人里周辺で赤い化け物が現れたらしい、瞳は光を放ち、血に染まった様な赤だそうだ
霊 「あんたは何か知らないの?」
弥 『生憎、まぁ面白そうだから付いて行くよ」
ウチのMARCHに似た吠え方をするらしい、つまりは車って事だ
霊 「そう、じゃあ準備してきなさい」
弥 『了解、すぐ戻って来る』
……
…
部屋に戻り準備をしていると、あきつ丸に話し掛けられた
あ 「どこかに行くんでありますか?」
弥 『あぁ、人里に行って来るよ』
あ 「自分も行きたいであります!」
弥 『うーん…、今日は無理かなぁ…』
するとあきつ丸はあからさまに残念そうな表情をした
あ 「何故でありますか?」
弥 『今日は妖怪退治なんだ、死なれちゃ困る』
あ 「自分じゃ…、力不足なんでありますか?」
少し眼を潤ませて寂しそうに聞いてきた、そりゃずるいんじゃないかな
弥 『……、分かった、俺の負けだ、連れて行こう、だけど無理はしない様に』
あ 「本当でありますか!、了解であります」
弥 『後これ渡しとく、弾こっちに変えときな』
あ 「分かりましたが、なんか特別な物なんでありますか?」
弥 『俺が前使ってた対妖怪弾だよ、普通の弾じゃ奴ら倒せないし』
そんな話をしている間に準備が終わった、あきつ丸は既に終らせていたらしい、付いて来る気満々じゃん…
弥 『それじゃ出動しますかね』
あ 「了解であります!」
しばらくして俺達は出発した、外に出ると霊夢は不機嫌になっていた
……
…
人里の周りを車で回っているが、赤い妖怪は中々見つからない
霊 「やっぱりデマだったのかしらね」
弥 『そうかもねぇ、で、何で車に貴女が乗ってるんです?』
霊 「楽する事に越した事はないでしょ?」
弥 『はぁ…、そうだね』
助手席の霊夢は窓枠に肘をついてそう言った、飛べよ
……
…
しばらく人里付近を周っていたが対象は現れなかった
日が暮れて来た頃霊夢が口を開いた、凄い眠そうですね、私もです
霊 「今日の所は撤収しましょう、夜で妖怪も凶暴になって来た頃だし」
霊 「それに、この頃宴会が多いのよ、ついでと言ってはなんだけど付いて来てくれない?」
弥 『ほうほう、良いね、俺も丁度酒が呑みたい頃だったんだ』
霊 「決まりね、あきつ丸は?」
あ 「弥生殿居る処に自分あり、であります」
弥 『つまりは来るって事だ』
霊 「それじゃ神社に向かいましょう、着くまでは警戒を怠らないように」
そう言った霊夢は早々に寝てしまった、言い出しっぺなのに…
……
…
神社に着くとツンとしたアルコールの匂いがした、もう酔いそうだ
人がいつもより多く中にはもう酔い潰れている者も居た、いつもより酷くないか?
霊 「もう何日もこの様子よ、途中で後片付け諦めたわ」
弥 『お察しします』
霊 「それじゃあ行きましょうか」
霊夢は溜息をつきながら車から出て行った、俺達も行くかな
シートを倒しあきつ丸を出す、それにしても3ドアって不便だなぁ
あ 「にしても人が多いでありますなぁ」
弥 『そうだな、ここまで多いと気持ち悪い』
あ 「まぁ、否定はしないであります」
酔っ払いの中にはレミリアやフランもいた、出来上がってますね
面倒臭い奴らに見つからない様に神社の縁側に座った、これで落ち着いて呑めるな
あ 「さぁ、今日は呑むでありますぞぉ!」
あ 「弥生殿もであります、拒否権は無いでありますよ?」
弥 『言われなくても、もちろん付き合うよ』
あ 「良かったです、ささ、お猪口を出して下さい?」
猪口を出すとあきつ丸は酒を注いでくれた、気が効くね
弥 『徳利を貸して、俺も注ぐとしよう』
あきつ丸に注いでやるとそれを一気に飲み干した、これは本当に呑む気ですね
あ 「弥生殿、全然呑んでないでありますな、酔えないでありますぞ?」
弥 『俺はゆっくり呑みたいのよ、元々あんまり酔わないし』
あ 「自分もでありますよ、勝負するでありますか?」
弥 『面白い、負けないからな』
そこからあきつ丸と俺の呑み比べが始まった、つくづく何をしてるんだ俺は
……
…
あ 「まらぁ呑めるてありますよぉ〜」
弥 『待て待てもうやめとけって』
もうそこら中に俺達が呑んだ一升瓶が散乱していた、あきつ丸は酔いが回っているがまだ呑む気のようだ
にしても人間の頃より呑めるようになっている、死んだからか蓬莱人だからかは分からない
あ 「まだまだぁ…、クゥ……」
弥 『ちょっとあきつ丸?、寝ちまったか…』
隣に一升瓶片手に寝てしまったあきつ丸がいる状態だ、なんじゃこりゃ
弥 『まぁ好きに呑むとするか…、で貴女誰?』
? 「ありゃりゃ、ばれちゃった?」
? 「私は伊吹萃香、見ての通り鬼さね」
萃香の言う通り大きな角が頭に生えている、古い木みたいな感じだな
弥 『純粋な鬼も居るんですねぇ、私は弥生、しがない蓬莱人です』
萃 「へぇ、んでその腰に着けてるのはなんだい?」
弥 『飛び道具の一種ですよ、多分貴女には効かないかと』
萃 「そりゃなんでだい?」
弥 『今装填しているのが妖怪弾なんですよ、桁違いに強い鬼には効かないかなって』
萃 「やってみなきゃ分からないよ?」
弥 『何より今私はお酒を楽しんでいるんで、人様に攻撃する気は無いです』
萃 「変な奴だねぇ、まぁ私も攻撃しに来たわけじゃ無いから良いんだけどさ」
そうして萃香はあきつ丸とは反対側に座った、鬼と話すことになろうとはな
弥 『ここに人を集めているのは貴女ですか?』
萃 「そう、面白い巫女がいるって話を聞いてね、だけど思いの外鈍感みたいだけど」
弥 『まぁ確かに私でも分かるぐらいですからね』
萃 「そうだよねぇ、他にも金髪の魔女二人と銀髪のメイドと剣士が気付いたぐらいだし」
萃 「と言うかあの巫女以外気付いてるよ、あれで巫女が勤まるのかねぇ」
弥 『まぁ、確かに不安ですよね』
萃 「まったくだ、にしてもあんた面白いね、気に入ったよ」
弥 『お気に召した様で何よりです』
萃 「まぁ私はこの辺で失礼するよ、また明日会おうね」
そう言って萃香は霧になって消えた、俺一言も明日来るって言ってないけど…
その後あきつ丸が寝ている隣で俺も転がる事にした、これで寝ちまったら体痛くなるな
次回赤いフューリーが出ます