館の周りには魔理沙やら咲夜などがおり、張り詰めた緊迫感を放っている
魔理沙がいつにも無く不敵な笑みを浮かべ、レミリアの隣で咲夜はキリリと凛とした雰囲気を放って居る
一足先に竹林に入って行ったフィガロは竹に寄りかかり妖夢と話して居る、妖夢少し怯えてんぞ
恐らく幻想郷代表者の霊夢と紫を待って居たのだろう、珍しく協調性があるな
紫 「待たせたわね、行きましょうか」
魔 「ったく、珍しく霊夢達遅かったなぁ?」
弥 「こいつが余計な事してたのよ」
そう言った霊夢は俺を指差した、自ずと皆はこちらを見てくる
そして皆やれやれと言った様子で首を振った、何だよ、なんかイラっとするんだけど
魔 「まぁ取り敢えず揃ったな、行くとしようぜ!」
? 「あんまり勝手に決めないでくれないかしら?、こっちにも都合があるのよ」
皆が一斉に振り向くと、ブレザーにうさ耳という奇抜なファッションの女性が居た
目は紅く輝き、能力持ちである事を暗示している
弥 『貴女も能力持ちですか…』
俺はそう言って目を紅く光らせた、向こうと違い俺は古い電球の様に揺らいでいるが
? 「貴方まさか…、月の民ッ⁉︎」
弥 『何を言っているのか分かりませんが…、邪魔をするなら排除しますよ』
? 「私達を連れ戻しに来たの?、それとも…、まぁ良いわ、ここで倒すッ!」
俺は腰からC96を、あちらは手を拳銃の形にした、まぁこちらの人達は弾幕か
しかし予期せぬ形で対戦は中止された、割り込む形で妖夢が入って来たのだ
魂 「ここは私が、貴方は妹さんについて行ってあげて下さい」
魂 「あの人はまだこちらに慣れてない、さぁ早く!」
んー、そこまで大ごとじゃないよ?、そこまであいつ弱く無いし
フ 「さぁ、お兄様早く!」
フィガロは俺の手を引き館に上がり込んだ、まぁ妖夢に任せれば何とかなるだろう
……
…
フ 「こっちはあまり平和では無い様ですね」
弥 『そうでも無いぞ、偶々今日異変だっただけで』
話しながら廊下を歩いているが、先に入った魔理沙とかの気配が感じられない
中は薄暗くフラッシュライトを左手に持ち銃を構えながら進んで行った
外見からは想像出来ない程中は広く、未だ手掛かりは掴めていない
フ 「…おかしくないですか?、外観からはあり得ないほど広いですよ」
弥 『今俺は狐に化かされた気分だよ』
そうして終わりの見えない廊下を歩いていると、コレットが話しかけて来た
コ 「お久しぶり、今良いかしら」
弥 『どうした、久しぶりじゃ無いか』
コ 「私達の能力の研究してたのよ、面白い事に気付いたわ」
弥 『と、言うと?』
コ 「私達の能力は作る力、形の無いものも作れるの」
弥 『つまりは?』
コ 「能力をコピーする事が出来るのよ‼︎」
弥 『ん?、コピー?』
弥 『コピーのみ?』
コ 「えぇ、それもその能力を使っている時を見るしか無いわ」
コ 「だけど便利でしょ?」
弥 『多分な、今度適当な人の能力コピーして使ってみよ』
そうしてコレットは引っ込んで行った、結局報告だったのね
……
…
コレットに言われた能力の応用について考えていると、フィガロに話し掛けられた
フ 「何をブツブツ言ってるんですか?」
弥 『?、何でも無い』
フ 「そうですか…、あ、なんか突き当たりましたよ」
フィガロから目を離し前を見ると襖があり、開けて下さいと言わんばかりの隙間がある
隙間から覗いてみると銀髪で特徴的な服を着た女子がおり、そっぽを向いている
襖をそっと開け銃を向けつつ近づくと、彼女はあらぬ方向を向きながら口を開いた
? 「貴方が噂の殿方?」
弥 『いつ噂になったのか知りませんが…、貴女がこの異変の首謀者ですか?』
回転椅子に座った彼女はクルリとこちらを向いた、幻想郷の人って容姿端麗ね
? 「そうかも知れないし、そうじゃ無いかも知れない、真相は自分の手で手に入れるものよ?」
弥 『そうですか…、まぁ知った事では無いですし、私はあくまで傍観者として来ただけですから』
? 「そう、野次馬って事ね、なら銃を下ろしてくれる?」
フ 「下ろす理由が見当たらないんですが、下ろした瞬間に貴女が襲ってくるかも知れないですし」
? 「逆に言えば襲う理由が無いわ、野次馬を襲う理由は無いでしょう?」
しばらく双方は均衡状態になり、やがてフィガロが銃を下ろした
俺も銃をホルスターに収め、戦闘状態を解いた
部屋の中は病院の診察室の様になっており、薬品棚の中にはペニシリン等薬もある
にしてもこっちにペニシリンあるんだな、てっきり気合いと根性で治すのかと思ってたわ
レントゲン写真の様な物もあるが外界と同じメカニズムかは分からない
人里の開発ぶりから時代的には江戸時代位の水準だが、整理された棚の中の薬品や医療器具の水準は現代医学と同じぐらい進歩しているようだ、メスの刃が綺麗だしな
? 「そこの椅子に座ってくれるかしら」
弥 『はい、フィガロ、後ろから覆い被さらないで』
椅子に座った俺の頭に後ろから顎を乗せるような形でフィガロは覆い被さってきた
フ 「椅子は1つしか無いんですよ?、お兄様が先に座った以上こうしないと楽に話が聞けません」
弥 『そうかい…、もう何も言わぬ』
? 「いちゃいちゃしてる所悪いんだけど、話をして良いかしら?」
弥 『すいません…、どうぞ』
そうして彼女の異変を起こした理由の説明が始まった、なんか話長そうだな
車のセルモーターがヤバイ