俺は真剣でダラッと生きたい   作:B-in

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八話

 

 

 

 

 

やぁ、百夜だ。聞いてくれ。今日は俺的に最高にハッピーな事が起こった。

 

ルーが両親倒して師範代になった!!

 

イヤッフッッーーーーーーーーーーーーー!!

 

うん。これで武術ヤレ攻撃からおさらば出来る。まぁ、普通の子供としては何処となく寂しいという気はする。なんだかんだで遊んで貰ったりしている訳で…

嬉しい事には変わりはないんだけどねぇ

川神の掟みたいなものだし。姉ちゃん居るし、じーさまも居るし、釈迦堂のおっちゃんも居るしルーも居るし。

 

友達いるし?

 

そんな事が有った今日この頃。私、川神百夜も小学三年生になり春の少年野球リーグでは見事優勝しました。九鬼家でのパーティーは凄かった。メイドに美人が多かった。

んで、ちょっと驚いた。釈迦堂さんが実は俺の試合を全部見に来てくれていた。ちょっと泣きそうになった。

 

日々が充実している。俺の育てた野菜(子供)達は良い具合に育っていて、野草類も収穫して乾燥させている。もう少しでアレが出来そうだ。

 

正直な所、口が寂しくて仕方が無かったのでもうちょっと頑張ろう。野球も頑張っている。

 

最近他に変わったといえば…秘密基地か?

 

うん。畑の近くに秘密基地が出来た。作ったのは自称風の風間翔一、俺の学校以外でのコミュ相手だ。ペルソナとかでないかなぁ…出たら出たで面白そうだけど、あのチームのは基本ダークだからなぁ。

123を考えて…

 

まぁ、そんな感じで友人にニヒルを勘違いしてる子が増えました。ボイスレコーダーで録音しています。数年後に曝したら面白い事に成りそうだ。

 

あと、なんか脳筋っぽいのともやしっ子が増えた。もやしっ子のゲーム知識は良い。バハムートドラグーンで語り合ったのは良い思い出だ。

 

あのビッチめが!!

 

ごめんね。また言葉が汚く成っちゃた。でも、それは仕方が無いと思うんだ。アレがトラウマになってる人間は結構いると思うんだ。

 

ね?

 

なんでだろう…学校以外でのほうが友達増えるぞ? いじめられているのだろうか?

 

そこん所を冬馬と準に聞いてみた

 

「それはない」

 

「ありえません」

 

「マジで? 良かった~」

 

いや、マジで。危うく本体みたいに暗い学生時代を過ごすかと思ったぜ

 

㊟アギ・スプリングフィールドは学生時代にハニトラに有って引き籠りました。

 

「まず、百夜は僕達と英雄君の友人です。多少嫉妬は受けているようですが少年野球で優勝した事で逆にこいつは凄い奴だと認識が広がっています。」

 

「それにだ。虐めっていや…四組がえらい事になってるぞ? 噂でしか聞いたことがねぇけど。一人だけ集中的にやられてるらしい」

 

あっ、俺もそれは聞いた事がある。

 

「そうかぁ…良かったぁ。俺は虐められてないのね…友達増えないのは何故?」

 

「そりゃアレだろ…家柄? 俺達は病院の跡取りとその補佐だし、九鬼は財閥の長男で、百夜は川神院の長男だろ?」

 

「俺、武術は全くやってないバンピーな件」

 

公言してるんですが?

 

「お前の姉ちゃんの武勇伝がこっちまで広がってるんだよ。六年生を犬神家にしたとかなんとか」

 

姉ちゃん何やってんの?! 今日はちょっとお話が有ります。

 

「…虐めについては何も言わないんですね。百夜は」

 

「まぁ、巻き込まれる可能性が高いしそれでお前らに迷惑が行くのが目に見えてるし。第一に誰かも知らんし、本当に起こってるかも分らん。根本的に俺に無関係だしな。その辺りは学校の教師と親の責任だろ?」

 

「そうだな…だがなぁ、普通はかわいそうとか許せないとか思うぞ?」

 

「フフッ、百夜は普通とは違うと言う事ですよ準。百夜には百夜のルールが有るんですよ」

 

流石に三年も付き合いが有ると分ってるな。

 

「まあねぇ。身内なら守ろうとも思うだろうけど……変に首突っ込んで責任とれ無い様な事になってもダメだからなぁ。基本的に、自分で責任取れなかったり、擦り付ける事が出来ないんだったら俺は俺の迷惑にならない限り不干渉だよ。」

 

「あぁ、そう言えばそんな感じだなぁお前。」

 

「だから、僕達も友達を続けてるんですよ。百夜みたいな人は頼りに成りますからね。」

 

「本人の目の前で打算的な事言うな。阿呆」

 

「見る阿呆に聞く阿呆。煽り煽られて皆阿呆。貴方が試合中に良く使う言葉じゃ無いですか」

 

「心理戦にはまりゃ皆そんな感じなんだよ。応援鼓舞しとくだけでチームのやる気が上がるし、バッター嵌めるだけで面白いぐらいに三振なんだものぉ」

 

「俺、お前とだけは絶対に喧嘩したくねぇ。」

 

「僕もです」

 

「褒めんな、恥ずかしい」

 

もう、煽てても何も出ないんだからね

 

「それよりも、今日どうする? この後、暇だけども」

 

「あー、今日は若ともども塾だわ。」

 

「残念ながらそうなんですよねぇ」

 

「仕方ないか、そんじゃ帰るわ。また明日なぁ」

 

ランドセルを背負って帰宅する。さて、今日はどうするか? 姉ちゃんが居たらいたでベタベタしてくるからなぁ

罠の点検と補充は昨日したし…ん~ゲームも今するの無いしなぁどうしたもんか

 

そんな事を考えながらポケーッと歩く。タバコが欲しく成るな。早く材料揃えないとなぁ

 

ドン

 

「きゃっ」

 

「あっ、すみません」

 

普通の人よりも歩くのがチョイ速いからぶつかった様だ。ごめんちゃい

 

「だ、大丈夫だよ。」

 

「なら良いけど…」

 

なんでこの子キョドってんの? 意味がわからない。

 

「え、えと」

 

おぅ、また考え事してた。

 

「ましゅまろ食べる?」

 

何か差し出してきた。アレ? カツアゲと間違えられてる? え? 僕悪い百夜じゃないよ、良い百夜だよ!!

 

貰えるもんは病気と厄介事と不幸以外貰うけどな!!

 

「あ、どうも」

 

「えへへ、それじゃぁね」

 

そう言うと逃げるように去って行った。アレ~…やっぱ怖がられてるのかな? かなり心に来るんですけど

 

「…同じ学校の奴だっけか? 見た記憶ねぇけども。」

 

取りあえず貰ったマシュマロを食べる。

 

「…しょっぱい。あの女朗…握りしめてやがったな」

 

甘いのにしょっぱいこれいかに? 許せん。だが、知らん。あの白子めぇ…

 

いいや、このまま畑を見に行こう。風間達が居たらなんかして遊ぶべ。

 

そんな、小学三年生の春。私、川神百夜は平和に暮らしています。十年位帰ってくんなよ両親共。

 

 

 

 

 

 

「絶望した!! 畑が荒らされている事に絶望した!! 春キャベツで漬物作ろうと思ったのにぃぃぃ!!」

 

「ひぅ!! ご、ごめんなさい!!」

 

「その、ごめん」

 

「だから、やめた方が良いって言ったのに」

 

「クックック、俺の忠告を聞かないからだ」

 

「そんなに怒んなよぉー。青虫駆除を頼んだの百夜じゃんかー」

 

「だからって葉を毟るな!! もう良い。今日は帰る。何もしたくない」

 

今日は姉ちゃんと寝よう。

 

 

それから家に帰って、畳でぐでぇとしながらごろごろしている所、何やら道場が騒がしい。でも行かない。面倒臭いんだものぉ

いいや、釈迦堂のおっさんの部屋でマンガでも読もう。

あの人の部屋…なんかこう…物凄く落ち着くの。なんて言うか…ダメっぽさっていうの? 残念な感じがして…

あの人ぐらいだし、ウルトラジャ○プとかのマンガ揃えてるの。

 

一時間程すると、なんかイライラした釈迦堂のおっさんが帰ってきた

 

「おめぇ…なんで俺の部屋に居んの?」

 

「予想以上に落ち着くのよ。何? ルーと喧嘩でもした?」

 

「喧嘩じゃねーよ。俺はホントの事を言ったまでだ。それが、あのヤロー」

 

あぁ、アレね。質が落ちてるどうのこうの

 

「両方とも正論なんじゃねぇの? もうアレだよ。強い方が正しいで良いんじゃね?」

 

「ハッ、そりゃぁ良いな。でもな、爺が邪魔すんだよ。どうにかならないかねーアレ?」

 

あー………まぁ、じーさまからしたら両方とも必要だからねぇ

 

「無理。それより姉ちゃんはどったの? 今は稽古の時間でしょ?」

 

「あー有ったな。今は自主錬してるだろ。あいつは俺と同じで強く成る事に貪欲だしなぁ。そいで、お前はどうするんだ?」

 

「無理無理、痛いの嫌いだもの」

 

「あーそりゃぁ無理だな。話にすらなんねぇわ。」

 

ドンと座って、俺が読んでたマンガを一巻から読み直してる。まぁ、この人も人間だし戦いだけで生きていける訳じゃないモノで、こういった娯楽品を買う為にもバイトとかしてるんよ。今は俺からの定期収入があるからしてないみたいだけど。

 

「そういえば、だが。おじさん、一つ気になる事があるんだわ」

 

「にゃにぃ」

 

「お前の姉ちゃん、このままで良いと思うか? お前的に」

 

…ん?

 

「釈迦堂さんと同じように戦い大好き!! オラ、つえー奴と戦うの大好きだぞ!! な、大人になっても良いのかって?」

 

「そうそう」

 

今更ー…もう手遅れでしょうアレ? 微妙に距離はとってんのよ俺? キライじゃないよ? 寧ろ好きだよ? なんだかんだで自分に正直に生きてて夢が有って何だかんだ頼りにしてるんだから。

 

「別に良いんでない? 姉ちゃんが幸せならさ」

 

「おっ? やっぱお前は爺やルーとは違うなぁ。」

 

まぁ、俺に迷惑かかってないし…基本、俺にとっては良い姉ちゃんだもん。

 

「でもまぁ…」

 

「ん?」

 

うん。これだけはケジメをつけにゃぁ成らん事だろうけど。そうなる可能性を含めて放置してるわけだから。

 

「飲み込まれて見境がなくなるようなら、何とかするよ。責任が有るのは皆一緒さね」

 

「………そうか」

 

あ~あ。眠くなってきた。飯の前に風呂はいるかぁ

 

「釈迦堂さん、俺は先に風呂はいるからご飯の時居なかったら呼んで~」

 

「はいよー…そろそろ、時期だろ? 買いに行く時は教えろよォ」

 

「カカッ、競馬の予想でもしてあげようか? それ位の対価は貰ってるから良いよー。…後、試合見に来てくれててあんがと」

 

「ガラでもねぇ。さっさと風呂に行って来い!!」

 

「はいは~い」

 

素直じゃないねぇ。あの人も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かぽーん

 

「何故いる姉者」

 

「弟が入浴すると聞いて。後、お姉ちゃんだ」

 

「イファイイファイ、ファメテポオフェエチャン」←百代に頬を引っ張られています

 

「よーし、お姉ちゃんが隅々まで洗っちゃうぞー!!」

 

止めて!! お婿に行けなくなっちゃう!!

 

 

 

 

 

 

 


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