東方銃憶録   作:MICRA

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当分は外界の話です
誤字脱字報告よろしくです


鎮守府での暮らし

真夜中である、あきつ丸や他の奴らも寝静まった、峠に行くしかなかろう

MARCHはヒルクライムには向かない、何方かと言えばダウンヒル向きだ、車体が軽いからな

そう言う言い訳を考えながら峠の山頂に着いた、にしても暗いな、電気は通ってない様だ

良く見れば昔はあったと思われる茶屋や、動かない自販機などがあり、哀愁を感じる

車の外に出てフェンダーに寄りかかり、ボケッとしていると、やはりコレットが話し掛けて来た

 

コ 「寂れてるわね」

弥 『麓にあんな物騒な奴等がいて、まして孤島だろ?、仕方ないさ』

コ 「それもそうね」

弥 『単冠湾なんて中々聞かない僻地だぜ?、俺も親があんな仕事してなきゃ知らなかったと思うわ』

コ 「親御さんは何やってるの?」

弥 『知ってるくせに、俺からは言わないからな』

コ 「ちぇっ、つまんないなぁ」

 

よくよく考えれば暗い中車のヘッドライトだけ付けて、一人で喋ってるやばい奴だな

こりゃ化け物と言われても仕方ないかも知れん、変える気は無いけど

 

弥 『さて、戻りますか』

コ 「本当にこれだけのために来たのね、私は引っ込むわ」

 

そんな会話をしつつ車に乗り込んだ、さて、行きますかね

アクセルを踏み込みエンジンに鞭を入ると、MARCHは唸りを上げ飛び出した、SR20にして正解だったな

直角コーナーに差し掛かりブレーキを踏む、するとリアの荷重が抜け滑り出し、鮮やかにコーナーを抜けた

毎回こうだったら良いのにな、と思いながら俺はアクセルを開けた、にしても道が悪い

 

コースも終盤に差し掛かり、例のジャンピングスポットが近くなって来た

あそこで如何に跳ばないかが鍵だ、あそこで跳んだら確実にアンダーが出るからな

そんな事を考えているうちに、問題のスポットに着き、俺はアクセルを抜き緩やかに減速した

それでは不足だった様で車体が跳ね、運が悪く左前輪から着地した、今嫌な音したんですけど

すぐに左前輪の接地感がなくなり、壁に突き刺さりそうになった、サスが壊れたか?

ひとまずスピードを30kmに下げ、車体に無駄なダメージが入らない様鎮守府に戻った、最悪だ

 

……

 

鎮守府の駐車場に車を止め、トランクの中のジャッキを取り出した、油圧ジャッキが欲しいです

車体を上げようと四苦八苦していると後ろから話しかけられた、化け物に話し掛ける物好きは誰かな?

 

? 「よう、知らねぇエキゾーストが聞こえたと思ったら、最近話題の客人じゃねぇか」

 

そう言う彼女は、頭に4本の棒の様な物を付け、露出度が比較的高い服を着ていた

 

弥 『ちょいとばかりサスが逝かれた様で、用が無いなら失せて下さい』

? 「おいおい、人が心配してやってんのにそりゃ無いだろ、にしても不思議な車だな」

弥 『どこがです?、エアロ付けてる以外は他のMARCHと同じですよ』

? 「あんまり私を舐めんなよ?、排気音で大体は分かるぜ、エンジン積み換えてるだろそれ」

弥 『よく分かりましたね、SR20DEに積み換えてるんです』

? 「で、手伝ってやろうか?」

弥 『そうですね…、ジャッキとウマってあります?』

? 「確か提督の車庫に…、探して来るわ」

 

そう言って彼女は走って行った、中には良い人もいるって事か

車体をある程度上げ、ホイールを外すと…、特に問題は無かった、何故?

ボンネットを開け、サスのマウント部やらボルトやらを見たが全く問題が無かった

俺がうんうん唸っていると後ろからガラガラと言う台車の音がして、さっきの女性が現れた

 

? 「分かったか?」

弥 『全然分かんないです、後はスフィア類しか…』

? 「スフィア?、シトロエンみたいな油圧サスじゃあるまいし…、まさかな?」

弥 『そのまさかです、だけど試験的に付けてたからスフィアが露出してるんですよね…』

? 「絶対それじゃねぇか、なんか思い切り衝撃を与えたりしたのか?」

弥 『あそこの峠道が悪いでしょう?』

? 「あぁ、確かにな」

弥 『それで車体が思い切り跳ねたんですよ、その時から接地感が無くなりましたし』

? 「それだな、んで、どうするんだ?」

弥 『保留、ですかね、修理のしようが無いので』

? 「んー、私が軍の奴らに口利きしてやろうか?」

弥 『いえ、お気持ちだけで』

 

俺の車勝手に直るしな、まぁ引かれるから言わないが

 

? 「ふーん、そうか、気が変わったら言ってくれ」

弥 『分かりました、んで、貴女の名前は?』

? 「ん?、あぁ、摩耶ってんだ、よろしくな」

弥 『ほう、私は弥生、女の子みたいな名前ですよね』

摩 「3月ってか、中々良い名前だぜ?」

弥 『なら良かった、よくイジられるんで』

摩 「まぁ…、なんつーか、ドンマイ」

摩 「それじゃあな!、また会おうぜ」

 

そう言って彼女は行ってしまった、柄にも無く良く喋ったものだ、家族の話とか

 

……

 

廊下を意味も無く歩いていると中々広い様だ、その上なんだこの部屋の量、嫌になるわ

ましてほぼ同じ様な廊下で迷いそうだ、てか迷った、ここはどこですか?

手元の懐中時計を見ると朝飯の時間はゆうに過ぎていた、寝とけば良かったかな

少し不安になりながら歩いていると、龍田が部屋から出て来た、出来る事なら会いたく無かった

 

龍 「あら〜、こんな所まで何しに来たの?」

弥 『…道に、迷ったんです』

龍 「間抜けねぇ、「ん?、誰だこいつ」あ、天龍ちゃん」

 

部屋から顔を出した娘は天龍と言うらしい、強そうな名前

 

天 「何しに来たんだ?、喧嘩売ってんなら買うぜ?」

 

天龍はこちらを睨みながらそう言った、目が泳いどるが

 

弥 『その言葉、そのままお返ししますよ』

天 「アァ?、あんま調子に乗るなよ?」

 

そう言って天龍は壁を殴ると、壁には亀裂が入りクレーターが出来た、馬鹿力だ、背筋が凍るぜ

 

弥 『次は脅しですか、ガキじゃあるまいし…』

天 「んだとテメェ!」

 

遂に天龍は殴り掛かって来た、大振りだな

左側に避けそのまま体を捻り、後ろ蹴りを放つ、蹴りは天龍の腹部に命中した

奇妙な声を上げながら天竜は吹き飛んで行き、ビクビクと痙攣していた

 

龍 「…後で話があるわよ」

弥 『ごめんなさい』

 

取り敢えず天龍を医務室まで運ぶ事になった、女子には手を上げないって決めてんだがな




口内炎ってイライラするよね
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