ドラえもん のび太の転生ロックマンX   作:赤バンブル

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ガンプラのエントリーグレートみたいな感じでロックマンXのプラモ出してくれないかな。装動ぐらいの大きさでいいから。


作戦準備

21XX年 ハンターベース

 

地球に迫りくる『鉄人兵団』襲来に備え、イレギュラーハンターたちが迎撃の準備を進めていた。

 

「急げ!右腕は第5格納庫だ。」

 

「胴体は第2格納庫と言ったはずだぞ!急いで向かえ!」

 

タチバナ博士の開発した『ネオゲッターロボ』の本格的な運用試験が行われようとしている一方、危険物として厳重保管されていたザンダクロスは、敵を迎え撃つ戦力として再度組み立て直されることになった。ハンターベースの各格納庫では支部から運ばれたパーツが続々と集まり、組み立てが開始されていた。

 

「やれやれ、一度分解したもんをもう一度組み立てることになるとはな。」

 

現場で指示を出しているダグラスは、組み立てられ始めているザンダクロスの頭部を見ながら言う。一度組み立てたこともあって作業自体はスムーズに行けるが敵のものだと知った後ではどうも複雑になる。

 

「あんだけの戦闘能力がありながらコイツが作業用ってな・・・・向こうは土木工事を山を吹き飛ばして更地にすることだと思ってやがんのかね。笑えねえ冗談だぜ。」

 

エックスに聞いた話によるとこのザンダクロスは戦闘用ではなく、土木工事を行うために送り込まれたものだと聞かされた。これには彼もゲイトも思わず口を開いて唖然としていたが、いくら作業とは言え、仕様の用途を変えれば敵に対しては強力な抑止力となる。更にネオゲッターとの規格に合わせて現在オプション装備の開発が急ピッチに進められている。

 

 

組み立てられている光景は、ジュドたちが監禁されている尋問室からも確認できていた。

 

「僕の身体が組み立てられていく・・・」

 

今は、ワイリーから与えられたこの体もあってすぐ目の前で自分の身体が組み立てられていることに彼は奇妙に感じる。今まではボール状の身体だったせいかもしれない。そんな彼のすぐ傍では今だにパレットの姿であるリルルが部屋の隅でしゃがんでいた。

 

「・・・」

 

「・・・・リルル。」

 

ジュドは、机に置いてあるエネルギーボトルを彼女に手渡そうとするが彼女を手を前に出して拒否する。

 

「・・いらない。」

 

「でも・・・そろそろエネルギーを補充しないと。」

 

「いい。」

 

ここに連れて来られてからのリルルの様子に彼は、どうすればいいのか悩んでいた。

 

リルルは、自分以上にメカトピアに対する愛国心・・・と言うより忠誠心が強い。それは兄であるネロと共にビアンコ博士に引き取られて以降国のために働いていたことが影響している。ジュド自身もメカトピアにはそれなりの愛着はあるものの貴族制度による上層階級からの差別的な嫌がらせを経験したこともあって忠誠心自身はそこまで強くない。そのため、ワイリーと接触して22世紀で生活して人間もロボットも同じ心があるのだと知り、祖国のやり方が間違っていることに気づいた。

対して、リルルもアクセルとパレットと交流して自分たちの行いが間違っているのではと考え始めているがビアンコの下で暮らしていたこととネロが軍の上層部に所属しているため、忠誠心と罪悪感に苦しんでいる。もし、このままハンター側にいたら兄を失望させるどころかその兄自身の周囲への信用を落とすことになる。

 

「・・・・私は、どうすればいいの?」

 

リルルは、顔を上げて力のない声で言う。その問いに対してジュドは明確な答えを出すことができなかった。

 

「・・・僕にも正直言って自分がこれから何をしていけばいいのか分からない。でも、鉄人兵団がこれからやろうとしていることはかつてのメカトピア内のことと何も変わらない。ここで踏みとどまらないとまた同じことを繰り返すようになる。」

 

「けれど、上層部の命令は絶対よ。状況がどこまで進んでいるのか分からないけど既に兄さん率いる第一陣がこちらに向かってきてもおかしくない。そして、部隊が到着すれば攻撃が始まるわ。」

 

彼女は事実を突きつけるようにジュドに言う。これまで鉄人兵団は長期戦に持ち込まれたことはあるものの敗北したことは一度もない。それは、脅威的とも言えるほどの物量作戦で敵を圧倒してねじ伏せることからいくら兵士が破壊されようとその進行をせき止めることはほぼ不可能だからだ。

 

兄のように精鋭を連れて短期戦で終わらせることもあるがほとんどの敵対惑星はこの戦法で攻め落としている。無論、今回の地球での作戦も同じ方法で行くだろう。その圧倒的戦力の前では、何もかもがひれ伏すしかない。

 

当然、その事実は彼も知っている。

 

「分かってるさ。鉄人兵団に敗北はない。どんな相手であろうと飲み込むように圧倒して攻め落とす。・・・だけど、僕はこの星のみんなとは戦いたくない。」

 

「でも、ロボットたちの権限は認められているわ。他は・・・・」

 

二人がそう話しているとロックが掛かっていた部屋のドアが開いた。入り口には新しいエネルギーボトルを持ったエックスがマーティと共に来ていた。

 

「二人とも、調子は・・・・あれ?また、飲んでいなかったのかい?」

 

彼は机の上にある未使用のボトルを目に留まり、いつまでも部屋の隅でしゃがみこんでいるリルルを見た。

 

「・・・」

 

「そろそろエネルギー補充しないと動けなくなるよ。」

 

「ほっといて、私たちは敵なのよ。」

 

「リルル!」

 

ジュドは、彼女の何かを言おうとするがエックスはフッと笑うと落ち着いた口調で声をかけた。

 

「知っているよ、君が自分の国を一番大事に思っていることを。だから、間違ってると知っていながらも裏切ることはできない。自分の繋がりを断つことを恐れているんだ。」

 

「えっ?」

 

自分の中を見透かされたように言われてリルルは、顔を上げる。

 

「どうしてそんなことを?」

 

「・・・俺も君みたいな子に会ったことがあるから。」

 

エックスは、思い出すように語り始める。

 

「彼女も君と同じようにスパイとして送られてきた。そして、怪我を負ったところを俺たちが助けて一緒にいるうちに自分たちの行いが本当に正しいのか苦悩するようになった。」

 

「それで・・・その人はどうなったの?」

 

気になったのか、彼女はエックスに聞く。

 

「・・・・俺たちのことを認めてくれたけど裏切ることはできなかったよ。今の君のようにね。」

 

「そう・・・・」

 

「けれど、彼女は自分のやるべきことを見つけて未来の為に消えた。それが自分たちに取って本当に正しかったのかは託された俺たちでもわからない。」

 

エックスは、やや落ち込み気味のリルルの顔を見ながら真剣にどうするべきなのかを分からないなりに答える。

 

「でも、一つだけ言える。それは自分に正直になることだ。」

 

「正直になる?どういうことなの?」

 

「どんな時も自分の気持ちを偽っちゃいけないと言うことだよ。俺の知っている彼女も最後の最後でようやく自分に正直になれた。確かに国への忠誠心は大事なのかもしれない。しかし、時には忠誠心よりも大切なものがあるんだ。」

 

「大切な・・・もの?」

 

「君はもう見つけているんじゃないかな?」

 

エックスは、少し笑って見せると通信が入って来る。

 

「こちら、エックス。」

 

『エックス、俺だ。』

 

「ゼロか。」

 

『タチバナ博士たちがゲットマシンの訓練飛行を行うから格納庫に来てほしいんだそうだ。俺もこれから行くからお前も来てくれ。』

 

「分かった。外で落ち合おう。」

 

通信を切ると彼は、後ろで待機していたマーティに後のことを頼む。

 

「マーティ、悪いけど二人のことを頼む。」

 

「わかったわよ。でも、あまり無理しないでよね。結構ヘビーなんでしょ?」

 

「うん、大丈夫。博士も無理しないようにって言っているから。」

 

エックスは、部屋を出る前にリルルの方を再度見る。

 

「リルル、もう一度自分の中を覗き込んで本当にやりたいことを見つけるんだ。メカトピアのためとか、みんなのためとかじゃなくて自分の気持ちを。」

 

「・・・・」

 

「じゃあ、後はよろしく。」

 

彼は、部屋を後にした。残ったマーティは、少し呆れた様子でため息をすると持って来たボトルを机の上において一本をリルルの前に差し出した。

 

「言っていることが分からないかもしれないけど、エックスはアンタのことを思って言ってくれたのよ。確かに仕事が第一かもしれない。けどね、真面目な子ほど自分の気持ちに気づかないことがあるの。だから、時間をかけてでもいいからそれを見つけなさい。」

 

「・・・・」

 

彼女の言葉に答えたのかリルルは、彼女からボトルを受け取り初めてエネルギーを摂取する。その様子を見てマーティは、軽く彼女の頭を撫でる。

 

「焦らなくていいから・・・少しずつ進みなさい。」

 

「・・・・グス。」

 

敵でありながら優しくしてくれる彼女たちにリルルは、無意識に目から涙を流した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究棟

 

協力者としてハンターベースに連れて来られたワイリーは、研究棟の一室を与えられて独自に鉄人兵団に対する対策を練っていた。

 

「まさか、エックスの仲間であるオペレーターの小娘がこんな情報を引っ張ってくるとはな。しかし、これだけの戦力だとやはりシグナスたちの作戦では対応しきれるか不安要素がある。やはり、奴との協力は必須と言ったところか。」

 

彼は、パレットが密かに送って来てくれた鉄人兵団の情報を見て眉間に皺を寄せ、腕を組みながら首をかしげる。

 

「博士、お持ちしました。」

 

そんな彼の元へアルバイターの面子が何か大きなものを丁寧に運んでくる。よく見るとそれは閉じているエックスの強化アーマー転送用のカプセルだった。

 

「ほう、見つけたか。」

 

「はい。エックスの証言を基に各現場に向かったワイリーナンバーズが捜索を行った結果、ようやく発見しました。」

 

「そうか・・・ん?そう言えば、グラビティーマンはどこへ行った?アイツにも探すように指示を送ったが。」

 

ここに唯一いないグラビティーマンことを思い出してワイリーは、彼らに問いかける。すると各メンバーは話していいのかと言った感じの顔になる。

 

「あの・・・なんと言うか・・・」

 

「なんじゃ、サボりか?」

 

「・・・・・ロボを直しています。」

 

「ロボ?」

 

「タイタニックロボですよ。グラビティーの奴、一号がぶっ壊れちゃってからすっかりしょげちゃって。親方に頼んで新しいの出してもらったんですよ。」

 

「それからと言うものの、一人でせっせと組み立てていて・・・・」

 

「毎日、一生懸命作ってるね。」

 

クリスタルマンたちは、困ったように言う。その答えにワイリーは、呆れた表情をする。

 

「全く、あのバカ何やっておるんじゃ・・・・」

 

「呼びますか?」

 

「いい、代わりにジョーを10体手伝いに行かせる。」

 

彼は、持って来た鞄をモゾモゾといじると一つのカプセルを取り出して目の前に投げる。投げられたカプセルは、煙を吹き出すとそこには10体の非武装状態のスナイパージョーが立っていた。

 

「グラビティーの工作を手伝ってやれ。但し、間違っているところがあったらこっそり修正する程度で後はアイツ主体にやらせて置け。」

 

ワイリーの言葉を聞くとジョーたちは、コクリと頷いて駆け足で部屋を出て行く。

 

「お前たちも自分の部署に戻れ。もうすぐ戦争になるかもしれんからな。」

 

「「「「「「「了解!」」」」」」

 

アルバイターたちは、敬礼をして部屋を後にする。一人になったワイリーは、椅子から立ち上がると憎たらし気にカプセルを見る。

 

「・・・・いつまで動かない振りをしておる?もう、出てきてもいいじゃろう。それとも何か?ワシが無理やりこじ開けてやろうか?」

 

皮肉交じりの言葉をぶつけるとカプセルは、ランプを光らせて開く。

 

そこにはホログラムで形成されたライト博士の姿があった。

 

『・・・ワイリー。』

 

「久しぶりじゃな、ライト。形はどうあれ、こうやって堂々と顔合わせをするのは100年ぶりだな。」

 

二人は、向かい合いながら互いの顔を見る。

 

『わしに一体何の用なんだ?』

 

「お前もこの事態を把握しておるだろう。今、この地球は今までにない最大の危機に見舞われている。ルーラーズ災害と比べ物にならないくらいの事態がな。」

 

『・・・・』

 

「ライト、この際はっきり言わせてもらうぞ。いつまで傍観者を気取っておる!?今動かねばそれこそ取り返しのつかぬことになるんじゃぞ!?」

 

ワイリーの言葉に対し、ライト博士は気難しい顔をする。

 

『確かにお前の言う通りだ。だが・・・・』

 

「『私は既に過去の存在だ』とでも言いたいのか?馬鹿め!動かなければお前が望んでいた世界の可能性すらも失うのだぞ!?」

 

『・・・・っ』

 

「いい加減に目を覚ませ!!お前も憶えておるはずじゃ!あの破壊者たちの恐ろしさを!!」

 

彼は、目の前にある映像を映す。それは100年前の突如襲来した謎のロボットから姿を現した謎の破壊者集団『スペースルーラーズ』が世界を襲った時の映像だ。

 

「お前が自分を過去の存在とほざくのは自由だ。だがな、出し惜しみをしていてその先にあるのは破壊し尽くされた世界、そして、奴隷として酷使される人間たちの姿だ!!それでも自分を縛り付けるつもりか!!」

 

ワイリーの説得の前にライト博士は、彼の気迫に押されて何も言い返せなくなる。確かに今までならこれまで同様にエックスたちのことを見守るだけでよかった。しかし、今回の場合は本格的に対策を考えなくてはならない。もし、鉄人兵団の侵攻を許せば自分が望んでいた人間とロボットの共存する世界は愚か、人類の存続に関わる。

 

『・・・・お前は何か対策を考えたのか、ワイリー。』

 

「あったり前じゃ、ワシはお前と違ってすぐに行動する方だからな。」

 

彼は、目の前にクリスタルが入ったカプセルを取り出してライト博士に見せる。ライト博士は、そのクリスタルを見て驚く。

 

『それは!?』

 

「これはメカトピアの兵士の身体から摘出された高エネルギー結晶じゃ。無論、物質的に100年前ロックマンたちの身体に組み込んだものと同質だ。出力自体はやや弱いがな。」

 

『まさか・・・エックスたちの身体にそれを移植しようと言うのか?あの時のロックたちのように。』

 

彼の不安に対し、ワイリーは嫌味っぽく笑みを浮かべる。

 

「暴走するかもしれないと言うんじゃろ?安心せい、あの時とは違って安全策を立てないはずがなかろう。だがな、手数は多いに越したことはない。」

 

『・・・・と言うと?』

 

「ワシにとっては不服だが、ここは一旦互いのプライドを捨てて手を組んでもらうぞライト。お前が嫌だと言うのならワシの判断でエックスを改造しても構わんが・・・・さあ、どうする?」

 

部屋に一時の沈黙が訪れる。

 

互いにしばらくにらみ続けるがライト博士は、深く息をするような仕草を取り彼の顔を見て口を開いた。

 

『わかった。わしとてこのような事態を見過ごすほど過去から何も学んでいないわけではない。お前がそう言うのなら手を貸そう。』

 

「よし。では、対策を考えるぞ。まず、鏡面世界での敵の侵入ルートについてだが・・・・」

 

二人は、早速独自の作戦を立て始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鏡面世界 メカトピア軍前線基地

 

「ダメです!俺たちの技術じゃ外の世界へ繋げるゲートが製作できません!!」

 

同じ頃、基地で軍を迎え入れるためのゲートを製作していた鉄人兵団の基地では作業ロボットたちが上司であるグランドマンの前で音を上げていた。基地の施設の大半が完成し、後はネロが率いる第一陣を迎え入れるためのゲートを完成させれば全て終了なのだが『逆世界入りこみオイル』の成分が分からない上に正規の出入りする道具である『入り込み鏡』を持っていないため、外の世界と繋げる方法が今いるメンバーだけではどうしてもできないのが現状だった。

 

そんな部下たちの反応を見てグランドマンとバブルマンを腕を組みながら悩む。

 

「兄貴、どうしよう。このままじゃ兵団の受け入れできないプクよぉ。」

 

「う~ん~、流石に釣りぼりから2、3人ずつ入ってくださいなんて言えないもんな。リルルの奴も万全じゃねえし。」

 

二人が頭を抱えていると基地の外に出ていた作業員数名が慌ただしく入って来た。

 

「グランドマン、大変だ!とんでもない発見をしたぞ!!」

 

「なんだ?俺らは今忙しいんだ。」

 

「外の世界へ行けるゲートを発見して来たんだよ。」

 

「そうかそうか・・・・って、えぇゑ!?」

 

グランドマンは、態度を一変して彼らの方を見る。

 

「どういうことだそれは?」

 

「実は、休憩時間の時に市街地の方へ足を運んだら何故かチキュウのロボットたちの姿を見たんだ。それで『何でこいつ等この世界にいるんだ?』と思って尾行したら、こいつら秘密裏に大きなゲートを作っていたんだよ。」

 

作業ロボットたちは、後ろで拘束している一般ハンターに指を指しながら言う。

 

「なるほどなるほど・・・・・んで、そいつらが作ったゲートは?」

 

「山間部にあるダムだ。あそこから外の世界へ出入りできるようになっている。」

 

「おぉ!何を企んでいるかは知らねえが出入口を態々作ってくれたんなら結構な話だ。それを利用して兵団の迎え入れをやろう!」

 

思わぬ収穫にグランドマンは、喜びながら部下たちに新たな命令を下す。

 

「よし、お前らそのポイントへ向かって迎え入れの電波信号を発信しろ!距離はあるが使えるゲートができただけマシだ。ネロたちが来る前に仕上げちまうぞ!!」

 

「「「「おう!!」」」」

 

「こいつらはどうします?」

 

「まあ、同じロボットだからな。牢に入れておけ。」

 

グランドマンたちは、意気揚々に基地の外へと出て行く。残された作業ロボットの一人はそのまま拘束されたハンターたちを連れて牢の方へと歩いて行く。

 

「・・・・・みんな、何しに来たの?」

 

監視カメラがないことを確認するや彼は、急に馴れ馴れしい口調で声をかける。実は、この個体はアクセルが変身しているもので機密回線で『仲間を連れて市街地を偵察に来てくれ』と言う指令を受けて動いていたのだ。そして、仲間の作業ロボットたちを数名引き連れて実際に行くとわざと発見されるかのように動く彼らを見て首を傾げた。

 

突然の声掛けにハンターたちは、一瞬緊張が走ったが正体がアクセルだと察すると辺りを見回しながら話を始める。

 

「実は、シグナス総監からの命令で敵にゲートを発見させるように陽動を行っていたんだ。」

 

「でも、態々ゲート見つけさせたらまずいんじゃない?こっちの基地のゲートは未完成だから時間稼ぎができると思うんだけど。」

 

「未完成だからこそなんだ。奴らの本隊をワザとこの鏡面世界に来させてその後、ダムの水を抜いてこの鏡面世界を行き来するだけの別の出入り口を設置し直す。そうすれば、奴らのゲートが完成するまでの時間稼ぎになるだろう?」

 

彼らの答えにアクセルは、感心する。しかし、それなら捕まる必要はなかったのではないかと同時に閉じ込めたとしてもすぐにバレるのではないかと疑問に思った。だが、その疑問の返事はすぐに来た。

 

「俺たちはこの基地に細工するために送られてきたんだよ。アクセル、お前の協力も入れてな。」

 

「えっ?どういうこと?」

 

周りに聞こえないようにアクセルは、彼らの話に耳を傾ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21XX年 ハンターベース 第17部隊隊長室

 

同じ頃、エックスの部屋の机が勝手に開いた。

 

「ドラえもん、さっさと出ろよ!」

 

「ちょっと、みんなそんなに急かさないでよ!?」

 

机の中からはドラえもん、ジャイアンとスネ夫、遅れてしずかとドラミが出てきた。

 

「まさか、こっちの世界にも鉄人兵団が出てきたなんてな。正直悪い予感しかしないよ。」

 

当時の記憶を思い出したのかスネ夫は、顔色を悪くしながら言う。一行は隊長室から出るとエックスと合流するべく、探し回ろうとするが外からの轟音で全員で窓の外を見る。

 

「なんだあれは!?」

 

外では上空に三機のゲットマシンが飛んでいた。

 

「戦闘機?」

 

5人が不思議そうに眺めている中、マシンの中ではエックスとゼロが初めての合体を行おうとしている。

 

 

 

 

『エックス、機体の方はどうだ?』

 

イーグル号の中でエックスが操縦桿を握っている中、ゼロが通信越しで聞く。

 

「問題ないよ、機器の数値も普通に見える。ゼロは?」

 

『俺も大丈夫だ。シャドウ、お前は?』

 

『お、俺も問題ない。体に衝撃がくるのは変わらないがジャガーと比べてマシな方だ。』

 

三人は、高速飛行でお互いの状況を確認しながら次の段階へと移る。

 

「よし、次は合体だ。」

 

三機は一列に並んで各機変形を始める。シャドウの乗るネオベアーは脚部に変形し、ゼロの乗るネオジャガーは腹部に。そして、エックスのネオイーグルは上半身へと変形して合体すると同時にネオゲッターロボの基本形態「ネオゲッター1」へとチェンジを完了した。

 

「合体成功。地上に降下、続いて実践テストへ移る。」

 

ネオゲッター1は、背部と脚部のブースターを吹かしながらハンターベースの敷地内に着陸する。

 

『エックス君、テスト用のネオゲッターには武装は施していないが携帯火器を装備させることは可能だ。最初にAコンテナに積んであるビームガトリングガンを装備して的を撃ってみてくれ。』

 

タチバナ博士の通信と同時に近くで待機していたトレーラーのコンテナから組み立て式のガトリングガンが現れた。ネオゲッター1は、丁寧に武器を取って組み立てると目の前に出現した的を目掛けて発砲を始める。火を噴くと同時に無数の弾丸が発射され、的はあっという間に穴だらけになって崩れて行った。

 

「射撃訓練、終了。手腕部の負担、軽微。」

 

『うむ、シミュレーション通りだ。次は、ネオゲッター2の高速飛行並びにドリルアームによる地中からの強襲を行う。分離して、次の形態に移行してくれ。』

 

「了解。オープン、ゲット!」

 

掛け声とともにネオゲッター1は、分離。三機のゲットマシンは上空へと飛び去り、順番を変えて今度は空中における高速戦闘形態である「ネオゲッター2」へとチェンジする。

 

「行くぜ、エックス。シャドウ。加速Gに参って気を失うなよ!」

 

ゼロの声と同時に目が光り、ネオゲッター2は遥か上空の彼方へと上昇して行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その様子はハンターベースのモニターでも確認され、予想以上の動きにタチバナ博士を含める研究者一同は、驚きの声を上げている。

 

「あの二人、想像以上にネオゲッターを乗りこなしているワン!」

 

「とてもシミュレーションを少し受けて初めて乗ったとは思えない乗りこなしっぷりだニャン。」

 

Dr.ポチとDr.タマは、今まで危なっかしかったそれまでのネオゲッターとは考えられない動きに感動していた。

 

「後は、シャドウ君がネオゲッター3を乗りこなしてくれれば完璧だが・・・・果たして敵が来る前に間に合うかどうか。」

 

タチバナ博士は、送られてくる数値を見ながら今後の方針をどうするべきかを考えるのであった。




やばい、OVER-1出すとこねえ・・・(;^_^A
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