ドラえもん のび太の転生ロックマンX   作:赤バンブル

130 / 293
おまけはいらなかったかも知れない。

読む気がない方はそのままスルー推奨。


バーン・ディノレックス

ハンターベース

 

「以上が我々が把握したゼロとアイリスに関するデータです。」

 

「ふむ・・・・・」

 

ゼロとアイリスがレプリエアフォース基地からスペースラボラトリーへ移動を開始し始めた頃、ライフセーバーは二人のデータをまとめたレポートを持ってシグナスの部屋に来ていた。

 

ウィルスの反応と同時に二人が一時的とはいえ急激なパワーアップをしたことを危険だと察知し、対策を練るためだった。

 

「・・・・・ゼロは今までエックスともに何度もシグマと戦ってきた・・・・・今更多少のウィルスではビクともしないだろう?それにウィルスのことについてはマーティやビートブード達に関しても異常は無かった。」

 

「反応がないのならまだしも、ダメージを受けるどころか・・・・・パワー出力がアップしているのです。エックスとゼロの身体の仕組みは謎の部分が多すぎます。アイリスも完全とは言えませんがゼロとパーツが共有できるよう以前改修を受けています。今後何か起きるか分かりかねますのでここで何か対策を講じた方が良いかと・・・・・」

 

「・・・・・・・確かにあの二人に関しては謎が多い。だが、今になって珍しいわけではないだろう?」

 

シグナスの言うのは尤もなことだった。確かにエックスとゼロに関してはイレギュラーハンターの中で唯一製造元がわかっていない。エックスに至ってはケインに発見され、ゼロに関してはハンター時代のシグマに回収されたという経緯だけでその存在は大きな謎となっている。

 

しかし、ライフセーバーの言い方では大量のシグマウィルスが発生した中心地にエックスと共にいたマーティたちも同類に含まれることになる。マーティたちに関しては製造元も判明しており、あることと言えばマーティは戦闘用に改修してもらったこと、ビートブードとマンドリラーに関しては過去に一度イレギュラー認定されたことぐらいだ。

 

「ですが・・・・やはり、ウィルスでパワーアップするなんて危険すぎます!!せめて二人だけでも手を打たないと手遅れになりますぞ!」

 

「何の話をしているのかね?」

 

そこへハンターたちの応急処置を一通り済ませて報告しに来たドップラーが部屋を訪れてきた。

 

「ドップラー博士!?」

 

「博士、ベース内にいるハンターたちへの処置は?」

 

「大方の処置は終わった。イレギュラー化したものに関しては一時的に機能を停止させることでワクチンの不足は何とか免れた。・・・・・・っで、ウィルスがどうしたね?」

 

「!?」

 

ドップラーに質問をされてライフセーバーは一瞬驚く。

 

「すまないと思ってはいるが少し部屋の外で聞かせてもらったよ。あの二人がウィルスでパワーアップしたとね。私とて一度はウィルスで操られていた身だ。気持ちはわからんでもないが対策を立てるのは今ではないと私は考えるよ。」

 

「なっ!?何を悠長なことを・・・・・」

 

「シグマは我々の常識を遥かに凌駕した存在だ。かつて私が開発した試作アンチプログラムでさえ完全に消滅せず、今回はさらに地球全土に被害をもたらした。例え、ゼロを拘束したとしても何の解決にもならない。」

 

「し、しかし・・・・・」

 

「君たちはもう少し視野を広げて物事を見るべきだ。イレギュラーに関してもイーグリードのように止むを得ずなった者もいればレプリフォースのように正常なのにもかかわらず僅かな誤解で認定されるものもいる。それとも一度イレギュラー化した私の話は聞き入れないと言うかね?」

 

「うっ・・・・・・」

 

「ライフセーバー、確かにドップラー博士はシグマウィルスで操られた過去を持っている。だが、彼が正常に戻ってこちらに協力していなければワクチンプログラムは愚か、我々もすでに全員がイレギュラー化し、全滅していた可能性がある。一度操られた彼だからこそ言えるのだ。」

 

「・・・・・・・・・」

 

「ゼロのことに関しては、この事態が収束つき次第対策を検討する。もし、お前の言うとおりに危険な存在へと変貌した時は・・・・・・・・・・・・・・」

 

シグナスは、複雑な表情を浮かばせながらも言葉を続ける。

 

 

「ハンターベースの全戦力をもって、ゼロをイレギュラーとして処分する。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マグマエリア

 

『ワンワン!』

 

「エックス、また来るわよ!?」

 

「みんな伏せろ!!」

 

エックスとマーティは、マグマエリアに高出力ブースターロケットを求めて奥へと進んでいた。しかし、エリア内は溶岩流が吹き上げており、移動用の通路すら、定期的に押し寄せてくる火山流が二人を襲ってくる。

 

「・・・・・・・・もう、大丈夫みたい。」

 

「よし、今のうちにできるだけ奥へ進もう。」

 

エックスは新たに装備したファルコンアーマーで飛行しながら進んで行く。チャージ攻撃できない代償として空中戦闘を可能にしたファルコンアーマーはその機動力上、ラッシュジェットに変形するラッシュよりも小回りが利き、スピアチャージショットに限っても貫通力の高さで大半のメカニロイドやイレギュラー化したレプリフォース兵士の乗ったライデンを容易に破壊することができた。

 

「ここからはどうやって行くか・・・・・・」

 

しばらく移動すると開けた場所に辿り着いた。近くにはちょうどライデンが置き去りにされている。

 

「ライデンでマグマの中を移動するか、それともこのまま足場を飛び移って移動するか・・・・・・」

 

ちなみにライデンは一機しかない。

 

「・・・・・・二人で乗る?」

 

「べ、別にいいけど・・・・間違ってマグマの中に出されそうで怖いわ。」

 

エックスはマーティと顔を合わせながら話し合う。ライデンでマグマの中を移動すれば最悪中破して動けなくなったとき脱出する手段が失われる。

 

「・・・・・・やっぱり、上を行こうか?」

 

「そうね。」

 

『ワン!』

 

二人はライデンに乗るのをやめて足場を飛び移りながら移動を始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく進むと後方から防衛用に設置されていた翼竜型メカニロイド『プテラノイド』が火炎弾を吐きながら二人に襲い掛かってきた。

 

「くっ!地形が悪いせいで狙いにくいわ!」

 

マーティはバスターショットで応戦するがこの灼熱の環境に耐えられるように設計されたプテラノイドは、特にダメージを受ける様子無く地形を破壊しながら二人に迫ってくる。

 

「マーティ、俺に掴まるんだ!」

 

エックスに手を差し出され、マーティは彼に飛びつく。同時にエックスはフリームーブを作動して飛行し、プテラノイドとの距離を一気に離す。

 

「喰らえ!ギガアタック!!」

 

プテラノイドに向かって無数の貫通弾が放たれ、プテラノイドは体の至る所を誘爆しながらマグマの中に落ちて行った。

 

ドロドロに溶けながら沈んで行く姿は、ライデンを選択して移動した自分たちの行く末だと思うとエックスは背筋がゾッとした。

 

「・・・・・・・の、乗らなくてよかったわね。」

 

「う、うん・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・これは・・・・・」

 

最深部近くにまでたどり着いたエックスは目の前の光景を見て驚愕する。そこには多くのレプリフォース兵士たちが同士討ちで全員が無残な姿で死亡していた。おそらくイレギュラー化の影響で敵味方の判別がつかずに殺し合ったのだろう。元々このエリアにレプリフォースが動いていたという情報があったため、ワクチンを持ってきたがすべてが無駄になった。

 

「こんな・・・・こんな酷い死に方するなんて・・・・・」

 

マーティは目の前の光景を見て言葉を漏らすがエックスはそれ以上にショックだった。

 

「・・・・俺たちがもっと早く来ることができれば助けられたのかもしれないのに・・・・・」

 

エックスは破壊された彼らを見ながら悲しそうな顔をした。

 

『クゥ~~~~ン。』

 

そんな彼にラッシュは心配そうに寄り添ってくる。

 

「ラッシュ・・・・・そうだな、今は動かないといけないな。」

 

『ワンッ!』

 

「・・・・もう、ラッシュったら。本当は私がするべきところだったのに。」

 

さり気なく愚痴を漏らすマーティではあったがエックスは、足を動かす。

 

「ここからはロープか。」

 

二人はロープに掴まって上へと昇ろうとする。

 

「ん?エックス、ちょっと待って!」

 

「えっ?」

 

マーティに呼び止められてエックスは彼女が指さした場所を見る。マグマが吹き荒れている先にある陸地にカプセルがあったのだ。

 

「あんなところになんでカプセルが?」

 

「アーマーならもう完成しているはずなのに・・・・・・もしかして、アタシのアーマーのデータも分割していたのかしら?」

 

エックスは彼女を抱きかかえながらフリームーブでカプセルのところまで飛ぶ。二人が目の前に着地するとカプセルが開いてライトが姿を現した。

 

『エックス、よくここまで来てくれた。』

 

「博士、どうしたんですか?ファルコンアーマーなら完成したのに。」

 

『今回は戦況に応じて使い分けられるように二種類用意しておいたんじゃ。ここにはガイアアーマーのアームパーツのデータが入っておる。このアームパーツは、分けてあるボディパーツに搭載されている高出力ジェネレーターを利用した通常のチャージショットと比べて射程が短くなったものの威力がセカンドアーマーのダブルチャージショットを上回るガイアショットを撃ち出すためのものだ。破壊力も抜群のため、一部の障害物を破壊するのにも有効じゃ。ボディパーツの方は既にゼロに渡してある。』

 

「そうですか。」

 

『後、マーティのアーマーデータの残りを渡しておく。前回のアーマーは使いづらいこともあって今回はフォースアーマーとファルコンアーマーのデータをもとに製作した「ヴァリアブルアーマー」じゃ。ヘッドパーツは存在せず、アームパーツはフォースのストックチャージの改良を施したもの、ボディパーツはファルコンと同様の性能だがサードアーマー同様のディフェンスシールドで防御力を向上させている。フットはフォースとファルコンを掛け合わせたものでフリームーブも使用できるがオリジナルと比べて飛行時間が短いから気をつけて使っておくれ。』

 

「分かったわよ。」

 

そう言うと二人はカプセルの中にあるデータを受け取る。

 

『エックス・・・・辛い時かもしれんが諦めてはいかんぞ。お前には仲間もいるし、最愛の妻であるマーティもおる。こんな困難だからこそ、二人で乗り越えなければならんのじゃ。』

 

「ライト博士・・・・・・」

 

『わしも他にやらねばならんことがある。エックス、マーティと共に頑張るんじゃぞ。マーティもエックスのことを頼む。』

 

「「・・・・・・はい。」」

 

エックスはフリームーブでマーティを抱えると引き返していく。そのあとをラッシュはラッシュジェットに変形して追いかけていく。

 

『・・・・・ラッシュ、二人のことを引き続き頼んだぞ。』

 

『ワン!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再びロープ地帯に戻り、エックスたちは、最上部へと昇って行く。扉が開くとそこには元レプリフォースの災害対策チームの一人であるティラノサウルス型レプリロイド バーン・ディノレックスがいた。

 

「何をしに来た!こんな所まで・・・・・・」

 

ディノレックスはエックスたちを見るなり警戒した態度をとる。

 

「お前が隠し持っている高出力のブースターロケットが欲しい。ここが秘密の武器倉庫になっているのは・・・・フクロウルの情報提供で調べがついている。大人しく渡すんだ!!」

 

「そうすれば、ウィルスのワクチンと交換してあげるわ。まあ、こんなところに隠し倉庫を作ったこと自体で首になるのは覚悟しておいた方がいいかもしれないけど。」

 

「てめえら、そういうことを人のとこに来てまで言うことか!って、言うかあのクソフクロウの野郎にバレてたのかよっ!?畜生!俺の唯一楽しみである武器の密売が・・・・・・・・」

 

「フクロウルから聞いたぞ。お前、軍の中でも規則を破って・・・・・・・」

 

「やかましい!!大体こんな時にブースターロケットなんざ手に入れてどうする!?まさか、シャトルにでも取り付けて小っちゃくなったコロニーの残骸にぶつけようってか?たかが役にも立たねえ人間共のためにそこまでするってシグナスも含めててめえら電子頭脳がイレギュラー以上にイカれちまってんじゃねえのか!!」

 

「「・・・・・・」」

 

『ウゥ~~~~!!』

 

「うっ!?」

 

二人と一匹に睨まれてディノレックスは、体が凍り付いたかのようにゾッとする。

 

「な、なんだよっ!?事実じゃあねえか!!どれだけシャトルをチューニングしようがあんなちっこい残骸を破壊するなんて無理ゲーじゃねえか!それに地球はどの道救われたんだろう!?だったら、もう命がけでやらなくたっていいじゃねえか!お前らバカなの?アホなの!?」

 

「「・・・・・・」」

 

二人は睨んだままディノレックスに近づいてくる。

 

「や、や、や、やる気か!?この俺とやり合うってのか!?やめとけよ!俺は素早いし、鋭いこのつ・・・・ブベラッ!?」

 

ディノレックスがオドオドしながら言いかけた直後二人の拳が彼の顔にクリーンヒットする。

 

「て、てめえら!こんなことして・・・・・・」

 

「ハードナックル。」

 

「ムゴッ!?」

 

ディノレックスは、怒りのあまりに叫ぼうとするがエックスのハードナックルを腹部に受けて膝をつく。

 

「グ・・・グオッ!?」

 

「はあぁ・・・・・・・コイツ、本当に救いようがないわね。フクロウルもどうしてクビにしなかったのかしら?」

 

マーティは頭を押さえながら槍でディノレックスの身体を針でも突き刺すかのように突く。

 

「こ、このや・・・・・・・」

 

「アンタさ・・・・・・一応災害対策チームなんでしょ?部下がウィルスで殺し合いしていたのに止めようとしなかったわけ?自分だけ倉庫にいてさ。」

 

「し、仕方ねえだろ!部下の面倒まで見きれるかってんだ!」

 

「ふ~ん~。」

 

マーティは、冷たい眼差しでディノレックスを見る。後ろではエックスがどこぞの魔神のように腕を組んでいる。

 

(や、やべえぇ・・・・・・コイツ等、目がマジでヤバイ!明らかに俺を殺す気だ!)

 

ディノレックスは、蛇に睨まれたカエルのように身動きが取れなかった。

 

「じゃあ、もう一度だけ言うわ。」

 

「・・・・・・・(殺される・・・・・・この二人に嬲り殺される・・・・・・)」

 

二人の顔を見てディノレックスは今まで生きてきた世界が天国に見えるほど恐怖を感じていた。死んだジェネラルやカーネルすらこんな威圧を感じたことはない。

 

「ブースターロケットはどこにあるんだ?」

 

「は・・・・・はい・・・・・・」

 

そこにはかつてレプリフォース内で上位に入れるほどの問題分子の面影はどこにもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけコーナー「子供が欲しいエックス夫婦」

 

注意

 

・このコーナーはもしかしてというフィクションです。

・時代はおそらくゼロより少し前。

・どこかの勇者と同じ家族構成

・末永く爆発しろ

 

 

 

 

時系列X8よりも先の未来・・・・・・・・

 

ネオ・アルカディア 神殿最上部

 

「子供が欲しい。」

 

「はっ?」

 

マーティの突然の発言にエックスはキョトンとする。

 

「どうしたんだ?急に?」

 

「アタシたちさ・・・・・・結婚して何年経っていると思う?」

 

エックスの質問に対してマーティは、ため息をつきながら言い返す。

 

「えっと・・・・・・もうすぐ数十年以上になるかな?」

 

「でしょ?ゼロもアイリスも結婚したし、チンチクリン坊や(アクセル)は、パレットといい雰囲気でしょ?でもさ、アタシたちは結婚した後、ネオ・アルカディア建てました。アタシたちが責任者になりました。今のところ順調です・・・・・・・そっから次に何をするのかと言えば次は子供でしょ?」

 

「っとは言っても俺たちは人間と違って子供が作れないんだけど・・・・・・」

 

エックスは困った顔で言う。

 

「でも、子供が欲しいの!エックスとアタシの間の子供!」

 

マーティはふくれっ面で言う。

 

「でも、どうやって作るのさ?工場で俺たちの予備パーツを組み合わせて作るのか?」 

 

「そ、それは・・・・・・・・・・」

 

「昔、ケイン博士がレプリロイドも人間のように子供を残す機能を付けようと模索し続けていたけど結局実現に至らなかったし・・・・・・・・」

 

「うぅん・・・・!そうだわ!おじいさんに頼んでみればいいのよ!」

 

「・・・・・・」

 

マーティの答えにエックスは頭を押さえる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『何?子供が欲しい!?』

 

何故かネオ・アルカディアにあるカプセルからライトは驚いた顔で二人を見る。

 

「はい・・・・・流石に無理がありますよね?俺たちレプリロイドに子供なんて・・・・・・」

 

『ついに言ってくれたか!!』

 

「えっ?」

 

何故か感動泣きしているライトを見てエックスは動揺する。

 

『そうか・・・・・ついに・・・・・ついにわしも孫持ちになれるのか・・・・・おぉ・・・・・・』

 

「あ、あのおじいさん・・・・・作るにしてもアタシたちの身体じゃ作れないの。何とかならないかしら?」

 

マーティが困ったように言うとライトは目を輝かせて返事をする。

 

『いや!方法ならあるぞ!こんなことがあろうかと前々から準備をしておいたんじゃ!!』

 

「えっ・・・・ちょ、ちょっとライト博士・・・・・・」

 

『マーティ、このカプセルに入るんじゃ!!このカプセルからお前の身体にレプリロイド用に設計した生殖器「人工子宮」を取り付けよう!そして、エックスには人工・・・・』

 

「あ~!!それ以上変なこと言わないでください!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

老人説明中・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

『つまりじゃ。二人の身体に人工生殖器を取り付け、双方のDNAデータを媒体にマーティの人工子宮に入れるんじゃ。そうするとDNAデータが人間で言う受精卵のようにナノメタルで精製し、ボディを形成していくんじゃ。』

 

「でもどうやってエックスのDNAデータを挿入するのよ?」

 

『それはのう、マーティの〇〇〇にエックスの✖✖✖を・・・・・・』

 

「ライト博士、下品だからやめてください。」

 

『とにかくじゃ。どうだね?このユニットを取り付けるかね?』

 

「いや、もう少し考え・・・・・・・」

 

「ぜひお願いします~!!」

 

「マーティ~!!」

 

急なことで考えさせてほしいと思ったエックスとは裏腹にマーティは即決で答えてしまう。

 

「だって絶好の機会じゃない!ネオ・アルカディア統治するようになってから基本的なことを除いては何も変わっていないんだし。」

 

「だからって・・・・・・・」

 

「それにおじいさんのことだからきっとゼロとアイリスの方にも言うに決まっているわ!だったら、先にやるに越したことはないわよ!」

 

「・・・・・・・」

 

「それともエックスはアタシとの子供を持つの嫌?」

 

「・・・・・そう言うわけじゃないよ。・・・ただ・・・・」

 

「ただ?」

 

「マーティがちゃんと育児できるかどうかが心配なんだよ。」

 

「何よそれ~!?」

 

エックスの思いがけない言葉にマーティは叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取付完了

 

『後は、あーやって、こーやって、そーやってをすれば子供ができるはずじゃ。』

 

カプセルで改修を受けた後、エックスたち二人はライトから説明を受ける。

 

「それで・・・・・・生まれるまでどのくらいかかるの?」

 

『人間の子供のように最低でも半年以上はかかる。数か月すると腹部が目立つようになるはずじゃ。それ以前も変化が起こったら気を付けて行動するんじゃぞ?』

 

「は、はい・・・・・・・」

 

『じゃっ、わしは孫の顔を楽しみにしておるからのう。』

 

そう言うとライトは姿を消し、カプセルが閉じられる。

 

「よし、早速今夜から始めるわよ!」

 

「本当にやるの?」

 

やる気満々のマーティを見てエックスはこれから先のことに頭を抱えるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数か月後

 

「エックス様、マーティ様、ビートブード様がお見えです。」

 

パンテオンたちが出迎える中、かつて二人の部下であったビートブードが神殿を訪れていた。

 

「エックス隊長、副隊長、お久しぶりです!」

 

「ビートブード、久しぶりだな。」

 

エックスは、一人広間の方で彼を出迎える。

 

「あれ?副隊長は?」

 

「あぁ・・・・・マーティならすぐに来るよ。」

 

そう言うとすぐ後ろからマーティの姿が見えた。

 

「ごめんなさいね、最近重くなってきたもんだから・・・・・・・」

 

「?どうしたんですか?その腹?」

 

ビートブードが目を疑うのは無理がなかった。マーティの腹は最後に会った時と比べて異常なほど膨れ上がっていた。

 

(副隊長の腹があんなに膨らんでいるなんておかしいな・・・・・・・・食べ過ぎか?いや、レプリロイドが太る筈がないし・・・・って言うか太ったとしても体型がアンバランスすぎる・・・・・!)

 

「おっとっと・・・・・・」

 

転びそうになったマーティをエックスが押さえる。

 

「大丈夫か?」

 

「危なかった・・・・・・最近お腹が・・・・・」

 

(まさか・・・・・・腹の中に爆弾が!?)

 

「あっ、ビートブード。実はな・・・・・・」

 

「エックス隊長!早く副隊長から離れてください!!」

 

「えっ?」

 

焦るビートブードの言葉にエックスは首を傾げる。周囲にいたパンテオンたちも一体何が起こったのかさっぱりだった。

 

「どうしたんだ?急に・・・・・・」

 

「みんな、早くここから離れろ!!副隊長の腹が爆発する!!」

 

「「「「「えっ!?」」」」

 

二人から距離を取って伏せるビートブードを見てパンテオンたちは動揺する。その様子にエックスはポカーンとする。

 

「一体何を言っているんだ?マーティは・・・・・」

 

「うっ!?」

 

その直後マーティは腹を押さえてその場にしゃがむ。

 

「ま、マーティ!?」

 

「う、生まれそう・・・・・・・・」

 

「おい!誰か・・・・・・」

 

「やっぱり爆発するんだ!?」

 

「逃げろ!マーティ様の腹の爆弾が爆発するぞ!?」

 

「みんな落ち着け!?」

 

混乱状態になっているパンテオンたちに向かってエックスは必死に叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後。

 

マーティは、無事に出産を終えて四人の子供を授かった。

 

ちなみに爆弾を勘違いしたビートブードは二人に頭を下げて謝罪した。尤も、人工生殖器を搭載したのは二人がはじめてなため、誤解されても無理はないが。

 

エックスとマーティは四人の赤ん坊にそれぞれハルピュイア、ファーブニル、ファントム、レヴィアタンと名前を付けた。

 

「次産む時はエックスジュニアとかエックス二世って言う名前にしましょうよ?」

 

「・・・・・・流石にそれはやめよう(汗)。」

 

彼女のベッドのすぐわきに寝かされた四人の子供たちを見ながらエックスは言う。

 

「・・・・・・でも、ありがとう。俺と君との子供を産んでくれて。」

 

エックスは、眠っている我が子をそっと撫でながら言う。

 

「・・・・うん。良いパパとママになりましょうね。」

 

マーティは、少し顔を赤くしながら言う。

 

 

 

ちなみにこの四人の子供たちを相手に手を焼くことになろうとはこの時知る由もなかった。

 

 

 

 

 




ディノレックス、夫婦相手にビビったの巻。

最近執筆が遅れて頭を抱えています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。