始まりました、仮面ライダー
少し明るめなハーツとは違った、ダークな感じがするストーリーなんです。
今回は始めから仮面ライダーが二人。二人の主人公が戦います。時に助け合い、時に対立する。
それぞれの想いを抱きながら、物語の核心へと迫って行こう的な話です。
本作はあらすじにもありますように「たぴおか&ナッツ」さんの出したアイデアを僕、山石悠が形にした物です。
ハーツもあるので進みが遅くなるかもしれませんが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
第一罪 『始動』スルモノガタリ
??? ???
「か、完成だ!! ようやく完成したぞ!!」
うす暗く、静まり返っている研究所のような場所。そこには、大きなガラスでできた容器がいくつもあった。そして、中は液体で満たされており、それぞれに一人、赤子がいた。ほとんどが、まだ成長の途中だったが、ある二人の赤子だけは、もう出産されるくらいの大きさだった。
「ハハハ!! やった!! これで、これで私は……!!」
とある二つの容器に入った赤子を前に、とある人物が笑っていた。おそらく、彼がこの容器の中の赤子を育ててきたのだろう。しかし、突然、笑っている彼の耳に入った音。これは……
「し、侵入者!? こ、こんな時に……」
笑っていた人物は、すぐに近くにあったコンピューターを操作する。すると、容器が動きを止めた。そして、すぐに別の操作をする。今度は、容器の中の液体が流れ出て、赤子だけになってしまった。赤子たちは、先ほど男性が見ていた二人以外は泣かなかった。
「く、くそっ!! ……まあ、いい。すぐに戻ってくるし、ダメでも、理論はここにある」
男性は忌々しそうに悪態をつくが、すぐに冷静になる。そして、当たりの明かりを消してから、もともと持っていた物以外は、何も持たずに走って逃げだした。
沈黙、とでもいうのだろうか? 無音の世界だったそこに、何者かがやってくる。
「はあ、はあ……こ、ここか?」
「はあ、はあ……ああ、多分な」
息がきれそうな二人の青年。二人はすぐに近くのコンピューターを起動した。あたりは、ぱっと明るくなり、赤子の入った容器が二人の目に入った。二人は、それを見てすぐに赤子の様子を見る。
「……死んでる、のか?」
「……ああ、多分な。でも、死んだのは俺たちがここに入ったころだ。まだ生きている子がいるかもしれない」
「なら、一つずつ見ていくぞ!!」
「ああ!!」
二人は、走って赤子の様子を見る。しばらくすると、二人はとある容器の前にやってきた。
「……寝てる、のか?」
「ああ、多分な。この二人は生きてるだろう。他の子供達には申し訳ないが、この二人だけ連れて行こう」
二人の青年は二人の赤子を連れて、その場を離れた。
「グルル……」
とある容器の中。獣のようなうめき声が、誰にも聞こえることなくあたりに響いた。
新町 夏日高校
「これで、HRを終わる。お前ら、早く学校が終わったからって、はしゃぐなよ?」
太陽がほぼ真上に昇っているころ。黒板の前で、生徒達にそんな事を言う教師がいた。生徒達は、笑って教師に言い返していた。教師もそれを聞いて、笑ってこう言った。
「いやあ、分かってるんならいいんだ。でもな、分かってなさそうな奴もいるんだよ」
「センセー。それって誰ですかー」
「お前だよ、葛城」
教師の発言で、アハハ、と教室に笑いがあふれる。葛城と呼ばれた少年も、頭を掻いて恥ずかしそうにしていた。それを見た誰かが、すかさず、誰も褒めてねえよ!! と突っ込む。それで、更に笑い声は大きくなった。
「……バカじゃねえの?」
笑い声のあふれる教室で、一人、つまらなそうにそう漏らした少年。幸いなのかどうかは分からないが、彼のその言葉は笑い声にかき消されてしまった。
「ホント、訳分かんねえ。今すぐ終わらせてやろうか?」
少年はそう言って、空を見た。彼の心とは真逆ともいえるほどに済み渡った空は、彼のイライラを増長させた。
「じゃあ、これでホントに終わるからな。委員長、礼」
「きりーつ、礼」
「さようなら!!」
間延びした学級委員の声を合図に、生徒達のあいさつが聞こえた。少年はコクリと頭を下げただけだった。
「さ、帰るか」
携帯を取り出して、メールの確認をした少年は、一通のメールが来たことを知った。少年は、そのメールを開いた。
此の時は知らなかった。このメールが、自身に大きな影響を与えるきっかけになるとは。
望町 西郷学園
「これでHRを終わる。各自、本学園の名に恥じない行動を心がけるように。以上」
「起立。礼」
「ありがとうございました」
教師も生徒も無表情。全員が機械的に挨拶をする。全員があいさつを終え、教師が出ていき、しばらく時間がたつと生徒達ががやがやと動き出した。
「……ふう、終わった」
胸を押さえて、ほっと息をつく少年。彼はすぐに荷物をまとめて帰る用意を終えた。そして、切っていた携帯の電源を入れた。携帯を見ると着信などもなかったので、ポケットに仕舞おうとしたその時、メールが届いた。少年はすぐにメールを確認した。差出人は不明。怪しいとは思いつつ、メールを開いた。
【卯月、月の昇る回数が八を数える日、宵の明星が昇る頃、以下の場所に参上されたし】
この文の下には、何処かの住所。少年は、いつもなら無視するであろうそのメールを信じて学校を出た。
どうでしたか? ハーツと書き方は一緒です。
仮面ライダーは二作目です。完全オリジナルって、なかなか無いですよね。既存のライダーを使うことは結構あるのですが。
やっぱり、一から考える人はなかなかいない、ということでしょうか? だとすれば少し残念。
まあ、完全オリジナルだったら1.5次創作みたいな感じな気もしますけど。
そんな事を思いつつ頑張って行きたいと思います。
それでは、次回『知得』の回も見ていただければ幸いです。
See you again!