東方銃憶録   作:MICRA

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やっと幻想郷に帰れる…、誤字脱字の報告よろしくです


幻想に還し者
帰郷


朝起きると、そこは暗闇だった

 

弥 『ん…、あぁ、朝か…』

 

なんて事はない、俺は寝相があまり良く無いからうつ伏せになっているだけだ

体を腕立ての要領で持ち上げ起き上が…、なんと起き上がれません、腰から下が動かんのです

それに腰の辺りが心なしか重い、誰か乗ってんなこれ

 

弥 『ちょ、フィガロ、退きなさい』

フ 「ん〜…、あと一年待って下さいぃ…、Zzzz…」

弥 『一年は長ぇよ!、って言うかお前重くなったな』

 

俺がそう言った瞬間、腰に巻き付いていた腕に力がこもり始めた

 

弥 『ちょっと、痛い、痛いって』

フ 「お兄様ァ…、言って良い事と悪い事がありますよ?、まして女子に」

弥 『本当の事を…痛ッ!、ゴメンて、許してくれ』

フ 「ったく、そう言う事言うからデリカシー無いって言われるんですよ」

 

そう言うとフィガロは腕を解いてくれた、ってかなんで俺の部屋で寝てるんだよ

人の部屋で勝手に寝てる奴にデリカシー云々言われたくないわ

 

フ 「それはお兄様の寝顔を見にですよ」

 

なんで分かった、俺は妖怪サトラレなのか?、まぁ妖怪は合ってるな

 

弥 『お前にデリカシー云々言われたく無いわ、人の寝顔見に来る奴に』

フ 「それとこれとは話が別ですよ」

弥 『ったく、そうかよ』

弥 『そろそろフランを迎えに行こう、間に合わなくなる』

 

そんな話をしているうちに時計は午前8時を回り、単冠湾への船の時間が近づいて来ていた

 

弥 『えっ、お前付いてこないの⁉︎』

フ 「付いて行きたいんですけど、今日中に書類終わらせないと幻想郷までついて行けないので」

弥 『あっ、そっちには付いてくるんだ』

 

……

 

フランを迎えにあきつ丸の家に来た、マンションなんだな

フィガロによるとあきつ丸の部屋番号は166、って事は一階?、何のためのマンションだよ

インターホンに部屋番号を入れるとやる気のないあきつ丸の声が聞こえて来た

 

あ 「誰方でありますかぁ?」

弥 『俺だよ、弥生だ』

あ 「へぇッ?、ま、弥生殿⁉︎、何をしに来たんでありますか?」

弥 『フィガロから連絡来てなかったか、フランを迎えに来た、今日幻想郷に帰るからな』

あ 「あっ…、そうでありましたな、今開けるんで上がって来て下さい」

 

あきつ丸がそう言うと入口の自動ドアが開いた、にしても高価そうなマンションだな

 

エレベーターを待っていると離島が話し掛けてきた、無視すると首が締まるのはどうにかして欲しい

 

離 「調子ハドウカシラ?」

弥 『今から幻想郷に帰るとこです、久しぶりだから楽しみですよ』

離 「ソウ、マァ楽シンデクルト良イワ」

離 「モチロン、アノ事忘レナイデネ、ジャ、マタコンド」

弥 『あ、はい』

 

そうしているうちにエレベーターが下がって来た、意外と遅かったな

あきつ丸に会うのは久しぶりだ、ちょっと緊張すんな

 

柄にも無く高鳴る鼓動を抑えながらインターホンを鳴らすと

ドタドタと足音を響かせながら普段着のあきつ丸が出て来た、ダサTに身を包んだあきつ丸が

ホットパンツはまだ似合うから良いがなんだその(脱走常習犯)って書いてあるシャツは

 

あ 「弥生殿、久しぶりであります!」

あ 「ささ、上がって上がって」

 

そう言いつつあきつ丸は俺の腕を引っ張って行き、リビングのテーブルに座らせた

周りを見回すと中々綺麗な部屋で年頃の女子といった様子、可愛らしく所々パステルカラーを入れている

可愛らしい部屋だなぁ、所々銃とか手榴弾が転がってる以外は

 

弥 『意外と可愛らしい部屋なんだな』

あ 「意外ってなんでありますかぁ!、まぁ、褒め言葉として受け取っておきます」

あ 「お茶淹れたんでありますよ、どうぞ」

弥 『ん、ありがとな』

あ 「まだ出発まで時間があるんでしょう?、少し喋りましょうよ」

弥 『そうだな、まぁ時間には余裕がある』

あ 「出発は何時頃で?」

弥 『確かお昼頃かな、1時とか』

あ 「ほぅ、なら時間がありますな」

弥 『そうだな』

あ 「…」

弥 『…』

 

正直、話す内容が無い、あきつ丸もその様で気まずい沈黙が流れている

 

弥 『車の調子は、どうだ?』

あ 「悪くないですね、トルクもあるし曲がりやすい」

弥 『そうか』

 

マジかあきつ丸、あの車フロントヘビーでアンダーが酷いのに

 

弥 『これからなんかパーツ付けんの?』

あ 「エンケイのRP01でも」

弥 『ふーん、他には?』

あ 「今の所無いですかね、中身に今の所不満は無いですし」

あ 「エアロはターボ用のフォグランプ一体のバンパーで理想的ですし」

弥 『つまりは満足なんだな』

あ 「そういう事であります」

弥 『…』

あ 「…」

 

またもや沈黙が流れている、その上さっきと違い俺にはもう話の種が無い

あきつ丸も話の種を探す為か俺の事を舐めるように見ている、そして視線は胸元に止まった

 

あ 「そのネックレスはなんでありますか?」

弥 『ん?、貰い物』

あ 「正直に言って良いですか?」

弥 『どうぞ』

あ 「その、趣味があまりよろしく無いと言うか…」

弥 『俺もそう思う』

離 「本人ノ前デ失礼ジャナイカシラ!」

あ 「…」

弥 『…』

 

正直今、俺は離島が馬鹿なんじゃないかと思っている、ほら、あきつ丸の目付きが鋭くなったじゃん

 

弥 『離島さん…』

離 「ン?、何カシラ、当然ノ事ヲ言ッタダケヨ?」

弥 『はぁ…、もう私からは何も言いません、あきつ丸に自分で説明して下さい』

離 「ア…、ヤッチャッタZE☆」

弥 『やっちゃったZE☆、じゃないでしょう‼︎』

 

離島棲鬼と漫才の様な掛け合いをしていると、あきつ丸が呆れた様にこちらを見ていた

 

あ 「弥生殿は人外に良く好かれますなぁ」

弥 『心配するとか無いわけ?』

あ 「特に、幻想郷ではしょっちゅうでありましたし」

離 「何ノ話?、気ニナルノダケド」

 

そうして俺達は船の出航時間まで時間を潰す事にした、今からでも船に乗るのが憂鬱だ

 

 

 

 




あと一、ニ話で異変開始!、な筈
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