誤字脱字の報告よろしくです
医務室である、雰囲気はそのまま保健室で、入り浸って居た俺としては居心地が良い
流石にベッドの隣で見ている訳にもいかないので、龍田と並んで長机を囲んでいた
軍医さんに淹れてもらった紅茶を啜りながら待っていると、龍田が口を開いた
龍 「にしても、この前はごめんなさいねぇ」
弥 『あれは私にも非がありますよ、あ、起きたみたいですよ』
天龍は何か呻きながら起き上がった、少し落ち着いたら謝らないとな
龍田は天龍に駆け寄って何かを話していた、俺は部屋に帰りたい
しばらくあちらで話した後、天龍こっちに来てテーブルに座った、気まずい…
気にせず紅茶を飲んでいると何故か天龍は俺の顔を覗き込んでくる、なんか付いてる?
弥 『なんですか?』
天 「あっ、あぁ、なんでもねぇ…」
天龍はすぐに目を逸らし、テーブルのチョコを食べていた、変なの
その頃軍医さんがテレビを点け、ニュースを見ていた、内容は他愛もない国内の事件などだったが
《アメリカ国防総省がFederal Bioterrorism Commissionを設立》という気になる物もあった
しばらく重苦しい空気が漂い、天龍が口を開いた
天 「その…、さっきは悪かったな、殴り掛かっちまって」
弥 『私こそ、蹴りを喰らわせてしまいましたし…』
そうしてまた沈黙が続いた、俺も彼女も謝るのが苦手な様だ、全く不甲斐ない
重苦しい雰囲気の中、扉が勢いよく開かれ、あきつ丸が鼻息荒く立っていた、どうした?
あ 「全く弥生殿!、何処にいるかと思えばこんな処に!」
弥 『紅茶貰ってました、道に迷っちゃってな』
あ 「全く…、部屋に戻りますよ、話があります」
弥 『ん、分かった』
俺は立ち上がって扉に近付いた、後ろを振り向くと天龍は状況が飲み込めてない様で唖然としている
弥 『それじゃ、失礼します』
あきつ丸に腕を引かれながら医務室を後にした、少し名残惜しい
……
…
部屋に戻ると椅子に座らされ、向かいにあきつ丸が座った、真面目な話かな?
あ 「弥生殿、この度陸軍に帰らせて頂く事になったであります」
弥 『そうか、寂しくなるな』
あ 「何を言ってるんでありますか?、弥生殿も行くんでありますよ」
当然、と言いたげな表情であきつ丸はそう言った、ちょっと腹立つな
弥 『え?、言っておくが俺は船、飛行機は酔っちまうからな?』
あ 「関係無いであります、陸軍省からの命令でありますから」
弥 『……、お前たまに強引だよな、仕方無い、行けば良いんだろ行けば』
あ 「弥生殿は物分かりが良くて好きでありますよ」
弥 『他の奴らにそれ言うなよ、勘違いされるぜ?』
あ 「弥生殿なら勘違いしないでありましょう?、それにあまり間違いでは無いというか…」
あきつ丸は小声で何かを言った、何故か頬を赤らめながら
弥 『なんか言ったか?』
あ 「あぁ、何でも無いでありますよ、気にしないで欲しいであります」
弥 『そうか…、にしても陸軍省か…』
あ 「どうしたんでありますか?、何か不利益でも?」
弥 『……、俺には妹がいてな、確か陸軍に居たはずなんだよ』
脳裏によぎる妹の顔、常時ハイライトオフの死んだ目をした妹の顔、最早トラウマだよ
あ 「なら挨拶に行きましょう、その雰囲気だと何年も会ってないんでありますな?」
弥 『めんどくさい奴なんだよなぁ、会いたくないなぁ』
あ 「子供みたいな事言ってないで行くんでありますよ」
にしても喉が渇いた、確か自販機があるって言ってたな、馬鹿提督が
弥 『分かったよ、それはそうとなんか飲むか?、買ってくるけど』
あ 「じゃあ緑茶が欲しいであります」
弥 『了解、買ってくるよ』
そう言って俺は部屋を出た、休憩所ってどこだったかな
……
…
休憩所は外にあり、煙草を吸う人が居るのか吸い殻入れがある、壁の方には自販機が数台並んでいた
その近くにはテーブルやイス、ベンチなんかもあり中々整備されている様だ
何より見所なのは海が良く見える事だ、海に入るのは嫌いだが見るのは好きなんだよな
椅子に座りぽへーっとしていると、扉が開き誰かが入って来た、霊夢みたいなオフショルダーだな
? 「アレ?、提督かと思ったら違う人ネー」
そう言って彼女は自販機で紅茶を買った、にしても海外の人なのか?、片言だが
? 「相席良いデスカー?」
弥 『あ、どうぞ』
彼女は俺の向かい側に座った、こうなるならベンチにしてれば良かったぜ
? 「ワタシ金剛ネ!、What's your name?」
弥 『あぁ、弥生って名前です、ただの庶民ですよ』
金 「family nameは?」
弥 『中島弥生、中島ですよ、弥生って普通女の子に付けません?』
金 「良い名前じゃないデスカー!」
弥 『そう言って貰えて良かったですよ』
弥 『んじゃ、私は帰りますね』
金 「good by!」
そう言って彼女大きく手を振っていた、俺の名前褒めた人初めてかもな、あ、二人目か
……
…
部屋に戻るとあきつ丸はすっかり眠りこけていた、涎たらしてますよ
フ 「これで本当に軍人なのかな?」
フランは呆れたようにそう言った、確かに現役の軍人とは思えない寝顔だった
弥 『折角だ、悪戯しておこう』
フ 「そうだね、でも何するの?」
弥 『まぁ見てなさい』
そう言って俺は懐からマジックを出し、あきつ丸の方を向いた
取り敢えずおでこに肉って書いておいた、肌が白いから目立つな
フ 「フフ、明日怒られるよ?」
弥 『ッフフ、それは明日考えればいいさ、明日は早い、早く寝ましょう?」
フ 「そうね、まぁ私は夜行性だから寝ないけどね」
フランはそう言って戯けて見せた、可愛いな
明日は早い、寝るとしよう、そう思い俺は机に突っ伏し眠りに落ちた、昨日寝てないからな
なんか不完全燃焼な感じがしますね