ドラえもん のび太の転生ロックマンX   作:赤バンブル

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所々おかしいかもしれないけど・・・・・とにかくVAVAは強キャラ感出せたと思う。


博士のメッセージ

北国エリア 博物館

 

目の前に現れたVAVAを見てゼロたちは唖然としていた。

 

「VAVA、お前はかつてドップラーの反乱でエックスに敗れて死んだんじゃなかったのか!?」

 

「死んだ?クックックッ・・・・・それはお前だって同じじゃないか。」

 

VAVAはライドアーマーの上からゼロの姿を見下ろす。

 

「だが、思っていた以上に随分と生温くなったもんじゃないかゼロ。たかが敵一人に情けをかけるとはな。エックスの甘さがうつったか?」

 

「イレギュラーのお前には言われたくはない。お前がどうしてここにいるかはわからないが何故、ツンドラマンを撃った!?お前の狙いはエックスと俺だろ?」

 

「勘違いするな、俺は今回戦いに来たわけじゃねえ。寄り道で来ただけよ。」

 

VAVAの言う言葉にゼロは妙に感じるが彼のキャノン砲を見ると納得いった。彼のキャノン砲は先ほどの発砲により砲身が威力に耐えきれず、既に破損していた。

 

「今のお前も本領を発揮できていないようだが俺もこの様だ。こんなんじゃ、お前とエックスには勝てん。」

 

「・・・・・・」

 

氷から解放されたこともあってドラえもんはVAVAに向かってバスターを構えようとする。

 

「おっと、変な考えを持つなよタヌキ。」

 

「僕はタヌキじゃない!!耳はなくてもネコ型ロボットなんだぞ!?」

 

「どっちでも似たようなもんだろ?ゼロには勝てんとは言ったが他の奴を倒せないとは一言も言っていないぞ。手を出すっていうんならそこのくたばり損ないと一緒にてめえの妹も吹き飛ばすぞ?」

 

VAVAはライドアーマーの両腕装甲をスライド展開する。そこには高出力ビーム砲が付いている他、高速連射式ガトリング砲が組み込まれていた。もし、抵抗しようというのならゼロとアイリスはともかく戦闘用でもないドラミと重傷のツンドラマンはひとたまりもない。

 

「うっ・・・・・・」

 

「言っておくがこのライドアーマーは以前同様に耐ビームコーティングが施されている。ビームサーベルでも溶断に時間がかかるし、自爆してでも壊せんぞ?」

 

以前のことを根に持っているのかVAVAは、ゼロを見ながら言う。

 

「くっ!」

 

「さっさとそのくたばり損ないの手当でもしてやるんだな。まっ、お前ほどの奴ではないから間に合わんかもしれないが。」

 

そういうとVAVAは腕のバルカンで煙幕を張り始める。

 

「ま、待て!」

 

「嫌なこった。精々、頑張るんだな。」

 

煙幕が晴れ、VAVAの姿はどこにもなかったがライドアーマーで周囲を破壊して離脱した様子はない。

 

「・・・・・転送装置を使って離脱したのか。だとすれば、奴は誰かと組んで行動しているというわけか。」

 

「ゼロ、それってもしかして・・・・・」

 

アイリスもなんとなく察したようだった。

 

「ペンギーゴといい、VAVAといい、そもそも俺たちの世界で死んだはずの奴がこの世界で普通に生きている。それもコピーとかでもない本物がだ。だが、リングマンのように偶然流れ着いた者でもなければ、ツンドラマンのようにタイムマシンで来たパターンでもない。つまり、この世界の何者かが俺たちの世界から奴らを連れてきたということだ。」

 

「えぇっ!?」

 

ゼロの発言にドラえもんは目をギョッとする。

 

「ないとは言い切れないだろ?現に奴がエックスに敗れた後、残骸は発見されていない。それに俺たちの世界ではタイムマシンの理論は一昔前に構築しかかっていたそうだが完全ではない上に実用化されていなかった。だとすれば別世界であるこの世界から俺たちの世界に来てイレギュラーを回収して再生させたとしても不思議じゃないはずだ。」

 

「確かに・・・・そうかもしれないわ。私たちの世界では再生できる可能性があったとしても厳密に一度イレギュラー化したレプリロイドの再生は禁じられているもの。」

 

三人が話している間、ドラミは重傷のツンドラマンの応急処置をしていた。

 

「うぅ・・・・・嫌だぁ・・・・・・死にたくないぃ・・・・・・」

 

「しっかりして!諦めちゃだめよ!」

 

「ぴっ・・・・・」

 

近くではビートが心配そうな顔で見ている。とりあえず応急処置はしたもののダメージは予想以上に大きく、早く本格的な修理を行わなければ命取りになる。

 

「みんな、手伝って!ツンドラさんを早く病院へ連れて行かないと!」

 

VAVAの存在が気がかりとなったが今は重傷の彼を助けるのが先決だと考え、ゼロとドラえもんは、ツンドラマンを担ぎ出す。

 

「しかし、この傷だとアイテム2号に乗せられないぞ?」

 

「この博物館には転送装置が付いてなさそうだし・・・・・・あら?」

 

ドラえもんたちは出口まで行くとある物が置かれていることに気づいた。

 

ピンク色のドアの形をした移動用のひみつ道具「どこでもドア」だ。

 

「なんでこんなところにどこでもドアが?」

 

先ほどここに来たときは置いてなかった。

 

「だが、確か道具は使えないはずだろ?」

 

「うん。」

 

ドラえもんはツンドラマンをゼロに任せて恐る恐るドアを開けようとする。

 

「多分使えないと思うけど・・・・ロボット病院へ。」

 

ドアノブを動かして開けてみる。

 

するとどういうことかドアの先はここからはるか遠くにあるはずのロボット病院の目の前に繋がっていた。

 

「ありゃ!?こりゃあ、一体どうなっているんだ!?道具は使えないはずなのに!?」

 

ドラえもんは一瞬自分の目がおかしくなってしまったのではと思い、ゼロたちの方を見る。しかし、当のゼロたちも同じ反応だった。

 

「原因はわからないが好都合だ!このままコイツを運び込むぞ!」

 

四人は急いでドアの向こう側へと出る。

 

「・・・・・・・ぴっ?」

 

同じく向こう側に出ようとしたビートは何かを感じたのか振り返る。だが、そこには誰もいない。

 

「ビート、早く来なさい!」

 

「ぴっ・・・・・・」

 

アイリスに呼ばれてビートはそのままドアの向こう側へと出て行く。

 

「・・・・・・」

 

ビートがいなくなった後、ローブを被ったロボットがアイテム2号を担いで四人のことを見ていた。

 

『これでいい。後は、頼んだぜ兄弟。』

 

そう言うと彼はアイテム2号を外に出してドアを仕舞ってしまうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイムパトロール 刑務所

 

ここは22世紀の某刑務所。

 

22世紀になっても人間の犯罪が減ることはなく多くの犯罪者がここで更生するように指導している。その刑務所にロボット・ノーズワーキング社から本部に戻る前にリングマンはある人物に会いに来た。

 

「志望の囚人はこの面会室の中で待機させています。」

 

「あぁ、わかった。すまないな。」

 

「ちなみにおわかりでしょうが面会は30分です。5分前を切ったらノックをしますのでくれぐれもお願いします。」

 

監視員に言われるとリングマンは面会室の中へ入る。面会室では囚人側の方で初老の男性が座っていた。彼こそがあの会社の前社長である。

 

「お時間をいただいて申し訳ない。」

 

「いえいえ、私もここに入れられてから職員の皆様にお世話になっていますので。」

 

二人は軽い挨拶をすると席に座る。

 

「ところで警部さんが私に何の御用でしょうか?」

 

「実は先ほどあなたの会社に行きましてね。あるものを見させていただきました。」

 

リングマンの言葉を聞くと前社長は少し驚いた表情をするがすぐに落ち着く。

 

「そうですか・・・・・あのカプセルをご覧になられたのですね。」

 

「えぇ・・・・あれは私の生みの親が作ったものです。」

 

「貴方の・・・・生みの親の?」

 

「はい。トロン社長は貴方がカプセルの一部を開放しなかったと言っていましたが、少し気になったことがありましてね・・・・・」

 

リングマンは例の端末を出して、面会時間ギリギリまで話をつづけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

うぅ・・・・・ここはどこなんだ?

 

暗くて何も見えない・・・・・・体が痛い・・・・・・・

 

もしかして僕は死んでしまったのか?

 

博士のところにも帰れず、兄さんたちも助けられず・・・・・・・

 

僕は・・・・・ただ・・・・・・博士の苦しんでいるところを見たくなかっただけなんだ・・・・・

 

博士が兄さんたちを助けることができず、それをいつまでも後悔している心を解放させたかったんだ・・・・・

 

兄さんたちが死んでいなかったことになれば、お嬢様がコールドスリープに入ることも博士が後悔し続けることもなくなると思ったんだ。

 

そして、初めて見せてくれた写真のようにみんなで笑顔でいてほしかったんだ・・・・・・・・

 

僕が消えても構わない。

 

博士たちが悲しむことがなければそれでいい。

 

・・・・・それでよかったはずなのに・・・・今はすごく怖い・・・・・・・

 

嫌だ・・・・・・死にたくない・・・・助けて・・・・・・助けて博士・・・・・助けてお嬢様・・・・・・にいさ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・うぅう!!はっ!?」

 

ツンドラマンが意識を取り戻した時、目の前には先ほどまでいたホールの天井ではなく、病院の白い天井が見えた。

 

「こ、ここは・・・・・・」

 

体を起こそうとしたが同時に強い痛みに襲われる。まだ、治療中だったのか体は欠損した場所にはケーブルが接続され、破損が激しい胴体部にはエネルギーチューブが取り付けられていた。

 

「僕は・・・・」

 

周りを見るとそこにはドラミとドラえもん、そして、ゼロとアイリスの姿があった。

 

「目が覚めた?」

 

「ドラミ・・・・」

 

「ぴぃ・・・・」

 

自分の顔の近くではビートが心配そうに見ていた。ゼロは腕を組みながら彼を見る。

 

「何故君が・・・・・・」

 

「助けたのかとでも言いたいのか?」

 

「僕は・・・・・君の命を狙ったんだぞ?」

 

「憎まれても仕方ないと思っているさ。だから、俺がどうこう言う資格はない。だが、お前がいなくなったらリングマンにも申し訳ないからな。」

 

「・・・・ゼロ。」

 

会話がひと段落すると病室にエリカが入ってきた。その後ろにはリングマンの姿もあった。

 

「リングマン。」

 

「遅れてすまない。少しばかり、確認しておきたいことがあったのでな。」

 

リングマンはそう言うと帽子を取ってツンドラマンを見る。

 

「兄・・・・さん?」

 

「・・・・・・」

 

ツンドラマンは目を見開いてリングマンを見る。空気を察してエリカは四人の退室を促し、自分も部屋から出て行く。リングマンはすぐそばにある椅子に座ってツンドラマンと顔を合わせた。

 

「本当に・・・・・・・兄さんなのか?」

 

「あぁ。初めましてだな、ツンドラマン。末の兄弟よ。」

 

リングマンは感慨深い顔で言う。

 

「どうして・・・・・・兄さんは・・・・・ロボット狩りで死んだんじゃ。」

 

「死にかけたさ。私も兄弟も博士とお嬢様と合流するために必死に逃げた・・・・・」

 

リングマンはツンドラマンの手をそっと握る。

 

「だが・・・・・結局俺しか助からなかった。運よくタイムホールに落ちて・・・・・この世界に流れ着いたんだ。」

 

「そ・・・・そうなんだ・・・・」

 

「ところでツンドラマン、何故反旗を翻してまで今回の事件に加担したんだ?」

 

「・・・・それは、仕事としての質問かい?」

 

ツンドラマンは警戒気味で聞く。

 

「・・・・・同じコサックナンバーズとしてだ。」

 

「だったら、兄さんもわかるだろ?この世界は僕の記憶を奪った。それだけでなく、博士の技術まで・・・・・」

 

ツンドラマンは悔しそうに言う。同時にどこか悲しげに感じた。

 

「僕は・・・・・ただ、博士の重荷を無くしたかったんだ・・・兄さんたちが死んだのは自分のせいだと悔やまずに・・・・お嬢様もコールドスリープにつくことなく、みんなで・・・・平和に生きていける世界を・・・・・」

 

「・・・・・それで博士に嘘を言って、過去に行ってDr.ワイリーを始末しようと考えたのか?」

 

「!?」

 

自分の考えを見破られたのかと思い、ツンドラマンは目を大きく見開く。

 

「な、何故それを・・・・・・」

 

「これだ。」

 

リングマンは自分の持っていた携帯に端末を挿入して彼に見せる。

 

そこにはコサックの姿が映っていた。

 

「博士・・・・・」

 

「・・・コサック博士が最後に残したメッセージだ。」

 

『・・・・・以上が私の時代で起こったすべての出来事です。このカプセルは本来、過去の私にこれから起こるであろう出来事を知らせるために送ったものです。しかし、このカプセルに眠っているツンドラマンは恐らく他の兄弟の仇を討つべく復讐へと向かってしまうかもしれません。彼の兄弟は彼が誕生する以前に破壊されてしまいました。その原因と言える男の命を奪おうと動くでしょう。・・・・・ですが、先ほど説明したようにこのタイムマシンは残念ながら不完全なもので、恐らく私の時代の過去に無事にたどり着く可能性は低いでしょう。』

 

「博士・・・・・僕の本当の目的に気づいて・・・・」

 

コサックのメッセージを見てツンドラマンは愕然とする。

 

隠していたはずなのに向こうは既に自分の思惑を見抜いていた。

 

『私も既にこの歳。もうそこまで長くありません。私が死んだ後は彼は一人孤独に生きることになる。だが、このカプセルが運良く別の時代・・・・パラレルワールドに運良く流れ着けば、彼は新しい世界で生きていくことができます。そのために私はこのカプセルに自分の研究の全てとツンドラマンを封印します。せめて・・・・・この世界で社会のために使おうとしたこの技術を役に立ててほしい・・・うぅ・・・・』

 

「博士!?」

 

少しふらついて倒れそうになったコサックを見てツンドラマンはいつの間にか半泣き顔になっていた。

 

『申し訳ない・・・・後、約束してほしい。もし、ツンドラマンが復讐のために動こうとしたときは・・・・彼の記憶を消してほしい。辛い思い出や私を一人残してしまったことへの後悔で苦しみ続けるのなら、せめて・・・・すべてを忘れ、何事にも囚われずに生きてほしい。それは生みの親である私の最後の願いだ。』

 

コサックはそう言うとにっこりと笑って最後にこう言った。

 

『最後に・・・・彼が復讐に捕らわれずにその世界のために生きることを決めてくれたときは、この言葉を送ってほしい・・・・「これからは自分のやりたいことを見つけて、そのために生きなさいと」。』

 

そこでコサックのメッセージは途切れた。終わった瞬間、ツンドラマンの顔はいつの間にか涙で濡れていた。

 

「博士・・・・・博士ぇ・・・・・・・」

 

「・・・・・お前が記憶を失った原因は会社側ではなかった。」

 

リングマンはこのメッセージを最初に聞いた後、カプセルにある違和感があったことに気づいた。

 

それは、外装の一部が別の素材でできていたことと、認証システムが取り付けてあった箇所に一度開けられたような跡が僅かながら残っていたことだ。

 

前社長は残した報告とは別に何かを隠していると察し、リングマンは刑務所で服役中の彼に面会をしに行った。

 

そこで分かった真実は実はカプセルは会社で発見された段階で既に破損していたというものだった。

 

設立してまだ間もなかった当時のワーキング社はこのカプセルを発見し、中で破損したロボットを見つけた。修理が難航する中、当時現場を担当していた前社長は外れてしまっていたツンドラマンの腕を認証コードに読み取られたことでたまたまメッセージ端末が隠された箇所を開けた。その時は設計データとにらめっこして当時のスタッフたちと共に何とか再起動できる段階にまで持ってこれた。これに一安心したのも束の間、前社長はたまたまコサックのメッセージ端末が隠れていたことに気づいた。

 

このメッセージに関して彼は難色を示していたがツンドラマンを再起動する際、彼がほとんどの記憶を失っていたのを目にする。記憶がないことに困惑するツンドラマンを見て前社長は、コサックの意向通りに自分の会社で作られたロボットとして出迎えた。この時カプセルは秘密裏に保管することとなり、トロンが新社長に就任するまで人目に触れることはなかった。

 

コサックの研究データは会社の作業ロボット開発部門へと回り、その設計思想の一部が受け継がれていった。

 

ただ、近年このメッセージに反するかのように軍への最新兵器提供を行おうとした部門が現れた。最終的には契約には持って行かなかったものの、既に試作モデルの性能テストを行ってしまっていたこととその部門が一部のデータに不正を行っていたことが発覚、世間からの信頼を大きく落とす要因となった。前社長は、当時後継者候補として教育を受けさせていたトロンに次期社長として指名、責任を取る形で問題を起こした部門を追放すると共に社長を辞任した。

 

その後は総責任者として一時刑務所で服役することになった。

 

「あの前社長は、嘘はついていなかった。本当はお前に真実を話しておこうかと考えていたがロボット学校で楽しそうに過ごしていた姿を見て思い留まった。もし、話を聞いて俺と同じように記憶を取り戻せば後悔し続けることになっただろうからな。俺なんかは一時酒で何もかも忘れようとしていたほどだ。」

 

リングマンは彼の身体をゆっくりと起こす。

 

ツンドラマンの顔は内に秘めていたものが抜け落ちたかのような状態になっていた。

 

「僕は・・・・・・僕は一体何をしてきたんだ・・・・・・博士を一人にして・・・・僕が考えていることも見透かされて・・・」

 

「博士はお前のことを想って送り出したんだ。今は、それが分かっただけでもよかったじゃないか。」

 

リングマンなりに慰めるように言うがツンドラマンはコサックのことで立ち直れなかった。

 

「僕は・・・・・・これからどうして行けばいいんだ?」

 

「会社に戻りたくないなら家に来い。妻と子供がいるし、子供も叔父がいたなんて知ったら驚くだろうからな。」

 

「妻と子供?」

 

ロボットではあまりなさそうな単語にツンドラマンは、キョトンとする。

 

「あっ、言ってなかったか?あの看護婦、俺の嫁だぞ。後、俺との設計データを基に作った娘がいる。」

 

「・・・・・・・えっ、えっ、えっ?」

 

リングマンの言葉を聞いてツンドラマンは混乱する。

 

その様子を外から見られているとも知らずに。

 

「よかった・・・・・・今まで居なくなっていた兄弟に会うことができて。」

 

エリカはホッとするように言うと今来たばかりという風に部屋に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21XX年 ハンターベース 

 

同じ頃、ハンターベースの中ではカリンカがマイマインを相手に車椅子に乗りながら話を聞いていた。

 

「今までの話を聞いて少しはこの世界に関して理解できましたか?」

 

マイマインは世界がDr.ワイリーによって支配されてしまったという誤解を解くためにできるだけ小まめにこの世界で起きた出来事を彼女に説明した。最初は捏造ではないかと疑ったカリンカではあったがマイマインが嘘をついている様子もなく、特にレプリフォース大戦並びにユーラシアコロニー事件、チャモチャ星の話に関しては疑う余地もなかったため、自分が早まった考えを持っていたとようやく理解できた。

 

「えぇ・・・・・・でも」

 

「でも?」

 

「ロボット同士で争うなんて・・・・・・私がいた時代とは根本的には変わっていないのね。変わったのはワイリーとロック君が居ないことぐらいで。」

 

「・・・・・まあ、そこは否定できませんが。」

 

マイマインは彼女の悲しそうな表情を見ながら答える。

 

「でも、エックス隊長や他の皆さんもいい人ばかりですよ、ここは。僕も以前はイレギュラーの疑いがかけられて何度も捕まっていたし。」

 

「そう言えばさっきからエックス、エックスって言っていたけど、彼ってライト博士が作ったロボットなのよね?」

 

「えぇ、そうですよ。僕は見たことありませんけどマーティ副隊長やゼロ隊長、アイリスさんたちも会ったそうですから。」

 

「・・・・そう。」

 

彼女たちはそのままメディカルルームの方へと戻って行く。

 

そこでは丁度エックスが治療を完了し、体に不備がないかどうか確認しているところだった。隣では先に完治していたマーティ、ついでにミニドラがいた。

 

「どうだね、エックス。体の方は?」

 

体を動かしているエックスにドップラーは言う。

 

「はい、問題なく動けます。傷の方も完全に治っていますし。」

 

「ふむ、今回ばかりは私もかなり苦労したからね。次からはできるだけあんな無茶はしないでおくれよ?」

 

「そうよ!本当に心配したんだから!」

 

「ドラララ!!」

 

「ごめんごめん・・・・・・って、ミニドラ。君は何も見ていないだろ?」

 

「ドラ?」

 

「そう言えば・・・・アンタ、予防ワクチンはちゃんと飲んだの?」

 

マーティにジロッと見られてミニドラは冷や汗を流す。

 

「ドラララ~!!」

 

「あっ、待ちなさい!!」

 

「はっはっはっはっ・・・・・・体が小さい割には本当によく動く子だ。」

 

「はっはっはっはっ。」

 

マーティから逃げて行くミニドラを見てドップラーとエックスは笑う。その様子を窓から見てカリンカは二人をかつてのライトとロックマンに姿を重ねた。      

 

(・・・・・あれがエックス・・・・・ロック君の一番下の弟か。本当に彼とよく似て・・・・・・)

 

その時ミニドラが入口から飛び出してきて彼女の後ろに隠れた。

 

「えっ!?」

 

「ドラララ~!!」

 

「こら!逃げたって無駄よ!」

 

カリンカの背中に隠れるミニドラに対してマーティは腕を組みながら言う。

 

「あ、あの・・・・・別に怖がっているなら無理にやらなくても・・・・・」

 

「ダメよ!この子ったら、この間熱が出た時もワクチン飲まなかったのよ?それで余計に悪化して・・・・・・」

 

「ドラララ・・・・・・」

 

「さあ、定期的に飲まなくちゃいけないんだから。」

 

「ドラ~!!」

 

マーティに捕まりミニドラはカリンカに助けを求めるかのように叫ぶ。

 

「全く、本当に元気なものだ。カリンカ君、もう外に出ても大丈夫なのかね?」

 

「はい、皆さんのおかげで体力も大分戻ってきたので。」

 

声をかけてきたドップラーに対してカリンカはにっこりと答える。

 

「貴方がエックス君ね。」

 

「はい。貴方があのカプセルに入っていた、えっと・・・・」

 

「カリンカよ。こう見えて貴方のお兄さんが活躍していた時代の人間なの。父もライト博士の知り合いだったわ。」

 

「博士の知り合いの娘さんだったんですか?」

 

「えぇ。」

 

カリンカはエックスの手を握って握手をしながら答えた。

 

「それにしても本当にロック君の面影を感じるわ。まるで成長したみたいに。」

 

「そういわれるとなんか複雑だな・・・・・・そんなに似ているんですか?」

 

「そうね・・・・・・強いて言うなら、少し雰囲気が大人っぽくなったところが大きな違いかしら?」

 

「大人っぽいから何よ!アンタ、いきなりアタシのエックスに馴れ馴れしく触らないでよ!」

 

エックスがカリンカに見とれていると思ったのかマーティはミニドラを担ぎながらやって来る。

 

「私は別にそんなつもりじゃないわよ。本当にロック君に似ていたもんだから・・・・(なんかこの人、ロールちゃんとなんか似ているような・・・・)」

 

「ドラ!」

 

「あっ!逃げた!待ちなさい!!」

 

「ドラララ~!?」

 

逃げ出して行くミニドラを追いかけるマーティを見ながらカリンカは何処か和んでいるように感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

22世紀 ???

 

「・・・・・・」

 

「あら、回収お疲れ様ね。」

 

VAVAは、部屋に入ると声をかけてきたベルカナに対して自分のバックパックを投げる。

 

「キャッ!?もう、いきなり投げるなんて何よ!?」

 

「・・・・・壊れた。修理と改良を頼む。」

 

怒っているベルカナに対してVAVAは何も気にする様子もなく椅子に座り棚に仕舞われていたボトルを手に取る。

 

「・・・・・年代物だな。」

 

「貴方ね・・・・勝手に持ち出しておきながらそれはないんじゃないの?パパだって言ってたでしょ?まだ未完成だって。」

 

「だが、一発は撃てた。威力もまあまあだったが一発で砲身がそんなざまじゃまだまだ使えねえ。」

 

「もう・・・・・・・パパに頼んで他の合金でやってみるわ。でも、今度は勝手に持ち出さないでちょうだいよね?」

 

ベルカナはそう言うと部屋から出て行く。VAVAはそれを見届けるとボトルを開けて酒をグラスに注ぐ。

 

「・・・・・ゼロの奴、俺が思っていた以上に強くなりやがったな。隙もありゃしねぇ。あの女もタヌキも。」

 

グラスに注がれた酒を一気に飲み干し、VAVAはこれからのことを考える。

 

「あの様子じゃエックスの奴もそれと同じ・・・・いや、それ以上の実力を身に付けていると考えてもおかしくはないな。」

 

グラスをテーブルに置き、テレビで記録映像を改めて見る。

 

「・・・・だがな、エックス。俺もこのままでいると思ったら大間違いだ。ここで力をつけて必ず戻るぞ。お前を地獄に完全に叩き落すまではな。それまでは力を付けろ、俺みたいにな・・・・・・・」

 

VAVAはそれだけ言うとまたグラスに酒を注ぎ始めた。 




いよいよボスも残り2人!!

X6編後に展開予定の劇場版編で次のうちどれがいいと思いますか?(飽くまで現在投票の中で二票以上入っているものの中での取り決めです)

  • ネジ巻き都市
  • 雲の王国
  • 鉄人兵団(現段階ではリメイク版)
  • ロボット王国
  • このままX7編へ
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