ドラえもん のび太の転生ロックマンX   作:赤バンブル

174 / 293
ブラストマン戦・・・・・・結構短い方です。


ブラストマン

遊園地エリア アトラクション施設

 

遊園地へ乗り込んだドラえもんたちはブラストマンが潜んでいるアトラクション施設へと入った。

 

「随分、薄暗いね。」

 

照明は点いていたものの広い施設全体を照らすには心細く、中にはブラストマンの絵が描かれた看板があった。

 

「そう言えば、ここってブラストさんの担当していたアトラクションだったはずだわ。」

 

「どんなアトラクションだったんだ?」

 

「特殊な爆薬で足場を飛ばすスピードアトラクションなの。所々にセンサーが取り付けられていてそれに触れると同時に足場が・・・・・・」

 

ドラミが言いかけた時、彼女の足が赤外線センサーに触れる。

 

「「「あっ。」」」

 

「あっ。」

 

「ぴっ。」

 

一同が驚くのも束の間、木製の足場が勢いよく爆発して迫ってきた。

 

「足場が吹き飛び始めたぞ!?」

 

「こうやって緊迫感を持たせてどれだけ先に進めるか競うアトラクションなの!確かどっかの青いハリネズミのゲームをヒントに考えたらしいけど・・・・・でも、火薬の量がどう見ても安全レベルを超えているわ・・・」

 

「しゃべる前に急いで走り抜けろ~!!」

 

ドラえもんたちは急いで先へと急ぐがブラストマンの仕掛けた爆弾トラップはまだ、こんなものではない。

 

次の足場にも容赦なくセンサーがあちこちに設置されており、センサーに触れずともその先で待ち構えている起爆用の火炎弾発射装置を背部に背負ったロボットたちが四人に向かって攻撃を仕掛けてくる。応戦して破壊しても背部のタンクを破壊しなければタンクが四人に向かって飛んでいき、攻撃を撃ち漏らしても足場が誘爆して吹き飛ぶ。

 

最悪の組み合わせだ。

 

「ハッ、ハッ・・・・・なあ、ドラミ。」

 

「何?」

 

「多分参考になるとは思えないが、そのブラストマンとか言う奴は・・・・このアトラクションで足場に落ちた時のことを考えてここ造ったのか?」

 

「普段のアトラクションなら落下したと同時にサポートロボットたちがお客を回収して最初の場所に戻したり、床にクッションが敷かれていて怪我防止をしてあるんだけど・・・・多分、どっちもないと思うわ。」

 

ゼロの質問に対してドラミは冷や汗をかきながら言う。

 

今言ったサポートロボットたちはブラストマンが改造を施したのか、起爆用の特攻ロボットとして四人に飛び掛かって来ている。おそらく、爆破された床下のクッションも防衛用として撤去されて今はトゲだらけの床になっているのはほぼ間違いないだろう。

 

四人は、目の前に飛び掛かってくるサポートロボットたちの猛攻を掻き分けながら床がすべて吹き飛ぶ前に前へと進んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21XX年 

 

『こちら、ハンターベース。エックスさん、まもなくゲイトが指定したポイントへと到着すると思われますが、周囲の状況はどうなっていますか?』

 

エイリアたちが向かっているということを知らずにエックスたちはゲイトの秘密研究所の入口と思われる大穴の目の前へと到着していた。

 

「あぁ、いくら探しても見つからなかったわけだ。目の前に下が見えない大穴があるよ。」

 

『大穴・・・ですか?』

 

本部のレイヤーと通信しながらエックスは穴の下を確認する。

 

「結構深そうだ・・・・・ナイトメアの反応は?」

 

『はい。その辺一帯だけこれまでとは比べ物にならないくらい強いナイトメア反応が検出されています。おそらく、そこから研究所に乗り込んだ場合通信障害の影響でしばらくの間、繋がらなくなる危険性があります。』

 

「そうか・・・・・」

 

この場にはマーティとビートブード、マンドリラーにホーネック。ジャイアンとスネ夫、そして、本人の頼みでカリンカまで同行していた。

 

「みんな、ここから先は通信が繋がらなくなる危険性がある。転送装置も恐らく機能しなくなる可能性がある・・・・・俺としてはジャイアンたちとカリンカさんはハンターベースに引き返してもらった方がいいと思うんだけど・・・・・・」

 

「何言ってんだよ、のび太!ここまで来て送り返そうなんて都合がよすぎるぜ!こんな時こそ頼ってくれよ!」

 

「僕も正直言って怖いけど・・・・・タイムマシンを奪ったのがアイゾックだって言うなら取り返さないと。」

 

ジャイアンとスネ夫は同行の意を示す。

 

「カリンカさんは?」

 

「・・・・私も一緒に行かせてちょうだい。危険なのはわかっているけど・・・・彼を・・・・以前のスカルマン時のようなことにはしたくないの。」

 

カリンカも同じように同行の意を示した。エックスはそれを確認するとブレードアーマーを装着し、入口の方へと向かう。

 

「じゃあ、レイヤー。俺たちは、これからゲイトの研究所へと侵入する。通信に関してはしばらく繋がらなくなるかもしれないけど、俺たちの反応を見失わないように気を付けてくれ。」

 

『了解しました。ご武運を祈ります。』

 

レイヤーの返事を聞くとエックスは一旦通信を切る。エックスたち一同は穴へと飛び込み、しばらく落下すると研究所の入口へと落ちた。

 

「研究所があるのは間違いないみたいね。」

 

マーティは暗い空間の中ライトを照らしながら言う。既に目の前では南極エリアにいた狼型メカニロイドたちが爆弾や冷気で応戦し始めてきた。

 

「一筋縄じゃ通してくれないか。」

 

エックスはヤンマーオプションを展開してメカニロイドたちを一掃する。

 

更にナイトメアの影響でナイトメア・ランダムこと大量の岩石が一同に向かって落下してくる。

 

「バグホール!!」

 

「パラスティックボム!!」

 

無数の岩石をビートブードとホーネックが無力化する。

 

「ジャイアン、今ならまだハンターベースに戻れると思うけど?」

 

「へっ、友達がこんなことで逃げると思ってんのかよ?のび太。」

 

バスターを構えて応戦するエックスのそばでジャイアンは空気砲を構えながら笑う。

 

「・・・フッ、君のことは昔苛められたりして嫌な奴とよく思っていたけど、こういう時には逃げずに全力で協力してくれるところは一番信頼できると思っていたよ。」

 

「お前のものは俺様のもの、俺様のものも俺様のものってな。付いて行くって言ったからには最後まで付き合うぜ!!」

 

「ジャイアンってば・・・・・・まあ、ここまで付いてきたんだから今更帰りたいなんて言えないもんね!」

 

スネ夫もビビりながら空気砲を発砲する。一通りナイトメアを一掃するとエックスたちは慎重にトゲだらけの壁を昇って行く。

 

「待っていろよゲイト・・・・・・必ずお前の野望を阻止して見せる。」

 

エックスは覚悟を決めて研究所の奥を見据える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

22世紀 アトラクション施設

 

「みんな、早く昇って!」

 

一方のドラえもんたちは、必死に爆発する床を昇りながら進んでいた。丁度アトラクションも終盤へと差し掛かり、その最後の難所として登って行く足場が設けられているのだが、先ほどまでは普通の床があったのに対してここには爆発する床しかない。そのため、足を滑らせて落ちてしまえば一巻の終わりである。

 

「あっ!?」

 

後ろを走っていたドラえもんは足を滑らせて下へと落下する。

 

「ドラえもん!」

 

「お兄ちゃん!?」

 

「うわぁああああああ!?」

 

爆発が迫っているところに向かってドラえもんは落下していく。

 

「ぴ~!!」

 

「ビート!?」

 

しかし、咄嗟にビートが彼の手を掴みゼロたちがいる上の方へと運んで行く。

 

「ぴ、ぴ、ぴぴぴ~~!!!」

 

かつて共に戦ってきたロックマン以上に重いドラえもんの身体をビートは必死に両脚で掴んで上へと向かう。

 

「もう少しだ!」

 

やっとゼロたちが辿り着いた安全地帯まであともう少しのところでビートはヘロヘロになりながら手が届く範囲まで飛び続けた。危うく落っこちそうになったがゼロとアイリスが手を差し伸べてドラえもんの両手を掴んだことで落ちずに済んだ。

 

「助かった~~~。ありがとう二人とも。」

 

「心配かけさせやがって・・・・」

 

「でも、無事でよかったわ。」

 

「ぴぃい・・・・・・・」

 

ドラえもんのすぐそばでは力尽きて伸びてしまったビートが倒れている。

 

「ごめんね、ビート。」

 

ドラえもんはビートを頭の上に乗せると目の前の扉を見る。そこはゴールとしてはふさわしくブラストマンの絵が堂々と書かれていた。

 

「もう・・・・こんな危ない仕掛けばかりして!」

 

「確かにアトラクションとしては派手過ぎたな。タイムパトロールが閉鎖しておかなかったら今頃ガキの何人かがあの爆発の犠牲になっていたかもしれないな。」

 

「ブラストさんは危なそうなことをしているように見せて安全面は抜かりがない人だったんだけど・・・・。」

 

四人が扉を通り抜けると爆発と同時にブラストマンが姿を現した。

 

「俺の作ったアトラクションを攻略するなんて大したもんだぜ!あれだけの爆薬の量なら手足が吹き飛んでもおかしくねえのにな!!」

 

無事にここまで来たドラえもんたちに対してブラストマンは意気揚々に声をかけてきた。そんな彼を見てゼロはバスターを展開してにらみつける。

 

「手足が吹き飛んでもおかしくないだと?お前は、ここを何だと思っているんだ!!ここは人間やロボットたちが楽しむために作られた遊園地なんだぞ!?」

 

「ゼロの言う通りよ!子供たちが楽しむための場所を・・・・・・・」

 

「ヘン!わかっちゃいねえな!こういうド派手で命がけになるからこそ真のアトラクションだって言えるんだよ!」

 

ここを危険な施設へと作り変えたことに怒りをぶつけるゼロとアイリスに対してブラストマンは面白くなさそうに言い返す。

 

「最近の人間たちはみんなこうだ!危ないから爆薬減らせとか、心臓に悪いから爆発音を小さくしろだとか、子供に変な悪影響を与えるだとか・・・・・どいつもこいつもうるさい注文ばかり押し付けてきやがって!!そんなに心配なら最初っから見るなってんだ!!」

 

「ブラストさんも改造された影響でストレスが爆発しているみたい・・・・・」

 

人間たちに対する愚痴を言いながらブラストマンは懐から球状の爆弾を取り出し、四人に向かって投げてくる。

 

「喰らいな!!」

 

「うわっ!?」

 

ブラストマンの爆弾の爆発に巻き込まれてドラえもんは躓く。

 

「くっ!口で言ってもわからなそうだな!!行くぞアイリス!!」

 

「えぇ!」

 

ゼロとアイリスは二手に分かれてブラストマンにバスターで攻撃を仕掛ける。

 

「おっと、危ねえ!!」

 

ブラストマンは発破作業現場で培った俊敏な動きを活かしてバスターの攻撃を避ける。

 

「外れたわ!」

 

「反応速度が速いな・・・・・なら、これはどうだ!アースクラッシュ!!」

 

ゼロは戦術を切り替えて床に拳をぶつけ衝撃波を放つ。衝撃波はジャンプしていたブラストマンにも届く。

 

「ウオッ!?」

 

「ドラえもん!今だ!」

 

ゼロは態勢を立て直したドラえもんに合図をかける。

 

「エアーシューター!!」

 

バスターから竜巻が斜め上方向に3発放たれ、ブラストマンに命中する。

 

「グハッ!!」

 

ブラストマンはそのまま地面に落下して叩きつけられるがすぐに起き上がり、口から出たオイルを手で拭い取る。

 

「やるじゃねえか・・・・・ドンパチやるならこうでなくちゃな!!うぉおお!!燃え滾ってきたぜ!!」

 

ブラストマンは体を赤く発光させる。

 

「ダブルギアを使ってきたか。」

 

「今度は避けられるか!!」

 

ブラストマンは先ほどの3倍以上の大きさと思われる爆弾を数発一気に放つ。

 

「ちっ!」

 

ゼロは、ダブルチャージウェーブで爆弾を相殺するものの一発だけ仕留め損ねた。

 

「ゼロ!」

 

アイリスは、咄嗟にサーベルを展開して爆弾を一刀両断するが誘爆し、軽く吹き飛ばされた。

 

「うっ!」

 

「大丈夫か、アイリス?」

 

「えぇ。」

 

「チェインブラスト!」

 

続いてブラストマンは、四人に向かって通常時に使っていたものと同じ小型の爆弾を連続で放ってきた。

 

「急に投げてくるものが小さくなったぞ?」

 

ゼロは一瞬、ダブルギアの効力が切れたのかと疑ったがブラストマンの身体は発光したままだ。しかし、爆弾はアイリスの近くを通り過ぎようとした瞬間、彼女に反応して周囲に集まってくる。

 

「違う!あれは誘導式だったのか!?」

 

ゼロは急いでアイリスのところへ駆けつけ彼女の身を守ろうとする。

 

「「ゼロさん!」」

 

「ぴっ!」

 

ドラえもんとドラミが叫んだ瞬間、爆弾が作動し、爆風が二人を呑み込んだ。

 

「ガアアアアアアアアア!!」

 

「ゼロさん!アイリスちゃん!!」

 

爆風が晴れるとボロボロになった二人が倒れ込んでいた。

 

「ドラミは二人を!」

 

「わかったわ!」

 

「ハッハ―――――ッ!まず二人いっちょ上がりだぜ!!」

 

倒れた二人を気にかけることなくブラストマンは続いてドラえもんをターゲットにする。

 

「なんてひどいことをするんだ!!」

 

「ヘッ、今の俺は相手が倒れようが知ったこっちゃないんだよ!!このまま全員・・・・・あり?」

 

言っている直後、ダブルギアの効力が切れたのかブラストマンの全身から蒸気が発せられる。

 

「・・・・畜生~!!!自慢げに話していたら時間切れになっちまったんじゃねえか!!」

 

「クラッシュボム!!」

 

悔しがっているブラストマンに対してドラえもんは同じ爆弾であるクラッシュボムを放つ。

 

クラッシュボムは炎を使う敵に足しては効力を発揮しないが爆弾自体が高い攻撃能力を秘めており、通常爆発による威力を見がちな爆弾系の中で先端部が貫通性の高い爪を採用したこともあって大抵の敵なら貫くことも可能となっている。

 

案の定、ダブルギアの仕様によって弱体化していたブラストマンにクラッシュボムを避ける余裕はなく、爪は彼の装甲に突き刺さり、起爆装置が働きだした。

 

「な、何だこれ・・・・ハッ!ま、まさか!?」

 

ブラストマンは自分の体に突き刺さったのが爆弾だと気づくが時すでに遅く、クラッシュボムは彼の目の前で爆発を起こした。

 

元々クラッシュボムの使用者であるクラッシュマンがワイリー製で本格的な戦闘用として開発されたこともあり、威力はブラストマン以上のもので煙が晴れると、ブラストマンは体のあちこちから内部構造を露出した状態でふらついていた。

 

「こ・・・・・これ・・・・が・・・・本物の爆発か・・・・・・・・」

 

それだけ言うと彼は力尽きてその場に倒れた。

 

ドラえもんはやり過ぎてしまったと思い、倒れた彼を調べてみたが装甲が一部吹き飛び、破損はしていたものの思っていたよりひどい損傷はないようだった。

 

「ふう・・・・・・同じ爆弾でも威力が随分違うんだな。」

 

「お兄ちゃん、そっちは大丈夫?」

 

ゼロたちの応急処置を済ませたのかドラミが来た。

 

「うん。少し手荒になっちゃったけど。」

 

ドラえもんの言葉を聞いてドラミは倒れたブラストマンを見る。

 

「・・・・・ブラストさんもヒューズさんたちもそうだけど、ツンドラさんを除いてどうしてこんなことをさせたのかしら?」

 

「さあ?僕にもわからないよ・・・・・でも、これでみんな終わったから次は仕掛けた本人が現れるかもしれないね。」

 

ドラえもんは倒れたブラストマンを背負ってゼロたちの元へと行く。ゼロとアイリスの方もダメージは酷かったもののドラミの応急処置のおかげで移動に関しては支障はないようだ。

 

「ゼロさん、大丈夫ですか?」

 

「なんとかな。姿勢を低くしなかったらもっとダメージを受けていたかもしれなかったぜ。咄嗟の判断とはいえ、やって正解だった。」

 

「ごめんなさい、ゼロ。私が気を付けていれば・・・・・ゼロまで巻き込むことなかったのに。」

 

自分にせいで攻撃に巻き込まれたと思い、アイリスは謝罪をする。

 

「気にするな。お前にもしものことがあったらカーネルにも申し訳が立たないからな。それに俺が好きでやったことだ。お前が酷い怪我を負わなかっただけでもよかった。」

 

「ゼロ・・・。」

 

アイリスはゼロの手を取って立ち上がる。

 

「これで暴れていたロボットたちはみんな片付いたか・・・・・後は黒幕だと考えられるドラパンがどう動くかだな。」

 

「うん。多分、キッドたちを捕まえているとなると次に狙ってくるのは僕かもしれないからね。」

 

ドラえもんたちはアトラクション施設に設置されていた転送装置を利用してそのままタイムパトロール本部へと引き上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21XX年 ゲイトの秘密研究所

 

「みんな、急いで駆け上がるんだ!!」

 

その頃エックスたちは、ゲイトの秘密研究所の中を必死に駆け抜けていた。

 

「スネ夫、早くしねえとあの変な炎に焼かれちまうぞ!?」

 

「言われなくたってわかってるよ!?」

 

彼らの後方ではナイトメアによって引き起こされているナイトメア・マグマが押し上げてきていた。ラッシュジェットに乗せてもらっているカリンカはジャイアンとスネ夫の人間とは思えぬ足の速さに驚かされていた。

 

「隊長、このままだと全員あのマグマに飲み込まれてしまいます!?」

 

ビートブードもホーネックと二人がかりでマンドリラーを運びながら言う。そう思っていた矢先にようやく出口らしき扉が見えてきた。

 

「どうやら、この恐ろしいチキンレースの終わりが見えてきたみたいだ。」

 

一同は急いで扉の中へと入って行く。すると同時にナイトメア・マグマは自然と引き下がって行った。

 

「ハア・・・・ハア・・・・どうやら、助かったようね。」

 

マーティは息を切らしながら言う。しかし、隣のエックスたちの顔を見てみるとみんな険しい表情をしていた。

 

「どうしたのよ?みんなそんな顔し・・・・・」

 

マーティは不思議そうに聞いたが彼らの見ていた方を見て口を開いた。

 

 

 

ドックン・・・・ドックン・・・・・・

 

 

 

それは不気味な正方形に目玉らしきものが入ったメカニロイドとも言い難い物体だった。

 

それも一体ではなく二体も。

 

「ナニコレ・・・・・・・」

 

マーティは思わずその不気味な物体を見て少し前に見たホラー映画を思い出す。

 

エックスは少なくともこの研究所の防衛システムだということだけは理解できた。

 

「コイツは・・・・・・・」

 

『コイツの名はナイトメアマザー。ゲイト様のナイトメアウィルスの実験によって生まれた偶然の産物・・・・そして、私と同じくここの門番でもある。』

 

「!?」

 

声と同時に巨大な二枚貝が一同の目の前に現れる。

 

中が開いたかと思うとそこには最後のナイトメア調査員であるシールドナー・シェルダンが姿を現した。

 

「お前は・・・・・いや、貴方は・・シールドナー・シェルダン!?」

 

「如何にも。」

 

「知り合いなのか?のび太?」

 

エックスの反応を見てジャイアンは不思議そうに聞く。そんなエックスの代わりにマーティが答えた。

 

「あの人はシールドナーシェルダン。かつて各種研究機関のお偉いさんたちの警護についていて、抜群の働き振りを見せて周りから高い評価を受けていたの。・・・・・でも、ドップラー博士の反乱前にドッペルタウンの式典に出席する予定だったジム博士っていう科学者レプリロイドの警護に当たっていた時、秘かにシグマウィルスに感染してジム博士がイレギュラー化したそうなの。彼は已む無く独断で博士を処分したんだけど・・・・その瞬間を目撃した現場へ駆け付けた部下たちがイレギュラーと誤認して・・・・責任を感じてアタシとエックスが現場に駆け付ける前に自殺したの。まさか・・・・彼もゲイト製だったなんて・・・・・・」

 

「そんなことがあったんだ・・・・・」

 

彼女の話を聞いて思わずシェルダンを見るスネ夫たち。

 

エックスはシェルダンと対峙しながら申し訳なさそうな顔をしていた。

 

「・・・・・シェルダン、あの事件に関しては申し訳ないことをしました。俺が遅れなければあんなことには・・・・・」

 

「エックス、あれは私自身のミスだ。気にすることではない。ただ、私がガードとしての役目を果たせなかったにすぎないんだ。」

 

対するシェルダンは敵でありながらも謝罪の言葉に答える。

 

「貴方はジム博士を護衛していただけだった。そのジム博士がイレギュラー化して・・・・あの場では処分するしか方法がないと貴方なりの選択を取った。それを部下が貴方がイレギュラー化してジム博士を殺害したと誤解して・・・・・・・・取り返しのつかないことに・・・・・」

 

「私は、博士のイレギュラー化を防ぐことができなかった・・・・結果 博士を守ることができなかった。しかし今度こそガードとしての使命を全うするつもりだ。あの御方は・・・・・ゲイト様が再びチャンスをくれたのだ・・・・命にかえてもこのナイトメアマザーと共にガードする!来い、エックス!!そして、その仲間たちよ!!」

 

「やめてくれ、シェルダン!!俺たちは貴方と戦う気はない!」

 

「そうよ!アンタだって今何をするべきかわかっているはずよ?ゲイトの暴走を止めることが本当にガードすることじゃないの?」

 

戦いを避けるためにエックスとマーティはシェルダンに説得を試みるが彼の固い決意が揺るぐことはなかった。

 

「間違っているかもしれないことはわかっている・・・・・だが、私は決意したのだ!!例えこの身が犠牲になろうともゲイト様を守り抜いて見せると!!そのためなら・・・もうイレギュラーと決めつけられようと構わん!!」

 

彼はそう言うとナイトメアマザーを率いてエックスたちに攻撃を仕掛けてきた。

 

 




次回はXとドラえもん、どっち側にするか・・・・・

X6編後に展開予定の劇場版編で次のうちどれがいいと思いますか?(飽くまで現在投票の中で二票以上入っているものの中での取り決めです)

  • ネジ巻き都市
  • 雲の王国
  • 鉄人兵団(現段階ではリメイク版)
  • ロボット王国
  • このままX7編へ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。