ドラえもん のび太の転生ロックマンX   作:赤バンブル

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X1でアーマーなしで8ボスにバスター縛りで挑んでみたけどライフアップとサブタンクないと本当に無理。縛りする人本当にプロだな。


未来への遺産

20XX年 Dr.ライト研究所

 

『今回のロボット暴走騒動において世界ロボット連盟は本日XX時を持って「思考回路搭載型ロボット取締法」法案が可決されました。なお、この法には・・・・・・』

 

「・・・・・・とうとうこの日が来てしまったか。」

 

とある日、Dr.ライトは、テレビのニュースを見てため息をついた。内容は思考回路・・・つまり「心」を持ったロボットの取り締まりを厳しくする法律が可決されてしまったというものだった。

 

「博士、お茶を淹れて・・・・・・」

 

「ロック、すまないがカットマンたちに今度家に来るように連絡してくれないか?」

 

「えっ?」

 

紅茶を淹れてきたロックはライトの言葉を聞いて持っていた盆を危うく落としかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ライト博士・・・・・一体どうしたんですか?」

 

一週間後、ロックは各現場で働いていたライトナンバーズに連絡を取り、研究所へと呼び集めた。

 

「うむ・・・・・すまないな。みんな集まってもらって。」

 

「どうしたんだよ?急に皆来てくれなんてさ?」

 

カットマンは不思議そうに聞くがライトの表情はあまり芳しくなかった。

 

「・・・・・みんなもこの間のニュースを見たじゃろう。」

 

「『思考回路搭載型ロボット取締法』でしたよね?異常を起こしたロボットを取り締まるための。」

 

「ソレガドウカシタノ?」

 

エレキマンとギャラクシーマンが聞く。

 

「その法についてなんじゃがわしはどうも不安しかないんじゃ。」

 

「どういうこと?」

 

「お前たちもついこの間の騒動を憶えておるじゃろう?」

 

「ロックが大怪我して戻ってきたときのか。」

 

「あの騒動といい、今までワイリーの世界征服計画でお前たちのような思考回路搭載型ロボット・・・・つまり『心』を持ったロボットを危険視する者たちの活動が過激になってきたんじゃ。あの法案も連盟に所属している過激派の勢いに押されて決まってしまったもの。わしも反対したがどうにもならなかった。」

 

「何も博士のせいじゃないわ。」

 

ロールはライトの気を遣うように言う。

 

「おそらくこれから先、お前たちのように思考回路を搭載されたロボットはきつく取り締まられることになる。最悪な場合そのまま連行されて処分されかねない事態にまで悪化することになるじゃろう。」

 

「何故、そこまで悪化すると分かるんですか?」

 

「ロボットと人間がこの世界で共存するようになってからずいぶん経っているが、一部の人間はワイリーの度重なる世界征服計画によってロボットへの不信感を強めつつある。最近では思考回路を搭載しないロボットの開発が進んで行われるほどじゃ。」

 

「そう言えば最近現場で思考回路未搭載のオート式が増えてきたな。」

 

「あれもその一環なのか?」

 

ガッツマンとボンバーマンはふと思い出して言う。

 

「確か俺の仕事場の方も思考回路未搭載のタイプが増えてきた。」

 

「海難救助の現場もそうだったわ。」

 

「ボクノ仕事モヘッタ。」

 

「それに世界征服計画に巻き込まれて身寄りが亡くなったものや憎んでいる輩も少なくない。この法案の可決を皮切りに動きがより過激になるかもしれん。」

 

「つまり博士は近い将来ロボット狩りが起こるとでも考えているんですか?」

 

ファイヤーマンは不安そうに聞く。

 

「・・・・・・否定はできない。現にワイリーもここ最近姿を見せんようになった。おそらくこの情勢を見て今は動く時ではないと悟ったんじゃろうな。」

 

「じゃあ、どうするんダスか?」

 

「・・・・・・・ある意味で賭けになるがお前たち全員を封印処置を行う。」

 

「「「「「「ふ、封印!?」」」」」

 

「そ、それって・・・・・・・」

 

「おそらくワイリーも近い選択を考えておるじゃろう。だが、奴のやり方では世界を混乱させる。それを防ぐためにもお前たちを未来に残しておく必要があるんじゃ。」

 

「ま、待ってください!っということは博士はどうするのですか!?」

 

エレキマンも含めて全員が動揺を隠しきれなかった。

 

人間はロボットと違い、寿命が限られている。運よく粛清から免れて目を覚ましたとしても目の前にライトがいるとは限らないのだ。

 

「そ、そんな!博士だけ一人残していけねえよ!!」

 

「カットマンの言うとおりだ!博士を残して眠るなんてことできません!」

 

「俺もだ!」

 

「僕も!」

 

「・・・・・ワシはどうすればいいんダスか?」

 

ライトット一人は別として。

 

「みんな・・・・・・・わしだってお前たちにこんな処置はしたくない。だが・・・・・・お前たちの誰かが残れば世界はまたロボットと人間が共存し合える世の中になるかもしれん。例えわしがいなくなったとしてもその時代の科学者たちがお前たちを見つけて解析すれば・・・・・」

 

「博士・・・・・・・」

 

「う、うえぇ・・・・ええん・・・・・・」

 

アイスマンは思わず泣き始めてしまう。ライトは彼らにとっては父親同然だ。二度と会えないかもしれないと思うと誰もが悲しむ。

 

「・・・・・・俺は受ける。」

 

「!?」

 

エレキマンは先に名乗りを上げた。

 

「エレキマン!?」

 

「俺だって封印なんかされたくはない。・・・・・・だが、このままだと本当に破壊されるかもしれない。博士だってそんな姿を見る事は望んでいないはずだ。」

 

「・・・・・・」

 

「どうする?ここで今の情勢の変化に賭けるか、未来に賭けるか。俺は未来に賭けてみる。」

 

「「「「・・・・・・・」」」」

 

 

 

 

結局エレキマンの言葉に考えさせられ、ライトナンバーズは全員封印されることを選んだ。

 

封印処置を施した後は、人の届かないところに保管されるという。

 

次々と封印され、ついにロック以外のライトナンバーズは封印処置を終えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日 ロックは封印される前に研究所の中の荷物整理に取り掛かっていた。ライトの話だと封印処置終了後は場所を変えるらしい。ロックはライト一人では大変だと思い予定日になるまで荷物をまとめることにしていた。

 

「・・・・・・これから先の世界どうなっちゃうのかな・・・・」

 

少し前、ライトの知人であるコサック博士が製造したコサックナンバーズと連絡が取れなくなっていた。それどころかその中の一人であるリングマンが所属するロボットポリスが思考回路未搭載型オート式タイプに中心に再編され、一度とはいえワイリーの第四次世界征服計画に加担したことを理由に彼が解雇されたとか・・・・。

 

ライトの予想通り思考回路搭載型のロボットは確実に減ってきている。

 

「・・・・・あっ!?いけない!?」

 

ロックは考え事をしているあまりに誤って箱山の一部を崩してしまう。

 

「せっかく片づけたのに・・・・・・ん?」

 

その中でロックは一枚の設計図を見つける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21XX年

 

ハンターベース スペースポート

 

「エックス!エックス!!」

 

マーティは倒れたエックスを抱きかかえて叫ぶ。しかし、エックスは白目を剥き反応する様子はなかった。聞こえてくるのは胸部から出ている火花の音だけだった。

 

「そんな・・・・・・どうして・・・・・」

 

「ふん、見掛け倒しか。」

 

「!」

 

マーティは後ろに立っているフォルテを睨みつける。

 

「何が見掛け倒しよ!?」

 

「なんだよ、事実だろ。これがロックマンの弟かと思うと・・・・ふん。反吐が出るぜ。」

 

「・・・・・取り消しなさいよ・・・・・・」

 

「あ?」

 

「アタシの旦那に言ったその言葉を取り消しなさいよ!!!」

 

マーティは槍を展開してフォルテに攻撃を仕掛ける。槍の矛先はフォルテの身体に突き刺さるがフォルテはすぐに槍を押さえる。

 

「!?」

 

「そんな針で俺が倒せるかよ!」

 

「ブッ!?」

 

フォルテの拳が左頬にめり込み、マーティは槍から手を放してそのまま突き飛ばされる。

 

「痛・・・・・」

 

「こんな玩具で!」

 

フォルテは彼女の目の前で槍をへし折った。

 

「あっ!?」

 

「これで戦う気が失せたか?」

 

「アンタ・・・・・・じいさんに謝りなさいよ!!」

 

マーティは、怯まずにパイルバンカーを展開して近接戦へと移行する。しかし、どの攻撃もフォルテに避けられてしまう。

 

「雑魚の癖に・・・・・威勢がいいのは口だけか?」

 

「わあああああああああ!!!」

 

エックスが倒れたことでマーティは内心焦っていた。

 

あの損傷具合から考えて急いで治療をしなくてはエックスが危ない。だが、ここで逃げてはフォルテにシャトルを破壊されてしまう。何とか倒さなくては。

 

その気持ちが彼女を追い込み、いつもの技のキレを鈍らせてしまっていた。

 

「フン・・・・・・ウェーブバーナー!」

 

「ハッ!?」

 

フォルテのバスターから放たれた炎をマーティは急いで避けるために距離を取ろうとする。その様子を見てフォルテはニヤリとする。

 

「かかりやがったな、リモートマイン!!」

 

「ああぁああ!!」

 

爆風に吹き飛ばされ、マーティはパイルバンカーを落としてしまう。

 

「ゴフッ・・・・・・・・」

 

「その程度の力で俺に敵うとでも思っているのか?雑魚が!!」

 

フォルテは動かなくなったエックスへと近づいていく。

 

「・・・・・・・・」

 

「チッ!完全にくたばりやがったか。出来損ないめ!!」

 

フォルテは、エックスの腕を掴み上げると頭上へと思いっ切り投げる。

 

「ロックマンの弟でこの様じゃ他のロボットも雑魚同然だな。」

 

バスターをチャージし、エックスにフォルテバスターを向ける。

 

「や、やめてぇ!!」

 

「死ね!」

 

マーティの叫びと同時に数発のチャージフォルテバスターがエックスの身体を貫く。エックスは動くことなくそのまま地面に打ち付けられ、微動すらしなかった。

 

「あ・・・・・・あぁ・・・・・・・・」

 

「あ~あ、これならゼロの反応を探してもう一度勝負した方がまだよかったぜ。」

 

「う・・・・・・うわあああああああああ!!!」

 

マーティは、怒りのあまりにバスターショットをフォルテに向けて発射する。しかし、フォルテに命中するだけでダメージは与えられず無駄にカートリッジを消費するだけだった。

 

「あああああああ!!」

 

「・・・・・・手加減してやれば調子に乗りやがって。」

 

フォルテはバスターショットが当たっていることを気にせずマーティの方へと向かってくる。

 

「あ・・・・あ・・・・・」

 

カートリッジが切れ、マーティは戦闘手段をすべて失う。エックスの無残な姿を見て彼女は絶望に叩き落とされ、最早抵抗する様子すらなかった。

 

「女の分際でよくも俺にそんなヘナチョコ玉をぶつけてくれたもんだな。」

 

彼女の顔の目の前にバスターを構え、チャージを始める。

 

「エックス・・・・・・・・・」

 

「そんなに恋しいならすぐに会わせてやるよ。あの世でな。」

 

フォルテはバスターを発射しようとする。

 

「ナパームボム!!」

 

「ジャイロアタック!!」

 

「!?」

 

目の前に飛んできたミサイルとプロペラをフォルテは、バックステップで避ける。

 

「グラビティーホールドォ!!」

 

「なっ!?」

 

グラビティーホールドで上空へ巻き上げられている内にジャイロマンは跪いているマーティを掴み上げる。

 

「あ、アンタたち!?」

 

「何をしている!早くエックスを連れてこの場から離脱しろ!!」

 

ジャイロマンが着地した場所には既にストーンマンがエックスを回収してチャージマンが牽引している荷台に乗せていた。

 

「チャージ、二人を治療室へ!!」

 

「おう!」

 

「ちょっと、何を・・・・・・・・」

 

「スターバリアー!!」

 

「きゃっ!?」

 

スターマンのスターバリアーで防御されながら二人はチャージマンの手によって治療室へと運ばれる。

 

「ぎゃっ!」

 

「グラビティー!?」

 

その直後、グラビティーマンがフォルテバスターの直撃で後方へと飛ばされる。

 

「てめえら・・・・・・・・俺の邪魔をしやがったな!!」

 

フォルテは怒りの形相でアルバイターたちを睨む。アルバイターたちは一瞬ビビるがすぐに臨戦態勢へと入る。

 

「気を付けろ!フォルテの奴・・・・・・昔とは比べ物にならないくらい強くなっている。」

 

 

そこへイーグリードも着地して立ちはだかった。

 

「アイツはなんだ!?」

 

「フォルテ・・・・・そこらの狂犬病にかかった犬よりも厄介なやつだ・・・・・」

 

クリスタルマンはフォルテを見ながら言う。

 

「雑魚の分際で俺の邪魔ばかりしやがって!!全員、ブッ殺してやる!!」

 

フォルテはフォルテバスターを展開して迫ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンターベース 治療室

 

「エネルギーチューブをメインジェネレーターを接続!」

 

「はい!」

 

「冷却システムを作動させろ!出力がこれ以上下がると動力炉が停止するぞ!?」

 

「メインメモリーの破損具合を!」

 

治療室では、運び込まれたエックスの緊急治療が開始された。胸部に受けた酷い傷は勿論、体のあちこちが撃ち抜かれて動力炉が機能停止していないのが奇跡というばかりの重傷だった。

 

「博士・・・・・・・・・これはもう・・・・・」

 

エックスの損傷を見てライフセーバーは、諦めている様子だったがドップラーは、必死に治療を行う。

 

「何を弱気なことを言っているのだ、患者を助けるのが君たちの仕事ではないのか?」

 

「しかし・・・・・」

 

「本当に諦めるのは動力炉が完全に止まってしまった時だ。最後まであきらめてはいかん。なんとしても、何としても助けるんだ!」

 

「・・・・はい。」

 

そう言うとエックスの集中治療が続行される。隣の部屋では負傷したマーティが治療を受けている。

 

「放しなさいよ!」

 

「じっとしててください!さっきの戦闘で内部機構に損傷が出ている恐れがあるんですから!」

 

修理班に取り押さえられスキャンを掛けられる。するとフォルテの攻撃を受けた部位が損傷していることが分かった。

 

「何だこりゃ!?普通だったら痛覚機能が働いて立ってもいられないはずなのに!?」

 

「痛・・・・・・・・」

 

「こんな無茶してたら駆動系がイカれて一生動けなくなってしまいますよ!?」

 

体の駆動系をオフにされてマーティはそのまま修理台に寝かされる。

 

「すぐに修理を行います。暴れられたり、逃げられると困りますから駆動回路は切らせてもらいますからね。」

 

「・・・・・エックスは?」

 

マーティに言われて修理班は一瞬硬直するもののすぐに平常を装って答える。

 

「今、ドップラー博士たちが修理を行っています。安心して・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

「エックス隊長の容態が急変したぞ!?」

 

「出力が急速に落ちているぞ!サブジェネレーターに接続させろ!!」

 

「エネルギー出力低下、止まりません!!」

 

「システムエラー多発!このままではシステム復旧が出来なくなります!」

 

隣からの声にマーティは不安に駆られる。

 

「エックス・・・・・・」

 

「あっ、まだ修理が・・・・!?」

 

駆動系が斬られているにもかからわず動いたマーティを見て修理班は動揺する。マーティが隣部屋に入るとライフセーバーとドップラーは、緊張した表情でエックスの治療を続けていた。

 

「ライフセーバー、電圧を後20パーセント上げておくれ。」

 

「はい。」

 

「動力炉の破損が予想以上にひどい・・・・・・・このままでは・・・・・・・!」

 

その直後、エックスの出力がさらに落ちる。

 

「危険領域に入っています!?」

 

「いかん!緊急エネルギータンクと接続させろ!早く!!」

 

ドップラーの指示でライフセーバーはすぐさまエックスの動力炉の代用として緊急エネルギータンクを接続させるが出力の低下は止まらず警報サイレンが鳴り続ける。

 

「博士、これ以上は・・・・・・」

 

「まだだ!ここであきらめるわけにはいかん!!」

 

エックスの反応は止まった。

 

「蘇生措置に移る!電気ショックの準備を!」

 

彼は、電気ショックで機能を停止したエックスの蘇生を試みる。しかし、一向に反応が戻る様子はなく、虚しく時間が過ぎていくばかりだった。その光景を見てマーティは絶句するばかりだった。

 

「・・・エ・・・・・エックス・・・・・」

 

「!?マーティ?」

 

治療に集中していたせいで気づいていなかったのかドップラーは、呆然としているマーティを見て驚く。

 

「君は修理を受けていたはずでは・・・・・・」

 

ドップラーを他所にマーティはよろめきながら寝かされているエックスを見る。

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

すぐ近くにいたライフセーバーは、あまりの状況に彼女の顔を見ることができなかった。マーティは、エックスを見ながら自然と涙が目から零れていく。

 

「・・・・・・マーティ、エックスは・・・・・・・・」

 

「・・・・・・本時刻をもって、イレギュラハンター 第17精鋭部隊隊長 エックスは・・・・・イレギュラーとの交戦による重傷で・・・・・・・・死亡しました。」

 

「死んだ・・・・・・エックスが?」

 

動かないエックスの手を取ってマーティは、信じられない現実に打ちひしがれる。

 

「嘘よね・・・・博士・・・・・・・うそでしょ?ねえ?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「ライフセーバーも嘘だって言いなさいよ!!」

 

「・・・・・・・・」

 

マーティの悲痛な声を聴きながらもドップラーとライフセーバーは返答のしようがなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20XX年 

 

「博士、荷物のまとめ一通り終わりましたよ。」

 

「すまないな、ロック。最後の最後まで付き合わせてしまって。」

 

荷物がまとまり、ライトはロックと共に長い間過ごしてきた研究所を後にする。既にロール含めるライトナンバーズは封印カプセルに収納され、ロックの封印処置後、それぞれの場所に保管する予定は既に決まっていた。ライトは車を運転しながら街を離れ、人里から遠い場所に密かに作り上げた秘密研究所へと目指した。街は既に非思考回路搭載型警備ロボットが歩いているのみでかつてライトが実現しかけた人間とロボットの共存する社会は失いかけていた。

 

「・・・・・博士。」

 

「どうしたんじゃ、ロック?」

 

「博士は最後に僕を封印した後どうするつもりなんですか?」

 

助手席に座っているロックの言葉にライトは一瞬黙るものの返答する。

 

「・・・・・そうだな、生きている限りは眠っているお前たちのことを見守っておるよ。それから・・・・・」

 

「作るんですか?」

 

「ん?」

 

「僕たちの最後の兄弟を。」

 

「!?」

 

ロックの言葉を聞いてライトは一瞬動揺するがすぐに落ち着きを取り戻す。

 

「・・・・・見たのか?」

 

「はい。」

 

ライトの問いにロックは素直に答える。

 

荷物をまとめていた時にロックが見たのは自分たちの兄弟機の設計図だった。

 

それは最初に作られた自分の設計データをベースにしながらも本格的に戦闘用に作られ、思考回路も自分たちよりも複雑な造りになっていた。

 

あれほど戦いを望まなかったライトがどうして戦闘用に作ったのかは分からないがロックはどうして自分たちにその存在を明かさなかったのかがどうしても気になっていた。

 

「博士、もし『X』を完成させたら博士はどうするつもりなんですか?」

 

「・・・・・今の世の中ではお前たちのようにするしかないかもしれんな。」

 

「・・・・・僕たちの存在を知ることなくですか?自分に兄弟がいることも。」

 

「ロック・・・・・わしは、今までの戦いである疑問を持ち始めておった。人間は平然とロボットを傷つけ、命令に従わせようとする。しかし、心を持っているロボットも果たしてそうできるか?現にワイリーのロボットたちはロボット工学の原則を無視している部分があった。それは以前操られていたカットマンたちも同様。こんなことでわしが目指していたロボットと人間が共存できる世界ができるのかと考えておったんじゃ。」

 

「それでXの思考回路はあんなに複雑なんですね。」

 

「うむ。だから、エックスはお前たちとは違い『悩み、考え、行動する』機能を与えることにした。ただ、それがどのような答えを出すかはわしにもわからん。もし、エックスが人間を悪と判断すれば取り返しのつかないことになる。」

 

「・・・・・でも、博士が作ったロボットなら大丈夫だと思います。」

 

「そうか?」

 

「はい。だって僕やロールちゃん、みんなだってそうじゃないですか。」

 

「・・・・・そうだな。」

 

しばらくして、二人は秘密研究所の場所に辿り着く。秘密研究所は地下に設置されており、奥に入ると組み立て中のエックスが作業台にあった。

 

「これが・・・・」

 

「そう、お前の一番下の弟でもあるエックスじゃ。尤もまだ未完成じゃがな。」

 

「・・・・・・」

 

自分にどことなく似ているロボットの顔を見てロックは、ある不安を感じた。

 

自分は今まで仲間のおかげで戦ってこれた。

 

しかし、彼の場合はどうなるのだろうか?

 

未来では自分や兄弟はいないかもしれない。

 

そうすればエックスは一人で戦うことになる。

 

仲間に囲まれていた自分とは違い、孤立するかもしれないエックスは果たして・・・・・

 

「博士、一つ聞いていいですか?」

 

「ん?」

 

「彼の電子頭脳は未使用領域はどのくらいあるんですか?」

 

「どうしたんじゃ、急に?確かにエックスの電子頭脳は最新技術の導入でかなりあるが・・・・・・・」

 

「なら、一つお願いがあります。」

 

眠っているエックスの顔を見ながらロックは言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21XX年

 

「エックスが死んだだと?」

 

シグナスは、治療室からのライフセーバーの報告に驚く。

 

『・・・・はい。つい先ほど死亡が確認されました。』

 

「嘘でしょ?」

 

アーマーのプログラムを組み立てていたエイリアは唖然とする。しかし、ライフセーバーの表情から見ても嘘ではなかった。

 

「・・・・・・・エイリア、ゼロと通信できるか?」

 

「・・・・・・」

 

「エイリア!」

 

「はっ!?」

 

硬直していたエイリアをシグナスは怒鳴って我に返らせる。

 

「ゼロと通信ができるかと聞いているんだ?」

 

「え、えぇ・・・・・・繋がるかわからないけどやってみるわ。」

 

エイリアは急いでゼロに連絡を取ろうとする。

 

「おい、シグナス。今ゼロを呼び戻しても・・・・・・・」

 

「間に合わないかもしれん。だが、エックスが死んだとなるとおそらくシグマも動き出す。残念だが・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療室

 

「エックス・・・・うぅ・・・・・・エックス・・・・・・・あぁ・・・・・・・」

 

マーティは動かなくなったエックスの手を握りながら泣く。

 

「・・・・・・マーティ、気持ちはわかるが・・・・」

 

ドップラーはなんとも言えない顔で彼女の手当てをしようとするがマーティは、涙を流しながら怒りの形相を露わにする。

 

「・・・・・・アイツだけは・・・・・アイツだけは絶対に許さない!!」

 

マーティは、指にはめていた指輪を外して部屋から出て行く。

 

「どこへ行くんだ!?」

 

「アイツを・・・・・アイツを倒す!!」

 

「無茶です!そんな身体で・・・・・・」

 

「アタシの身体がどうなろうと構わない!!エックスの仇を・・・・・仇を取ってみせる!!」

 

そう言うと彼女は走って外へと向かってしまった。

 

「なんて無茶な・・・・・・あれでは無駄死にだ!」

 

「大切なパートナーを失ったのだ・・・・仕方ないのかもしれん。」

 

「!?博士、これを見てください。エックス隊長のプログラムに。」

 

「何?」

 

ドップラーは、エックスの方を見る。ヘッドパーツの赤いパーツが発光し始めたのだ。

 

「一体これは・・・・・・・・・」

 

そこには『リンクシステム モードR 起動』の文字があった。

 

「こんなシステム今まで見たこと・・・!?」

 

システムが作動したと同時にエックスの身体が光りはじめる。

 

「傷が修復され始めています!?修理不能レベルなのに・・・・・」

 

「これは奇跡なのか!?」

 

「シグマウィルスによるものでもない・・・・・一体・・・・」

 

エックスの目が開いた。

 

 

 

 

 




ロックマン4のワイリーマシン二形態・・・・マジでE缶ないと勝てないけどその前の8ボス・・・・特にリングマンで無駄に消費してしまう(汗)。ブライトマンに関しては特殊武器なしだと詰む(自分的に)。
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