仮面ライダーCriminal   作:山石 悠

2 / 6
どうも、山石悠です。

本作も第二話……第二罪です。まだバトったりはしませんが、ストーリーが少々進んだりします。

実は、僕、十日から十五日まで帰省するんですね。向こうでは、ネットが繋がらない可能性もあるので、今回か次回でいったん更新が止まると思ってください。予約投稿すればいいのですが……僕が嫌いなのでしません!! ごめんね♪

それでは、お楽しみいただければ幸いです。


第二罪 『知得』スルシンジツ

居待町 某所

 

「……ここか」

 

 

 一人の少年が、ケータイを片手に持ちながらとある家の前に立っていた。少年はしばらく立ち止っていたが、すぐにその家に入ろうとした。

 

 

「……開いてる」

 

 

 扉のカギは開いており、自由に入れるようになっていた。少年は扉を開いて中に入った。中には誰かのくつがあり、呼ばれたのは自分だけではないと知った。

 

 

「……どこに行けば?」

 

 

 少年がもっともな疑問を浮かべた時、ケータイにメールが届いた。少年はすぐにそれを開く。すると、そこには家の地図とリビングまで来るようにという指示が書かれていた。少年はその指示に従ってリビングに向かった。

 

 

「……邪魔する」

 

 

 少年は適当な挨拶をしてリビングに入った。リビングには何も置いておらず、そこには彼と同い年くらいの少年がいた。

 

 

「……誰だ?」

「僕かい? 僕は西郷学園、二年生の日空薫。君は?」

「……睦月巧。夏日高校二年」

 

 

 巧は薫の名前を聞いた瞬間に思った。なんで、彼が、彼のような人物がここにいるのかと。

 

 

「なあ? 俺みたいな落ちこぼれならまだしも、お前みたいなエリート様が、なんでここにいる?」

 

 

 巧の考えはもっともである。西郷学園と言えば、帳市のトップを争う進学校である。近隣の市から来る生徒も多く、ほぼ全員がT大やK大に入学する。そんな、超エリート学校に通っている彼が、なぜこの場にいるのかは巧でなくても疑問に思うのだ。

 

 

「携帯にメールが届いたんだ。君にも来たんだろう?」

 

 

 薫はそう言って携帯をとりだした。メールには小難しい言葉でここまで来るように書かれている……らしい。巧の受け取ったメールには【四月八日、夕方頃に以下の場所に来るように】と書かれていた。学力面で差をつけられていると思った巧は、差出人をボコボコにすると心に決めた。……だが、学力が違うのは事実である。

 

 

「……それで? そのエリート様はそれを信じてここまで? ハハッ、そりゃあ、ずいぶんと面白い冗談だな!!」

「……僕だって、いつもいつも信じているわけじゃあない。今回は、何かが違うと思ったから来た。それだけだよ」

「……けっ、つまんねえ奴。そんなつまんねえ思考しかできない頭、今すぐ終わらせてやろうか?」

 

 

 薫の態度が気に入らないのか、巧は妙に突っかかった態度になる。巧が、更に何か言ってやろうとしたその時、誰かがリビングに入ってきた。二人はすぐにそっちを見る。

 

 

「自己紹介は済んだかね? 睦月巧君、日空薫君」

「……あんた、何者だ?」

「私か? そうだな……ルシファーとでも呼んでくれればいい」

 

 

 怪しげに笑う謎の男性。明らかに偽名と分かる名前をあげられて、二人は少し不満げな顔をする。しかし、ルシファーはそれを無視して話し出した。

 

 

「私は、君達の重大な真実を伝えようとしているのだ。感謝されるならともかく、そんな顔をされるいわれは無い」

「真実、ですか?」

 

 

 薫がそういうと、ルシファーはゆっくりとうなずいた。そして、二人をそれぞれ見てからその真実を口にした。

 

 

「……君達、二人のどちらかが本物で、どちらかが偽物だ」

「「はあ?」」

 

 

 巧と薫は同時に素っ頓狂な声をあげた。そして、巧の方が喋り出す。

 

 

「おいおい、ちょっと待て!! 俺とこのエリート様の片方が本物で、片方が偽物ってどういうことだよ!!」

「そのままだ。私はどちらかが本物で、どちらかが偽物なのは分かった。しかし、どちらが、どちらなのか、それが分からないのだ」

「それならどうするんだよ!!」

「簡単だ」

 

 

 ルシファーはそれだけ言って、ニヤリと笑う。巧と薫はその笑いに何かを感じ取ったのか、口を閉ざした。ルシファーは二人が黙ると、何かの入ったケースを二つ取り出した。

 

 

「真偽を決める方法。それは、君達が戦うことだ。君達の、強い方が本物、弱い方が偽物だ。……さあ、二人にはこれを渡そう」

「……な、なんですか?」

「戦う力さ。今の君達が戦ったところで、時間がかかりすぎる。こちらを使ってくれた方が簡単だ」

 

 

ルシファーはそれぞれのケースを開ける。それには、それぞれベルトとカードが三枚入っていた。

 

 

「……これ、どうやって使うんだ?」

「フフ、早速やる気になってくれたか。嬉しいよ」

 

 

 ルシファーはそういうと、片方を巧に、片方を薫に渡した。二人はそれを受け取って、しげしげと眺めた。ベルトの右側に何かを入れる場所、おそらくは一緒に入っているカードだろう。そして、中央には見たこともない文様の描かれたケースがついていた。

 

 

「それは、見ての通りベルトだ。……それを腰につけたまえ」

「こ、こうか?」

 

 

 二人はベルトをつけた。ルシファーはそれを確認すると、再び話を再開する。

 

 

「つけたな。それでは、次はそのカードを取り出すのだ」

「これ、ですか……」

 

 

 二人が手に取ったのは三枚のカード。すべて、裏は何かの文字が書かれている。表には不思議なマークと何かの絵が描かれている。

 

 

「ベルトの右についている物にあるボタンを押したまえ」

 

 

 二人がボタンを押すと、カシャッと音が鳴り、カードを入れておく場所が出てきた。ルシファーはそれを指した。

 

 

「そこに二枚入れるように。一枚は残しておけ」

 

 

 二人は言われたとおりにカードをしまった。そして、それぞれが残したカードを眺めた。

 

 

「何を残したのかね? ……フム、面白そうだな。それでは、まただが、右側にある物の上を押してくれたまえ」

 

 

 二人が、ケースの上を押すと、今度はカードを入れておくケースというよりも、読み込むリーダーのように見える。

 

 

「そこに、それではなく、こちらのカードを入れたまえ」

「それなのか?」

 

 

 自分達が持っていた物でなく、新しく渡されたカードということで、薫は戸惑う。しかし、巧はすぐにそれを入れた。すると、ベルトから音声が流れ、光り出す。

 

 

「起動中………………完了

 使用登録中…………完了

 すべての設定が完了。MR‐Sの使用に際し、注意事項を放送

 

 ……汝、力を得し者也。此の契約に従い、此の力が汝と共にあらんことを

 ……汝、罪の使い手也。此の盟約に従い、此の罪が汝を咎人にせんことを」

「な、なんだ!?」

 

 

 巧のベルトはそう言って沈黙した。巧はベルトを眺める。ベルトはうんともすんとも言わない。巧はしばらくベルトをかまい続けた。そして、その間に薫がカードを入れた。薫のベルトも、巧と同じ音声が流れた。ただし、MR-SがMR-Cだったが。

 

 

「な、なんだったんだ?」

「先ほど言っていただろう。使用者の登録だ。それは、君達しか使えないものとなった」

 

 

 ルシファーは楽しそうに笑う。ひとしきり笑うと、またいつもの状態に戻った。

 

 

「それでは、簡単に戦闘の練習と行くか。地下室に案内しよう」

 

 

 ルシファーはそう言って、二人を家の地下室へと連れて行った。




どうでしたか? 今回も短めでした。次回からは長くしていきます。

今回はルシファーが登場する場面でした。このルシファー、これからどんな役目をするんですかね。僕にもわかりません。

……と、前書きで書いたことを繰り返す必要もないでしょうから、このくらいで終わります。

それでは、次回『練習』の回も見ていただければ幸いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。