ドラえもん のび太の転生ロックマンX   作:赤バンブル

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最近きついことだらけでほとんど投稿できませんでした(汗)。

次はいつなのやら・・・・


エックス、参戦

ビッグエディー 

 

「痛たた・・・・・・・みんな怪我はないか?」

 

激しい衝撃に見舞われたビッグエディーの中でエックスは周囲の隊員たちの無事を確認する。

 

「全員、あちこち打ったようですが軽度のもので重症者は一人もいません。」

 

「時空間の中ではスピードの感覚が緩やかに感じていましたがまさか、出た瞬間最高速度で出てしまうとは・・・・」

 

隊員たちは船体にダメージがないかどうかを調べ始める。同時に何にぶつかったのかも。

 

「なんだ、この巨大なロボットは!?」

 

エックスはモニターで映し出されたワイリーゴーレムを見て思わず驚く。しかし、スネ夫はその姿を見るなり正体を言い当てた。

 

「大きさはだいぶ違うかもしれないけど、あれはワールド4に出てきたアイアンゴーレムだよ!!」

 

「アイアンゴーレム?でも、ワイリーが乗っていたのは戦艦だぞ?」

 

「ワイリーの事よ、きっと船に変形機構でもつけておいたんじゃないかしら?いつもマシンに脱出カプセル付けているほどだし。」

 

さり気なく言うロールを見て一同はなんとなく理解できる。

 

あのワイリーのことだ。戦艦を巨大ロボットに変形できることくらい彼にとっては朝飯前なのだろう。

 

「・・・まさか、奴のロボットに衝突してしまうとはな。・・・・・今更言っても仕方ない。レイヤー、パレット。現在地の確認を頼む。後、ワイリーのロボットの中にゼロとアイリスの反応がないかどうかもスキャンしてみてくれ。もしかしたら、二人が既に捕まっている可能性もある。」

 

ワイリーのロボットに激突したことに戸惑いながらもエックスはレイヤーとパレットに現在地の場所を確認させる。二人は早速デスクにつき直して調べ始める。

 

「Dr.ワイリーのロボットの中にスキャンをかけてみましたが、作業用メカニロイドの反応が多数、更にシグマのイレギュラー反応が確認できますがゼロさんとアイリスさんの反応はありません。」

 

「ありがとう、レイヤー。パレット、ゼロはこの世界にいるのは間違いない。少し範囲を広げて反応を調べてくれ。」

 

「了解で~す!!」

 

パレットはレーダーの捜査範囲を拡大する。するとそう遠く離れていない場所にゼロとアイリスの反応が出た。

 

「二人の反応が出ました!どうやら二人も宇宙空間にいるようです!」

 

「それで反応先は?」

 

「えっとですね・・・・・・・どうやら、あの半壊している独楽みたいな形をした巨大ロボットの中から検出されています。あっ!ちょっと待ってください!!」

 

パレットは半壊しているアチモフロボの中でゼロとアイリス以外に複数の反応が出たことに気が付く。

 

「どうした?」

 

「ゼロさんのすぐ近くにイレギュラー反応2つと、よくわからない反応が一つ確認!一つは・・・・・カウンターハンター事件で処分されたはずの元ハンター、マグネ・ヒャクレッガー!もう一つは・・・・ワイリーナンバーズのフォルテです!!」

 

「フォルテ!?ワイリーは何故奴をゼロの所へ送ったんだ!?」

 

エックスは報告を聞いて思わず疑った。死亡したはずのヒャクレッガーが居ることには驚いたが、ゼロの回収を最優先しているはずのワイリーがフォルテを送るなど考えられない。さらに追い打ちをかけるようにレイヤーから思わぬ報告を受ける

 

「更にゼロさんから少し離れたポイントにイレギュラー反応複数、及びワイリーナンバーズの反応を確認しました。データを確認したところどれも過去の戦闘で処分されたはずのイレギュラーたちです。」

 

「・・・・・おそらくゼロを回収するためにワイリーが送ったんだろう。だが、過去に倒したはずのイレギュラーたちまで・・・・・」

 

検出された反応はどれも過去の大戦でエックスやゼロの手によって破壊されたイレギュラーたちばかりだ。さらに中央部ではワイリーナンバーズの数体の反応が著しく弱っており、VAVAの反応も確認できた。

 

「クワンガーやヴァジュリーラに続いてVAVAまで。もしかして、あのロボットの中に彼らを蘇らせた黒幕がいるというのか?」

 

エックスはここで少し考える。

 

現在激突してビッグエディーがめり込んでいるワイリーアイアンゴーレム。

 

少し離れたところにいる半壊したアチモフロボ。

 

人員を分けてこのどちらかに乗り込まなければならない。

 

ワイリーの方はほとんどのナンバーズをアチモフロボに送ってしまったため、大きなイレギュラー反応はシグマを含めて唯一居残りであるシェードマンのみ。うまくいけばワイリーを捕らえることができる可能性が高い。

 

一方のアチモフロボにはゼロとアイリス、そして、おそらくドラえもんもいる。イレギュラーたちが何らかの手を加えられて強化されている危険性を考えれば彼らが危うい状態になっているのかもしれない。

 

(このまま、ワイリーを捕らえるためにこっちに乗り込むか。それともゼロやドラえもんたちを助けるためにあちらに乗り込むべきか・・・・・・・ワイリーを取り逃がせばドラえもんたちの世界にまで危険な目に合わせてしまうかもしれない。だが、向こうに乗り込まなければドラえもんたちが・・・・・・)

 

エックスはどちらを優先するべきか悩む。

 

ドラえもんに関してはドップラーの反乱、チャモチャ星の件で痛いほど身に染みている。かと言ってワイリーの方を怠れば何を仕出かすかわからない。

 

そう悩んでいると後押しするかのようにマーティが動き出す。

 

「それじゃあ、チーム分けしましょう。ビートブード、アンタはみんなを連れてあっちのロボットの方に乗り込んで。」

 

「は、はい!副隊長!」

 

「えっ?」

 

「残りはここで待機。ロボットが動き出した場合は安全圏まで退避するように。アタシとエックスはラッシュを連れてあのロボットに乗り込む!」

 

「ちょ、ちょっと待ってくれマーティ!?」

 

マーティの発言にエックスは思わず叫ぶ。

 

「何よ?」

 

「何って、なんで勝手にチーム分けしてるんだ?」

 

「だって、エックスが迷ってたからじゃないの。こういうのは早く決断させた方がいいでしょ。」

 

「それは・・・・・・・・」

 

「大丈夫よ、こっちのロボットはほとんどがら空きみたいなもんなんだし。さっさとあの爺さんとっ捕まえて、シグマを宇宙に放り捨てれば合流できるでしょ?」

 

「そう言う問題じゃなくて・・・・・・・」

 

「わかってるわよ、あっちの方が危ないってことぐらい。でも、ワイリーの事だってほっとけないからアタシたち二人の少数精鋭で行く。休む暇ないけど片方だけに行って逃げられるよりはマシなはずよ。」

 

「なら、ワイリーの方は俺一人でも」

 

現在手薄のアイアンゴーレムなら自分一人でも行けると言おうとした瞬間、マーティはエックスの前に来て指を突き立てる。

 

「ダ~メ~!エックスは一人にすると勝手に突っ走ちゃうんだもん。だから、アタシがストッパー。」

 

「・・・・・・俺ってそんなに危ないことしてる?」

 

「少なくとも結婚前と結婚後も含めて相当してる。しかも一回死んでるし。」

 

マーティに言われてエックスは少し恥ずかしくなる。そんな彼に対して彼女は最後の一押しをする。

 

「それにドラえもんとゼロたちが心配なのはみんな同じ。だから、任せられるんじゃない。一緒に戦ってきた仲間を信用しないでどうするのよ?」

 

「!」

 

「マーティさんの言う通りだぜ、のび太。」

 

話を黙って聞いていたジャイアンはエックスの肩に手を置きながら言う。

 

「ジャイアン。」

 

「なっ、俺たち友達だろ?ドラえもんだって、ゼロだって。助けに行きたいっていう気持ちはお前に負けないくらい強いんだ。ここにいる全員な。だからよ、俺たちに任せてくれ!!ドラえもんたちは必ず助け出すからよ!」

 

「僕も正直怖いと思うけど・・・・・だからって、ドラえもんたちをほっとくわけにはいかないよ。」

 

「スネ夫・・・・・」

 

「のび太さん、ドラちゃんは私たちに任せて。」

 

「しずかちゃんまで。」

 

「隊長、俺たちだって隊長ほどじゃありませんけど今まで戦ってきたハンターです。心配いりません。必ずドラえもんさんとゼロ隊長たちを救出してきます!任せてください!!」

 

「俺もそう思うよぉ。」

 

「隊長!自分たちも同じです!!」

 

「「「「俺たちもです!!」」」」

 

ついには隊員全員に言われる。

 

「・・・・・・みんな、すまない。」

 

仲間を信用しきれていなかったことを情けないと感じながらもエックスは謝罪の言葉を言う。

 

「ワイリーやドラえもんたちのことを考えて判断を誤って自分一人でやろうとしていた。今だからこそできる限りの最善の方法を取るべきだというのに・・・・・・」

 

「もう、本当に危ないことは全部自分でしょい込もうとするんだから。」

 

そんなエックスを見てマーティは、呆れたように言うものの落ち着きを取り戻したエックスを見て安心する。

 

「マーティの言う通り、チームを三つに分けて行動する。ビートブード、マンドリラーはジェットパックを装着した隊員たちを引き連れてあのロボットに乗り込んでくれ。ロボットの中へ侵入するためのレーザーメスも忘れずにだ。ジャイアンたちはそっちに回って行動してくれ。」

 

「了解しました。」

 

「任せてよぉ。」

 

「俺とマーティは、ワイリーのロボットへ潜入する。ほとんどのナンバーズが出払ったとはいえ、シグマといるワイリーのことだ。油断はできない。残った者は俺の合図と同時にビッグエディーをロボットから引き離して安全を確保。分かれたチームを通信でサポートしてくれ。」

 

話が決まると一同はすぐに準備に取り掛かり、エックスは早速隠密行動をするためにシャドーアーマーへと切り替える。ビートブードたちは各隊員たちの装備を確認した後、秘かにビッグエディーから出てアチモフロボへと接近。ジャイアンたちもテキオー灯を使って同行する。

 

それを確認するとビッグエディーはアイアンゴーレムから離れ、エックスとマーティが飛び移り、潜入を開始する。

 

「ドクター、ビッグエディーが離れていきますぞ?」

 

「なぬ?」

 

衝突によって駆動系が麻痺して修理を行っていたワイリーだったがモニター越しで離れていくビッグエディーの姿を見て眉を動かす。

 

「あの進路からするとおそらくあっちのクワガタジジイの方を優先したようじゃな。ワシを捕らえるよりもゼロとあのタヌキの救助を優先しおったか?」

 

「どうですかね~?彼らが博士を野放しにするとは考えにくいですが・・・・・」

 

シェードマンは、ビッグエディーの様子を見ながら不審そうに言う。

 

「まあよい、この際じゃ。今のうちにゴーレムの復旧作業を急がせろ。上半身だけでも動けるようになればあんなもん相手にならん。ライトの奴め、ワシの邪魔をしたことがどれだけ・・・・・・・あらっ!?」

 

ワイリーが言いかけた瞬間、激しい振動がゴーレムを襲う。

 

「な、なんじゃ!?何が起こった!?」

 

「ただいま原因を確認します。」

 

シグマがゴーレム内の全てのモニターにアクセスする。すると破損した腰部の隙間からエックスたちが潜入して、防衛システムの一部を破壊しているところが映し出された。

 

「なっ!?エックスと変態マーメイド娘!?奴ら、いつの間に忍び込んで来たんじゃ!?」

 

「おそらく、さっきの衝突で外部の防衛機能も麻痺してたんでしょうね。それで易々と乗り込めたかもしれません。」

 

「ヌウゥウウウウウウ~~~!!!直ちに厳重警戒態勢を敷かせろ!!」

 

ワイリーはエックスたちを倒すべく、防衛線を敷こうとする。

 

「目標はエックスとあの小娘じゃ!!者共、総出で・・・・・・・って、あれ?」

 

ところがワイリーの命令があったにもかかわらず、防衛線に出るはずのメットールやスナイパージョーたちの姿が見当たらない。

 

「なんで誰も出撃しないんじゃ?」

 

ワイリーはキョトンとしながら言うがシグマは時計を見るなり理由が分かった。

 

「ドクター、まずい時間帯に侵入されましたな。」

 

「どういうことじゃ?」

 

「時計をご覧ください。」

 

「時計?」

 

ワイリーはデジタル時計を見てみると針は丁度午後3時を指していた。

 

「午後三時?」

 

「あぁ・・・・・そう言えば、この時間帯はメットールたちのエネルギー補給の時間でしたね。それに先ほどの無理な変形でほとんどの面子がエネルギーを消耗していたので全員補給所へ一目散に行ってしまったんでしょうね。」

 

「あっ・・・・・・」

 

ワイリーは思わず口をあんぐりと開ける。

 

本来ならメットールやスナイパージョーたちは定期的にエネルギーを補給するために交代制で各ブロックに配置している。だが、今回のアイアンゴーレムの無理な変形及び破損個所の修理などで普段の作業用だけでは足りず、防衛用に回されるはずのメットールたちまで作業に回すことになってしまい、現在動いているのは先に補給を受けていた作業用しかいないのだ。作業用は防衛用と違い、武装を装備していないため、二人を見るなり一目散に逃げ出し、アイアンゴーレムの中は一部を除いてほぼ無防備状態になっていた。

 

「しまった・・・・・ここでゴーレムの変形に人員を割いてしまったしわ寄せが来るとは・・・・・・」

 

ワイリーは頭を抱えて後悔するが当然のことながらエックスとマーティはラッシュに乗りながらこちらへと向かっている。

 

「やれやれ・・・・・せっかくの巨大ロボ披露も呆気なく終わりそうですね。」

 

「勝手に終わらすでない!?ムウ・・・・・・・・・」

 

シェードマンに突っ込みながらもワイリーは、打開策を考え始める。防衛システムの再起動は可能だがラッシュのスピードを考えると復旧できたとしてもその時は既にここに近いところまで来てしまい、焼け石に水。かと言ってこのまま逃げたらアチモフ相手にいい笑い者にされてしまう。

 

「・・・・・・こうなれば止むを得んな。」

 

ワイリーは隠しボタンを押す。すると後ろの壁がスライドし、レプリロイドのボディが出てきた。

 

「おっ、これは。」

 

シグマはそのボディを見て懐かしそうな表情をする。それはかつて最初の反乱、コンピューター事件以来の初期の自分のボディだったからだ。

 

「まだ調整が終わっておらんが仕方ない。シグマ、このボディを使ってエックスたちの足止めをしろ。後の細かい調整はお前の方からでもできるはずじゃ。」

 

そう言うとワイリーは、シグマを掴んでボディにドッキングさせる。駆動系の接続が完了するとシグマは早速体を動かす。

 

「お人が悪いですな、ドクター。造っておられているのなら教えていただいてもよかったのに。」

 

「フン、使う予定じゃなかったんじゃから当たり前じゃろう。そもそもこんなことになる予定もなかったし。」

 

問題がないかどうかシグマは念入りに体の調整を行う。

 

「しかし、驚きましたぞ。外見はかつての私のボディそのものですが性能は比べ物にならないくらい改良が加えられている。」

 

「その場凌ぎで作った代物と同じにするでない。元々あのケインの最高傑作と謳われていたものじゃったからな。ワシがそこにちっとばかり手を加えれば性能なんて簡単に跳ね上がるものよ。」

 

ワイリーはそう言うとシグマを転送装置にかける。

 

「では、行って参りますドクター。」

 

「うむ、せめて防衛装置が復旧するまでは時間を稼げ。その後ならなんとかできるからな。」

 

シグマは転送装置にかけられ、エックスたちの下へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アチモフロボ 内部

 

「おっと。」

 

同じ頃、メタルマンに止めを刺そうとしたVAVAに向かって磁石型ミサイルと棘状の弾丸が飛んできた。

 

「こ、これは!」

 

ダメージを受けて弱っていたメタルマンの下へ増援で駆け付けたサードナンバーズ、セブンスナンバーズが合流してきた。

 

「遅れてすまなかった。」

 

シャドーマンはメタルマンを後方に下げながら言う。ここに来て増援が来たことで観戦していたイレギュラーたちは思わず驚いていたがVAVAは特に動揺することなくむしろ喜んでいた。

 

「フフフッ、また雑魚がわらわらとやって来たか。さっきの連中よりは実力はマシなんだろうな?・・・・・・・ん?」

 

すぐにでも飛び掛かりそうだったにもかかわらずVAVAは足を止めた。

 

「クワッ?VAVAの奴、何故足を止めたんだ?」

 

「なんじゃい、VAVA!!やらんのならワシ等にやらせい!!」

 

後方でペンギーゴたちが騒いでいるがVAVAにはそんなことはどうでもよかった。

 

少し前から感じていた懐かしい気配が自分の近くにいることをキャッチしたのだ。

 

それもそう遠くないところで。

 

「・・・・・・間違いない・・・・・エックス・・・・・・・・ついに来たか・・・・・それだけじゃない。シグマも一緒にいるようだな。フッフフフフッ・・・・・クッハッハッハッハッハッハッ!!」

 

急に笑い出したかと思うとVAVAは飛び上がって戦線を離脱してしまった。戦闘を放棄したことに一同は唖然としてしまっていたがクワンガーだけは何かを察しているようだった。

 

「好敵手が近くにいることを察知したようですね。目の前の敵よりも求めていた相手が。」

 

しばらく現場は呆然としていたが全員我に返り、交戦を再開するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その一方

 

「クソ!コマンドミサイル!!」

 

ゼロと戦っている中、フォルテは内心焦りを感じていた。

 

「ダブルチャージウェーブ!!」

 

それはウィルスによるパワーアップがあったにもかかわらず、自分とゼロの実力の差がほとんど変わっていないことからだった。以前は同じ条件でパワーアップしていたこともあったが今回のゼロにはウィルスによるパワーアップはない。本来なら自分よりも劣っているはずだ。にもかかわらず、ゼロは押されるどころが自分の動きに付いて行きつつある。

 

ゼロはダブルチャージショットでコマンドミサイルを破壊すると斬撃波をフォルテに向かって放つ。

 

「ウォーターシールド!!」

 

斬撃をウォーターシールドで防ぐもののフォルテの表情に余裕はなかった。

 

「何故だ・・・・・あの時と違って俺の方が上のはずなのに!!何故だ!何故、アイツと俺の差がここまで変わらないんだ!!」

 

イラつきながら彼はフォルテバスターを連射する。対するゼロはセイバーで弾きながらフォルテに向かって行く。

 

「ちぃい!トリプルブレイド!!」

 

「三日月斬!!」

 

飛ばされたトリプルブレイドも三日月斬で跳ね返されてしまった。自分の攻撃が読まれていることにフォルテは更にゼロに対して苛立ちを感じる。

 

「テングブレード!」

 

「疾風牙!!」

 

すれ違い様に斬り合うが、ゼロが脇腹を斬られたのに対して、フォルテは胸部を斬られた。

 

「グウゥウウウ!!クソォオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

苛立ちが頂点に達し、フォルテはゴスペルを呼び寄せ、合体してスーパーフォルテになる。

 

「俺は最強になるために生まれた!!どんな相手にも負けることのない、最強の存在として!!なのに何故だ!!何故、俺は勝てない!!ロックマン!ブルース!それにゼロ!!弟であるお前なんかにぃいいいいいい!!!」

 

フォルテはバスターを限界までチャージし始める。そんな彼に対してゼロは傷口を押さえながら虚しそうに見ていた。

 

「最強か。俺も確かに同じ理由でジジイに作られた・・・・・・・・・だが、たったそれだけのために戦って虚しくないのか?仲間も何もいない中で一人で戦い続けて。それだけのために。」

 

「うるさい!!それが俺の作られた意味だ!!俺以上に強い奴は倒す!!それが例えゼロ、お前であってもだ!!」

 

狂気に支配されたフォルテの目を見てゼロは、最早分かり合うことなど不可能だと理解し、セイバーを構える。

 

「これで終わりだゼロ!!このデカいロボットごと消えてなくなれぇええええ!!」

 

フォルテバスターから最大出力のレーザーが放たれる。ゼロはセイバーを振り上げるとビームの出力を最大にして一気に振り下ろす。

 

「幻夢零・覇!!」

 

先ほどの劣化版とは違い、シグマ戦以上の衝撃波が放たれてレーザーと衝突する。

 

「ウォオオオオオオオ!!」

 

フォルテは力を弱めずバスターを放ち続けるが衝撃波はレーザーを掻き分けながら自分の下へと向かってくる。

 

「グウウウウウウ!!!」

 

やがてバスターの限界が訪れ、煙を上げながら爆発すると同時に衝撃波はフォルテの身体を真っ二つに両断した。全ての力を出し尽くしたフォルテはそのまま床に倒れる。

 

「・・・・・・・・」

 

ゼロはセイバーを戻すと倒れたフォルテの下に近づく。幸い機能は停止しておらず、フォルテは悔しそうにゼロを睨みつけた。

 

「ゼ・・・・・・ゼロォオ・・・・・・・」

 

「もし、あの時シグマに倒されていなかったら俺もお前と同じようになっていたのかもしれない。敵を求めて戦い続ける獣のようなイレギュラーとして。」

 

「俺は・・・・痛っ、認めねぇ・・・・・・最強である俺が負けるなんて・・・・・・」

 

「俺は最強なんてものにこだわってなんかいない。ただ・・・・・・目の前にある守りたいもののために戦っているだけだ。」

 

「そんな・・・・ものが・・・・・・なんになる!!邪魔になるだけの足手纏いが・・・・・・・」

 

「お前にはわからないかもしれんな。だが、俺はそのお陰でここまで戦ってきた。そして、これからもな。」

 

そう言うとゼロは、後ろを向いてスカルマンの方へと向かう。フォルテはただ歯を噛みしめながらその姿を睨み続け、一時的に機能を停止した。

 

「クソ・・・・俺は最強なんだ・・・・・・俺は・・・・・・俺はぁあ・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スカルマンの方も決着がついたようだった。

 

「グ、グゥウウ・・・・・・・・・」

 

ヒャクレッガーは体をハチの巣にされながらそのまま膝を付いて倒れていく。

 

ウィルス攻撃により体の自由を奪っていくという戦法でうまく優勢に立ったと見えた彼だったが止めを刺そうとした瞬間、スカルマンは隠し玉として残しておいた胸部の機関砲を展開、そのまま避ける隙もなく撃たれてしまったのだ。

 

「ヘッ、俺の武器がバリアーと腕のバスターだけだと油断したのはまずかったようだな。・・・・・・・こっちももう動けないようだがな。」

 

麻痺ウィルスの影響でスカルマンは手足が動けない状態となっていた。だが、特に焦る様子はなく、先に行かせたリングマン達が無事にアチモフの下へ辿り着くのを信じ、そのまま仰向けになった。そこへゼロが合流してきた。

 

「スカルマン!」

 

「よぉ、お前さんも片がついたようだな。」

 

寝そべりながらスカルマンはゼロを見る。

 

「お前、ヒャクレッガーを・・・・・・・」

 

「少しやばかったがこの通り何とか勝てた。もう体が動かねえがな。」

 

「・・・」

 

ゼロは肩を貸してスカルマンを運ぼうとする。

 

「俺に構わなくていい。それよりも先に行った恋人ちゃんと俺の兄弟に合流してくれ。」

 

「そうもいかないだろ。リングマンにとってお前も兄弟なんだぞ。」

 

「言ってくれるね。だが、お前さんも怪我人だ。俺を運ぶにしちゃ荷が重いぜ。」

 

引きずりながら移動しようとした束の間、フォルテが空けた大穴から何か巨大な顔が見えた。

 

「なんだ!?」

 

ゼロはスカルマンを一回下ろし、バスターを再展開しようとする。

 

「ゼロ隊長!」

 

「ん?」

 

しかし、すぐにビートブードたち率いるイレギュラーハンターが現れた。

 

「ビートブード!?それに剛田たちも。」

 

「よかった!怪我しているようだけど無事みたい!」

 

「後はドラえもんたちだな!」

 

再会の喜びも束の間、ジャイアンたちはアチモフロボへと乗り込んでいく。

 

「ゼロ隊長、アイリスさんとドラえもんさんは?」

 

「アイツらは仲間たちと一緒にアチモフの下へと向かった。」

 

「アチモフ?」

 

「そんなことより、急いで後を追わなくては・・・・・・」

 

ゼロは怪我を押しながら向かおうとするがすぐに引き留められる。

 

「その怪我で無茶はいけません。」

 

「だが・・・・・・」

 

「アイリスさんとドラえもんさんたちの方は俺たちが行きますので大丈夫です。ゼロ隊長は治療を受けてください。」

 

「ビートブード・・・・・・」

 

「あ~、はいはい。怪我人は大人しく寝てましょうね。」

 

「うおっ!?」

 

ビートブードたちに言われながらも行こうとしたゼロをロールは引っ張りそのまま寝かせる。

 

「だ、誰だお前は!?」

 

「誰だっていいでしょ。ワイリーのロボットでもエックスの友達なんだからもうちょっと自分を大事にしてちょうだい!エックスも心配してたんだから。」

 

ロールはそう言うとすぐに修理を始めようとする。

 

「あっ、俺よりも先にスカルマンの方を頼む。アイツはヒャクレッガーのウィルスに・・・・・・」

 

「えっ?スカルマン?」

 

ゼロの言葉を聞いてロールはキョトンとする。

 

「ん?どうした?」

 

「スカルマンって・・・・・・・・」

 

「アイツだ。」

 

ゼロは丁寧に動けないスカルマンの方を指さす。それを見てロールは目を丸くした。

 

「・・・・・・・・嘘でしょ?」

 

「何が嘘なんだ?」

 

「へえ、どこの嬢ちゃんかと思ったらロールじゃないか。随分懐かしい面だな。」

 

スカルマンは捻くれたように言う。

 

「・・・・・・驚いたわ。まさか、アンタまで生き返っているなんて・・・・・・」

 

「生き返って悪いか?もっとも好きで生き返ったわけじゃないんだけどな。」

 

捻くれながら言うスカルマンをロールはジロジロを見る。

 

「人をそんな見世物のパンダみたいに見るなよ。」

 

「いや、だって。私は直接見たわけじゃないけどアンタってロックに破壊されたんでしょ?」

 

「あぁ、そうだよ。カプセルに閉じ込められた腹いせにワイリーのクソジジイに付いて博士とお前とお嬢ちゃんを攫った上にロックマンに破壊された極悪ロボットだよ!悪かったな、面の悪いロボットで!!」

 

「別にそこまで言っていないじゃないの。相変わらずの捻くれっぷりね。」

 

拗ねたスカルマンに対し、ロールは戸惑いながら言うものの修理キットを運んできたカリンカが姿を現した。

 

「ロールちゃん、修理キット持って・・・・・・・・ス、スカルマンッ!?」

 

カリンカは驚きのあまりに修理キットを落としてしまうが驚いているのはスカルマンも同じだった。

 

「!?何だこりゃ!?なんであの嬢ちゃんまでいるんだよ!?ゼロを見る限りあっちの世界100年ぐらい経ってるんだろ!?何がどうなって・・・・・・」

 

「あ~~~もう!色々あったのよ!!」

 

このままだとキリがないと思いロールは声を上げて叫ぶ。

 

「とりあえず私がこっちやるからカリンカちゃんはアイツの方をお願い!」

 

「えっ!?」

 

「ハッ!?」

 

「じゃ、そう言うことで。」

 

それだけ言うとロールはゼロの修理へと戻って行った。しばらく呆然としていた二人であったが互いに顔を見合わせると何から話せばいいのか困ってしまった。

 

「ひ・・・・久しぶりね・・・・・・」

 

「そうだな。」

 

昔のこともあってか、カリンカの言葉に対してスカルマンはぎごちない返事をする。100年前のこともあり、今だに彼女に恨まれていると感じていたからだ。

 

「あの・・・・スカルマン・・・・・・」

 

「ヘッ、血も涙もない最低なロボットの俺なんかほっといてくれて結構だぜ。別に手足が動かなくなっただけなんだから・・・・・」

 

「・・・・・・ごめんなさい。」

 

「・・・・・・・はっ?」

 

弱々しく言ったカリンカの言葉にスカルマンは思わず驚きの表情を上げる。

 

「・・・・・・あの時・・・・まだ、子供だったからとはいえ、理由も知らずにお父様が貴方に連れ去った貴方にあんなひどい言葉を浴びせてしまって・・・・・・・ごめんなさい・・・・・本当に・・・・・ごめんなさい。」

 

かつての出来事に罪悪感を感じていたのかカリンカは涙を浮かべながらスカルマンに謝る。

 

思えば100年前、彼がロックマンに破壊されて生みの親であるコサックや兄弟たちに看取られるまでの間、彼女は結局彼の気持ちを察してあげることはできなかった。彼女が罪悪感を感じ始めた頃には彼は二度と目を覚ますことはなく、謝ることすらできなかった。同じ親から作られたにもかかわらず戦闘型だからとはいえあそこまで差別してしまったことにカリンカはリングマン達を助けられなかったコサック同様に後悔し続けていたのだ。

 

そんな彼女を見てスカルマンは、何を言えばいいのか戸惑ってしまうが自然に動いたのか麻痺しているはずの手で彼女の頭を撫でた。

 

「えっ?」

 

「昔の事なんて気にすんなよ。お前は別に悪くないんだからよ。」

 

「で・・・・でも・・・・・」

 

「あの時は俺がやけになっていたんだ。博士にわかってほしかったってな。それでお前とかにも迷惑かけちまったんだ。だから、お前さんは何にも悪くねえよ。」

 

「スカルマン・・・・・」

 

「泣くんじゃねえよ、泣いたら・・・・・・・ここにいねえ博士まで悲しんじまうじゃねえか。もう、謝ったんだからこれで終わり。なっ?」

 

「う・・・・・・うん・・・・・・」

 

まるで泣いている我が子を慰める父親のようにスカルマンは彼女の頭を優しくなでながら言う。そんな彼にカリンカは子供に戻ったかのように抱きしめながらしばらく泣き続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワイリーアイアンゴーレム 内部

 

ゼロとハンターチームが合流している頃、エックスとマーティはラッシュに乗りながらワイリーがいるであろうロボットの先端部分へと向かっていた。

 

「ここまで手薄でスムーズに進めたな。」

 

「えぇ、そうね。このまま楽に行ければいいんだけど・・・・・」

 

そう言った直後にラッシュは急に進むのをやめた。

 

「ん?どうしたのラッシュ?」

 

『ウゥウウウウウウ・・・・・・』

 

ラッシュが唸り始めたことにエックスはすぐ近くに敵がいると察し、シャドーアーマーからファルコンアーマーに切り替える。

 

「近くに何かいる。」

 

「本当?」

 

マーティも降りて銃撃に備えてシールドブーメランを展開する。すると向かっている先から何かが歩いてきた。

 

『クックククク・・・・・・・・ドクターの船の中に乗り込んでくるとは随分大したことをやってくれたな、エックス。』

 

「その声は・・・・・シグマ!!」

 

暗闇から姿を現したシグマを見てエックスは警戒を強める。

 

「あら?今回は頭だけじゃないのね?」

 

「舐めるのも大概にした方がいいぞ、マーティ。こんなことがあろうかとドクターが事前に用意してくれたのだよ。」

 

煽るマーティに対してシグマは、サーベルを展開しながら答える。姿は初期のものと変わっていないように見えるがその気迫は依然と比べ物にならない。

 

「・・・・・そうそう通してもらえなさそうね。」

 

「あぁ。」

 

「察しがいいな、私もドクターから時間を稼げと命令されているのでな。悪いがしばらく私の相手になってもらおう。新しいボディの調整も兼ねてな。」

 

「クッ!」

 

エックスは、シグマのサーベルに対抗するためにZセイバーを展開する。

 

「ゼロのセイバーで私の相手をするか。だが、エックス。貴様にそれを持つ資格があるかな?」

 

「お前たちにゼロは渡さない!」

 

両者は構えながら一定の距離を保とうとする。

 

 

だが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『随分と懐かしい集まりじゃないか。』

 

「「!?」」

 

突如壁を何かが突き破り、両者の間に割り込んできた。

 

宇宙用に改造されたのか下半身がロケットブースターに改造されたライドアーマーだ。

 

「やっと会えたな、エックス。ヴァジュリーラと痛み分けで済むとは大したもんじゃないか。」

 

ライドアーマーの操縦席からVAVAが下りてくる。

 

「VAVA!?まさか、こっちに来たのか!?」

 

彼の登場にエックスは驚きを隠せなかった。

 

「ワイリーナンバーズを差し置いてこちらに来るとはなVAVA。」

 

「シグマか。」

 

「お前まで現れるとは予想外だったぞ。っで、どうするつもりだ?私とエックス、どちらを相手にするつもりなのだ?」

 

予想外の事態にシグマはVAVAを見ながら言うがVAVAは特に悩むことなく即答する。

 

「どちらかだと?俺の獲物はエックスだ!!」

 




次回は書けたら・・・・・・

本作でロックマンX7をやった場合で最も生存しそうなキャラは?(枠足りないので二つに分けます)

  • フレイム・ハイエナード
  • バニシング・ガンガルン
  • トルネード・デボニオン
  • スナイプ・アリクイック
  • ソルジャー・ストンコング
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