異変が終わって早2日、早いものだ
今日の夜宴会があり、そこでフィガロと皆を合わせる予定
んで、当のフィガロは…、何かを言いたそうにこちらを見ている
フ 「お兄様」
弥 『何?』
フ 「そういえばここに来る時和菓子屋が有るって言ってましたよね?」
弥 『あるよ、だから?』
フ 「行きたいんです、食べたいんです!」
弥 『そう、今から行く?』
フ 「え、あ、はい!」
と言う事で、人里に行く事になった
……
…
フ 「遠くないですか?」
弥 『歩いて…来るの…初めてなんだよね…」
フ 「バテ過ぎじゃないですか?、お兄様」
さて、車を使わず歩いて来て見たが…、息も絶え絶えである
いやね、車で来ると買い過ぎちゃうと思って歩いて来たんだけど、遠い
尚、現役軍人フィガロ氏は未だ未だ元気である、元々体力あるしね
流石中学マラソン第一位!、ちなみに俺は後ろから二番目、スプリンターなんだよ、俺
咲夜も人里によく出入りしてるから高を括ってたけどさ…
良く良く考えたら同じ人間でも咲夜は飛べるじゃない、歩いてないじゃない
フ 「行き着くんですか?、私が負ぶって行きましょうか?」」
弥 『やだ…、車呼ぶことにするわ…』
フ 「ですね」
結局俺は、指笛でミアを呼ぶ事にした、結局意味ないじゃん
……
…
さて、満を辞して人里に着いたわけだが…、浮いてる
フィガロの服装が浮き過ぎてるんだよ、ゴスロリって
周りの人間達は基本的に着物やら半被やらを着ており、宛ら祭りの会場の様だ
ただえさえ俺が洋服で浮いてるってのに…、二人で浮きまくって空でも飛んじゃうんじゃないですかねぇ?
フ 「なんかくだらない事考えてません?」
弥 『いや?、あぁ、着いたぞ』
そんな事を話していたら、甘味処に着いた
何時もの威勢の良いおっちゃんが挨拶してくれた、会釈で返しておく
どうやら書き入れ時の様で店員の皆さんはてんてこ舞いである、あ、一人転けた
良く良く考えればこいつと二人で出掛けるのは久しぶりだ
昔、前の彼女がこいつの嫌がらせで引っ越した時から半ば縁を切った様なものだったからな
正直、まだ許してはいない、ただ今はこいつの兄として振る舞うだけだ
何より、今上手く行っている関係を壊す気は毛頭無いって事だ
フ 「お兄様?、どうされました?」
弥 『ん、何でも無ぇよ』
店の長椅子に座り少し待つと女の店員がやって来た、まぁいつも通りだな
しかし俺の顔を見た後フィガロを見た店員さんは頭に疑問符を浮かべていた
店 「ご注文は何ですか?」
弥 『みたらし団子2本にずんだ餅2つ』
店 「かしこまりました」
そう言って店員さんは店の奥に消えた、何を疑問に思ったんだ?
フ 「ここ、前に誰かと来たんですか?」
弥 『あぁ、あきつ丸と一回か二回な』
フ 「あぁ、だからですかぁ…」
弥 『ん?』
フ 「あの店員、お兄様の顔を覚えてたんですね、あの年頃は色恋沙汰に敏感ですから」
弥 『ふーん、そっか』
その後一時間程人里をブラつくことにした、久々だしな
……
…
貸本屋に入り立ち読みをしているとふと隣から声をかけられた
文 「あっ、弥生さん!、取材良いですか?」
それは何時ぞやの新聞記者、射命丸文だった
弥 『いいですけど…、何を知りたいんですか?』
文 「例えば何故幻想郷に来たのかとか、外来人の目には幻想郷はどう映っているか、とかですね」
弥 『長くなりそうですねぇ…、今度紅魔館に来てもらえます?』
文 「いえいえ、お時間は取らせませんから!」
そんな話を文としていると奥の本棚にいたフィガロが出て来た、ドス黒い闇を纏いながら
フ 「…お兄様、その女誰ですか…?」
それを見た文も流石に狼狽えた様でこちらに怪訝な眼差しで見て来た
文 「…あの人は?」
弥 『私の妹のフィガロです…』
それを聞いた文は怪訝な眼差しから一転して目をキラキラ輝かせた、まぁ取材対象が増えたからな
文 「あぁ、でも今は落ち着いて取材出来そうにありませんね…、それでは弥生さん、また!」
そう言って文は空に飛び去ってしまった、全く嵐の様だ事
弥 『ふぅ…』
フ 「お・兄・様・?」
背後から寒気のする様な声で話し掛けられ、振り返るとそこには…
類い稀に見る程の満面の笑みを浮かべたフィガロが居た、いつにも増してオーラが黒い…
弥 『ま、まぁ、落ち着きましょう?、フィガロさん』
フ 「何を言ってるんですか?、お兄様、私は今驚く程冷静ですよ?」
フ 「さて、お兄様、車に戻ってお話しましょう?」
弥 『はい…』
こうしてまた俺はフィガロの誤解を長時間かけて解く羽目になったのだった
……
…
無事に誤解を解いた頃には陽も暮れていた、このまま宴会の会場に向かうかな
そう思い博麗神社に向かっている、今日は早めに帰ろう、手伝いは今日は気分が乗らないしな
フ 「宴会ってどんな感じですか?、私達が知ってる宴会ですよね?」
弥 『あぁ、基本的にはな』
フ 「と言うと?」
弥 『みんなが飲む量が有り得ないって事以外は普通』
弥 『偶に戯れあいで地面にクレーターが出来る以外は普通』
フ 「先が思いやられます…」
そんな会話をしながら会場に向かった、ふと窓の外を見ると月をバックに魔女のシルエットが浮かび上がって居た
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