X6とは言うけどほぼ別作品だな~っと作者でありながら自分の話を読み返してふと思うこの頃です。
22世紀
遥か上空にそびえるアチモフ城。
ドラえもんズを黄金像へと変え、全ての親友テレカを手に入れるという目的を達成したDr.アチモフは計画を次の段階へと進めようとしていた。
そんなアチモフ城の近くに一台の小型艇が時空間のゲートを潜って現れる。
「やっと着いたな。」
「ここがパラレルワールドの空か・・・・・思っていたよりも普通だな。」
小型艇の中ではワイリーの命令で先行することになったワイリーセカンドナンバーズが乗っていた。操縦桿を握っているメタルマンは、レーダーを確認しながらアチモフ城のほぼ中央部にゼロの反応があることを確認する。
「どうやら、ゼロはあの要塞の中にいるようだな。」
セカンズはアチモフ城を眺める。
「随分とファンタスティックな見た目にしたもんだな・・・・・この世界の人間どもはメルヘンチックなものが好きなのか?」
フラッシュマンは呆れた顔で見るが同時にアチモフ城の外壁が崩れ始めた。
「城が崩れ始めたぞ!?」
エアーマンは崩れていく外壁に少々ばかり驚いていたがやがてその中から目玉を持つ巨大な独楽状の要塞が姿を現した。
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
「・・・・・・前言撤回、やっぱり悪もんはうちの博士と同じ悪趣味なデザインだった。」
「いや・・・・・・これなら最初っから堂々と作っている博士の方がまだマシだぜ・・・・・」
何とも言えない表情をしながらウッドマンはフラッシュマンに言う。そう言っている間にアチモフ城改めアチモフ要塞はブースターを吹かせながら上昇していく。
「まずいな。あの要塞・・・・もしかして宇宙まで行くつもりなのか?」
メタルマンは小型艇を要塞へと近づけていく。幸いドラえもんズとゼロたちを捕らえたことで油断しているのか要塞から攻撃してくる様子はない。
「このままうまく乗り込むぞ。さて近づけた後はどうやって・・・・・・ん?」
メタルマンは後ろの席を見た時一番後ろに座っていたはずのクイックマンの姿がないことに気が付く。
「ん?おい、クイックはどこへ行った?」
「何っ!?」
クラッシュマンは驚きながら隣を見る。
「なっ!?さっきまでここに座っていたはず!?」
「まさか・・・・・・」
メタルマンは前の方を見直す。そこではいつの間にか外に出ていたクイックマンが小型艇から大きく飛びあがり、要塞の外壁の一部をクイックブーメランで切り裂いて何事もなく乗り込んで行った。
「クイックの野郎・・・・・・・また一人出し抜く気か!!」
フラッシュマンは、不満そうな表情で言う。だが、幸いにもあまり騒ぎを起こすことなく突破口が開いたため侵入が容易となった。
「・・・・・クイックのことだからうまく陽動してくれるだろう。俺たちも続いて乗り込んでゼロと合流するぞ。」
「よし、操縦は俺が引き受けた。」
バブルマンはメタルマンから操縦を代わろうとする。
「えっ?ちょっと待て。俺は別に残る奴を決めるなんて・・・・・・」
「見りゃわかるだろ?これから宇宙へ向かって行く際の中で水中戦用の俺がどうやって戦えって言うんだよ?小型艇捨てるよりまともな選択じゃね?」
「「「「「あっ・・・・・」」」」」
バブルマンの言葉を聞いてセカンズ一同は口を開ける。同時期に製作されて特性を知っているにもかかわらずである。
「・・・・・・お前ら、俺と何年の付き合いだと思ってんだよ。」
バブルマンは渋い顔をして言う。
アチモフ城改めアチモフ要塞 中央部
セカンズが秘かに侵入したとも知らず、Dr.アチモフは黄金像化したドラえもんズをマシンの真下に並べ、今にアチモフマシンを完成させようとしていた。
「ウゥ~~!!!やめろぉ~!!」
そこから少し離れた場所ではドラえもん、ゼロ、アイリスの三人は鎖で巻かれて拘束されている。
「くっ・・・・・・こんなに巻かれちゃバスターすら展開できない・・・・」
「・・・・・・・」
ゼロも必死に拘束を解こうと焦っていたがアイリスの方は何か巻かれている鎖に違和感を覚えていた。
「ゼロ。」
「ん?どうした?」
「おかしいと思わない?」
「おかしい?スカルマンの事か?」
「違うの。実は・・・・・」
アイリスはゼロの耳元でひそひそと話し始める。しばらく聞いているとゼロは目を丸くした。
「・・・・・・本当にそうだと思っているのか?」
「えぇ。だって、そうでもなきゃ・・・」
「えっ?何を話しているの二人とも。」
その会話にドラえもんも加わる。
「・・・・・じゃ、ドラミはそれを理解した上で親友テレカを?」
「確かにあの行動から考えればあの不自然なところも納得いく。だが、この鎖の方はまだ確認してみないと分からないぞ?」
三人は怪しまれないように互いに巻かれている鎖の状態を確認し始める。
それを他所にアチモフ一同はマシンの完成へと踏み出そうとしていた。
「さっ、アチモフマシンの完成っしょ!」
マシンに引き付けられるかのように親友テレカが7人の手元から離れ、マシンへと組み込まれようとしている。その様子を少し離れたところでスカルマンとリングマン、アチモフの所ではブラックゼロを始めとする実質アチモフナンバーズと言うべきベルカナとダイナモ。そして、そのアチモフ一味と対峙するかのようにドラパンもまたその様子を見ており、彼の後ろでは目を覚ましたミミミが心配そうに様子を窺っていた。
「ドラパンさん・・・・・」
「Dr.アチモフ、約束だ。ドラえもんズから親友テレカを奪った対価としてミミミに取り付けたこの首輪を外してくれ。」
ドラパンは、自分のやるべきことは終わったと悟りアチモフに彼女の首輪を取り外すように要請する。
「あぁ・・・・そうだったな。」
その言葉を聞いてアチモフが不敵な笑みを浮かべたかと思うと、彼の頭の上にミニイエローデビルがピョコっと上ってきてレーザーライフルを発射してきた。
『ブモッ。』
「危ない!!」
ドラパンは咄嗟にミミミを引き離してレーザーの直撃を受ける。
「グウアァ・・・・・・」
「ドラパンさん!?」
倒れたドラパンをミミミは肩を貸して起こす。その様子を見て下にいたリングマンの腕が一瞬動きそうになったがスカルマンに制されていることに誰も気づいていない。
「だ・・・・・騙したな・・・・」
「騙す?まだ、お前には仕事が残っているっしょ。マシンに操られ私の手駒として働くという仕事がなぁ~!ミミミはお前を操った後に送り帰してやるっしょ!ニャ~ハッハッハッハッハッ~!!」
膝を付いているドラパンに対してアチモフは大笑いしながら言う。ドラパンは歯ぎしりしながらそっとスカルマン達の方を見る。スカルマンは無言ではあったがチラッと彼の方を見ると黙って頷いた。
「・・・・・ミミミ、危険な賭けになってしまうが最後まで付いて来てくれないか?」
「えぇ。」
「ありがとう。・・・・・ドラメッド、君が託してくれた『正義』。その正義が最後は必ず悪を倒すということを私も信じさせてもらうぞ。」
ドラパンはドラメッドから託された『Justice』のタロットを持ち、アチモフの方を見る。
「Dr.アチモフ!私は貴方を許さない!!」
「突然、何を言ってるっしょ?お前を引き換えにミミミは解放すると言っているというのに。」
「そんな言葉信じられるか!貴方もキンキンにしてやる!!」
「その前に私が装置のスイッチを入れるかゼロとダイナモの攻撃でお前が終わるっしょ。」
怒りに燃えるドラパンに対してアチモフは余裕の態度で答える。
彼の周囲は非戦闘員であるベルカナを除いてもブラックゼロ、ダイナモ。下にはリングマンとスカルマンが待機している。いくらキンキンステッキの効力をフルに活用したとしてもダブルギアを搭載しているブラックゼロには対応しきれない。それを知っているからこそ余裕の態度でいられるのだ。
「やれるものならやってみろォオオオオオオオ!!!」
ドラパンはミミミをしっかりと掴むと思いっきり高く飛びあがる。
「馬鹿め。」
アチモフが口を開けてスイッチを入れようとする中、ダイナモとブラックゼロがバスターを展開してチャージを開始する。オマケではあるがミニイエローデビルもレーザーを構えていた。
「その前にお前が終わりっしょ!」
「そうはいくか!!」
だが、タイミングを合わせていたのか拘束されていたはずのゼロが強引に鎖を引き千切り、二段ジャンプで飛んできた。
「何っ!?」
その光景にブラックゼロは驚くが自由になって間もないにもかかわらずゼロのバスターは最大までチャージされていた。
「ダブルチャージウェーブ!!」
ゼロは降下する寸前に光弾を二発ブラックゼロに向けて放つ。ブラックゼロは、予想外の攻撃で防御態勢を取って攻撃を凌ぐが、その隙を突いてドラパンはまだダイナモがバスターをチャージしきっていないと見てタロットを高速で投げる。
「そこだ!!」
タロットは勢いよく飛ばされてアチモフの口を通り過ぎる。
「ナヌッ!?」
アチモフは急いでスイッチを押そうとすると口に違和感を覚える。
「あら?おかしいっしょ?なんで機能しな・・・・・」
「パパ、スイッチがないわよ!?」
「ングッ!?」
ベルカナに指摘されてアチモフは差し歯の所に手を触れる。すると差し歯は綺麗になくなっていた。
「あっ!ない!?」
『ブモモモッ!』
ミニイエローデビルが上を指さすと差し歯はタロットにぶつかったことで口から飛び出して回転しながら一回舞い上がった後降下し始めていた。
「まずいっしょ!?早く回収するっしょ!!」
「ちっ!」
ブラックゼロは、ジャンプをして回収しようとする。
「お前の相手は俺だ!!」
だが、そこへゼロが再び壁蹴りで追いつき、ブラックゼロに向かってサーベルを振り下ろす。
「邪魔をするな!」
ブラックゼロはセイバーを展開して応戦。二人は差し歯よりも早く落下していった。
「今がチャンスってね!」
続いてはダイナモがジャンプをして回収しようとする。
「させるか!!」
「えっ!?」
だが、いつの間に鎖を解いていたのか上っていたのかドラえもんが彼に向かって強烈な頭突きをする。
「グエッ!?」
かつてデスシグマの強固なボディーすら貫通させた一撃はダイナモの腹部にクリティカルヒットし、彼は思わず嘔吐しながら落ちて行った。
「まずいわね。」
ベルカナは二人に代わって回収しようと動き始めるがやはり、最後に残ったアイリスにより妨害される。
「させないわ!」
彼女はサーベルを展開して斬りかかるがベルカナは杖で防御すると同時にミニイエローデビルを片手に乗せて高く放り投げた。
『ブモ~~~~~~』
「あっ!」
「残念だったわね。これで私たちの勝ちよ!」
飛んでいくミニイエローデビルは落下してくる差し歯を掴もうと手を伸ばす。そして、ようやく差し歯を手に取ろうとしていた。
「エアーシューター!!」
『ブモッ!?』
だが、ダイナモとともに落下していたドラえもんが頭上に向かってエアーシューターを放つ。
エアーシューターはエアーマンの主武装で横に広がって上昇するようにしか撃てないものの広範囲に届くという利点を持っており、ミニイエローデビルを吹き飛ばすには十分な威力だった。
『ブモッ~~~~~~~~~!?』
ミニイエローデビルは回りながら天井に激突。そのまま握っていた差し歯を落としてしまう。
「「「「あっ・・・・・」」」」
「「「「あっ。」」」」
『ブモ・・・・・・・』
堕ちた差し歯は白い何かの上で跳ね返り、その手の上に乗る。
「・・・・・・・・・」
差し歯を手にしたのはスカルマンだった。
「スカルマン、でかしたっしょ!」
アチモフは落ちた先が味方であるスカルマンの所で良かったとホッとしている。
「ドラパン、これで振出しに戻ったっしょね?」
「くっ・・・・・・・」
「スカルマン!手始めにドラパンへの見せしめとしてミミミを苦しませるっしょ!!」
「・・・・・・・」
スカルマンは、無言でドラパンの傍で心配そうに自分を見ているミミミを見る。
「スカルマンさん・・・・・・」
「・・・・・・・・」
かつて自分を拒絶した少女と姿を重ねながらもスカルマンは無言でスイッチを握り始める。その様子を後ろからリングマンが見守る。
「それでいいっしょ。ドラパン、私に歯向かうとどうなるのか・・・・・って、ちょっと待つっしょ。力入れる場所間違ってるっしょよ?」
スイッチからミシミシという嫌な音が聞こえてきたため、アチモフはスカルマンの方を見て少し動揺し始める。
「・・・・・・」
ミシミシ・・・・・
「スカルマ~ン~。そんなに力入れたらリモコンが壊れるっしょ?優しく押せばいいから・・・・・・ねっ?ちょっと押せばいいんだから。」
「・・・・・ちょっとでいいのか?」
スカルマンは一回手を緩めてスイッチをアチモフたちの目の前に見せる。
「そうしょっ、そうしょっ。別に軽くやればいいんだからパッってやれば・・・・・」
「なるほどな、パッとか。」
そう言うと彼は手を軽くグーパーするような感じでスイッチを握り潰した。その光景を見てアチモフ一同は口を開いて目を丸くし、これまでかと思ったドラえもんたちも驚いた。
「ス、スッ、スカルマン!?お前、何てことしてくれたっしょ!?」
アチモフがあんぐりと口を開けている合間にも、ミミミの首に取り付けられた首輪は火花を散らしたかと思うと砕け散るかのように崩れて行った。
「取れたわ!」
「・・・・・・これでいいんだろ?兄弟。」
「ナヌッ!?」
ため息をついてスカルマンが言った直後、リングマンはリングブーメランをアチモフたちに向けて投げる。
「危ないっしょ!?」
アチモフたちは急いでしゃがんで避けるがベルカナは避ける寸前にトレードマークともいえるとんがり帽子に命中し、てっぺんの部分が斬り飛ばされてしまった。
「いや~~ん~~~!私の帽子が~~!!」
「ちっ、外したか。」
帽子が斬り飛ばされてしまったことでショックを受けているベルカナとは正反対にリングマンは惜しいとばかりに表情を険しくする。
「どういうことっしょ!?そいつは洗脳したんじゃなかったのかっしょ!?」
「俺が自分の兄弟を洗脳させるほど冷酷無比なロボットだと思っていたのかよ?さっきまでのは全部俺が吹き込んどいた芝居さ。中途半端に加減したら騙せないだろうからな。」
「何~っ!?」
スカルマンの言葉にアチモフは驚愕するがそれはてっきり洗脳されたと思っていたドラえもんたちの方が驚きだった。
「えっ!?アレで芝居だったの!?」
「リングマン、お前・・・・・・」
ゼロがリングマンの方を見ると本人は複雑な心境なのか申し訳なさそうな顔をしていた。
「・・・・・・すまない、みんな。だが、あれだけ本気でやらなければ騙せないと思ったんだ。」
実は、洗脳したというのはスカルマンのでっち上げでリングマンは最初から正気だった。
改造というのはメディカルルームに監視カメラがあることに警戒していたスカルマンが彼を撃ったように見せて、一度彼を機能停止させたと見せて戦闘能力を一時的に強化できるようリミッター付きのダブルギアを移植していた。戦闘型で実戦を積んできたアイリスがやや押され気味だったのもこの強化手術による性能アップのおかげだったのだ。リングマン本人はやや気が進まなかったがこれからの戦闘を考慮するなら止むを得ないと判断し、強化を受けることを容認した。
「じゃあ、アイリスのダメージが予想以上に少なかったのも・・・・・」
「本当はやりたくはなかったんだがな。すまなかったな、アイリス。」
リングマンはアイリスの方を見て謝罪する。
「ヌヌヌヌヌ・・・・・・・」
「・・・・・どうするよ、親父?なんかヤバい方向へ行ってないか、これ?」
「どうしましょう?」
『ブモ・・・・・・・』
ブラックゼロを除いてベルカナ、ダイナモはアチモフを見ながら言う。ミミミが自由になったことでドラパンを縛れるものはなくなり、今度は自分たちが本当にキンキンにされかねない。
「アチモフ、よくも散々好きなように扱ってくれたな!」
「おのれ・・・・・・・・・」
アチモフは、ポケットの中からスイッチを取り出して押す。すると彼の足元に穴が開き、その中へと姿を消す。
「さらば~!!」
「「「「「あっ!?」」」」」
「ちょっ、親父!?」
「パパ~!!いくらなんでもそれはあんまりよ!?」
『ブモ~!!』
その穴の中へベルカナ、ミニイエローデビル、ダイナモと続いて入って行く。
「・・・・・・・・」
「どうするつもりだ?俺と戦うか?」
「・・・・・・フン、少し時間をくれてやる。」
ブラックゼロは転送装置で一時離脱する。
「おい、ドラパン。早くコイツ等のキンキンを解け!アチモフのことだから次は何をするかわからねえぞ!」
「わかった!」
スカルマンに言われてドラパンはキンキンステッキを黄金像化したドラえもんズの方へと回転させながら投げる。
「さあ、甦れ!!ドラえもんズ!!」
ステッキは、中央へと落下すると同時に爆散する。たちまち周囲は煙に包まれるが晴れるとそこには黄金像から元に戻ったドラえもんズの姿があった。
「ん・・・・ん!?元に戻った!!」
「「「「「あっ!」」」」
一同は黄金像の状態から元に戻ったのに気が付く。
「フウ、助かったぜ。」
「キンキンはもうこりごりですよ。」
「ドラミ~!!」
ドラえもんは早速元に戻ったドラミの方へと駆けると抱きしめながら嬉し泣きをする。
「よかった、よかったぁ~~!!」
「もう、お兄ちゃんってば!!」
ドラパンもまた、ドラメッドの方へと行き、互いに手を取り合った。
「ドラメッド三世。」
「ドラパン。」
「本当にすまなかった。」
「いいであるよ。吾輩、お主を信じていたである。」
「ドラメッドが私に渡してくれたタロットカードが役に立ったよ。・・・・そして、友のおかげでもある。」
「友?」
ドラパンは少し離れたところで腕を組んでいるスカルマンの方を見る。スカルマンは少し照れくさくなったのかそっぽを向いてしまった。
「よかったわ、ドラリーニョさん!」
「なんかよくわかんないけどよかった、よかった~!!」
ミミミとドラリーニョは喜びながら言う。ビートもまたキンキンが解け、キッドの愛馬であるエドもやっと自由になったとばかりに腰を叩いていた。
「ドラえもん、リング先輩。助かったぜ!」
「キッド。」
「ゼロもありがとな!」
「・・・・・あぁ。」
喜び合っているドラえもんズ一同だったが何故かゼロはいまいち落ち着かない様子だった。
「ゼロ?」
「ひとまず全員助けられたのはいいがまだ肝心なことが残っている。」
その言葉を聞いてドラえもんズたちも一瞬で緊張した表情になる。
「そう言えば・・・・」
「親友テレカは未だに敵の手の中だ。それにここは敵の基地のど真ん中、いつ何が起こるか・・・・・・」
ゼロが言いかけたのも束の間、中央ホールの入口が開いた。
「行っている矢先から出やがったか。」
ゼロはサーベルを引き抜くと傍にいたアイリスもバスターを展開して警戒を始める。
「みんな、気を付けて!!何か来るよ!!」
ドラえもんズ一同も臨戦態勢へと入る。ドラパンは、ミミミをエドとビートの方へとやるとメンバーに加わる。
「ドラパンさん。まさか、最後の最後で私たちの敵に回るおつもりですか?戦力的に考えて圧倒的に不利だと思われますが。」
最初に入ってきたのは追加オプションを装備したクワンガーだった。
「クワンガー!?」
「お久しぶりですね、ゼロ。確認はしていましたが随分と強化されているようですね。そちらの元レプリフォースのオペレーターもかなりイレギュラー的なようで。」
クワンガーに引き続いて次々と他の面子が入ってくる。
「ガッハッハッハッハッ!!久しぶりの祭りじゃい!!」
凶牙の重戦車 ホイール・アリゲイツ
「ここでまたお前と戦うことになるとはな、ゼロ。」
紅のアサッシン マグネ・ヒャクレッガー
「ゼロ!今度こそ覚悟するっクワッ!!」
雪原の皇帝 アイシー・ペンギーゴ
その他にもアーマー・アルマージ、バブリー・クラブロス、フロスト・キバトドス、スラッシュ・ビストレオと言った元イレギュラーたちが勢ぞろいしていた。
「どいつもこいつも俺たちの世界で死んだはずのイレギュラーたちばかりじゃないか!?」
「こんなに連れてきているなんて・・・」
因みに少し離れた場所にはVAVAがライドアーマーに乗ってくつろいでいる。
「貴方は加わらないのですか、VAVA?」
「雑魚をいたぶるのに興味はない。」
それを聞くとクワンガーは改めてゼロたちの方へ向き直る。
「さて、ゼロ。あなた方も数はそろえているようですが私たちも強化されています。果たしてどちらに分があると思いますか?」
「さあな。敵だというのなら俺は倒すだけだ。」
「そうですか。」
クワンガーは返事を確認すると腕に装着されているブレードを展開する。
「では、遠慮しませんよ?私たちも仕事ですからね。」
イレギュラーたちは一斉にドラえもんズを襲おうとしていた。
復活しているイレギュラー数えてみたら思っていたよりも少なかった・・・・・・量産機とか再生機を加えるべきだったかも(ドラグーンとかシュリンプァーとか)。
本作でロックマンX7をやった場合で最も生存しそうなキャラは?(枠足りないので二つに分けます)
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フレイム・ハイエナード
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バニシング・ガンガルン
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トルネード・デボニオン
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スナイプ・アリクイック
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ソルジャー・ストンコング