東方銃憶録   作:MICRA

49 / 52
初の番外編、誤字脱字の報告よろしくです


番外編.あきつ丸より
番外編.あきつ丸の一日


弥生殿が帰られて早2週間、自分は未だ始末書作りに必死であります…

そもそもあんな僻地の海域に行かされたら誰だって道に迷うと思うんです

まして偵察だからと言って一人なんて…、だけど自分、その後の記憶が無いんでありますよなぁ

と言うか偵察ならば海軍の空母どもにやらせれば良いと思うんですがねぇ…、何故自分が

 

ま 「あきつ丸さん、手が止まってますよ」

あ 『あ、ごめんなさい』

 

って事で今自分はまるゆに手伝ってもらいつつ始末書を書いているんであります

にしてもあの鬼と恐れられたフィガロ殿が弥生殿の妹だったとは、驚きましたなぁ

その上弥生殿の呼び方が(お兄様)とは…、人は見かけによらぬもの、でありますな

それにいつもとは違って職場でもゴスロリファッションとは、勝負服なんでありましょうな

しかしフィガロ殿、いつも目が死んでいますな、なんか理由があるんでしょうかね

弥生殿が妹であるフィガロ殿の話をしたがらないのも気になります

さて、集中してやらないとそろそろまるゆの目が怖くなって来ました

 

……

 

今日の分の始末書が終わったのは夕方5時ぐらいでありました、これで満を辞して走りに行ける!

そんな事を考えていると隣のまるゆが口を開きました

 

ま 「あきつ丸さん、今日まるゆ車で来てないんです」

あ 『あぁ、あのホンダZ?、なんかあったんですか?』

ま 「オーバーホールの時期でして、それでまるゆの家まで送ってくれませんか?」

あ 『別にいいですけど、何処まで?』

ま 「何言ってるんですか、同じマンションでしょ」

あ 『あれ、そうでありましたか』

ま 「ヒドイですよ、忘れるなんて」

 

そんな談笑をしながら車に乗り込みました、K10MARCH、この前弥生殿と選んだ物であります

スーパーターボ用のエンジンを敢えてターボのボディに積み込み、足回りもスーパーターボ用にすると言う誰得な改造が施された逸品、バンパー一体型のフォグランプとデジタルメーターが気に入っています

 

ま 「この音、スーパーターボなんですか?、外見はターボなのに」

 

セルを回しエンジンに火を入れると過給器の金属音が聞こえて来ました、気分が高揚しますなぁ

地下駐車場を回って外に出たいんですが…、あぁ、あそこですか

 

あ 『そうなんでありますよ、面白いでしょ?』

ま 「えぇ、いよいよグレード不明感が凄いです、ボディカラー黒だし」

あ 『マーチターボって言ったらあのツートンカラーが白でありますからな』

ま 「そうですねぇ、そういえば改になった気分はどうですか?」

あ 『気分も何もまだ戦いに出てないから分からないんでありますよ』

ま 「あぁ、そうでしたね、陸軍のお偉い方も過保護ですよね」

あ 『早く艤装の試運転したいんですが、まあ仕方ない事でありますな』

 

まるゆとお話ししながら家路に着くことにしました、車歴はまるゆの方が長いんでありますよな

 

……

 

マンションに着いてまるゆと別れ、自分の部屋に帰って来ました

いつもの部屋着に着替え夕食を作る事にします、そういえば弥生殿この服見て疑問符を浮かべていましたな、そんなにおかしくないと思うんですが

今日は何を食べましょうか、ご飯を炊いてお魚なんてのも良いですね

それで日本酒を飲んで…、よし、そうしましょう

炊飯器の釜に米を入れて水で研ぎ、釜の中にセットしてスイッチを入れました

少ししてから網を用意して味醂干しを焼きます、焼き過ぎに気を付けて…と

お味噌汁も作りましょうかね、お湯を沸かし味噌を入れてワカメとお麩を…

炊飯器のアラームが鳴りご飯が炊けました、少し蒸らしてから茶碗によそってと

焼き上がった味醂干しを皿に乗せて、お味噌汁を準備して…、よし、出来た!

冷蔵庫に入れてあった日本酒を出して来て…

 

あ 『いただきます!』

 

味醂干しから骨を取り、口に入れる、そしてご飯を頬張れば…

 

あ 『美味しい…』

 

日本酒を煽りつつ夕食を食べました、中々美味しかったでありますよ

 

……

 

昨日は中々良い日でありましたなぁ、そんな事を考えながら朝起きました

いつもの制服に着替えマンションの駐車場に車を取りに来たんであります

このマンションは退役軍人が運営している事もあり陸軍人が多く居るんであります

超高級車なんかも周りを見ればチラホラある中、自分のMARCHがこじんまりと停まってます

何と言うか、申し訳なさそうなのはなんででしょうかね

 

陸軍省に着くと上官から呼び出しを受けました、恐らく次着任する鎮守府が決まったんでありましょう

上官の執務室に行くといつも怠そうに仕事をしている上官…、宮田大佐が仕事に追われて書類にサインをしていました

 

あ 『大佐、何故自分は呼び出されたんでありますか?』

宮 「あぁ、次配属される鎮守府が決まったよ、単冠湾だ、あの気味の悪い提督が居るとこ」

あ 『え、あ、え?』

宮 「ん?、嫌だったかな?」

あ 『あぁ、いえ、いつ頃配属でありますか?』

宮 「そういう詳細はもう少ししてから決めるらしいよ、まぁ俺はそれを君に知らせるだけ」

あ 『そうでありますか、他に無いなら失礼致しますが?』

宮 「他には無いよ〜」

宮 「じゃあね〜、ご苦労さ〜ん」

あ 『ご苦労様、であります!』

 

自分はそうして部屋を後にしました、弥生殿、案外早く再開する事になりそうでありますな




あきつ丸っぽさ出たかなぁ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。