなかった。
「…………三笠教官、続きを」(←諦めた)
「はぁ、三笠教官お願いします」
信濃姉と二人で諦めて紀伊に抱き付かれたまま教官の話しを聞いた。
「では、改めて……三人にはラバウルにある鎮守府に行って貰います。向こうは最前線になりますから、かなりの激戦が予想されます」
「南の護りを固めるために俺達を派遣するんですね。それで、何時向こうに行けば?」
「明日の一一〇〇(ひとひとまるまる)に輸送船三隻と彼方から来られている艦娘三人と共に行って貰います。」
「信濃、了解しました」
「紀伊りょうかーい♪」
「甲斐、了解した」
「それでは、各寮に戻り用意をして下さい。以上」
三笠教官に敬礼をすると教官は微笑みながら講堂を去って行った。
「紀伊、そろそろ離れ……ろ!」
「あうっ」
教官が居なくなったのを確認してから、力を入れて紀伊を無理矢理引き離した。
「まったく……信濃姉、久しぶり……になるのかな?」
「そうですね、大和姉様と武蔵姉様も既に居るみたいですから、お会いしたいですね」
「ねぇ、甲斐?」
「なんだ?紀伊」
復活したのか、紀伊が信濃姉の横に立って話しかけてきた。
「なんで信濃姉さんには姉って付けるのに私は呼び捨てなの?」
「……なんとなくだ」
「こう見てると、甲斐がお兄さんで紀伊が妹に見えますね」
信濃姉の言葉に紀伊は反論するようにしていたが、聞き流しながら俺達も講堂を出て明日の用意に向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
部屋で用意をしていると、急に扉が開き、紀伊が入って来た。
「甲斐~遊びに来たよ~♪」
「紀伊……せめてノック位しやがれ」
「…………」(コンコンッ)
部屋の内側から扉を叩いていた。
「遅ぇよ」
「まぁまぁ、姉弟なんだから良いじゃないの」
紀伊はそう言いながら俺のベッドに座った。
「はぁ……」
紀伊の話しを適当に受け答えしながら荷物の用意を終わらした。
紀伊は話に満足したのか部屋に戻って行き、明日の事があるからもう寝ることにした。
~~~~~ラバウル鎮守府Side~~~~~
「提督?次期艦娘の申請は終わったのですか?」
「そうよ、大和。戦艦が三人来てくれるのよ」
申請の承諾書がラバウル鎮守府の私、綾垣奏衣(あやがきかなえ)の元に届いた。
「あー、戦艦が私と武蔵の二人だけですからね、誰が来るんですか?」
「う~ん、戦艦三人しか書いてなかったのよね、迎えの娘達に横須賀に行って貰ったからその時判るわよ」
大体は資料に誰が来るとか書いてあるはずなのだが、今回は書いてなかった。
「そうですね、あ、迎えの娘は誰が行ったんですか?」
「ん?えっと……空母の天城に駆逐艦の磯風ちゃんと浜風ちゃんの三人に行って貰ったわ。輸送船が三隻来る予定だから、臨時護衛部隊を作って貰うように天城に伝えといたわ。」
「なるほど、それが妥当でしょうね。ここら辺は深海棲艦が偶に出没しますからね……」
このラバウルの近くは深海棲艦と制海権の取り合いになっていて、危険性の低い航路でも戦闘に陥る場合が多々ある。
「まぁ、天城が居るし大丈夫よ。磯風ちゃんと浜風ちゃんも練度は高いからね」
「そうですね、では提督、残りの執務も片付けましょうね?」
大和の手から机に置かれた資料はかなり多い……。
「うわぁーん!書類仕事なんて嫌いだー!」
私の叫びも軽く受け流され、夜遅くになるまで書類仕事をしていました。
~~~~~ラバウル鎮守府SideEnd~~~~~
次の日、俺は集合時間前に護岸に行き荷物を輸送船に積み、終わってから海をボーッと見ていた。
「何かありますか?」
背後から声をかけられて振り向くと、艦の時に度々俺が居るドッグ近くに来て話し相手になってくれた浜風が立っていた。
「そうだな、慣れ親しんだ広い海があるぜ?久しぶりだな、浜風」
「はい、お久しぶりです。甲斐さん」
「そうだな……アイツ、磯風も居るのか?」
磯風も浜風と同じように俺の話し相手になってくれた一人だ。
「はい、私と一緒に来ています。甲斐さんは何処の所属に?」
「俺か?ラバウル鎮守府だ」
「本当ですか!?なら、今度は一緒にt───」
「浜風、ここに居たのか……そろそろ集合時間だ……ぞ……」
浜風の言葉を遮り磯風が現れ、俺を見て目を大きく開いていた。
「よう、磯風。久しぶりだな」
「……ああ、久しぶりだ。甲斐さん」
磯風が微笑みながら手を差し出してきたから答えるように磯風の手を握った。
「艦娘は女だけだと思っていたが、勘違いの様だったな」
「俺もそう思っていたよ。所で二人は何処の所属だ?浜風にさっき言ったが、俺はラバウル鎮守府所属になるが」
「私達はラバウル鎮守府だ。甲斐さんと他の二人を案内するために来たんだ。今度は一緒に戦えるな」
「ああ、足を引っ張るかも知れないがよろしく頼むぞ。二人共」
「大丈夫です。私と磯風でしっかりサポートしますよ。ね、磯風?」
「ああ、この磯風に任せてくれ」
「頼もしいね、っと、そろそろ集合時間か行こうか?二人共」
「ああ」「はい」
二人は俺を挟むように並んで集合場所である。輸送船の側に向かった。
集合場所には既に航空母艦天城と姉二人が集まっていた。
「甲斐、遅いですよ?あら、貴女達は……」
「久しぶりです、信濃」
「久しぶりだな、信濃」
信濃姉と浜風達は軽く抱き合っていた。
「羨ましいと思った?」
「……………」
俺は無言で紀伊の頭を握りしめてやった。
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!?お姉ちゃんに暴力振るったらダメー!って本当に痛いよ!?」
「あ、あの……そろそろ良いかしら?もう出発しないと定刻にラバウルに着けませんから……」
「ああ、すまない。初めましてだな。俺は大和型戦艦五番艦甲斐だ」
「はい、雲龍型航空母艦、天城と申します。どうぞよろしくお願い致します」
天城さんは大人しめの緑の着物を着ていてよく似合っている。
「ああ、それより時間だったな。信濃姉!浜風、磯風!そろそろ行くぞー!」
「「「ええ(ああ)(はい)」」」
「あの、甲斐さん。そろそろ紀伊さんの頭を離してあげたほうが……」
「……………………そう、ですね」
渋々紀伊の頭を離すと素早く天城さんの背後に隠れていた。
「ヴ~……!」
隠れながら俺をチラッと見つつ威嚇?をしていた。
「えーっと……輸送船も出発し始めましたから、私達も行きましょう」
天城さんは艤装を展開し、桟橋から海上に飛び降りると、他の四人も続いて飛び降りて行った。
「……?」
ふと視線を感じ振り向くと三笠教官が校舎の屋上からこっちを見ていた。
「……」
教官に頭を下げ、艤装を展開し勢いよく海上に躍り出て先を行く五人を追った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
航海は順調で予定通りに進んでいた。
陣形は輸送船を挟むようにした複縦陣で右舷を天城さん、紀伊、浜風。左舷を信濃姉、俺、磯風の順番で向かっていた。
「順調ですね……」
「順調過ぎる気がするが……」
何か判らないがモヤモヤしたのが胸の中にあるのを感じていた。
「甲斐さんは心配性なのか?」
「そうじゃねぇよ」
「心配は要らない。天城さんの直援隊は優秀だ」
「……そうかなら良いんだ─────」
「偵察部隊より通信!!『我 敵大艦隊ヲ視認。方位二─六─〇、距離九千二百。艦種ハ、軽空母ヌ級二、戦艦タ級四、重巡リ級五、軽巡へ級八、駆逐ロ級十、ヲ確認。ヌ級ヨリ雷爆連合の発艦ヲ確認ス。艦隊二マッスグm───』偵察機の通話が切れました……」
心配が的中してしまった様で敵の大部隊と会ってしまった。
「天城さん、貴女の航空隊の内訳を教えて下さい」
「は、はい。烈風が十五部隊(45機)、天山が七部隊(21機)、彩雲が三機いましたが、先ほど墜とされ二機。以上六十八機です」
「……敵の総数はやく百八機……俺と信濃姉と紀伊のゼロカンと烈風を会わせると六十三機……直援に三部隊(9機)欲しいから……残り五十一機で行けるか?」
ブツブツ呟いていると磯風が横に来ていた。
「甲斐さん?どうかしたのか?」
「……いや、何でもない。天城さん、烈風隊全機発艦お願いします。姉さん達はゼロカン六機上げてくれ」
「分かりました」
「分かったよー」
天城さんと紀伊はすぐ頷いてくれたが、信濃姉は俺を見つめて来た。
「甲斐、考えがあるんですね?」
「まぁね、危ない賭けだけど」
「分かりました、必ず成功させないね」
それだけ話すと、信濃姉はゼロカンを発艦し始め俺も発艦させた。
「甲斐さん、烈風隊全機上がりました。」
「分かりました。姉さん達は?」
「オッケーだよ」
「こちらも大丈夫よ」
航空隊の用意が終わり皆俺を見ていた。
「烈風隊はゼロカン隊と合わせて三部隊に分ける!一番隊は十部隊!二番隊は八部隊!三番隊は直援、烈風隊のみで三部隊!編成と航空指揮は天城さんお願いします。」
「承りました!」
航空隊の方を全て頼み次に俺達の艦隊に指示を出した。
「陣形変更!天城さんと輸送船を囲うように輪形陣を!先頭は信濃姉、次に浜風、天城さんと輸送船の後ろに磯風、右翼に紀伊、左翼に俺。」
「「「「「了解!!」」」」」
指示を全て出し終えて一気に冷静になってきた。
「すいません。天城さん、信濃姉……勝手に指示を出して……」
「いえ、恐らく今出来る最高の迎撃態勢だと思います。」
「ええ、良い指示でしたよ」
「ありがとうございます。」
二人の言葉で安心しながらも、全ての火器に火を入れ何時でも撃てるようにしている。
「…………」(来るなら来い!もう誰も傷付けさせない!)
艦これアーケード楽しい