ベンチに座ってる間昔の事を思い出して居た、フィガロがああなった原因だ
その頃はまだ今の様に目が死んでおらず、また変な事も言わない年頃の普通の女子高生だった
特にこれといった弱点も無く成績優秀、人当たりも良い完璧超人だった、昔はな
その頃俺はマルハワ学園に行く事になっていた、うちは代々あそこに行く事になっていたからだ
あそこの奴等エリート意識高かったなぁ、ムカつく奴も沢山居た
海外にあるマルハワに行くと言う事は日本に居ないことを意味する、つまりフィガロには会えない
俺は意識して無かったがそれがショックだったのか口調、行動がおかしくなり始めた
遂には親と喧嘩し自室に閉じ篭ってしまい、説得したが遂に俺が発つ日まで出てくることは無かった
翌年にはマルハワに来るから良いと思って居たが、来る事はなく親に聞くとベネットに行ったと聞かされた
楽しいスクールライフを満喫し卒業、日本に帰るとゆったりとした一年を過ごした
今思えばあれは嵐の前の静けさだったのかも知れない…
フィガロが帰って来ると今の様に目が死んでおり口調も敬語に変わっていた、何処と無く余所余所しい感じ
しばらくすると何故か夜に部屋に忍び込んでいる事があった、酷い日には布団に入って居たり
部屋に隠してあった薄い本が灰になって机の上に置いてあった時は笑った、失笑である
その後も風呂に入って来ようとしたり、人の部屋のベッドで先に寝ていたり奇妙な行動が目立った
一年程そんな生活をして居ると、職場で彼女が出来た、赤毛の可愛い子でした
一ヶ月ほど付き合って居るとフィガロがあの女は誰だと聞いて来た、何で知ってるのかは未だに分からん
彼女だと言うとブツブツと何かを言いながら何処かに行ってしまった、その時はまだ気にも止めて無かった
それから赤毛の彼女は疲れたご様子だった、目元に隈を作ってたり髪が少しボサボサになっていたり
聞くと夜中に家のインターホンを連打して来たり、家のポストに死んだ鼠と手紙が入って居たり
手紙の内容は今の彼氏と別れなければお前を殺すと言ったものだった、過激ですよね
その後一カ月程で彼女は引っ越してしまい、関係は自然に消えて行った
親のコネが偉大な為監視カメラのデータを手に入れる事が出来た、そこには知り合いが写って居た
我が妹フィガロである、特徴的なゴスロリファッション、ペストマスクでそれが分かった
それが発端、忌々しい昔の話だ
フ 「お兄様、こんな所で何してるんですか、探しましたよ」
弥 『お前が置いてったんだろ、迷子になりそうだから待機してた』
フ 「大声で呼んでくれれば迎えに行ったのに」
弥 『俺は迷子の小学生か、ダサいから嫌です』
その後フィガロは仕事に行き、俺はフィガロの家に帰る事にした
……
…
地下駐車場に戻り見学がてら停まってる車を見ていた、軍の金持ち共はどんなの乗ってんだ?
と、言う事で見ていくと大半はクラウンやプレジデント、BMWが停まっていた、高級車ェ…
珍しい所だとザガートが有ったり、結局高級車じゃねぇか
そんなこんなで愛車の元に戻ると白いスク水の女の子が興味津々に見て居た
弥 『俺の車になんかご用ですか?』
? 「あぁ、いや…、ここまで改造されたの見た事なくて…」
? 「ごめんなさい!」
そう言って彼女は走って行ってしまった、にしても何でスク水なんだ?、近くに海やらプール無いぞ?
まぁ良い、車に乗り込みセルを回すとエンジンが掛かりエキゾーストノートが地下駐に響いた
ギアをDに入れ駐車場から出ると背後から別のエキゾーストが聞こえた、特徴的な空冷式のサウンドだ
バックミラーを覗くと背後にはまん丸なヘッドライトが見え、ロービームでくっ付いてくる
ライトの間隔的に古い軽だな、フロンテ辺りか?
しばらく走って居たがずっと付いてくる、少し遊んでやるか、丁度峠だし
O/DをONにしエンジンに鞭を入れた、それに答える様にエンジンは唸り車体を引っ張って行く
すると後ろの軽は離れて行き、バックミラーから消えた
しかしコーナーを抜ける度に車間は縮まっていった、軽いんだな後ろの
しかし後ろの車を見て居ると気づく事がある、それはアンダーが顕著に出て居る事だ
古いFF車に有りがちなアクセルONでドアンダーと言った感じ、だからドリフトしてんのか
こちらもアンダーを消すためドリフトやタックインを多用し走っている、いつも走り方だ
そんな調子で下っていくと峠を抜けてしまった、遊び過ぎちまったみたいだな
そのまま近くのコンビニには居るとそのまま軽も入って来た、ホンダZか、軽い訳だ
運転席を見るとさっきMARCHを見て居たスク水の子だ、そのまま出て来るなよ
そのまま車の中にいると窓が叩かれた、スク水の子だ
弥 『どうして付いて来たんです?』
? 「あぁ、その、まだ名前を聞いてなくて…」
弥 『私の?、弥生って名前です、女の子みたいな名前ですよね』
弥 『貴女は?』
? 「あぁ、私はまるゆって言います…」
? 「それじゃ!」
そう言ってまるゆはZに乗り込み、走って行ってしまった、嵐の様な子だな…
その後フィガロに他の女の匂いがすると問い詰められたのはまた別のお話
あきつ丸はしばらく出ない…、筈