仮面ライダーCriminal   作:山石 悠

1 / 6
 どうも、山石悠です。

 始まりました、仮面ライダーCriminal(クリミナル)
 少し明るめなハーツとは違った、ダークな感じがするストーリーなんです。

 今回は始めから仮面ライダーが二人。二人の主人公が戦います。時に助け合い、時に対立する。
 それぞれの想いを抱きながら、物語の核心へと迫って行こう的な話です。

 本作はあらすじにもありますように「たぴおか&ナッツ」さんの出したアイデアを僕、山石悠が形にした物です。

 ハーツもあるので進みが遅くなるかもしれませんが、最後までお付き合いいただければ幸いです。


『始めた』罪
第一罪 『始動』スルモノガタリ


??? ???

 

「か、完成だ!! ようやく完成したぞ!!」

 

 

 うす暗く、静まり返っている研究所のような場所。そこには、大きなガラスでできた容器がいくつもあった。そして、中は液体で満たされており、それぞれに一人、赤子がいた。ほとんどが、まだ成長の途中だったが、ある二人の赤子だけは、もう出産されるくらいの大きさだった。

 

 

「ハハハ!! やった!! これで、これで私は……!!」

 

 

 とある二つの容器に入った赤子を前に、とある人物が笑っていた。おそらく、彼がこの容器の中の赤子を育ててきたのだろう。しかし、突然、笑っている彼の耳に入った音。これは……

 

 

「し、侵入者!? こ、こんな時に……」

 

 

 笑っていた人物は、すぐに近くにあったコンピューターを操作する。すると、容器が動きを止めた。そして、すぐに別の操作をする。今度は、容器の中の液体が流れ出て、赤子だけになってしまった。赤子たちは、先ほど男性が見ていた二人以外は泣かなかった。

 

 

「く、くそっ!! ……まあ、いい。すぐに戻ってくるし、ダメでも、理論はここにある」

 

 

 男性は忌々しそうに悪態をつくが、すぐに冷静になる。そして、当たりの明かりを消してから、もともと持っていた物以外は、何も持たずに走って逃げだした。

 

 

 

 

 沈黙、とでもいうのだろうか? 無音の世界だったそこに、何者かがやってくる。

 

 

「はあ、はあ……こ、ここか?」

「はあ、はあ……ああ、多分な」

 

 

 息がきれそうな二人の青年。二人はすぐに近くのコンピューターを起動した。あたりは、ぱっと明るくなり、赤子の入った容器が二人の目に入った。二人は、それを見てすぐに赤子の様子を見る。

 

 

「……死んでる、のか?」

「……ああ、多分な。でも、死んだのは俺たちがここに入ったころだ。まだ生きている子がいるかもしれない」

「なら、一つずつ見ていくぞ!!」

「ああ!!」

 

 

 二人は、走って赤子の様子を見る。しばらくすると、二人はとある容器の前にやってきた。

 

 

「……寝てる、のか?」

「ああ、多分な。この二人は生きてるだろう。他の子供達には申し訳ないが、この二人だけ連れて行こう」

 

 

 二人の青年は二人の赤子を連れて、その場を離れた。

 

 

 

 

「グルル……」

 

 

 とある容器の中。獣のようなうめき声が、誰にも聞こえることなくあたりに響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

新町 夏日高校

 

「これで、HRを終わる。お前ら、早く学校が終わったからって、はしゃぐなよ?」

 

 

 太陽がほぼ真上に昇っているころ。黒板の前で、生徒達にそんな事を言う教師がいた。生徒達は、笑って教師に言い返していた。教師もそれを聞いて、笑ってこう言った。

 

 

「いやあ、分かってるんならいいんだ。でもな、分かってなさそうな奴もいるんだよ」

「センセー。それって誰ですかー」

「お前だよ、葛城」

 

 

 教師の発言で、アハハ、と教室に笑いがあふれる。葛城と呼ばれた少年も、頭を掻いて恥ずかしそうにしていた。それを見た誰かが、すかさず、誰も褒めてねえよ!! と突っ込む。それで、更に笑い声は大きくなった。

 

 

「……バカじゃねえの?」

 

 

 笑い声のあふれる教室で、一人、つまらなそうにそう漏らした少年。幸いなのかどうかは分からないが、彼のその言葉は笑い声にかき消されてしまった。

 

 

「ホント、訳分かんねえ。今すぐ終わらせてやろうか?」

 

 

 少年はそう言って、空を見た。彼の心とは真逆ともいえるほどに済み渡った空は、彼のイライラを増長させた。

 

 

「じゃあ、これでホントに終わるからな。委員長、礼」

「きりーつ、礼」

「さようなら!!」

 

 

 間延びした学級委員の声を合図に、生徒達のあいさつが聞こえた。少年はコクリと頭を下げただけだった。

 

 

「さ、帰るか」

 

 

 携帯を取り出して、メールの確認をした少年は、一通のメールが来たことを知った。少年は、そのメールを開いた。

 

 

 此の時は知らなかった。このメールが、自身に大きな影響を与えるきっかけになるとは。

 

 

 

望町 西郷学園

 

「これでHRを終わる。各自、本学園の名に恥じない行動を心がけるように。以上」

「起立。礼」

「ありがとうございました」

 

 

 教師も生徒も無表情。全員が機械的に挨拶をする。全員があいさつを終え、教師が出ていき、しばらく時間がたつと生徒達ががやがやと動き出した。

 

 

「……ふう、終わった」

 

 

 胸を押さえて、ほっと息をつく少年。彼はすぐに荷物をまとめて帰る用意を終えた。そして、切っていた携帯の電源を入れた。携帯を見ると着信などもなかったので、ポケットに仕舞おうとしたその時、メールが届いた。少年はすぐにメールを確認した。差出人は不明。怪しいとは思いつつ、メールを開いた。

 

 

【卯月、月の昇る回数が八を数える日、宵の明星が昇る頃、以下の場所に参上されたし】

 

 

 この文の下には、何処かの住所。少年は、いつもなら無視するであろうそのメールを信じて学校を出た。




 どうでしたか? ハーツと書き方は一緒です。

 仮面ライダーは二作目です。完全オリジナルって、なかなか無いですよね。既存のライダーを使うことは結構あるのですが。
 やっぱり、一から考える人はなかなかいない、ということでしょうか? だとすれば少し残念。

 まあ、完全オリジナルだったら1.5次創作みたいな感じな気もしますけど。

 そんな事を思いつつ頑張って行きたいと思います。

 それでは、次回『知得』の回も見ていただければ幸いです。

See you again!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。