神社に着くと霊夢と萃香が絶賛戦闘中だった、だと思ったよ
あきつ丸はすぐに酒を取りに行った、今日も呑むんだねあの子
適当な場所に座り待っていると近くで大きな破裂音がし、隣に砂煙が舞った
俺が頭に疑問符を浮かべていると、砂煙の中からカメラを持った少女が出て来た
? 「いやいや〜、スクープの香りがしますねぇ、鬼と博麗の巫女が戦ってるなんて」
あ、新聞記者だ、離れるとしましょう、話しかけられたく無いし
ソーッと離れて行く途中、あろうことか小枝を踏み抜いた
すると彼女はこちらに振り向き、ニッコリと笑った、営業スマイルですかね?
? 「貴方はまさか、弥生さんですか⁉︎」
弥 『え、あ、はい、その通りですが…』
? 「私、清く正しい射命丸文です!、新聞の取材させて頂けないでしょうか?」
彼女は懐から名刺を出し、こちらに渡して来た、こっちの世界にも名刺あるんだな
弥 『良いですけど…、今はあちらを撮るべきでは?』
そう言って俺は霊夢達の方を指差した、あっちがメインイベントだしね
文 「そうですね!、また今度〜」
そうして文は飛び去って行った、まさに嵐のようだな
……
…
彼女が去ってすぐあきつ丸が戻って来た、台車に酒を一杯に乗せて、どっから持って来たその台車
あ 「お酒持って来たでありますよー、誰かと会いました?」
疑うかの様にあきつ丸はそう聞いて来た
弥 『あぁ、新聞記者が来たよ、名刺もらった』
先ほど貰った名刺を渡すと、あきつ丸は親の仇の様に睨んでいた、怖いっスよ
あ 「取材、でありますか?」
弥 『多分そういう事、正直怠い』
あ 「良い事でありますなぁ、ついに新聞デビューでありますか」
弥 『それは皮肉か?、まぁ良い、呑み始めようか』
あ 「そうでありますな、今日は無理しないようにしなきゃ…」
……
…
萃香達の戦いが終わり、いよいよ宴会が盛り上がって来た、そろそろ撤収かなぁ
しばらくの間あきつ丸と呑んでると、遠くから萃香が歩いて来た、ほぼ無傷じゃんか
萃 「ねぇねぇ、あきつ丸借りて良いかい?」
弥 『えぇ、特に問題無いですよ』
俺がそう言うとあきつ丸は腕を引かれて行った、生きて帰って来いよー
あ 「はぁ…、言って来るでありますよ」
弥 『行ってらっしゃい、待ってるよ』
あきつ丸の目は覚えていろとでも言いたげだった、後が怖いですねぇ
そうして俺は一人になった、まぁゆっくり呑んでますかね
……
…
一人でボーッと呑んでいると、コレットが話し掛けて来た、珍しいな
コ 「あらあら、女の子達が居なくなっちゃったわね?」
弥 『仕方ないだろ、せっかくだし話そうか』
コ 「そうねぇ、あ、そうそう、この前侵入者が来た時にもらった名刺あったでしょ?」
弥 『あぁ、これの事か?』
懐を漁り連絡先の書いてあるメモを取り出す、良く見るとこれ二つ折りなんだ
紙を開き中を読むと、あきつ丸についてだった
(行方不明の揚陸艦あきつ丸について知っていましたら、是非ご一報下さい)
コ 「これはどういう事なのかしら?」
コレットはいつもより低いトーンでそう言った、これはつまり…?
弥 『……酔いが醒めたぜ、これで辻褄が合うじゃないか』
コ 「どういう事?」
弥 『あいつらはあきつ丸を探しに来た捜索部隊だ、それがあきつ丸と同じルートでここに来たんだろう』
弥 『何より日本海軍と書いてある、そう考えるのが妥当だ』
コ 「そうだけど…、確か仲悪かったよね?、日本陸軍と海軍」
弥 『それどころじゃ無いだろ、一人船が居なくなったんだから』
弥 『もちろんあきつ丸と離れる気は無いがな』
コ 「じゃあ、どうするの?」
弥 『とりあえず行くしか無いだろ、折角ゲートが出来たんだから』
コ 「そうするにしてもご一報って、ここに電話あったかしら
弥 『最悪紫さんにまた頼むよ、今度埋め合わせしなきゃな…』
コ 「あ、誰か来たわ、それじゃ」
そうしてコレットの声は聞こえなくなった、その頃足音が近づいて来ていた
魔 「よう、久し振り!」
弥 『あぁ、魔理沙か、久し振りだな』
魔 「今日はあきつ丸居ないのか?、姿が見えないぜ」
弥 『あいつは萃香に連れて行かれました、可哀想に』
魔 「あぁ…、こりゃ帰って来る頃には出来上がってるな」
弥 『うわぁ…、それはそうとあきつ丸に用だったのか?』
魔 「いいや全く、取り敢えず確認しただけだ、折角だし一緒に呑もうぜ」
弥 『そう来ると思った、つまみ有るか?』
魔 「あぁ、貰うぜ、何があるんだ?」
弥 『スルメとかビーフジャーキーとか?』
魔 「ほぅ、じゃあスルメをくれ」
弥 『ほいよ、にしてもどういう風の吹き回しだ?、いつも霊夢達と呑んでるだろ』
魔 「なに、単なる気紛れさ、たまには良いだろ?」
そう言って魔理沙は焼酎を煽っていた、飲み過ぎんなよ
魔理沙が来て直ぐに霊夢がやってきた、すっかり酔い潰れたあきつ丸を連れて
弥 『まぁ、そうだな……お?、霊夢とあきつ丸が来たぞ』
隣を見ると魔理沙は少し機嫌が悪そうになっていた、どした?
魔 「…ッチ、折角良いとこだったのに」
霊 「何良く分かんない事言ってるのよ、どうでも良いから早く手伝って」
魔 「はいはい分かりましたよ、空気が読めねぇな全く」
そう言って魔理沙はあきつ丸を長椅子の上に寝かせた、まぁ安らかな寝顔
霊 「萃香が調子乗って呑ませたせいでこうなったわ、どうするの弥生?』
弥 『後で車に乗せておこう、後は放置で良いんじゃないか?』
魔 「起きてない事を良い事に酷い事言ってんな」
弥 『そうか?、まぁそんな事で怒る奴でも無いだろ』
弥 『まぁ取り敢えず、続きを始めようぜ』
俺がそう言うと、魔理沙が盃を掲げた
魔 「それじゃあ…、乾杯!」
それを皮切りに四人(1名撃沈)の宴会も始まった、その後人数が増え大騒ぎになったのは別の話
次回、何かが起きるはず