ドラえもん のび太の転生ロックマンX   作:赤バンブル

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2月中に挙げるはずが3月になってしまった(;´・ω・)。


影との決着

???

 

「・・・・う、うぅ・・・・」

 

エックスが復活した頃、ドラえもんはワイリーの修理を受けていた。

 

「全く、ライトの作った強化アーマーを身に着けているとは言え無茶しおるわい。フォルテが乱入しておらんかったらスクラップになっておったわ。」

 

ワイリーは、ポケットから取り出した工具を使って巧みにドラえもんの損傷個所を直していく。

 

「しかし、ドクター。先ほどからずいぶん沈黙が続いていますが大丈夫なのでしょうか?もしやフォルテが負けたのでは・・・・・」

 

「いや、例え負けたとしても心配する必要はあるまい。ワシらの仕事もそろそろ終わるのじゃからな。」

 

シャドーマンの心配事を彼は、淡々と答える。

 

「それは、どういう意味ですか?」

 

「言葉のまんまじゃ。」

 

ワイリーは、作業を一回中断して探知機を見せる。

 

「エックスの反応が正常に戻っておる。つまり、奴が復活したというわけじゃ。となると後はもう一人の自分を倒せば事態は終息する。」

 

「しかし、そんな単純に行くものではないと思われます。我々ですらこんな有様ですし・・・・」

 

シャドーマンは、破損している自分の体を見ながら言う。少し後方の方では満足に動けないクイックマンが壁に寄りかかって沈黙していた。

 

「確かにお前たちがここまでボロボロにされるのは予想外じゃった。・・・だが、不思議なことにそんな気がするんじゃよ。」

 

ワイリーは、不機嫌そうにエックスたちが隠れている方を見た。

 

「気に入らんが奴もロックマンの力を受け継いだロボットじゃからな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、エックス・・・・・」

 

黒エックスをチャージショットで吹き飛ばしたエックスの姿を見てマーティは、思わず嬉し涙が出始める。それに対してエックスは、バスターを戻して一同の元へと歩いていく。

 

「みんな、お待たせ。」

 

「この野郎・・・・心配させやがって!」

 

「のび太のくせに・・・・」

 

ジャイアンとスネ夫は、嫌みを言うがその顔はどことなく嬉しそうだった。

 

「うわ~ん~!!お兄ちゃ~ん!!」

 

一方、今まで堪えていたのか玉美は泣き出して飛びついてきた。メンバーの中で一番幼いうえに緊迫した状況が続いていたのだから無理もない。

 

「怖かったよ~!!」

 

「ごめんよ、心配かけさせて。」

 

エックスは、彼女の頭を撫でながら落ち着かせる。

 

「怖い思いしてたのによく頑張ったな。」

 

「エックス・・・・・・・」

 

「!」

 

エックスが顔を上げると顔を伏せたマーティがすぐそばまで来ていた。

 

「マーティ。」

 

「・・・・やっと目を覚ましたのね。」

 

顔は見えないが怒っているのは明らかだった。これは修羅場になるかもしれない。

 

「う、うん・・・。」

 

エックスは、ビビりながら返事をする。

 

(相当怒ってるな。)

 

「玉美もみんな目を覚まさなくて心配していたのよ。静香は『自分の修理が失敗しちゃったんじゃないか』って。」

 

「そ、そう・・・なんだ・・・」

 

何やらプレッシャーの掛かる彼女の言葉に押され、無意識に足が後ずさる。

 

「それに・・・・」

 

(これは、平手打ちじゃ済まなそうだな。最悪ゲンコツが飛んでくるかも‥‥)

 

戻ってきて早々パートナーに怒られることを覚悟し、思わず目を閉じるエックスであったがマーティは、手を出さず、強く抱きしめてきた。

 

「・・・・・・・えっ?」

 

彼は、少々驚くが彼女の顔を見る。

 

「い、い、一番心配していたのはアタシなんだから・・・・やっと会えたと思ったのに目覚まさなくなってみんなには大丈夫って言っていたけど・・・・怖くて怖くて・・・」

 

マーティの顔は、涙でぐしょぐしょになっていた。再会直後も泣いてはいたがそれとは比べ物にならないレベルである。

 

「え・・・・えっと・・・その・・・・・」

 

「う~うぅう・・・あぁあ~~~~!!エックスのバカ・・・・バカ!バカ!バカ!バカ!!」

 

マーティは、今まで胸に溜め込んでいた不安を吐き出すかのように叫び続けた。気丈に振舞ってはいるが繊細なことを知っているため、エックスは彼女の頭を撫でる。

 

「ごめん・・・心配かけさせて。」

 

「うぅう・・・・その言葉もう何回目よ・・・・・・グスッ」

 

「あ~あ~こんなに泣かせちゃって。」

 

「嫁さん泣かせるなんて余程のことだぞ、のび太。」

 

その光景を見て緊張感が解れたのかジャイアンとスネ夫は、目を細めながらエックスを見る。

 

「そんなこと言われたって・・・仕方ないじゃないか。俺だってこんなことになるとは・・・・」

 

「話はもういいか?」

 

「!!」

 

瓦礫の山の方から聞こえてきた声に一同は振り向く。

 

「ムン!」

 

声と同時に瓦礫の山は一瞬にして消し飛ぶ。中からは、少々傷ついた黒エックスが首を動かしている。

 

「あいつ・・・・あの攻撃をまともに受けていたのにピンピンしているよ。」

 

スネ夫は、再び緊張した顔になる。それはみんな同じだった。

 

「ちっ・・・・・あの野郎・・・本当に化け物だな。」

 

やっとのことで自分の上半身を起こしたフォルテも表情を歪めながら吐き捨てる。

 

だが、エックスは最初に戦った時のような焦りを見せる様子はなかった。

 

「・・・・・・」

 

「うぅ・・・・エックス?」

 

妙に落ち着いているエックスに違和感を感じたのかマーティは、泣き止む。彼は、彼女をそっと放すと黒エックスの方へと歩み始めた。

 

「お、おいのび太・・・」

 

一人で戦うのは危険だとジャイアンは止めようとするがエックスの顔を見て思わず道を開けた。

 

「・・・・ジャイアン、悪いけどみんなを連れて向こうにいるドラえもんたちと合流してくれ。怪我をしているかもしれない。」

 

「お、おう・・・」

 

「のび太はどうするんだよ?」

 

「奴との勝負をつける。」

 

スネ夫の問いに対し、エックスはそう答える。全員がその場から離れていく中、マーティは不安な表情で振り返るがエックスの表情を見るや涙を拭きとって走り去っていった。

 

「仲間を逃がすとはな。我にうぬの体を明け渡す気になったか?」

 

「そんなことはさせない。」

 

「なら、我を倒すというのか?」

 

「・・・・・」

 

黒エックスは、先ほどと雰囲気が違うエックスに違和感を感じる。が、同時に今の自分を満足させられるほどの力のオーラを発しているのに気が付いた。

 

「なるほど。我と本気で死合いを繰り広げる気になったというわけか。」

 

「・・・・一つ聞きたい。お前は、俺を倒して体を手に入れると言った。けど、それからどうするつもりなんだ?俺みたいにイレギュラーハンターとして戦うつもりだったのか?それともシグマのようなイレギュラーになるつもりだったのか?」

 

エックスの質問に対し、黒エックスはすぐに答える。

 

「我の望みは一つ。強者との『死合い』のみ。ハンターもイレギュラーもその通過点に過ぎぬ。だが、我の行く手を阻むものは何者であろうと容赦せぬ。」

 

「・・・・それなら、尚更お前に俺の体を渡すわけにはいかない。」

 

エックスは、身構えると彼の体にサードアーマーが装着される。

 

「誰にも理解してもらおうと思わぬ。それが我と同じ存在であるうぬであってもな。」

 

その瞬間、両者の拳がぶつかり合う。

 

黒エックスが繰り出す正拳突きに対し、エックスは攻撃を受け流して反撃を行う。最初に戦った時と違い、エックスの表情に焦りはない。

 

「「波動拳!!」」

 

距離を取ると二人は同じタイミングで波動拳を放つ。エネルギーの弾が相殺されると黒エックスは、阿修羅閃空でエックスの前まで急接近してくる。

 

「フン!!」

 

しかし、瞬獄殺を仕掛けようとした瞬間にエックスに腕を捕まれ、地面に叩きつけられる。

 

「何!?」

 

脱出を試みた黒エックスは、抜け出す前に地面に叩きつけられたことで自分の力で抜け出すことができなかったことに驚く。

 

「奴にはこれほどの力はないはず・・・・」

 

続いてエックスの拳が飛び、彼はすかさず回避しようと態勢を変えるが磁力に引き寄せられたかのように体が勝手に動いて顔面にまともに受けてしまう。

 

 

「グオッ!?」

 

顔に攻撃が入ったことで黒エックスは驚愕の表情を浮かべるがエックスの拳の連続攻撃は続く。

 

「ハアアアアアア!」

 

エックスの掛け声と同時に攻撃の威力が増していく。流石の連続攻撃は堪らんとばかりに黒エックスは、両腕でガードをする。

 

「み、見えぬ・・・・先程まで見えていた奴の拳が見えぬ!?」

 

黒エックスは、タイミングを見計らってエックスから距離を取り直す。

 

「これだけ短時間の間であれほどの実力になるとは・・・一体奴に何が・・・うん!?」

 

背後に何か来ると思い振り向きながら構えるが右腕に強烈な蹴りが命中する。

 

「ぬうぅうう・・・・」

 

確認すると蹴りを仕掛けた相手はエックスだった。エックスは、すかさず追撃を仕掛ける。

 

「竜巻旋風脚!」

 

体を回転させることで繰り出される回し蹴りは、高速で稼働するスクリューのようになり、衝撃を抑えきれなくなった黒エックスは、再び廃ビルへと衝突する。

 

だが、ダメージを受けながらも黒エックスは、落ち着きを取り戻したのか向かってくるエックスを見て笑みを浮かべる。

 

「・・・・フッフフフ。」

 

「いきなり笑いだしてどうしたんだ?」

 

「いや・・・・やはり『死合い』はこうでなくてはな。これなら存分に楽しめそうだ。」

 

黒エックスは、そう言うとエックスに向かって急接近する。エックスは、とびかかってきた彼を取り押さえるが勢いは止まることなく、両者ともに崩れ落ちてくる瓦礫の中へと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21XX年 ハンターベース メディカルルーム

 

ハンターベースでは、目の治療を受けていたアクセルがゲイトの指示で取り付けてあったプロテクターを外しているところだった。

 

「いいかい?無理をせず、ゆっくり目を開けるんだ。そして、周りが見えているかどうか確認してみてくれ。」

 

「うん。」

 

アクセルは、緊張しながら目をゆっくり開く。

 

「・・・・・・」

 

「どうだいアクセル?ちゃんと見えているかい?」

 

ゲイトのことを聞くとアクセルは、彼の顔を見る。

 

「・・・・うん、見える。見えるよ!」

 

アクセルは、今までの不自由から解放されたこともあって嬉しそうな顔をする。その様子を見てゲイトもほっとしたようだった。基本的にレプリロイドの目は、一部のタイプのものを除いて構造がほとんど同じである。そのため、破損してしまった場合は、新しいものを移植すれば問題なく稼働する。

 

ただ、アクセルの場合は例外で彼特有のコピー能力によるものなのかどのレプリロイドの眼球にも型が合わなかった。仕方なく、目を直接スキャンして傷の個所を同じ材質のもので補修する方式を取った。この方法でも視力は回復するが後遺症として視覚障害が起こるケースが存在しているため、あまり気が進まなかった。

 

(今回はよかったがまた同じことが起こったらどうなることやら。)

 

ゲイトは、アクセルの様子を見ながら考える。

 

アクセルの体は、一見従来のレプリロイドとそれほど変わらないように見えるがその内部は大分かけ離れた構造となっている。特にDNAデータを組み込むことによって一時的に相手の姿・能力をコピーする能力に関しては、完全なブラックボックスとなっている。

 

(この騒動が終わったらシグナスたちに許可を取って本格的に調べた方がいいかもしれないな。エックスとゼロもそうだったがはっきり言ってアクセルの体の構造は従来のレプリロイドとかけ離れている部分が多い。しかし、コピー能力に関してはボディそのものを作り変えているようで果たして原理は一体・・・・)

 

「ゲイト?どうしたの、そんな気難しい顔して?」

 

真剣な顔で考え事をしている彼に対してアクセルは、不思議そうに聞く。その言葉でゲイトは一旦思考を止める。

 

「ん?いや、何でもないよ。ただ、処置を誤っていたらエイリアに何を言われるかと思ってね。」

 

話題をあえて変えることで彼は、誤魔化す。

 

「えっ!?そんなに重傷だったの僕の目!?」

 

「あぁ、傷が深かったら僕でも直せるかどうか怪しかったよ。もう少し自分の体を大事にしてほしいな。そうすれば僕もドップラー博士の仕事も少し楽に・・・・・」

 

「そういうゲイトも人のこと言えないでしょ。」

 

そこへエイリアが入ってきた。

 

「エイリア。」

 

「全く、貴方だってレプリロイド研究所から出て行ってから行方暗ませて心配していたのよ。ほとんどの同期が『とち狂ってイレギュラー化したんじゃないか』とかって噂になっていたのよ。」

 

「うわっ・・・」

 

彼女の発言にアクセルは、思わず絶句する。

 

こんなことを言われてしまうのも仕方ないが現にゲイトは、心配されていた。

 

思えば研究所時代、彼の実験でレプリロイド研究所が吹き飛びかねない事故が何度かあった。

 

ミジニオンの分裂能力を試すために一定以上のエネルギーを与える実験で調子に乗った被験者本人が分裂を繰り返して実験室が一杯になって吹き飛びそうになった。

 

ヒートニックスの火山地帯の耐久試験で実際に溶岩内に入ったのはいいものの異常を来して噴火一歩手前になるといった人災を起こしかけた。

 

事態を引き起こしかけて大事に至らなかったのは他でもない彼の近くにいたエイリアがサポートしてくれていたおかげだ。

 

無論、他の同僚や上層部からの目線は厳しいものだったが。

 

「もう、昔の話だろう。態々この場で持ち出さなくてもいいじゃないか。」

 

「そんな簡単に片づけられることじゃないでしょう!」

 

彼に怒声を浴びせ始めるエイリアを目の前にアクセルは、自分はどうすればいいのか困る。

 

「あ、あの・・・えっと・・・・・僕、この場にいない方がいいと思うから行くね。訓練もしなくちゃいけないし。」

 

小さな声で言うと彼は逃げるように部屋から出て行った。彼の足音が遠くなると察したのか二人は、先ほどと打って変わって静かになる。

 

「・・・・・行ったか。分かるけどもうこの話題を持ち出すのやめにしないか?彼も困惑していたし。」

 

「だって、貴方に言えるのこのくらいだもの。他の話題だとやりづらいからアクセルに怪しまれるわ。」

 

「はあ・・・・・っで、頼んでおいた資料は持ってきてくれたかい?」

 

ゲイトが聞くとエイリアは、データチップを手渡す。彼は、それを受け取ると持っていた情報端末に差し込んで資料を閲覧し始める。

 

「レプリロイド関連の研究機関を根こそぎ調べてみたけどアクセルの能力に該当しそうな研究はそれくらいしか見つからなかったわ。」

 

資料には、現在進行中の宇宙開発計画に関するものが記述されていた。

 

「『新世代型レプリロイド』の開発・・・・確か、今建造中の『ヤコブ』と並行して開発が進められているプランだったね。」

 

「まだ情報は公開されていないけど、向こうにいる同僚に頼んで可能な限り教えてもらえたわ。飽くまでも機密事項だから公にしないでね。」

 

この情報によると現在開発が進められている『新世代型レプリロイド』は、従来のレプリロイドと大きく異なり、どの個体もDNAデータを用いることでアクセル同様の『変身』能力を持っており、これまでのレプリロイドでは成し得なかった柔軟な対応が可能だと説明されていた。

 

「確かにレプリロイドの姿をコピーするというのはアクセルと酷似しているね。」

 

「でも、彼の場合は自分以上の大きさには対応できないと言っているわ。情報がまだ公にされていないとなると・・・・彼は、実験機・・・プロトタイプに当たるのかしら?」

 

「うん、記憶がないことを含めると可能性はないとも言い切れないな。使い終わった実験機が彼だというのなら、機密事項に関するデータを含めて記憶をすべて消されていてもおかしくない。・・・・ただ」

 

「ただ?」

 

「データを削除するならともかく、不完全とはいえコピー能力に関するブラックボックスを回収することは愚か、破壊しなかったのは何故だろうね?向こうのお偉いさんもそこに気づかないとは思えないが。」

 

「・・・・言われてみればそうね。」

 

ゲイトの言葉にエイリアは頷く。

 

もし、アクセルが開発中の『新世代型レプリロイド』のプロトタイプだというのなら役割を終えたとはいえ、投棄どころか厳重に処分・管理されるはずだ。にもかかわらず、彼はレッドアラートに拾われ、ついこの間までバウンティハンターをしていた。情報漏洩を恐れる開発側が血眼になって彼を捜索しなかったことに疑問が浮かぶ。

 

「・・・・この件に関してはまだアクセルには言わないでおこう。まだ、飽くまで推測の域に過ぎないからね。」

 

「本人のためにもそうした方がいいかもしれないわね。それにまだ完全に彼が新世代のプロトタイプだという保証もないし。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンターベース 自動販売機コーナー

 

「・・・・」

 

アクセルが部屋を出ていた頃、ゼロは珍しく一人自動販売機で缶コーヒーを購入していた。

 

「・・・・レッド。奴に下手な強化改造をされていなければいいが。」

 

彼は、コーヒーを取ると近くの座席に座って飲み始める。そこへエックスが通りがかった。

 

「あっ、ゼロ。」

 

「おう、エックス。」

 

「アイリスはどうしたんだい?」

 

「現場作業に行っているジャイロマンたちのところへの差し入れしに出掛けた。」

 

「一緒に行かなくてよかったのか?」

 

エックスは、気になって質問する。

 

「あの8人の近くにいるのは苦手なんだ。『兄ちゃんと呼んでもいいんだぞ?』と何度も催促してきてな。恥ずかしいと言ったら・・・・」

 

「そ、そうなんだ・・・・・」

 

ゼロの苦笑の表情を見ながらエックスは、納得する。

 

「まあ、それでもいい兄貴たちであることは確かだ。せっかくだし、何か飲むか?」

 

「いいよ、さっきまでミニドラの相手をしていたから。」

 

「そうか。」

 

ゼロは、コーヒーを一気飲みして空になった缶をごみ箱に捨てる。

 

「・・・・なあ、エックス。」

 

「ん?」

 

「シグナスからの報告を聞いたがお前の世界にも俺とアイリスがいるんだよな?」

 

「そうだよ。」

 

彼の言葉に対し、ゼロは興味本位で聞いてくる。

 

「・・・そっちの俺と彼女はどんな感じなんだ?」

 

「どうって、普通に仲がいいよ。」

 

「そういうことじゃなくてこの世界と違う点とかはなかったか?」

 

「違うところか。」

 

エックスは、少し悩んだが次のように語った。

 

自分の世界のアイリスは、レプリフォース大戦開戦前のスカイラグーン落下事件にてゼロに保護された。

 

途中までの経過はこの世界とほとんど大差がないが大戦終盤にそれは起きる。

 

彼女の説得も虚しく、ゼロは最終的にカーネルを自分の手で破壊してしまったのだ。エックスが来た頃にはすでに爆発した後だった。仕方なく彼は、破損したメモリーコアと動力炉を回収してハンターベースに保管。

 

しかし、兄を失ったショックで錯乱したアイリスは、回収したメモリーコアを持ち出してレプリフォースの最終防衛拠点であるファイナル・ウェポンへ向かい、ゼロの目の前でイレギュラー化。ゼロは、苦渋の決断で彼女をイレギュラーとして処分する。

 

ゼロは、その話を聞きながら複雑な心境になった。

 

「・・・そうか、そっちの俺はカーネルを倒す選択を取ったのか。そして、アイリスを・・・」

 

「俺がダブルを処分して合流した時にはすでにゼロが彼女に手をかけた後だった。でも・・・・」

 

「でも?」

 

「不思議なことに俺が先にジェネラルの所へ向かったすぐ後に死んだと思われたアイリスが息を吹き返したんだ。」

 

「息を吹き返した?」

 

「それからは、ゼロの専属オペレーターとしてハンターベースに新たに配属されるようになったんだ。後、ゼロに倒された直後は、ジェネラルが謳っていた『レプリロイドだけの世界』に共感していたんだけど、息を吹き返した後は『レプリロイドと人間が手を取り合っていける世界』に考えを改めるようになったかな。何が彼女を動かしたのかはよくわからないけど。」

 

「『手を取り合っていける世界』?・・・・・!まさか!!」

 

ゼロは、かつてチャモチャ星で会ったコピーアイリスのことを思い出す。確か、彼女に人間とレプリロイドの共存の可能性を教えたのはアイリスだった。コピーの体はそのまま死亡してしまったがもしかして・・・

 

「どうかしたのかい?」

 

「ん!?いや、こっちのことだから気にしないでくれ。」

 

ゼロは、そのまま自分の部屋へと戻っていく。

 

(そうか・・・・あの時の彼女が・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

「・・・・・ハッ!?ぼ、僕は一体・・・・アダッ!?」

 

ドラえもんは、目を開けるなり体を起こして周囲を確認しようとする。しかし、全員の顔を見ると同時に激痛が走ったことですぐに倒れてしまった。

 

「いたたた・・・・・」

 

「大丈夫?ドラえもん。」

 

「おぉ、無事に目を覚ましおったかタヌキ。」

 

心配そうに声をかけてくれている玉美のすぐ後ろでは、ワイリーが回収されてきたフォルテの修理を進めている。

 

「み、みんな・・・・のび太君は?のび太君は無事なの?」

 

「馬鹿者が、奴のことよりも自分のことを心配しろ。」

 

ワイリーに言われるとドラえもんは、そのままみんなに囲まれながら休む。

 

「ドラえもん、もう大丈夫だ。のび太は今戦ってくれているよ。」

 

「でも・・・・僕が行かないと・・・」

 

安心させるように声をかけるジャイアンの顔を見ながらもドラえもんは心配だった。自分ですらここまでボロボロになったというのに果たしてエックス一人で大丈夫なのだろうか。

 

「僕は心配だな・・・・!?」

 

彼が不安を言うのと同時に少し離れた廃ビルが吹き飛ぶ。一同は何事かと確認すると崩れた瓦礫の中から黒エックスの姿が見える。

 

「アイツ、まさか・・・・」

 

もしやエックスがやられたのではという不安がよぎるが直後に黒エックスは吐血。その場に膝をついてしまった。よく見ると先ほどまで無傷であったはずのアーマーがかなり破損していた。

 

「あれ?もしかして結構押されている?」

 

スネ夫は、彼の飛んできた方を見る。

 

無論、見えたのはエックスの姿だ。こちらも同様にアーマーが破損していたが体を引きずる様子はなく、ゆっくりと黒エックスへと向かっていく。

 

「もしかして、のび太の方が勝っている!?」

 

彼は思わず口に出すが、エックスもまた口からエネルギーを吐き出した。

 

「ゴブッ!!」

 

「エックス!?」

 

マーティは、駆け寄ろうとするがエックスは来るなとばかりに手で制させる。一方の黒エックスも口から出ているエネルギーを手で拭い取り、彼の方へと向かっていく。

 

「これってさ・・・・一体どっちが勝つんだよ!?」

 

「そんなことワシが知るか。あの状況を察するにおそらく力は互角。じゃが、あの黒いエックスの方は、フォルテたちとの連戦をしてかなりスタミナを消耗しているというのに弱るどころかむしろ戦いを楽しんでいるように見える。ここまで予想を裏切られるとは・・・・」

 

ジャイアンの言葉に対し、ワイリーは苦い顔をしながら答える。

 

両者は至近距離に入ると殴り合いを始め、互いに拳が体にめり込む。エックスの攻撃が黒エックスに命中すると彼の回し蹴りがわき腹に命中する。まさに血反吐を吐いた死闘だった。

 

 

「ゴブッ!!・・・・クックックッ、いいぞ。これぞまさに『死合い』そのもの!我が求めしものよ!!」

 

黒エックスの手刀がエックスの肩のアーマーを切り裂く。

 

「俺は殺し合いを求めてなんかいない!!」

 

対するエックスも隙をついて拳を腹部にぶつける。黒エックスは思わずエネルギーを吐き出した。

 

「だが、うぬはその手で多くの強者を葬った!」

 

黒エックスの正拳突きが左胸部を貫く。

 

「だから、この手で葬ってしまった者たちのためにも生きようとしている!!彼らが生きてきた証として!!」

 

エックスは口からエネルギーを吐きながら黒エックスの胸部装甲を貫き、バスターを展開してチャージを始める。

 

「笑止!そんな戯言は弱者の言う言葉よ!!」

 

黒エックスは、手刀でチャージ中のバスターを切断する。エックスの右腕はエネルギーが血のように吹き出し、辺り一面を血の海へと変える。

 

「「のび太!!」」

 

「のび太さん!!」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「エックス!!」

 

「のび太君!」

 

その光景にドラえもんたちは、驚愕するがエックスの方もまた追撃してきた黒エックスの攻撃をよけると仕掛けてきた左腕を左肘と左膝で同時に凄まじい威力で挟み込んで捥ぎ取った。

 

「グオォッ!?おのれ!」

 

黒エックスは、右腕のみで昇龍拳を繰り出す。だが、片腕のみで繰り出した反動なのかそこまで威力がなく、エックスの体が少し浮いただけで致命傷にまでは至らなかった。彼は、自分の力が弱まっているのに歯ぎしりをするがその一瞬をエックスは見逃さなかった。

 

彼は、残っている左腕をバスターに変形させてライトニングウェブを発射して黒エックスの足元を拘束する。

 

「ヌッ!?」

 

足を拘束された黒エックスは、思わず足を引き抜こうとするがエックスは左腕をドリルに変形させて降下してくる。

 

「チャージトルネードファング!!」

 

ドリルの回転率を限界以上に引き上げて向かってくる彼に対し、黒エックスは予想外の行動をとる。

 

「小癪な真似を!!」

 

なんと右腕のバスターを変形したのも束の間、自分の両足に光弾を放って吹き飛ばしたのだ。その爆発で勢いでエックス目掛け飛んでいく。

 

「最早、我らは限界の身。ならば、この一撃で勝負をつけようぞ!!」

 

そう言うと彼は、右腕を元に戻してエネルギーを集約させていく。

 

上昇と落下で近づいていく二人の死闘にドラえもんたちは、ただ見ていることしかできない。

 

 

先に命中したのはエックスのドリルだった。ドリルは黒エックスの空いていた胸部の穴から音を立てながら背中を貫通する。しかし、黒エックスはそんなことを気にする様子はなく、光る右腕をエックスの頭に伸ばす。

 

「!?」

 

「貴様の脳髄、この手で握り潰してくれる!!」

 

黒エックスの手がエックスのヘッドパーツを掴む。

 

「くっ!」

 

だが、寸でのところでエックスは、間接の接続を切り離すことで左腕を自ら切除、落下している勢いのまま体勢を前屈みにする。するとヘッドパーツが外れ、兄とそっくりの頭髪が露わになる。

 

「何!?」

 

両腕を失うことで脱出するという奇策に黒エックスは仰天する。同時にヘッドパーツは砕け散り、目の前でエックスが体をスピンさせながら向かってきた。

 

「竜巻旋風脚!!」

 

連続で回し蹴りが黒エックスの顔面にヒットする。衝撃のあまりに彼のヘッドパーツも砕け、同時に地面へと激突していった。

 

「ゴバッァア!!!」

 

衝突すると同時に彼は辺り一帯にエネルギーを吐き出し、そのまま倒れた。エックスも遅れて着地するとすべての力を使い果たしたのかそのまま仰向けに倒れてしまった。

 

「・・・・エ、エックス!?エックス!!」

 

激しい戦闘に呆然としていたマーティは、静香からスペアポケットを取ると急いで彼の元へと駆けていく。遅れて我に返ったジャイアンたちも落ちている右腕を急いで拾いに行き、彼女の後を追った。

 

「のび太君!!・・・・ア、イタタタ・・・・」

 

「ドラえもん、無茶しちゃダメだよ!」

 

ドラえもんも玉美と静香に支えてもらいながら彼の元へと向かっていく。ワイリーは、フォルテの応急処置を終えると倒れている彼の方を見た。

 

「エックスの奴・・・・・無茶をしおったわい。まさか、要であるバスターを捨ててまで倒すとはのう。いくら好戦的な我がワイリー軍団でもあれほどのバカなことをする奴はおらんわい。・・・・・いや、コイツもおるが。」

 

彼は、後ろで気を失っているフォルテを見る。もし、彼が奮闘していなければエックスどころかここにいる全員が倒されていたのかもしれない。ひょっとするとフォルテには、創造主である自分でも把握できていない潜在能力が眠っているのかもしれない。無論、最高傑作であるゼロにも。

 

「・・・・でも、まあ面白いものは見させてもらったわい。ワシのライバルの最高傑作が弱かったら張り合いがないからな!・・・・しかし、ゼロにどうやってあれぐらいの戦闘能力を持たせようかのう。う~ん~。」

 

修理したフォルテをシャドーマンとゴスペルに任せ、彼もまた駆けていった。

 

 

 

 

 

 

倒れていたエックスは、マーティたちに支えてもらいながら治療を受ける。

 

「本当に無茶しやがるぜ!」

 

「もう、腕斬られたときはもうダメかと思っちゃったよ!」

 

ジャイアンとスネ夫に言われながらエックスは、マーティに膝枕してもらいながら修理を受ける。切断された右腕はケーブルを繋げながら付け直すが修理になれていないのか静香は苦戦する。

 

「どけ、後はワシがやってやる。」

 

「「えっ!?」」

 

静香を下がらせて修理を引き受けるワイリーを目の前にスネ夫とジャイアンは驚く。彼は工具を取るとパパッと右腕をくっつけ、破損していた個所をあっという間に修理してしまう。

 

「・・・あ、ありがとうDr.ワイリー。」

 

「礼はいらん。ライトに大きな貸しを作りたかったからな。後は左腕じゃが・・・・」

 

ワイリーは少し離れたところで沈黙している黒エックスを見る。彼の胸部にはエックスの左腕が付き刺さったままだった。

 

「ガ・・・・ア・・・ア・・・」

 

「・・・・・ワシが新しく作ってやるか?」

 

どうやらまだ息があるため、行きたくないらしい。エックスは、ゆっくりとピクピクと動いている彼の方へと歩いていく。

 

「どうするんだろう?」

 

「止めを刺す気なのか?」

 

スネ夫たちが心配しているのを他所にエックスは黒エックスを見下ろせるところまで近づく。黒エックスは、彼が自分のことを見ろとしていることに気が付くと首を上げる。

 

「・・・・・うぬの勝ちのようだな。」

 

「・・・・・」

 

「さあ、遠慮はいらぬ。止めを刺すがいい。」

 

黒エックスがそう言うとエックスはゆっくりと右腕を伸ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズボッ

 

だが、それは攻撃のためではなく突き刺さっていた左腕を引き抜くためのものだった。

 

「ん!?」

 

「ワイリー、これでくっつけてくれるかい?」

 

「・・・・お主大胆じゃのう。」

 

黒エックスを他所に自分の左腕を持ってくるエックスに対し、ワイリーは冷や汗をかく。黒エックスは、上半身を残された右腕で何とか起こすとエックスを睨みつける。

 

「貴様・・・・我を侮辱する気か。」

 

彼の声に対して、エックスは振り向く。

 

「侮辱なんてしないよ。戦いはもう終わったんだ。」

 

「終わりだと?我に止めを刺さずにして何が終わりよ。止めを刺さねばまた同じ繰り返しになるのだぞ?」

 

「その時はまた俺が止める。」

 

真剣な眼差しで答える彼に対し、黒エックスは鼻で笑う。

 

「甘い奴よ・・・・そういうのが時に命取りになるというのに・・・」

 

「それは、君だって同じじゃないのか?」

 

「なぬ?」

 

ワイリーに腕をくっ付け直してもらうとエックスは、再び彼の元へとやってきた。

 

「同じとはどういうことだ?」

 

「元々俺の体を乗っ取るんだったら俺が倒れた時点でできたはずだ。それ以前も。なのに君はそうしなかった。」

 

「・・・・・」

 

「ある人から教えてもらったんだ。考え方は違えど、君も俺だって。」

 

「・・・うぬの仲間に手を出していたのにか?」

 

「さっきも言ったじゃないか。殺す気があったなら最初からそうしていたって。」

 

その言葉を聞くと黒エックスは、何かを悟ったのかまた倒れた。

 

「・・・・フッ、完敗だ。我としたことが無意識にそんなことをしていたとはな。どうりであのタヌキが倒れなかったわけだ。」

 

彼は、満足そうにそう言うと体がボロボロに崩れ始めた。

 

「どうやら・・・・消えるようだな」

 

「・・・・・」

 

「だが、うぬが油断していれば復活できるのやもしれんな。その時は再び相まみえようぞ・・・」

 

「・・・あぁ。それまでは俺の心の中でじっとしていてくれ。」

 

「・・・・・・フン。」

 

黒エックスの体が完全に崩れ去る。崩れた灰は宙を舞い、エックスの周囲を囲むと彼の体の中へと取り込まれていった。黒エックスが消滅すると同時に周囲の建造物が次々と消えていく。

 

「何が起こり始めているの?」

 

急な出来事にマーティは、不安そうに見まわす。

 

「あの黒いエックスが消えたおかげでエックスの精神世界が安定を取り戻したんじゃろう。そして、本人の意識が覚醒し始めたんじゃ。」

 

「えっ?っということは僕たちはどうなるの!?」

 

ワイリーの答えに対してスネ夫は、ギョッとする。

 

「心配せんでもいい。この世界が消滅すると同時にワシらは強制的に外へと送り返される。」

 

「なんだ。心配して損・・・・」

 

「ただ、脱出装置が壊れたから入り口まで急いで戻らんといかんがな。」

 

「「おい~~~!!!」」

 

「っというわけで全員、入り口まで走れぃい~!!」

 

ワイリーは、気を失っているフォルテをゴスペルの体に巻き付けると一目散に走り去っていった。シャドーマンとクイックマンも彼に続く。

 

「僕たちも急いで行こう!」

 

「「急げ急げ!!」」

 

ドラえもんたちも急いで入り口の方へと急いで行く。

 

「エックス、また後でね。」

 

「あぁ。」

 

マーティは、一瞬エックスの方を向いて手を振るとドラえもんたちの所へと向かって行った。

 

一人になったエックスは、消えていく自分の世界を見ながら近くにしゃがみ込んだ。

 

「ふう・・・」

 

『勝てたようだね。』

 

「うん。」

 

自分の背後からの声にエックスは、返事をする。

 

「来てくれていたなら助けてくれてもよかったんじゃないの?」

 

『僕が出てきたらワイリーがビックリするからね。シャドーマンやクイックマンまで来ていたとは思わなかったから出れなかったんだよ。フォルテは特に敏感だからね。』

 

「そっか・・・」

 

エックスは、笑いながら言う。

 

「・・・・あのさ、兄さん。」

 

『うん?』

 

「今度・・・・ライト博士に会ったら兄さんの封印を解除してくれるように頼もうか?」

 

『う~ん~・・・・まだ、いいかな。博士の考えもあるし。』

 

「わかった。」

 

世界が消えると今度は、エックスの体が光へとなっていく。

 

『じゃあ、僕も帰るね。』

 

「うん、またね。」

 

そこでエックスの意識は途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

22世紀 ロボット病院

 

エックスの病室では、ワイリーナンバーズがワイリーたちの帰りを待っていた。

 

「ドクターは大丈夫なのか?」

 

途中で映像が途絶えてしまったことでメタルマンは心配そうな表情をしていたが同時にマシンの入り口から、ドラえもんたちが飛び出してきた。

 

「フゲッ!?」

 

「ブハッ!?」

 

「「いて!?」」

 

普通に着地したシャドーマンとクイックマンと違ってワイリーは、続いて飛び出してきたドラえもんたちに押し潰される。

 

「こ、コラ~~!!全員ワシの上から降りんか!!」

 

ワイリーに言われるとドラえもんたちは、降りる。

 

「エックスは?エックスは!?」

 

マーティは、ベッドの周りにいるワイリーナンバーズは退けてベッドで眠っているエックスの元へと駆け寄る。

 

「エックス?エックス!」

 

マーティは、優しく彼の体を揺さぶる。

 

「う・・・うぅ・・・」

 

エックスは、ゆっくりと目を開ける。彼は、マーティの顔を見ると笑って見せた。

 

「ただいま。」

 

その言葉を聞くとマーティは、泣きそうになりながらも我慢し、笑顔で答えた。

 

「お帰り。」




黒エックスとの決着もついていよいよX7も終盤。

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