ドラえもん のび太の転生ロックマンX   作:赤バンブル

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いよいよラストステージへ侵攻です。


突入

21XX年 ハンターベース

 

目の治療を終えたアクセルは、感覚が鈍っていないかどうかシミュレーションルームで訓練を行っていた。攻撃を避けながら、狙いをつけて攻撃するが若干のブランクの影響か何発か外してしまう。

 

「あちゃ~、結構外しているな。」

 

訓練プログラムを終了すると彼は、ため息をつきながら部屋から出てくる。部屋の外では、データをまとめたパレットがドリンクを持ってきてくれていた。

 

「お疲れ様、アクセル。久しぶりにしては結構いい方なんじゃない?」

 

「そうかな?僕的にはもっとできるような気がするんだけど・・・・・」

 

アクセルは、ドリンクを飲みながら言う。すると部屋の通信機に連絡が入る。

 

「ちょっと待っててね。」

 

休んでいるアクセルを置いて、パレットは通信に出る。

 

「はい、こちらシミュレーションルーム。」

 

『パレット?』

 

相手はエイリアだった。

 

「エイリア先輩?」

 

『あなたがそこにいるということはアクセルもそこにいるの?』

 

「はい、今訓練を終えたばかりです。」

 

『そう・・・じゃあ、アクセルと一緒に司令室に来てちょうだい。エックスとゼロにも連絡入れてもうすぐ来るはずだから。』

 

「わかりました。すぐに行きます。」

 

返事をするとパレットは、通信を切る。

 

「エイリアから?」

 

「うん、司令室に来てだって。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後

 

ハンターベース 司令室

 

二人が司令室に到着すると部屋には既にエックスたちが集まっていた。

 

「みんな、集まったようね。ようやく、レッドアラートのアジトの座標が掴めたわ。」

 

エイリアが言うと早速とばかりにアクセルが聞いてくる。

 

「それで場所は?」

 

「ポイントRD18-66。今までレーダーに反応すらしなかったんだけど今日に入って急に現れたわ。」

 

「レッド・・・いや、恐らく奴の背後にいる『センセイ』の仕業だろうな。俺たちのことを誘っていやがるんだ。」

 

エイリアの疑問に対してゼロは、腕を組みながら言う。そのことに関してはシグナスも同感だった。

 

「ゼロの言う通り、確かに何かあるかもしれないな。侵入するにしても慎重に行かねばならない。エックス、お前もアクセルたちと共に行ってくれるか?」

 

「あぁ、わかっている。レッドだってもう気付いているはずだ。これ以上の戦いは無意味だって。だから、早く終わらせなくては。」

 

「おうおう、随分らしくなってきたじゃねえかエックス君よう。」

 

シグナスに返事をするエックスを見てスカルマンは、ちょっかいを出してきた。

 

「変えてくれたのはあなたたちだ。前の俺だったら今もこの判断を下すことができなかった。」

 

エックスの顔に迷いはない。それを見てスカルマンも満足そうだった。

 

「そうかい。まあ、ハンターベースの方は俺たちに任せな。アクセル、お前も覚悟はできているか?」

 

「当ったり前だよ!いつでもいいよ!!」

 

どうやら全員、出撃可能のようだ。

 

「よし、ではこれより『レッドアラート』本拠地への攻略を開始する!エックスたちは転送装置へ。ここで決着をつけるぞ!!」

 

シグナスの掛け声と同時にエックスたちは、転送装置の部屋へと向かって行った。

 

(・・・いよいよだね、レッド。僕が必ず止めて見せるからね。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エックスたちを転送後。

 

司令室で待機していたリングマンのコートから着信音が鳴り出した。

 

「ん?」

 

彼は、コートから携帯タイプのタイム電話を取り出す。

 

「どうした?」

 

「待ってくれ・・・・・エリカからか。仕事中はかけないでくれと言っといたのだがな。」

 

妻からの電話にリングマンは、応答する。

 

「もしもし、エリカか?仕事中は電話はしないでくれと・・・・・・・何?・・・・・うんうん・・・・・・ワイリーが?それで・・・・・そうか・・・まさか、奴がそんなことをするとは・・わかった。伝えておく。」

 

彼は、ややひきつった表情で電話を切る。

 

「嫁さんの身に何かあったのか?」

 

そんな彼の顔を見てスカルマンは声をかける。

 

「いや、そんな話じゃない。」

 

「じゃあ、どうした?お前のところの嬢ちゃんが寂しがって泣いているとかか?」

 

「あのな・・・・・」

 

冷やかす彼に対してリングマンは困った顔をしながらもシグナスに報告する。

 

「向こうの病院にいる妻から報告がありました。エックスの意識が戻ったそうです。」

 

「「「えっ?」」」

 

その報告を聞いてエイリアたちは、仕事中なのにもかかわらず声を上げてしまった。

 

「それは本当か?」

 

「はい。信じられないことですがワイリーが手を貸してくれたそうです。」

 

「Dr.ワイリーが?」

 

ワイリーの名を聞いてシグナスの脳裏に不安が過る。

 

あの男が手を貸す?

 

100年前の宿敵の後継機であり、ライバルの遺作であるエックスの意識を覚醒させるために彼が動くなんてことが信じられるだろうか?もしや、裏をかいて洗脳を施したのではないだろうか。

 

思わず黙り込んでしまう彼に対し、不安にさせてしまったことに気づいたのかリングマンは慌てて補足する。

 

「治療には、マーティとドラえもんたちも同行していました。彼らは秘密道具でエックスの精神世界へ行き、そこで彼の意識を呼び覚ますために活躍してくれました。現在、容体を確認していますが正常です。」

 

リングマンの言葉でシグナスの緊張した表情が解れる。

 

「そうか。しかし、何故Dr.ワイリーが敵であるはずのエックスのために手を貸したのだろうか?」

 

「その件に関しては私も理解に苦しみます。何しろ奴には何度も苦汁を舐めさせられた身ですからね。・・・ただ、意外にシンプルな理由なのかもしれません。」

 

「シンプルな理由?」

 

「ライト博士への貸し・・・・とも言えるかもしれません。ライト博士でさえ救えなかったエックスを救ってやった。大したことのように見えないかもしれませんが本人にとってはいい自慢話です。」

 

「「・・・・・・・」」

 

「・・・えっ?たっ、たったそれだけのためにですか?」

 

シグナスとエイリアが無言の中、レイヤーは思わず拍子抜けの顔で言うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

22世紀 ロボット病院

 

同じ頃、22世紀のエックスの病室では、ワイリーナンバーズの撤収が完了していた。部屋の入り口を占拠していたセカンドナンバーズは安否を確認するやすぐに撤収し、サーズ、セブンスもフォルテとゴスペルを引き取って何処かへと去って行った。残ったのはワイリーと警護のために残ったシャドーマンのみで二人は、仲間たちに囲まれているエックスと対峙していた。

 

「今回は助かったよ、ワイリー。もし、貴方がドラえもんたちと一緒に介入してくれなかったら俺は自分の闇に負けていたのかもしれない。」

 

「フン、お前が倒れてしまってはワシの悲願が達成できんからな。そのために手を貸してやったまでよ。」

 

エックスの言葉に対し、ワイリーは鼻を鳴らしながら言う。

 

「何よ、素直じゃないわね。」

 

「それにじゃ、今回の一件でライトの奴に大きな貸を作ることができた。ワシがお前を助けるのに協力してやったと聞いたら・・・・・グフフッ、悔しそうな顔が目に浮かぶわい!」

 

「おい、スネ夫。俺、少しでもコイツに感謝したこと後悔したぜ。」

 

「いや、しょうがないじゃん。ワイリーなんだし。」

 

笑い声を出す彼に対して、ジャイアンとスネ夫は渋い顔をする。その反応を見て満足したのか、ワイリーは肩を鳴らしながら病室の窓の方へと向かう。

 

「さてと、用も済んだからワシは帰るとするかのう。」

 

「いいのか?」

 

「別に礼をしてほしくてやったわけじゃないしな。お前さんが目を覚まし、あのフォルテの馬鹿にもいい薬になったから万事OKじゃ。リハビリしたらさっさとゼロの所へ戻るんじゃぞ。」

 

ワイリーは、そう言うと窓を開ける。

 

しかし、開けた瞬間何者かが部屋の中へと侵入してきた。

 

「ホワッ!?」

 

彼は、驚いて尻餅をつく。その反応にエックスたちも思わず身構える。

 

「お店の四人組に病院へ行ったと聞いて来てみたら何をやっているんですか、博士?」

 

窓から入ってきたシェードマンは、ワイリーに手を差し伸べて起こす。

 

「戻ってきていたのか。」

 

「えぇ、シグマさんのお遊戯に・・・・・ん?エックス、なんで貴方がベッドで寝ているんです?」

 

二人に任務の報告をしようとしたのも束の間、シェードマンはエックスを見て目を丸くする。

 

「えっ?」

 

「『えっ?』じゃないですよ。貴方、向こうで引き籠りになっていたじゃないですか。ロールとミニドラに世話してもらって。」

 

「?」

 

「ちょっと、待ちなさいよ?アンタ、一体いつの話をしているのよ?」

 

「いつって、先ほど貴方たちの世界に行った時ですよ。こっちに戻る前には戦線復帰していましたけど。」

 

「それはおかしいよ?だって、のび太は意識不明の重体になってこの病院に入院していたんだよ?」

 

会話が噛み合わない事態に一同は困惑する。

 

「おや・・・では、私が確認したエックスは何者だったんでしょうかね?」

 

「のび太、お前入院前に分身ハンマーで分身作っておいたのか?」

 

「いや、確かに復興作業やイレギュラーの対応で昼寝の時間が恋しくなってはいたけどそんなことしないよ。」

 

戸惑うエックスたちを他所にワイリーは、黙ってシェードマンから報告データを受け取って確認を始める。

 

「・・・・・ふむ、ふむふむ・・・・んん・・・・なるほどな。そういうことか。それはそれで面白いかもしれんな。」

 

一人納得した彼は、エックスを見ながらニヤつく。

 

「エックス、どうやらリハビリする暇はないかもしれんぞ?」

 

「えっ?」

 

「シェードマンの報告に面白いことがあってな。どうやら、別世界のお前がお前が眠っている間に何らかの方向でこっちの世界に来てしまったらしい。」

 

「「「「「「別世界!?」」」」」」

 

ワイリーの言葉に一同は驚きの表情をする。

 

「え、えっと・・・つまり、ここにいるののび太じゃなくて・・・・ゲームの方の『エックス』ってこと?」

 

スネ夫は、混乱している頭の中をどうにか整理しながら答えを導き出す。過去にリングマンが自分のいた世界から流れ着いたことを考えれば、別世界からエックスがやってきてもおかしくはない。

 

「まあ、そこの小僧の言っていることが一番近いかもしれんな。まあ、今更別に珍しいことでもあるまい。早く帰らんと居場所がなくなってしまうかもしれんぞ?じゃあ、ワシは帰るから。」

 

そう言うと彼はさっさと窓からピョンと飛び降りて行ってしまった。シャドーマンとシェードマンも続いて出ていく。

 

その場には、呆然とするエックスたちのみが残されたが我に返ったエックスは、急いで帰る支度を始める。

 

「ワイリーが言っていることが本当だと限らないけど・・・・とりあえず早く帰ろう!!みんな、悪いけど手伝ってくれ!!」

 

「えっ、お、おう・・・・」

 

その数分後、荷造り中にドクターロボットが健診のために部屋を訪れる。

 

「診察に来ましたよ~~~って、ワァーォ!患者さんが逃げようとしてるねー!?寝てなくちゃダメなんだよねー!?」

 

ドクターは、部屋を見るなり慌てて看護婦ロボットたちと共に部屋を出ようとするエックスを取り押さえる。

 

「すみません、俺急いでいるんで!!」

 

「ダメだよね~~!!いくら、動けるようになったからって勝手に帰られたらこっちが困るんだよねー!!経過を確認するまで休んでほしいんだよねー!?」

 

「しかし・・・・」

 

「それにそんなことしたら家の評判に影響するし、タイムパトロールにも迷惑かかるからねー!ちゃんと『治りました!!』って言われるまで大人しくしてほしんだよねー!」

 

ドクターロボットたちの鬼気迫る説得によりエックスは、強制的にベッドに戻される。

 

「次逃げようとしたら警報なるようにするからねー!いいって言うまで退院じゃないからねー!!OK!?」

 

「は、はい・・・・・」

 

「よろし~い~~~!!じゃ、軽い診察するからね。」

 

そう言うと彼は、落ち着いたのか看護婦と共に検査を始める。

 

「あれぐらいの気迫があるならなんで僕の時は、失敗したんだろう・・・・・」

 

そのすぐ近くでは彼の治療のせいで耳を失ったドラえもんが苦い表情で見つめていたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レッドアラート本拠地『クリムゾンパレス』前

 

転送されたエックスたちを待ち構えていたのはレッドが事前に仕組んどいたトラップの数々だった。クリムゾンパレスに通じるパレスロードは、事前に設置してある大型機雷にクラッシュローダーの集団。そして、後ろからは大型メカニロイドのモルボーラが前腕を振り下ろしながら迫ってきていた。

 

「レッドもやってくれるな。この容赦のなさ・・・・まさに俺たちを歓迎しているといったところだな。」

 

ゼロは、アイリスと共にセイバーで接近してきたクラッシュローダーたちを切り倒す。上空から爆弾を落としてくる敵に対してはエックスとアクセルで対処していく。

 

「それにしても・・・・なんか新鮮に感じるね。」

 

「ん?」

 

アクセルの言葉にエックスは、振り向く。

 

「どういうことだい、アクセル?」

 

「いやさあ・・・僕は、エックスともゼロとも組んで出撃したことはあるけどこうやって全員で出撃するのは初めてじゃん。」

 

「言われてみればそうだな。」

 

「でしょ?」

 

納得したようにゼロは返事をする。その言葉にエックスは、ふと自分の世界のことを思い出した。

 

(・・・俺の世界も今こんな感じなのかな・・・・ゼロとアクセルでうまくやっていればいいんだけど。)

 

しばらく進むとクリムゾンパレスの入り口が見えてきた。

 

「ようやく入り口にまで来たか。」

 

しかし、背後から迫ってくるモルボーラは腕をガシガシと音を立ててくる。このままのペースで進めば入り口のロックを解除する前に押し潰されてしまう。

 

「みんな、少し下がっててくれないか?」

 

エックスに言われるとゼロたちは、入り口の方にまで下がっていく。

 

「もう随分長い間封印していたから使えるといいけど・・・・」

 

ちなみにグライドアーマーのエネルギーは、ここに来る前の機雷除去で使ってしまっていた。よって、ギガクラッシュで破壊することはできない。

 

「すう・・・・・」

 

彼は、深呼吸をしながら最初のシグマの反乱の時のことを思い出す。

 

あの時習得した技は、試し撃ちで目の前の山を丸ごと吹き飛ばしてしまうほどの威力に驚愕して自ら封印した。その後の戦いでも使用することがなかったため、ライト博士の手によってデータは消された可能性がある。

 

(一回でいい。レッドを止めるためにもう一度・・・・)

 

彼は、精神を統一すると両手を構えて闘気を集約させていく。その間にもモルボーラは、前腕を振り下ろしながら向かってくる。

 

(宇宙を・・・・パワーを・・・・波動を・・・感じるんだ・・・・)

 

手の中にエネルギーの塊が生成される。その塊は徐々に大きくなっていき、モルボーラがエックスのすぐ近くに来た時には手の隙間から溢れようとしていた。

 

 

そして、モルボーラが彼を押し潰そうとした瞬間。

 

 

「波動拳!!」

 

エックスから放たれたエネルギー波は、モルボーラに直撃する。モルボーラの装甲はベコベコと凹み、全身粉々になりながら吹き飛んで行ってしまった。

 

「ふう!」

 

使えたことにホッとしたのかエックスは、その場に尻餅をつく。

 

「大丈夫か、エックス。」

 

ゼロは、彼に駆け寄って肩を貸す。

 

「大丈夫だよ。久しぶりに使ったから結構体力使ったけど。」

 

「久しぶり?もしかして、あの技ほとんど使わなかったのか?」

 

「うん。最初にライト博士から伝授してもらって近くの山に向かって試し撃ちしたんだけど、山が丸ごと消し飛んじゃって・・・・・それで封印したんだよ。」

 

「なるほどな。まあ、その理由はわからなくもない。」

 

「でも、恐らくもう撃てないと思う。あれを何度も撃ったら俺の体が持たないよ。」

 

立ち上がりながらエックスは、苦笑する。見る限り本当に体力を消耗してしまったようだ。確かに何発も撃ってしまっては体が持たない。

 

「二人とも、入り口のロックが解除できたわ。」

 

戻ってくる二人にアイリスは、言う。

 

ドアが開くと四人は、中へと入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリムゾンパレスの中は、依然とメカニロイドと多くのトラップが仕掛けられていたがアクセルのおかげでそこまで苦労せずに進むことができた。

 

理由としては、この施設の仕掛けは彼が訓練を行っていた旧アジトの仕掛けと同じだったからだそうだ。しかし、流石にそのまんま過ぎたこともあり、アクセルは違和感を覚えた。

 

「いくらレッドでもこんな手抜きするのは変だな。確かに旧アジトの仕掛けも定期的に変化していたけど・・・」

 

やがて、四人は転送装置のある部屋に辿り着く。転送装置の上に乗ると彼らは白い瘴気が漂う、数か所の足場を残して底が見えない不気味な場所へと転送された。

 

「この場所の仕掛け・・・奴と戦った『デビルズ・ポット』に似ているな。」

 

確かに足場が溶岩でないことを除けば仕掛けはそっくりだった。その中央では、レッドが沈黙していた。

 

「レッド・・・・」

 

四人の存在に気付いたのかレッドは顔を上げてこちらを見る。

 

「・・・・よう、意外と遅かったな。待ちくたびれていたぞ。」

 

「・・・」

 

ゼロは、先に前に出ようとしたがアクセルに制される。

 

「やあ、レッド。元気そうで何よりだよ。」

 

思えば二人の会話は、久しぶりだった。しかし、かつてのやり取りとは違い、今の会話には重苦しさを感じられる。

 

「『センセイ』のおかげでな。力が漲っているよ・・・・この有様だがな。」

 

レッドは、寂しそうに答える。

 

かつての自分の判断で旧友と上司を失い、また自分の甘さで仲間たちを失ってしまった。もう彼の元には何も残っていないに等しい。

 

「なるほどね。『センセイ』か・・・今日は一緒じゃないんだ。」

 

声を低くしながらアクセルは周囲を研ぎ澄ます。

 

今もどこかで自分たちのことを見ているのかもしれない。それは後ろにいるエックスとゼロも同じだった。

 

「相変わらずどこにいるのかは分らんな。案外近くにいるんじゃないか?」

 

「そっか。じゃあ、気を付けないとね。」

 

「そうだな。」

 

しばらくの間沈黙が続くが意を決したのかレッドを鎌を持ち直す。

 

「さてと・・・大方、俺の答えは分かっているだろう。そろそろ始めるぞ!」

 

「・・・うん。分かったよ。僕がアンタを止める。みんなのためにも!」

 

アクセルもバレットを構えて臨戦態勢と入った。エックスもバスターを展開して加勢しようとするがゼロに止められる。

 

「待て、エックス。」

 

「だけど・・・」

 

「これはアクセルとレッドの戦いだ。俺たちが介入すべきものじゃない。アイツ等もそう望んでいるはずだ。」

 

「・・・分かった。見届けよう、二人の戦いを。」

 

エックスがバスターを戻すと同時に二人の戦いは始まった。

 




次回は、レッド戦。

原作エックスの台詞書いていたらふとZガンダムのアムロの台詞と被っていた(;'∀')
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